ブックライブの高評価レビュー

ビジネス・実用の高評価レビュー

  • 努力の地図

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    努力は4階建て構造
    ①量の努力
    ②質の努力
    意図的な練習が必要
    ・高い集中力
    ・第三者からのフィードバック
    ・コンフォードゾーンを超える
    自分にとって嫌だな、苦しいなというもの
    ③設計の努力
    ④選択の努力

    達成までの時間と目標との距離の2軸で考える。
    サプライズ的な報酬には注意も必要。

    サプライズ的な報酬は内発的動機づけが止まる可能性も。

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    2026年09月26日
  • 800字を書く力

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    ネタバレ

    書く編
    ・書くために必要なものは、論理 事柄と事柄をつなぐ力

    ・書き手の論理は足りないものを補おうとする意志
    読み手の論理は足りないものを追い求めようとする意志

    ・小説の言葉「その日は暑かった」この文は一瞬時間を止め、それまでとは違ったムードを物語空間に持ち込む

    ・自然な流れに「淀み」 「展開」の工夫

    ・不足に気づく 気づくためには対象をよく見つめる眼力が必要

    ・目線を外界から内面てと動かす

    ・不足を見出し、本質を暴く

    ・読み手を惹きつける文章は相手を夢中にさせる会話術と基本的に同質

    ・人間の思考は具体と抽象の間を行き来しながら進む

    ・具体的な出来事をとおして、誰の心にも響くようないわば"抽象化された真実"が語られなければ、小説とは言えない

    読む編
    ・文を読める人は事柄より、それがどういう論理で結ばれているかに関心が向く
    文と文を繋ぐ言葉を補う癖がついている

    ・隣り合った文と文の因果関係を探る事が読解の第一歩

    ・事柄より、論理を読む
    味わうべきは、文の配列であり、順序

    ・読み手の仕事は不足に気づくこと、その不足を補う文を探すこと
    疑問を抱くこと

    ・進んで疑問を抱き、来て欲しい文、来てもらわなければ困る文を待ち構える。すると、読みの感度が自ずとよくなっていく

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    2026年09月26日
  • 健康の分かれ道 死ねない時代に老いる

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     39歳の現在、この世で一番大事なのは健康だと思っていたけど、健康はいずれ失うもので自分ではどうしようもできない時がある。そんな健康を追い求めるより健康な今を大事に生きること、つまり時間が一番大事だということがわかった。まだまだ時間はあると思わず、自分のやりたい事を家族に迷惑かけない範囲で楽しもうと思う。

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    2026年09月26日
  • 超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける【弱点に合わせて読む場所がわかる!特設ページ付き!】

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    かなり為になった!仕事の話や会議は上手くできるのに、待ち時間を潰したり、ちょっとしたコミュニケーションのための雑談が苦手…、、でも正直それって元々の性格だからどうしようもないんじゃないかと思ってましたが、この本は実践的かつ即効性がある、しかも簡単なコツを教えてくれるので、すごく良かった!さっそく日常に活かせました!要点がわかりやすく書かれているから読みやすいし、感謝!

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    2026年09月26日
  • 超知能 AI をつくれば人類は絶滅する

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    AIの進化を表向き望んでいるが内心は正直分からないという立場から、凄く興味深い内容だった。

    素人ながらシンギュラリティはいつか起こると思っている。
    しかしその結果がどこに行き着くのかは全く想像出来ていなかったが、この本はその一助になったように思う。

    筆者の言う通り、この内容が杞憂で終わる事を願う。

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    2026年09月26日
  • 読書会という幸福

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    「二人の読書会」を読んで向井さんの優しい文章が好きになってしまった。最近、読書会に興味があることもあって、本書は良いことづくしの大好物だった。

    本書は読書会のノウハウが実例と共に示されている。明日から読書会を主宰しようと思ったらこれを真似たらいい。ただ、単に実用的なだけではない。各事例で取り上げた本の書評、読書会で出た意見、メンバーでの感想のやりとりなどが盛り込まれていて、積読が止まらなくなる。

    古典は普遍的な人生のテーマが凝縮していて歳を重ねるごとに面白みが増していくのかもしれない。そして、それはひとりで読むより仲間と時間と感想を共有して読むことでより貴重な体験になる。

    まずは仲間を見つけなくては。

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    2026年09月26日
  • 現代語訳 般若心経

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    ところどころ難しく、とても理解できたとは言えないが、何となく感覚的にわかったところもあるように思います。
    物理学との共通点の話が意外でもあり、面白かった。
    般若心経を真に体得すると、死すら怖くなくなるのかなあ?本書を一読しただけでは、とてもそこまでの境地には行けませんが、何となく気持ちが軽くなるものはありました。

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    2026年09月26日
  • うさぎがおうちにやってきた!

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    うさぎが好きな人におすすめします。なぜかと言うとマンガや、したらダメな事とかだっこの仕方や怖がる事が書いてあってうさぎのことについて知らずに買う前にこの本を買って確認した方が白井人は読んだほうがいいです。

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    2026年09月26日
  • おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方

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    本書は、元厚生労働事務次官である村木厚子氏が、局長時代に直面した冤罪事件の全貌を通じて、日本の刑事司法が抱える構造的な問題を明らかにした一冊である。

    単なる事件の記録にとどまらず、誰もが過ちや組織の都合によって突如として被告人になり得るという冷酷な現実を示し、そうした事態にいかに備えるべきかを自身の凄絶な実体験と重ね合わせて提示している。さらに、再審法の不備をはじめとする司法制度の課題を投げかけ、実効性のある改革案を試案として展開するなど、極めて重厚な内容となっている。

    通読して深く考えさせられるのは、検察官や裁判官が抱く「絶対に間違ってはならない」「国民の信頼を損なってはならない」という過度な無謬性の意識が、かえって事実の隠蔽や不全な組織運営を招いているという点だ。人間は誰しも判断を誤るという自明の前提に立った司法プロセスや組織構造の再設計が必要であり、エラーの存在を認めた上で正しく補正できる柔軟な組織風土と、それを許容する社会の寛容さが強く望まれる。

    閉鎖的で独自の慣習に縛られた司法組織の改革は容易ではなく、その歩みが極めて遅緩であることは疑いようがない。だからこそ、多くの市民がこの問題に対する理解を深め、制度の監視者としてのリテラシーを高めていく必要性を痛感させられる良書である。

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    2026年09月26日
  • がん―4000年の歴史― 決定版 上 「病の皇帝」との攻防

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    ピューリッツァー賞を受賞した本とは。がんとは。
    沢山の研究者とそして患者、医療従事者の戦いを科学的事実でありながら叙事詩のように壮大で 読んでよかったと思わされる非常に分かりやすいそして感動的。

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    2026年09月26日
  • 10歳でもわかる伝え方の授業

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    めっちゃわかりやすかった。
    また読み返したいぐらい。
    論理的に考えて伝えるってことに対して、この本をまず読めって感じ。

    一つ一つのトピックに練習問題があるので、その考え方ができたかな?と答え合わせしながら読み進めることができ、身についてる感を感じられた。
    すごく充実している本だった。

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    2026年09月26日
  • 難しいことはわかりませんが、1億円貯める方法を教えてください!  普通の会社員が「億り人」になって自由に生きる超現実的ルート

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    とても合理的で納得感のある内容でした。
    自分の得意で好きな分野でニッチを見つけて、マイクロ法人化は具体的に考えてみようと思います。

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    2026年09月26日
  • 小学館 ことわざを知る辞典

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    ことわざは、覚えるのが難しい。
    四字熟語に比べて、頭に入りづらい。

    でも、教訓だったり、戒めだったり、言葉から連想できるイメージがユーモアあるものばかりで、
    とても面白い。

    気長に覚えていきたいです。

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    2026年09月26日
  • 知的生産のセンス

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    我々が行っている知的生産、問題解決はどのように高めていくのか、どのステップを踏んでいるのか、がよく分かった。入力→保存→変換→出力、測定できるものは管理できる、ヒトラー、スターリン、馬券偽造師、仕事ができるとはどういうことか、今日は丸ごと1日空いている状態を作れ、アウトプットのディテールにこだわれ、等非常に参考になることが多くあった。

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    2026年09月26日
  • 部下の発達特性を活かすマネジメント

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    発達障害関係の本を結構読んできたけど、
    この本はなんだか温かくていいな。
    部下を変えようとするのではなく、
    部下が働きやすいように環境を変えよう、
    という思いがこもっている。

    最後に気に入った言葉が
    「煉瓦でなく石垣」ということ。
    人を同じ型に当てはめるのでなく、
    その持ち味を生かして適材適所。
    発達障害に限らず、この考えでなくては、
    これからの世界を生き残っていけまい。
    日本は明治維新以来富国強兵を唱え、
    工業発達のために一律の教育をしてきた。
    軍隊も同じ。
    もうそういう時代ではないのだ。
    石垣。
    いいなあ。

    私も、近眼の人が眼鏡をかけてまわりがよく見えるようになるように、
    AIを駆使して、相手に報告が伝わらないことをチェックさせる仕組みを作った。
    おかげで発達障害とAIの両方に詳しくなることができた。

    一緒に石垣を作ればいいのだ。



    序章 部下に発達特性があると思ったら
    特性の可能性について考える
    上司としてどうすればいいのか

    第1章 「発達特性がある」とは
    第2章 発達特性を理解する
    第3章 業務を円滑にする具体的な工夫
    第4章 事例から学ぶ 職場における発達特性への理解と対応
    第5章 職場としてどう向き合うか

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    2026年09月26日
  • 6歳までに一生を支える力を育む モンテッソーリ子育て 15か条

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    出産を控え、子育てについて学びたくて購入。かなりわかりやすく簡潔にまとめられていた。このような育児本は、実際に育児をしながら読み返していくことになると思うので、それがしやすい点は良い。実際には一筋縄では行かないことが多いだろうが、本書の知識があるだけでも違いは大いにあると思う。

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    2026年09月26日
  • どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2―(新潮新書)

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    めも 頑張る人は応援される、本当に支援が必要な頑張れない人は応援されない、試し行動、少年院出所後の支援者、保護者

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    2026年09月26日
  • 緩和ケア医師ががん患者になってわかった 「生きる」ためのがんとの付き合い方

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    「がんになったら嫌だな、できればなりたくない」と思っていたが、今は2人に1人ががんになると言われている時代。では、がんとはどんな病気なのだろうと考えたとき、著者が書いていた「体力がなくなっていく病気」という言葉が、とても腑に落ちた。

    医療用麻薬や緩和ケア病棟という言葉は知っていたが、詳しいことまでは知らなかった。特に緩和ケアは、治療ができなくなったときの「最後の砦」のようなものだと思っていたが、全く違っていた。
    痛みだけではなく、自分の悩みや困りごとにも寄り添ってくれる、とても頼れる場所なのだと知った。
    もし自分ががんになったら、治療と並行して緩和ケアも利用したいと思った。

    また、今はインターネットで何でも調べられるが、自分で見つけた情報が本当に正しいのかを正確に判断するのは難しい。特に、自分が一生懸命調べて見つけた情報ほど、「これが正しい」と信じてしまうこともある。
    この本で紹介されていたHPを参考にして、がんについては調べたいと思う。

    今後、自分ががんになることがなければ、この知識を使う機会はないかもしれない。それでも、これからどうなるかは分からない。がんについて知ることは、決して無駄ではなく、知識として持っていて損はないと思わせてくれた一冊だった。

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    2026年09月26日
  • 人はなぜ記憶するのか 脳と自己の科学

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     人生は短い。記憶が一過性のものであるだけに人生はなおさら短く感じられやすい。過去をつなぎ とめてくれるものが記憶だと私たちは考えがちだが、じつは単に過去の経験をしまっておくだけが人 間の脳の仕事ではない。脳はそれをはるかに超えた存在である(どれだけ超えているかはこれから本 書で学んでいく)。忘れることは記憶の欠陥ではない。周囲の状況を理解して複雑な世の中をたくみ に渡っていくには、その目的に役立つ情報を優先させる必要がある。脳内にはそういうプロセスがあ り、そのプロセスが働いた結果として忘れるという現象が起きる。しかし、私たちが能動的に取り組めば忘れ方をコントロールできる。現在において意識的な選択をすることで、選ばれた記憶の充実したセットをつくり、それを携えて未来に向かっていくのである。


     心的時間旅行からメリットを得るには、時間旅行の能力をそもそもどうして人間の脳が進化させたかを考えるといい。それは特筆すべき経験から学ぶためだ。過去の文脈に旅すると、現在に対する見方を改めさせるような経験にアクセスできる。ネガティブな出来事の記憶をよみがえらせれば、かつて学んだ過去の教訓を再度思い起こす機会になり、それが現在においてよりよい決断を下す役に立つ。ポジティブな出来事を振り返れば自分がよりよい人間になるための助けが得られ、いま以上に他者を思いやりながら他者のために行動できるようになる。ある研究によると、人助けをした出来事を鮮明に思い出した人は、そうでない人より他者の苦境に共感しやすく、困っている人に進んで力を貸そうとする傾向にある。思いやりや賢明さ、あるいは忍耐や勇気を発揮した瞬間に立ち戻ることで、私たちは過去とつながる。そしてそのつながりを利用することで、自分に何ができて何者になれるのかをもっと広い視点でとらえられるようになる。


     スキーマのおかげで私たちは出来事の表層だけにとらわれずに、すべてがどうつながり合っているかという深い部分まで見通すことができる。その過程で何百何千という経験の記憶を圧縮して一つのフォーマットに変え、そのフォーマットを用いることで、まだ経験していない出来事に関しても推測や予測ができるようになる。すでに起きたことに関する知識を利用すれば、これから起きることに対して有利なスタートを切れるわけだ。
     しかし次章で説明するように、こうした生成的記憶システムはメリットを与えてくれる一方で、潜在的なコストも抱えもっている。私たちがスキーマに頼りすぎ、さまざまな出来事に対して知識を再利用していると、実際に起きたことから逸脱するかたちで記憶の空白を埋めてしまうおそれがある。その場合はいったいどうなるのだろうか。


     ほかの神経修飾物質と同じようにドーパミンも神経可塑性を高める。しかもドーパミンが放出される場所は、報酬を得る方法の学習を助けるうえで重要な脳領域に集中している傾向にある。その一つは扁桃体――恐怖を学習するのと同じ脳構造――であり、扁桃体内のドーパミンは報酬が近いことを告げる手がかりを学習するのを助ける。もう一つは海馬で、海馬内のドーパミンは報酬を得られそうな文脈について学習するのを助ける。最後の一つは側坐核(かつては脳の「快楽中枢」とみなされていた)であり、側坐核内のドーパミンは報酬を得るために何をする必要があるかを学習するのを助ける。ドーパミンは報酬へと至る手がかり・文脈・行動を関連づける記憶を形成しやすくし、実際に報酬を得たときにどんな経験をするかの期待値を設定する。
     私たちが大きな報酬を得るたびに脳は多くを学習すると読者は思うかもしれない。しかし実際は、結果が期待と一致しなかったときにのみ学習するように脳はできている。ドーパミンは私たちが報酬を期待しているときに増加し、脳が報酬にどう反応するかをその期待が決めている。たとえば給与のように、得た報酬が完全に予想どおりだった場合、ドーパミン値はおそらく変化しない。報酬を得はしたが、何かが給与から差し引かれるなどして報酬が期待を下回ればドーパミン値は低下し、事前通告なしにボーナスがもらえるなどして報酬が期待を上回ればドーパミン値が上昇する可能性がある。
     ベリッジのラットのような動物実験を踏まえるなら、ドーパミンの活性レベルが急に低下すると意欲が失われ、逆に活性レベルが上昇すると活力が与えられる(ただしそれが快感とは限らない)ようである。だとすれば、一杯のコーヒーや焼き立てのクッキーで嬉しくなるか、何も変わらないか、はたまたひどくがっかりするかは、過去の経験から何を期待するかでおおむね決まることになる。ドーパミン値がこのように変動するせいで、私たちは快楽のはずみ車から降りられなくなり、喪失感をまぬかれたいばかりに喜びもないまま働きすぎてしまうのかもしれない。


     以上のことからいえるのは、記憶のほかの側面がすべてそうであるように、既知感にも良い面と悪い面があるということだ。脳が知覚の効率を絶えず高めるうえでの有用な副産物となり得る一方で、とらえどころがないだけに、単に何かに接した結果として脳内の処理が容易になると、それが意識のレーダーをかいくぐって私たちの選択や判断や行動に影響を及ぼしかねない。何も考えずに、いわば自動操縦モードで行動していると、既知感によって選択肢が限定されて結果的に自分の世界が狭くなるおそれがある。
     だが自動操縦モードは避けられないわけではない。すでに学んだように、注意と意図を用いれば有益な物事を記憶することに集中できる。それに、過去の経験から来る重要でない印象と、現在において重要な情報とを区別する能力を私たちはもっている。既知感がいかに自分の行動に影響するかを忘れずにいれば、私たちは自分の自由意志を少し取り戻すことができる。


     ここまで、記憶と探究の循環的な関係について掘り下げてきた。私たちは記憶を使って予測をする。予測誤差が起きると、私たちは新しい情報を得るよう促され、その情報が優先的に記憶される。問題はただ一つ―――かならずそうなるとは限らない点だ。マティアスのトリビア問題研究では、好奇心がどれくらい学習効果を高めるかにかなりの個人差があった。好奇心を抱いているときに学習効果が大幅に向上した人もいれば、向上がいっさい見られない人もいたのである。好奇心のもつ学習効果に個人差が現れるのはどうしてなのか、いま私たちは解明しようとしており、その理由の一端は気質にあるかもしれないとの可能性が浮上している。
     好奇心による学習効果の最も高い人は、「開放性」と呼ばれる性格特性でも高いスコアをとることが私たちの研究からは示唆されている。このことは別の研究結果ともうまくなじむ。何かというと、開放性をもつことが、単に学問の追究に興味があること以上に学習効果をうらなう指標になると示されているのだ。開放性で高いスコアをとる人は型破りな考えを受け入れやすく、信念や文化的慣行の多様性を尊重し、新しい場所や新しいテーマを探究するのを厭わず、特定の目標や成果がなくても学習するのを楽しむ傾向にある。気質が好奇心に寄与しているかどうかについてはさらなる研究が必要ではあるものの、情報を探し求めたいという人間の根本的欲求がいま挙げた行動のすべてに表れていると考えるのはけっして的外れではない。


     私たちの記憶は石に刻み込まれているわけではない。たったいま学習したり経験したりしたことを反映するために更新されるので、記憶は絶えず変化している。意外に思うかもしれないが、思い出すという行為こそが記憶の更新を引き起こしている。私たちが何かを思い出すとき、ただ受動的に過去を再生しているのではない。記憶にアクセスすることは、「再生」と「録画」のボタンを同時に押すのに近い。心のなかで過去を再訪するたびに私たちは現在の情報を携えていき、それが記憶の中身を微妙に改変するおそれがある。アイヴンズのケースのように、重大な改変がなされる場合すらある。したがって、私たちが何かの経験を想起するたびに、それを最後に思い出したときの名残が記憶に充満している。そしてそれは繰り返されていく。その一回一回が、神経の鎖を構成する一個の環であり、しかもそれは編集や更新をまぬかれない。このため、私たちの記憶は時とともに当初の出来事からますます離れていきやすい。


     臨床の現場で再固定化を利用して安定した結果が出せるかどうかについては、まだ結論が出ていないと私は考えている。それでも、こうした研究からは一段深いメッセージが読み取れる。すでに明らかになっているように、記憶は引き出した瞬間から強めることも弱めることも、修正することもできる。この種の記憶の更新は心理療法の根幹をなしており、要は新たな情報に直面したときに古い接続を変化させることにほかならない。心理療法が目指すのは過去の記憶を消し去ることではなく、違った角度からアプローチすることで新しい状況に適応できるように記憶を更新し、自らと過去との関係を改めることにある。
     これはトラウマの記憶に限る話ではない。私たちが日々の経験を少し不快な感情とともに思い出すことはよくある。誰かに悪いことをしてしまった記憶や、誰かから不当に扱われた記憶などがそうだ。私たちの脳は進化を通してこうした記憶を修正できるようになった。つまり、新しい視点を取り入れればそれらの記憶に対する感情を組み立て直すことができるということだ。上司に叱責されたことを思い出すとき、きっと向こうは相当にストレスが溜まっていたのだろうと考えればその記憶に対する見方を変えられる。デートがうまくいかなかった記憶にしても、自分がパートナーにどういう性質を求めるかを学ぶいい機会になったととらえ直せばいい。思い出すことを利用して過去に対する見方を改められるようになれば、つらい記憶を更新して耐えやすいものに変えることができる。ひいてはそれが自分の成長につながるかもしれない。


     いま振り返ってみると、もっと何年も前からこの方式を導入しておけばよかった。というのも、この方式は人間の脳機能のもつ単純な原理を活用したものだからだ。私たちの脳は失敗と困難から学ぶようにできており、これを「エラー駆動型学習」と呼ぶ。この単純な原理はさまざまな現象を説き明かしてくれると私は考えている。学習効果が最も上がるのはどういう状況で、忘却につながるのはどういう状況かもこの原理からわかるし、ことによると寝ているあいだに記憶が変化する理由までもがこの原理で説明できるかもしれない。


     エラー駆動型学習について新たに生まれつつある理解は、教育のやり方に対して大きな意味をもっている。教育者は何世代も前から、優秀な人間を選抜するための手段としてテストをとらえ、生徒は教科書を繰り返し読むことでテスト勉強をしてきた。繰り返すたびに頭に入る情報量が格段に増えるという考え方がそこにはある。だが芝居の演出家が初演に向けてただ台本を繰り返し読めと役者に指示するだけで、覚えたセリフを暗誦させようとしないとしたらどうだろうか。
     エラー駆動型学習の効果は単に情報の記憶力がアップするというだけにとどまらない。学習を取り巻く文化において、正しい姿勢で臨むことがいかに大切かを際立たせてもいる。従来型の教育のやり方は結果を重視している。つまり授業の内容を学習しているのかしていないのかが重要になる。中国やインドなどのアジア諸国で実施されている統一試験(過酷なことで知られる中国の大学入学試験「高考〔正式名称は「普通高等学校招生全国統一考試」〕」など)は成果を測る尺度として用いられており、しかも受験生の将来にきわめて大きな影響力をもっている。アメリカでは(とくに大学や医科校や法科大学院の入試に関しては)統一試験より成績のほうに重きが置かれているものの、トップレベルの成績を修めるにはつねにテストで高得点を取る必要がある。あいにくこの種のテストは土壇場の詰め込み勉強向きであって、短期的な成果を向上させはするが学習内容を保持する役には立たない。それだけでなく、私たちは知識を蓄えるうえでの脳の自然なメカニズムにも反しているようである。学校は朝早くから始まるので生徒は睡眠不足になりやすく、休息したり振り返ったりする時間もほとんど与えられない。十分な睡眠が奨励されていないうえに、回復のための活動をするダウンタイムも奪われているわけだから、生徒は脳本来の学習メカニズムを活用する機会をもてずにいる。それができさえすれば情報どうしのつながりを見出して、学んだことを有益な知識に変換できるのだが。
     大人になる前の私は、あらゆるテストでいい成績を取ることが学校での自分の仕事だといつも思っていた。いまならわかるが、やりようはもっといくらでもある。つねに正解するわけではないエラー駆動型学習からは、長続きするメリットが得られる。情報を丸暗記してから求めに応じて吐き出すだけよりも、自分の知識の限界まで奮闘するほうが学習の効果はアップするし、学習内容を保持する効果も高まる。私たちは成功に報いるのではなく、間違いや失敗を当たり前のものとしたうえで、絶えず改善を図るよう動機づけすべきなのかもしれない。習得することに重きを置くのではなく、失敗しながら苦戦することをたたえる必要がある。自分が何かを学んだことを証明するのではなく、学ぶために努力していくことが大事なのだ。

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    2026年09月26日
  • 実家片付けは親が生きているうちにやりなさい

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    とてもわかりやすく、ためになりました。
    「ものを捨てる」ことへ抵抗の強い親世代。物がなかった戦争前後を生き抜いてきた高齢の親たちの気持ちを大切にしながら、実家の片付けを進めていく姿に共感がもてました。
    言葉を言い換えて処分を促したり、ただ「捨てる」だけでなく新たな視点で物の行先を考えたり、参考になります。
    また、紙片付けの際に行う重要書類整理の過程で、両親それぞれの遺影と死装束も整理保管されていることが、素晴らしいと思いました。遺影は思いついても死装束までは考えたこともありませんでした。
    これを機に、実家の片付けに着手しようと思いました。

    巻末には、「家の現状・事前チェックリスト」「家族会議で話し合うことリスト」「ものを手放す方法・事前チェックリスト」があり、実際に作業をすすめるに当たって、スムーズに進めるのに役立ちそうです。

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    2026年09月26日