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1914年に勃発したバルカン戦争は、当初の誰もが予想しなかった経緯をたどり、ヨーロッパ戦争へ、そして世界大戦へと拡大する。「短い二〇世紀」のはじまりであり現代史の画期となる第一次世界大戦である。本書では、近年の研究を踏まえながら、その戦史的経過、技術的進展、社会的変遷を辿り、国際体制の変化、「帝国」から「国民国家」への移行、女性の社会進出、福祉国家化などをもたらしたこの出来事を考察する。
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Posted by ブクログ
第一次世界大戦の発生、戦況の他、大戦が、国民国家生成、ヨーロッパ中心主義から多元的世界への転換、福祉国家・積極国家化などを生み出すに至り、近代から現代への転換点になったことを、戦況の推移等にも絡め本文中に散りばめられて解説されている。 帝国主義、ナショナリズムについては佐藤優の「世界史の極意」(N...続きを読むHK出版新書)を、EU統合への過程をざっくりと知りたければ明石和康「ヨーロッパがわかる~起源から統合への道のり」(岩波ジュニア新書)を併せて読めばヨーロッパについての理解が多元的に深まる。
第一次大戦については、勉強する機会がほとんどない。 高校の世界史でも、さらっと取り上げられる程度。 しかし、現在の世界情勢の元になったのは第一次世界大戦であり、 戦勝国と敗戦国との歴史だけでなく、 植民地や周辺地域までをも巻き込んだ歴史の転換点であるといえる。 当時の社会情勢や経済情勢までも、1冊で...続きを読む簡易に学べる良書であると思う。
第一次世界大戦が行われた期間について、年代順に状況を追って説明する概説書。30年近く前に学んだステレオタイプな大戦史とは現在の研究は大きく異なり、まったく違う捉え方が存在していることが、よく分かった。
[一変の戦]主にヨーロッパを中心として甚大な人的・物的損害をもたらし、その後の世界の在り方を一変させることにつながった第一次世界大戦。一つの暗殺事件がどのようにこの歴史的災厄につながっていったのか、そして戦争の過程で国際社会や各国の国内体制がどのように変化していったのかを、最新の研究を基にまとめあげ...続きを読むた作品です。著者は、西欧ヨーロッパ、特にドイツを専門とされている木村靖二。 日本の歴史の教科書ではどうしても小さく扱われてしまいがちな第一次世界大戦ですが、それがもたらした今日にまで続く影響の大きさに驚かされます。また、従来の見方とは異なる見解も紹介されており、第一次世界大戦そのもののみならず、それをどのように歴史に位置付けていくかという点を紹介してくれているところも素晴らしかったです。 個人的に読み応えが特にあったのは、列強諸国がどのようにしてドミノ倒し的にこの大戦に関わるようになったのかを解説した箇所。相手国の意図や能力の過小評価といった点はもちろん、列強体制に加わったままでありたいという、俗な言葉を使えば「プライド」とも受け取れる観点に比重が置かれていたことには少なからず考えさせられるところがありました。 〜最終的に参戦を決断させたのは、列強としての地位が危険にさらされているという、伝統的な列強体制特有の論理であった。……列強としての地位が危うくなる事態を前に、戦争に訴えもせずに後退するなら、それは列強として声望や地位を失うことだ、というのが当時の支配的見解であった。〜 日本の関わりも紹介されていますので、日本史に興味がある方にもぜひ☆5つ
200数ページと分量は少ないがWW1の経緯と歴史の中での位置づけなど最新の学説を紹介しつつ、丁寧に抑えられていて、分かりやすかったです。 せっかくなので新書ではなく、分量の多いハードカバーで読んでみたかったかなと思いました。
あまり日本では取り上げられることのない「第一次世界大戦」。本書のまえがきにあるように、歴史の教科書で、おおまかなことしか学んでいない。 しかし、本書では丁寧に、戦争の発端、経過、あるいは、各国の政治・経済状況などをふまえながら解説している。 2014年は、第一次世界大戦から、ちょうど100年というこ...続きを読むともあり、この本が出版された(と思う)。 巻末には、参考文献や略年表も掲載されており、好感が持てる。 良書。
当たり。政治、軍事戦略、現場などに偏りすぎることもなく、噛み砕きすぎず学術的すぎずもちろんイデオロギー色もなく、各戦線もバランス良く。日本における第一次世界大戦と第二次世界大戦の関心のバランスは、まあ当然ではあるものの非常に偏っておる。
馴染みの薄い事実が多く大変興味がそそられる。 開戦のきっかけは第三次バルカン戦争だったこと。多民族国家の帝国であるトルコとオーストリアの衰退、そしてネーションステートへの欲求を前提に理解しないと「火薬庫」を語ることができない。 ベルサイユ条約が語られるほどドイツに極端に不利ではなく、とっても不利…程...続きを読む度だったこと。後のヒトラーの台頭が極端に不利説を後押ししたのかもしれない。 そして、第一次大戦を近代と現代の結節点として捉えること。日本では1945年を政治的変化をもとに現代の始点としていることが多いと思うが、それはイデオロギー的に過ぎるのではないか。世界史的には本書で述べる通り第一次大戦が現代への契機であり、総力戦を前提とした銃後の社会保障の考え方、女性の社会進出、大衆社会の出現、現代に連なる様々な社会制度や理念や哲学。そういったものが1920年代から30年代にかけて影響を増した。 それは日本史的に見た場合でも同じであり、もっと語らなくてはならない内容であると思う。
近現代西欧史、とくにドイツ史の大御所による待望の第一次世界大戦論。学界の研究水準に目配りしながら、第一次大戦の全体像とその歴史的意義について書かれたレベルの高い啓蒙書と言えるであろう。日本人にとっては馴染みの薄い第一次世界大戦がある意味で現代社会の起点でもあり、それゆえ「第一次世界大戦はなお歴史には...続きを読むなっていない」という最後の言葉は重い。 各国の外交的思惑、各作戦の意味、最前線の兵士たちや銃後の様子などバランス良く叙述され、大変勉強になった。オススメである。
歴史の授業で少し習った程度だけど100年前にあった日本も勝利国になった大戦争なので関心がありました。 戦記物ではないので戦闘の詳しい推移は無いものの、開戦の経緯からその後の各国の総力戦体制のことなど戦中の体制のことを学べたし、ドイツ帝国やオーストリア·ハンガリー帝国のことも個別に興味がわくようなった...続きを読む。
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