ビジネス・実用の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ【本書の中心的な考え】
営業は製品を説明するだけでなく、顧客の担当者が社内で前に進められるよう支援する存在。稟議書の下書きや導入までの計画を用意することは、製品の魅力を伝えるのと同じくらい重要。営業にとって大きな競争相手は、他社ではなく顧客が「何も買わない」という選択をすること。
【1.AIの役割は「オートパイロット」と「コパイロット」】
・オートパイロット:日程調整、議事録、CRM入力、類似案件の検索など、定型的な作業を進める。
・コパイロット:仮説づくりや提案の検討など、営業の思考を支援する。
AIツールを導入する際は、「何を改善するのか(WHAT)」と「誰が、どの程度の習熟度で使うのか(WHO)」を先に決める。目的が曖昧なままツールを増やしても、現場では使いこなせない。
【2.営業力を構成する4つの要素】
①人間関係構築力
「この人の話なら聞こう」と思ってもらう力。レスポンスや約束を守ることによる「機能的な信頼」と、人柄や共感による「情緒的な信頼」がある。
②プロジェクトマネジメント
契約や稼働のゴールから逆算し、期限・タスク・関係者を整理して進める力。計画を立てる「ロジ」と、組織内の合意をつくる「政治」の両方が必要。
③トーク
限られた商談時間で適切な問いを投げ、相手に伝わる言葉で提案する力。ヒアリングとプレゼンテーションの双方を含む。
④ナレッジ
自社製品、顧客の収益構造、業界の課題を理解する力。知識がなければ、提案は機能説明にとどまる。
4つは互いに補い合う要素。関係構築だけに頼らず、自分に不足している力を見極めるための共通言語として使える。
【3.AIと人間の役割分担】
・人間関係構築:AIは迅速な返信や約束の管理を支え、人間は共感や信頼関係を深める。
・プロジェクト管理:AIは期限から逆算した計画やタスク整理を支え、人間は関係者との合意形成を担う。
・トーク:AIは事前調査や商談の振り返りを支え、人間は問いの投げ方や伝え方を磨く。
・ナレッジ:AIは情報の検索・整理を支え、人間は顧客固有の事情に当てはめて判断する。
AIで浮いた時間を、キーパーソンとの対話や現場理解に再投資することが重要。
【4.初回商談は、製品説明より「業界の理解」から】
スライドに沿って一方的に説明すると、顧客の話を聞く機会を失いやすい。一方、信頼関係がない段階で「課題は何ですか」と尋ねるだけでも、深い話は引き出しにくい。
まず業界の動向や、同業他社に共通する課題について仮説を示す。「自社の状況を理解してくれそうだ」と感じてもらったうえで、顧客固有の事情を聞く。製品知識の前に、業界知識が対話の入口になる。
【5.ヒアリングの質は商談前に決まる】
事前仮説があれば、質問は単なる事実確認ではなく、仮説の検証と深掘りになる。商談では次の点を意識する。
・質問した後は、相手が考える時間を待つ。
・「なぜ問題なのか」「具体的にどの場面で困るのか」を掘り下げる。
・現場の困りごとを、経営上の影響や数字につなげて捉える。
・商談後は、聞けたこと、聞けなかったこと、次の合意を振り返る。
【6.現場のメリットを経営の言葉に変える】
現場担当者にとって便利な提案でも、それだけでは決裁者に届かないことがある。顧客の収益構造、中期経営計画、競合環境を理解し、改善が利益や経営課題にどうつながるかを説明する。
公開情報はAIでも調べられる。一方、社内の力関係や現場の温度感など、表に出ない情報は対話を通じて理解する必要がある。
【7.顧客と「共同」で導入計画をつくる】
完成した計画を一方的に送るのではなく、商談中に顧客と一緒に期限や担当を埋めていく。AIには稼働日から逆算した計画の下書きを作らせ、営業は顧客と内容を確認し、合意を得ることに集中する。
商談後のお礼メールや議事録もAIで下書きできる。ただし、決定事項・期限・担当者は送る前に人が確認する。
【8.プレゼンテーションは「何を話さないか」も決める】
情報を盛り込むほど伝わるわけではない。相手の関心に合わせて内容を絞り、顧客自身の言葉を使って説明する。「自社のために考えられた提案だ」と感じてもらうことが大切。
【9.信頼は有用さと人間味の両方でつくる】
素早い返信、正確な情報、約束を守る姿勢によって、「この人は役に立つ」という信頼を得る。そのうえで、対面での対話や自己開示を通じて関係を深める。AIに任せられる作業が増えるほど、人が直接会って話す時間をどこに使うかが重要になる。
【10.AIへの指示も営業の仕事】
AIへの指示が曖昧なら、成果物も曖昧になる。背景、目的、対象者、制約、出力形式、文章のトーンを具体的に伝える。AIが作ったものをそのまま使うのではなく、顧客の実情に合っているかを判断する。
【自分の営業に取り入れたいこと】
・商談前に、顧客の業界・収益構造・経営方針から仮説を用意する。
・初回商談では製品説明を急がず、仮説を示して顧客の状況を聞く。
・稼働希望日から逆算した導入計画を下書きし、顧客と一緒に完成させる。
・商談後はAIで記録と次のアクションを整理し、空いた時間を関係者との対話に使う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【一番の学び】
システム導入は手段であり、目的は業務全体をよりよくすること。一つの作業を自動化しても、その前後に確認や転記が残れば、全体の効率はあまり変わらない。まず業務の目的と情報の流れを把握し、業務のあり方から見直す必要がある。
【振り返りたいポイント】
・課題から始める
「どのシステムを入れるか」より先に、何が課題で、何を解決したいのかを明確にする。システムありきで進めると、非効率な業務がそのまま固定化されかねない。
・業務を「線」で見る
個々の作業だけでなく、前後の工程や判断、情報の受け渡しまで見る。部分的な効率化によって、次の工程の負担が増えることもある。
・現場と一緒に設計する
業務の詳細を最もよく知るのは現場の担当者。実態を把握せずに導入すると、かえって現場の手間が増え、部門間の信頼も損なわれる。
・標準化する範囲を見極める
「うちの業務は特殊」で終わらせず、業務を分解する。共通化できる部分と、個別対応が必要な部分を切り分ける。
・属人化を減らす
業務の目的、成果物、判断基準、手順を「業務の地図」として残す。将来の自分だけでなく、後任者やチームにも役立つ。
・小さく始めて調整する
最初から完璧な設計を目指さない。全体像を把握して関係者と認識を合わせ、運用しながら修正する。
【業務設計で実践したいこと】
1.目的と成果物を分けて書く。「何のために行うか」と「何ができれば完了か」を明確にする。
2.まず業務の全体像を書き出す。細かな手順に入る前に、関係者と情報の流れを捉える。
3.個別の事例から共通の構造を見つける。例えば承認業務なら、「誰がハンコを押すか」だけでなく「何を確認するための承認か」を考える。
4.不要な業務を探す。以前は必要だった会議や承認も、現在の目的に照らして見直す。
5.システムは既存の仕組みとの連携まで確認する。単体で使いやすくても、二重入力が発生すれば全体の負担は減らない。
【自分の仕事に引きつけた気づき】
飲食店向けシステムを提案する際も、機能の説明に入る前に、店舗・本部・取引先の間で「どの情報が、いつ、誰の判断を経て流れているか」を確認したい。特に、入力後の確認待ちや修正待ちなど、手が止まっている時間に改善の余地がありそうだ。
定型的な処理はシステムに任せ、人が例外対応や顧客対応に時間を使える業務設計を考えたい。 -
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時間がないのにメモをとりながら読むことをやめられない。本書もそんな良書だった。
国際法を徹底して無視し、ガザへの攻撃をやめず、西岸地区で暴力的な入植活動を広げるイスラエルの基本的な考え方と、それを進めるネタニヤフ自身と政権の右派閣僚たちの経歴や素顔がわかった。
ということは、彼らは本気でパレスチナを消し去るまでやめないということだ。
そんなイスラエルも自滅の危機にあるという作者の分析が納得できる。
気がかりの大きなひとつは我が日本はどう思っているのかということだ。
2024年スペイン、ノルウェー、アイルランド、スロベニアがパレスチナ国家を承認し、国連加盟193カ国のうち147カ国が承認したことになる。しかし日本政府は「ニ国家解決」を支持するとしつつもパレスチナ国家を承認していない。米国に追従するだけではグローバルサウスの信頼や敬意を得られない。ましてや日本はイスラエルの兵器産業や情報産業と手を結び、戦争国家への道を進めている。
こんなダブルスタンダードがパレスチナ問題を長引かせ、多くのいのちを奪っているのは間違いない。正義の側ではなくその逆の立場をとっているとしか思えないのだ。日本人としては、これを素通りさせられない。 -
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タイトルがドキッとする、法医学が専門の死体の話。
自分が当たり前だと思っていた解剖という行為がほとんど日本で行われていなく
事件性がありそうだな~と判断されたときだけ、司法解剖に遺体が来るわけだけど
自分が思っていた当たり前と思っていたことが、全く当たり前ではなく
こんなに医療や化学が発達したとしても現場で起きていることと、実際は全く違うのに衝撃を受けた。
世界を見渡せば、日本以上に、当たり前化のごとく司法解剖があって当たり前なのに
明らかな病死以外でちょっとでも事件性があったのかもしれないものも
解剖されずにそのまま遺骨になってしまうのか…と、ショッキング。
国の司法とか、私は詳しくは分からないけども
にしても、本に書いてある通りシンプルな話で
何故亡くなったのか・これは事件性があるのか無いのかを解明するだけなのに
なぜそれをしないのか、責任の押し付け合いもあるし予算や設備はもちろん
人材不足というのも頷ける。
自分の親族や親しい人が巻き込まれたら
何故?どうして?と思って当たり前だろうし。
もっと世の中に普及すべき大問題だと思う。 -
Posted by ブクログ
投資における総合的な視点を与える良書。
ファンダメンタル分析とテクニカル分析の本を読んで少し投資を分かった気になっていたが、軽薄だった。
経済・金融の動きこそが全ての根底にあるとこの本に気付かされた。
日本経済だけでなく世界経済(特にアメリカ)が日本株に与える、甚大な影響とそのメカニズムについて一般人にも伝わるように工夫して書かれている。
分かりにくい部分の理解の助けとして、比喩表現で噛み砕いて伝えようとする著者の想いが諸所に感じられた。
ポエミーでありながら、事実を淡々と我々に突き付ける。投資、延いては物の考え方を根底から変える力のある本。
AIには創り出せない「著者(人間)の想い」が反映された、時を経ても廃れない傑作。
(しかしながら、投資/経済/金融系の基礎知識がない全くの初心者は途中で挫折する可能性が高いかもしれない。
脚注は豊富にあるのだが、どうしても分からない単語はあると思う。都度検索しながら最後まで読める初心の方はぜひ読んでほしい。
挫折し2度と本書を開かないことを憂慮する方は、それは余りに勿体無い良書なので、先に投資/経済/金融系の易しい入門書を幾つか経てから、読んで頂きたい。) -
Posted by ブクログ
タイトルの通り、頭のいい人が書いている本だと思える、わかりやすくスラスラと読める読みやすい本だった。
自分もよくざっくりとした質問をしがちだったので、内容を細分化して必要な項目を質問するなど、コミュニケーションコストを意識していきたい。
つい自分のことも知ってもらった方が親しみが湧きやすくなるかもと、自分のことも時折話題に絡めて話してしまうことがあるが、相手から聞かれない限りはぐっとこらえて聞き役に徹しようと思う。
ひとつ「本当にそうか?」と思ったのは、妻に青と白の服どっちがいいか聞かれた時の応え方について、「率直にどっちがいいと思ってるの?」の返答するのはそんなに上手く返事がくるかなーと思った。
我が家なら「それがわからないから聞いてるんでしょ!」と怒られそうだ笑 -
Posted by ブクログ
西洋の敗北で有名である「エマニュエル・トッド」による最新訳本(2026.9現在)です、これで8冊目となりますが、記録を見ていたら、今から4年以上前の2022年に、現在の状況(ウクライナ、イラン)を踏まえて「第三次世界大戦」状態になっていると看破しているのは、すごい洞察力だと改めて感じました。
国際連合は、第二次世界大戦の連合国が造った枠組みであり、同盟国が反乱することを抑える仕組みなので、ロシアやアメリカが絡んでいる紛争には全く効果がないのも仕方がないということも徐々に理解できてきました。この本の大事な部分を肝に銘じてこれからのニュースを理解する必要がありますね。
以下は気になったポイントです。
・21世紀において 米国の戦争のスタイルは 技術的には飛躍的に洗練されたが戦争の概念は「非対称性」という植民地主義時代の球体 以前のものに回帰した、軍事力の圧倒的優位という「非対称性」の中で 植民地主義的侵略者側の人的被害は極めてわずかな数に抑えられる一方で、 侵略される側の人的被害は膨大な数に達している。 しかしこの植民地主義的な妄想への回帰 がイランに対する米国の大惨敗を決定づけた。米国が地上戦 なしに空爆 だけで勝利を目指す 中でイランがホルムズ海峡を封鎖し 湾岸 ショックを弾道ミサイルの協議の下に置いた結果、 ウクライナ 戦争ですでに枯渇しつつあった米軍の兵器 在庫は中東でさらに浪費され 米軍は鬱じゃない状況に追い詰められた(p4)
・ロシア イラン 中国は米国を がんじがらめにするために今や「連合」を組んでいる、帝国として公開課程にある米国は現在進行している世界大戦で勝利することはできないが完全に撤退することもできない、 なぜなら撤退は「敗北」を意味するからだ、 その敗北はアメリカ国民の贅沢な 消費生活を維持するために世界に経済的に規制し世界から 富を搾取してきた「アメリカ帝国 システムの終焉」を意味することになる (p5)
・自然人はドイツでは死滅した それゆえに この国は ナチズムを生み出した、一方日本には自然な人間、 人間らしい人間が今も生き生きと 存在している、 だからこそ日本人は戦争を拒否できると信じる (p13)
・こんにちは 我々が西洋に見いだすものは全く別のものである、以前は西洋のリベラルな価値観= 工業生産、 繁栄、 自由、 男女や 米国における黒人と白人の平等、であったが 偽装や価値観を誰も語ることがなくなったのが今日の西洋である、 まず 深刻な現実を直視する必要がある、 それは「 国内産業の空洞化」「 生活水準の低下」「 自由の後退」である(p28)
・ウクライナ 戦争の直前 ロシアとベルラッシュの GDP の合計は西側諸国のわずか3.3%であったが、 西側諸国が ウクライナに十分な量の兵器を供給できなかったのに対し 3.3%の方が多くの兵器を供給できた。 つまり この戦争は西洋の 生産性 不足という現実を露呈させた、 同時に 我々が習慣として用いている GDP という数値がもはや物を製造する真の生産力を示してないことも 露わにした(p31)
・生産力の衰退は何に起因するのか、 それは 米国・ 英国・ フランスといった西洋の主要国における エンジニア養成の能力の欠如に由来している、人口 が米国の半分以下のロシアの方が 米国よりも多くのエンジニアを輩出している、 これがウクライナ 戦争でロシアが米国に勝利した最大の要因である、 いまだ エンジニア 陽性 能力を維持している日本とドイツはむしろ ロシアに近い状況にある(p32)
・西洋の抽出をなしてきた 米国と英国の力強さの源は、 プロテスタンティズムという宗教が持つ「教育の力」であったが このプロテスタンティズム(= 読み書きを重視し 大衆の識字化に貢献)の消滅 が米国における教育の崩壊をもたらした(p33)
・ロシア軍が ウクライナに侵入したのは事実であるが、 歴史的な現実を見れば ウクライナを取り込んでロシアの国境にまで至る「 NATO の東方拡大」 ウクライナ人 自身によるウクライナのドンパス地方のロシア系住民に対する武力攻撃、こそが ウクライナ 戦争の真の原因である、 この戦争は基本的に防衛戦争である、という ロシア人の理解は完全に正しい認識である 、筆者に言わせれば ウクライナに武器を提供して戦争を誘発した米国と欧州 こそが 侵略者であるというのが 客観的な事実である (p37)
・プロテスタントでは 現世には何の魅力もないとされてきたため に 宗教のゼロ 状態を見出したが、カトリックは宗教としてそれほど厳格ではなく より寛容で人間味のある宗教で「この世界は美しい」という考え方を受け入れる 宗教である、従って カトリックでは偶像は拒絶されず 芸術的な 傑作 に満ち溢れている (p42)
・トランプは2つの不可能性に直面している、 すでに敗北している戦争を続けられないが 自らの敗北を認められない。 さらなる 対ロシア制裁を口にする一方で ロシアよりの和平安の受諾を ウクライナに 強要する という 一見不可解なトランプの言動はここから理解できる 、トランプ 政権が ウクライナ 戦争から少しずつ 撤退している様が見て取れる、 しかし 米国の敗北であるという事実は 隠しながら、そうしている。 敗北の責任をゼレンスキー 大統領とウクライナ 国民に押し付けたのは そのためである、 十分な資金と武器を ウクライナに供与しなかったとして責任を欧州諸国に押し付けているのも同様である(p55)
・ アメリカは中国に対する経済面で敗北した、 関税 攻撃で中国に圧力をかけようとしたが レアアースの対米輸出規制で反撃されると トランプ大統領は即座に中国に譲歩した、イランへの攻撃はロシアと中国の大国に敗北したという現実をごまかすための目くらましであった(p108)
・イランはイスラム 聖職者の国ではなく エンジニアの国である、 だからこそ 彼らは大量の弾道ミサイル や ドローンを製造できた。無人機 「シャヘド」 は、ウクライナ 戦争に革命をもたらしたイランの発明品であり、 ドローンはすでに「現代戦における決定的な要素」になっている(p122)
・現在の米国エリート層は「パワー」「プロフィット」「プレジャー」 という 3つの P を最大化するために生きている、 この3つを最大化できる人間こそ 一番優れた人間だと思い込んでいる(p137)
・ゴルバチョフ とえりチンによる15年間の大失政によって崩壊してしまった ロシアを再生するために不可欠なのは、 政治 経済 軍事ではなく「子供の教育」 プーチン の凄さがある、彼は教育が疎かになると 国家は滅ぶと信じている(p147)
・ ウクライナ 戦争とイラン戦争、 この2つの戦争は別個の戦争ではなく 第三次世界大戦の「南部戦線= イラン 戦争」と「北部戦線= ウクライナ 戦争」 という 同じ戦争の2つの戦線と捉えるべきである、4年前に概念として用いた「 第3次世界大戦」 がより具体的な姿を現してきた(p165)
・トランプ大統領やバンス 副大統領がイスラエルのネタニヤフ首相や 閣僚を激しく避難しているが、 これは「この敗北は我々を この戦争に巻き込んだ イスラエルのせいだ」という責任転換である(p166)
・現在 北部戦線でウクライナが軍事施設や石油関連施設など ロシア 領内のかなり奥にまで攻撃対象を拡大できているのは、米国が提供する軍事情報のおかげである、 南部戦線で米軍とイスラエルに対するイランのドローンやミサイルによる攻撃化 効果的だったのは、 ロシアが提供する軍事情報のおかげである。 これはウクライナ 戦争の初期段階でロシアがイランから提供されたドローンに大いに助けられたことも関係している、米国のミサイル 備蓄を総合させるという点で イランとロシアは共同戦線を張っている、さらに 北部戦線で米国と戦う ロシアを経済面で支えているのは中国で南部戦線で米国と戦う イランを経済面で支えているのも 中国である(p168)
・米国とイスラエルの高価な ミサイルがすぐに枯渇したのに対し安価な 弾道ミサイルとドローンを大量に 温存し 持久戦を辞さない イランの構えが 和平交渉で強気な姿勢につながっている (p170)
・リビアの政権は カダフィーの死によって崩壊イラクの政権もサダムフセインの軍事的敗北によって崩壊した、 しかし いずれも アラブ諸国の特徴として 脆弱な政治システムしか有していなかった、 しかし ペルシア系で シーア派のイランはこれとは根本的に異なる 社会である、 仮に ハメネイ氏が暗殺されてもイランの国家体制が崩壊することなどはありえない、 分厚い エリート層と彼らが共有する 愛国心が国家としての イランを支えている(p171)
・筆者がウクライナ 戦争の当初から「 西洋が敗北し ロシアが勝利する」 ロシアが勝利すると ロシアが勝利すると確信できたのは、人口が 米国の半分以下のロシアの方が 米国より多くのエンジニアを輩出しているという事実からである、 戦争が長引くほど必要になるのは高価な 最新鋭の兵器よりも大量の安価でシンプルな兵器である、 こうした兵器をどれだけ多く 製造できるかという生産力の戦いになる (p175)
・現在の GDP は 実際の生産力を測る指標としてのリアリティーを失っている、今日の米国の膨大な GDP には「 平均寿命の伸びに貢献していないのに高額すぎる 医療費」「 訴訟大国の法外な弁護士費用」「 世界一の収容人数を誇る 刑務所」といった 決して生産的とは言えない サービス部門の GDP がたっぷり含まれている、今日真の生産力を示すものは GDP ではなく「 エンジニアの数」(p175)
・非西洋圏で植民地化を免れた国はごくわずかで、日本・タイ・イランのみである(p177)
・中国において 少子化が進んでいるが 人口減少による優秀な労働力の不足は、化学工学系の高等教育の履修者の継続的な増加、 AI やロボットによる労働力の代替によって しばらくの間を補われる、 高い技能を持つ 労働力が本格的に減少し始める時期は「2080年頃」である、逆に言えば 中国には2080年まで 米国と対決するための時間がたっぷり 与えられている (p193)
・ 明らか なのは、 ウクライナ・ いらん 戦争がある時点で「西洋の敗北」幕を閉じるということである、 これは西洋と敵対する 陣営が勝利を収め、 16世紀以来続いてきた 西洋による 世界支配がついに終焉を迎えるということである。 真の平和は「米国の派遣システムの完全な 崩壊」の後にしか訪れないであろう(p195)
・日本は政治的・軍事的な意味において未だに米国の従属 状態にあるが、 米国のシステムから完全に独立した「 言語」「文化」を有しているが故に「強力な文化的自律性」を併せ持っている、 このことが 政治的な 従属と背中合わせの「 知的自立の潜在的可能性」(p215)
2026年9月27日読破
2026年9月28日作成 -
Posted by ブクログ
ネタバレ赤ペン先生の添削、小学生のときは受けていたなぁと思い読み始めた本書。
幼少期の懐かしい記憶が蘇るとともに、子育て真っ最中の私にとって学ぶことが多い書籍でした。
本書には、赤ペン先生がどのような考え・姿勢で子どもたちと向き合っているのか、大変わかりやすくまとめられていました。
印象的だったのは、どんなときでも子どもたちを否定しないという点です。
このには内容は詳しくは書きませんが、その姿勢はまさに子どもの伴走者。前にも上にも立たず、見守り、寄り添うという姿勢が、子どもたちの自ら学ぶ力を育てるのだと思いました。
本書で学んだ姿勢を念頭に置き、我が子への接し方を見直してみます。
(それが一番難しいのですが…) -
Posted by ブクログ
【世紀の大発見!】
寿命を伸ばす画期的な方法がついに開発された。しかも、この効果は長生きだけにとどまらない。
・記憶力と創造性が向上する。
・外見も魅力的になる。
・余計な食欲がなくなり、スリムな身体を維持できる。
・ガンや認知症とも無縁になれる。
・風邪やインフルエンザも撃退してくれる。
・心臓発作と脳卒中のリスクも下がる。もちろん糖尿病にもならない。
・幸福感まで高まり、抑うつや不安は消える。
どんな方法か、興味はあるだろうか?
その方法とは…、一晩ぐっすり眠ることだ。
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「睡眠こそ最強の解決策」なのだ!本書の内容はこの一文に集約できる。少し誇張が過ぎる気持ちもあるが、十分に寝ることがいかに大事であるのかを著者のマシュー・ウォーカー氏は伝えたかったのだろう。
本書の前半は、睡眠とは何かとそのメカニズムについて紙面が割かれている。慣れていない人は尻込みをしてしまうかもしれない。しかし、そんなに難解な用語がバンバン出てくるわけでもない。すいすい読み進めていけるだろう。
中盤では、睡眠がいかに大切か、なぜ大切なのかに触れられている。「眠りのメカニズムなんてどうでもいいよ!メリットを教えて!」といった読者には中盤から読み始めることをオススメする。それでも十分理解できる内容だろう。というか、本書のメインディッシュはこの部分だと個人的には思う。
終わりの方では、現代社会から多くの睡眠が奪われている事実にマシュー氏が憤慨を表すとともに、どのようにすれば解決へと導いていけるか、その方法を提言している。
以上が本書の概要である。
表紙だけを見ると胡散臭いビジネス本に見えないこともない。けれどもひとたび読み始めてみれば、そこにはマシュー氏がこれまでに蓄えた科学的な知見がたくさん詰まっている。
唯一残念なのは参考文献が紹介されていないことだ。本書で言及される実験や研究は豊富であるが一方で疑問に思うところも多かった。それを確かめるためにも一時情報は参照したかった。
とはいえ、それを踏まえても、本書には一読に値する価値がある。 -
Posted by ブクログ
筋肉が健康にとって大切であることが述べられており、その為には食事と運動が重要であり、具体的なメソッドについてまで書かれた本でした。タンパク質を中心とした具体的なメニュー例や1週間のトレーニングメニューの紹介が載っています。また、意志の力よりも環境を変えるなど、トレーニングを続けていく為のコツや心構えについても書かれており、この1冊で知識から実践へと繋げる事が出来る非常にコスパの良い良書だと思いました。
食事メニューに関しては日本人にとってはなじみが無いメニューがほとんどでしたが、まずは真似てみて必要に応じてアレンジもしてみようと思いました。
ダンベルを購入してトレーニングも開始しようと思います!
良い本に出会えました。
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Posted by ブクログ
(オーディブルで聴了)
本を読まないから読解力もなく、勉強への理解も広がらない。
集中力が足りない。
幼い頃、そんなことをよく言われたもの。
本を読むのは苦手。
私は本が嫌い。
そう思っていた。
でも心のどこかでは、
「本を好きになりたい。もっと知りたい」
とも思っていた。
大人になってから、
「まず目次をじっくり読んで、読みたいところから読んでみる」
ということを始めたら、意外にも読むことが好きになっていた。
先に自分の中でたくさん想像を広げてから、じっくり読む。
それが今の私の、本の楽しみ方。
でも、この本を聴いて気づいた。
「本を楽しんで読むこと」と「文章を正確に読むこと」は、同じ“読む”でも別の力なのかもしれない。
たくさん本を読めば、読解力が自ずとついてくるわけではない。
「読み方」はスキルであり、トレーニングによって磨くことができるという。
だとしたら、自分にはどれくらい「正確に読む力」があるんだろう。
本の最後の方には、実際に読解力をトレーニングできるページもついている。
これがまた、ちょっと楽しい。
本を読む量ではなく、「どう読むか」。
今までとは少し違う角度から、自分の読む力を考えるきっかけになった。