あらすじ
【グイン・サーガ140】豹の直感が危険を察知したのか、影武者を立ててまでオクタヴィアの即位式を欠席したグインは単身、ケイロニアの北、ベルデランドへ馬を走らせていた。密かに匿われていた、シルヴィアの子シリウスを、ダナエ選帝侯のご落胤として奪わんとするケルートの魔手が迫っていたのだ。シリウスの安否やいかに? そしてまた、グインは再び馬を駆り、ヴァレリウスに会いに、シルヴィアの探索にと、ケイロニアを縦横無尽に駆け巡る!
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Posted by ブクログ
素直に面白かったです。
シルヴィアとグインのこと。グラチウスの暗躍…もう出てこないかなと思っていたユリウスやら、レンティアのアウロラ皇女などまで出てきたり…。ケイロニア国内の動きと、廃都寸前のパロの様子まで描かれ、グイン・サーガの世界に浸る、というその事自体を味わえる一冊でした。
グインとシルヴィアの別離の傷が、いつか和解して新しい道へと進めばいいのですが。
ダナエ侯のおばあさまは、非常に感じ悪いですが、こういう脇役がいると、ああ、ヒロイックファンタジー読んでるんだな。お約束だけけど、こういうやり取りも、主人公が際立つし、『らしい』トラブルで、悪くないな、なんて、妙なところで感心してしまいました。
次の巻も早く読みたいです。