【感想・ネタバレ】カウンセリングとは何か 変化するということのレビュー

あらすじ

「新書大賞2026」大賞受賞!

人生の変わる場所──。
カウンセリングが、いま社会へとひらかれる。臨床心理学の歴史に打ち立てられた、新たな金字塔。

■精神分析、ユング心理学、認知行動療法、家族療法、人間性心理学──
バラバラに乱立する心理学を俯瞰し、メタな原論が示される。
■身体を動かす、世界を動かす、からだを動かす、視点を動かす、心を揺らす──
カウンセリングは聞くだけじゃない。アクティブに5つの介入がなされる。
■いかに生き延びるか、いかに生きるか──
カウンセリングには二つのゴールがある。生活を守ることと、人生をちゃんと生きること。

「カウンセリングとは、近代の根源的なさみしさのなかで、人が可能な限り、正直に、率直に、ほんとうの話をすることを試み続ける場所である。」──「5章 カウンセリングとは何だったのか──終わりながら考える」より

【目次】
まえがき ふしぎの国のカウンセリング
第1章 カウンセリングとは何か──心に突き当たる
第2章 謎解きとしてのカウンセリング──不幸を解析する
第3章 作戦会議としてのカウンセリング──現実を動かす
第4章 冒険としてのカウンセリング──心を揺らす
第5章 カウンセリングとは何だったのか──終わりながら考える
あとがき 運命と勇気、そして聞いてもらうこと

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

なぜこんなにも興味のなかった分野の専門書を夢中で読めたのか。
読み進めるにあたり心が開かれるような、生きていながら死んでいる心に出会えたような感覚になった。
生きにくい世の中なのだろう、生存が実存を犠牲にする現代。
実例がおもしろすぎる。本気でやっている人にしか書けない面白さ、カウンセリングというベールを剥がしてくれた一冊。
聞き上手は聞くことが上手い人じゃないということ。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

文句なしの5点満点。これまで読んだ新書で1番面白かった(さすが新書大賞)しスラスラ読めた。それは①文体が自然体②ユーモラスな表現が多々③具体と抽象のバランスがちょうどいい、という3つが要因と感じた。

カウンセリングは敷居が高いものに感じるけど、誰でもやってるという容疑がある前提に立つと、身近なものでもあるからこれだけ評価が高いのだと感じた。もちろん学びや気づきもたくさんあった。

子育てや、仕事における悩みが出てきた際に悩みを構造化して理解することにもつながると思った。

昔観たマットデイモンが出演してたグッドウィルハンティングを観なおしたくなった。確かあれカウンセリングの話だった気がする。

"社会に「主流」しか存在できなくなるとき、その社会は不自由で人工的な密室になります。傍流が「傍流」として、豊かに存在することこそが、自由で、そして自然な社会の条件です。"
これ今年読んだ文章の中でトップクラスに良くてハッとさせられた。

"順番が大切で、自己の世界にまずは適切な対処をする。その上で心の出番がやってくる。心の力を過大評価せず、過小評価もしない。プロのカウンセラーとはふぐを繊細に捌くように、問題を慎重に、丁寧に見定めてどこの問題にどれだけ介入するかを判断できる人。"
カウンセリングをふぐ調理に例えるところユーモラスで良かったなぁ。

"勇気が出るのは、見守られているとき。自立できるのは孤立していないとき。
ついてきてくれるなら行きましょう。
何もしないことに全力を注ぐ。すると、心の底で深いものが動き出す。"
カウンセリングは変化することで、カウンセラーは変化する勇気を与える人なんだなぁ。

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喫茶店で本読んでる時に隣のお客さんが「ポケモンダイパで殿堂入りまでドダイトスに体当たり覚えさせてたwww」と話してて思わず吹き出しそうになったwww

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

「カウンセリング」「カウンセラー」って何となくこういうもの。というふわっとした印象が、読み終わった頃には少し輪郭が分かった気がした。

心理学の知識が全く無い自分が読んでも、置いていかれないように、目線を合わせて書いてくれているのをとても感じる。
著者の仕事に対する誇りも伝わってきて、
「カウンセラーってかっこいい、、」って素直に思えた。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

「野の医者は笑う」を読まれてから本作を読むとよりタイトルであるカウンセリングというものについて考え、伝えたいことを感じることができると思う。哲学的思想にも繋がるものだと思っていて、人との対話が冒険となること、過去の脚本をなぞる行為が対話であることに納得感があった。今年ナンパーワンの急に具合が悪くなるの往復所管にも繋がる、より臨床的ではあるが、人間に興味のある方はぜひ読んだ方が良い作品である。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

カウンセリング、臨床心理学に関する一般向け啓蒙書でありながら、たいへんドラマチック。

読み応えのある本でした。

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2026年08月01日

Posted by ブクログ

カウンセリングというものの、理解が少し深まった感じがした。
それというのも、支援している障がいのある人に、心理面接は有効なのか?と思いながら読んでいたからかもしれない。
心に危機が訪れたかもしれない時に、役に立つかもしれない、一つの大事な選択肢になる。

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2026年07月31日

Posted by ブクログ

カウンセリングを受けることを何度も考えたことがあるが、そのたびに敷居の高さに躊躇してきた。

この本で、「カウンセリング」というものが、人の生存や実存(作中の言葉)にどのように機能するかを理解することができた。

ただでさえ人生に行き詰まっている時に、全く得体のしれないものに飛び込むのは、かなり負担に感じるものである。

読み終えて、自分が今後行き詰まったときに、カウンセリングの利用を、選択肢の1つとして現実的に考えられるような思いを抱くことができた。

作中で、4つのユーザーさんのカウンセリングが例として進行していくので、カウンセリングというものの流れがとても理解しやすく、本当に読みやすい。

「カウンセリング」に興味がある人には必読書。

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2026年07月30日

Posted by ブクログ

カウンセリングについての基本的な情報を理解する上で非常におすすめできる一冊だと感じた。
最初の最初にピッタリな感じ!

カウンセリングで取り扱う内容の中には、即座に対処しなければならない生存の問題と時間をかけて対処していく実存の問題とがある。
そして、それぞれには全く異なった対処法があるという思考のフレームを得られたことは、将来カウンセリングとの関わりがあるかどうかに関係なく、日常生活を送る上で有益であり、良い読書体験だった。

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

カウンセリングについて、大枠を紹介してある一冊。
この本を読んで、まず思ったことが、専門のカウンセリングに通うことなく、日々を過ごしたいと強く思った。もし通うことになっても、カウンセラーの当たり外れで人生にかなり影響しそうで非常に怖い。

本書は、実際のカウンセリングの話を入れながら、とてもわかりやすく紹介してあり、カウンセリングの世界観をふしぎの国と表現するなど、読みやすさも抜群によかった。
印象的だったのは、冒険としてのカウンセリングだ。この冒険としてのカウンセリングは紙一重だと思った。心の揺さぶりがいい方向に行けばいいが、そうでないと立ち直れなさそう。そこがカウンセラーの腕の見せどころなのかもしれない。

一番心に残ったのは、「何もしないことに全力を注ぐ」ということだった。カウンセラーを終わった人が話をいっぱい聞いてもらったと感じて、カウンセラーが何もしていないように感じられること、それが相談者にとっては一番いいように感じた。
本書をよんで、今後、相談を受けることがあれば、どうせ素人なのでいろいろと思いつくアドバイスするより、黙って辛抱強く相手の話を聞くことに全力を注いでみようと思った。

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

【カウンセリングとは何かを理解することで「私とは何か」「心とは何か」を理解する】
・「誰でも出来る」「怪しい」等の印象を持たれがちな「カウンセリング」「カウンセラー」という行為、仕事についてその定義や役割についてとことん追求していく本
・カウンセリングの起源(猿の毛繕い!)、歴史的、アカデミック、社会学、生物などのあらゆる視点と著者の実務経験を組み合わせて「カウンセリングの国」という比喩を用いて、カウンセリングを出来るだけ分かりやすく紐解こうとする試み
・人は、自己と世界の接点における不整合や摩擦を「心」を通じて対処していて、その摩擦が自分で処理できる範囲を超えた時に、生存や実存を脅かす不調となって表れる
・従来はそれが表出する前に、コミュニティ、人と人との繋がり、人の助けを借りながら処理・調整して来れたが、個人化が進んだ現代では自己解決が求められる様になり、その難易度が増している
・その処理・調整の方法は、自己(含むコミュニティ)、医療的、宗教的の3通りに分類出来、カウンセリングは自己の解決を補助するアプローチであると言える
・そのアプローチとは、自己を無意識の内に規定していた自身の過去や物語に向き合い、自己の変化を促していくということ
(自分の為にいい加減に纏めるとこの様な感じだろうか。)

・時々、著者に「この本を書いてくれてありがとう」と思わず言いたくなる本に出合うことがあるが、この本は正にそのひとつ
・カウンセリングという概念をここまで丁寧に言語化してくれたことと、それに触れることで自分自身に対する理解や紐解きのヒントを与えてくれたこと、世界の見え方を変えてくれたことに深く感謝
・著者の読み手、ユーザー(カウンセリングを利用している人) に寄り添った文章はとても読みやすく、400ページを超える大作だがあっという間に読み終わってしまった
・レビュー数の多さなどから、多くの人にこの本が読まれていることを察するに、色んな意味で日本人の底力を感じたりもした

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

カウンセリングとは何かという主題を考えつつ、心の機能や心との付き合い方を発見させてくれる本。
全く専門的で無く、分かりやすい為多くの方にお薦めできる。

特に本書で感銘を受けたのが、心は破局を通して良くも悪くも変化するということ。何か自分にとって悪いことが起きた際、それを乗り越えた時心はただ単に回復するだけで無く変化する。この考えによりこの社会を少し生きやすく感じることができた。
それ以外にも心や身体、世界とは何かを示した図や運命とは、また転移についてなど多くの気づきを得ることが出来た。とてもおすすめの本です。

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2026年07月25日

Posted by ブクログ

本書は、カウンセリングという専門的な営みを、専門用語に頼りすぎず、しかし単純化もせずに描き切った一冊です。理論とケーススタディがバランスよく配置されており、読者はカウンセリングの手続きと同時に、その奥にある人間観に触れることができます。

本書は、臨床の実感と学術的な整理の両方から論を組み立てています。まず、カウンセリングを二つの軸で位置づけます。一つは社会の中での位置づけという横軸で、著者はカウンセリングを「心の非常時を扱うテクノロジー」と説明します。もう一つは歴史の中での発生という縦軸で、カウンセリングは人間が自由な個人として生きるようになった近代の副作用――自由と引き換えに背負うことになった孤独と責任――に対処するために生まれてきたテクノロジーだと位置づけられます。

続いて本書は、カウンセリングを利用する人を「ユーザー」と呼び、悩みを①症状の悩み②不適応の悩み③人間関係の悩み④生き方の悩みの四つに分類します。そして「自己―心―世界モデル」という枠組みや、「説明モデル」――なぜその不幸が起きたのか、何をすれば回復するのかを語る物語――という概念を軸に、初回のインテーク面接がどのように進行するかを、時間の流れに沿って具体的に描いていきます。

後半では、カウンセリングの実践を「作戦会議」と「冒険」という二つのモードに分けて論じています。作戦会議とは、現実を整え、生き延びるための実務的な支援です。生活の基盤を立て直したり、当面の問題に対処したりすることに主眼が置かれます。これに対して冒険とは、これまで身につけてきた「鎧」――傷つかないために身につけた対人関係のパターン――を少しずつ緩め、その下にある傷つきやすい自分自身、本書の言葉でいう「スライム」の状態を生き直していく、より深く実存的な営みです。

【目次】
まえがき ふしぎの国のカウンセリング
第1章 カウンセリングとは何か──心に突き当たる
第2章 謎解きとしてのカウンセリング──不幸を解析する
第3章 作戦会議としてのカウンセリング──現実を動かす
第4章 冒険としてのカウンセリング──心を揺らす
第5章 カウンセリングとは何だったのか──終わりながら考える
あとがき 運命と勇気、そして聞いてもらうこと

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2026年07月23日

Posted by ブクログ

友人に薦められて『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』を読んだのはもう4年前か。それ以来この著者の本はこの本棚にもいくつか積読してます。本じゃなくても彼の文章には触れていて、例えば新聞の書評委員もやっているんじゃなかったっけ…彼の語りかけるような文体が心地よく感じていました。たまたま知り合いがカウンセリングのオフィスを立ち上げる、ということでちょっとした相談に乗っていたのですが、そもそもカウンセリングのなんたるかが全くわかっていなかったのでまったく力になれなかった、ちょうどそのタイミングで出張先の大学生協で新書売れ行き1位と記されたポップにより本書発見。なんと「新書大賞2026」獲得していたんですね。『カウンセリングとは何か』まさに、それ知りたかったんです!ちょっと遅かったけど。著者のカウンセリング人生の現時点での集大成という書籍なのですが、相変わらずおだやかな言葉で長年の学びと気づきが綴られています。帰りの新幹線で夢中のなって読みました。河合隼雄の位置付けも今さらながらに納得。そして同時にこの本がベストセラーになる現在、という状況についても考えることがいっぱいでした。それはケア、という言葉の氾濫ともシンクロしている状況だと思います。こんな時代、きっと知り合いの開業、うまくいくでしょう。

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2026年07月21日

Posted by ブクログ

カウンセリングの枠組みを超え、「生きるとは何か」を深く考えさせてくれる一冊。

特に「自己-心-世界モデル」や、生存(作戦会議)と実存(冒険)、科学的変化と文学的変化といった対比構造が非常に明快で腹に落ちる。心の非常時にいる相手を心理学的に理解し、まずは生存を確保するための「作戦会議」を行い、その後に「冒険」へと送り出す。この一連のプロセスは、自分や身近な他者の状況に合わせて、よりよく生きていくための実践的な羅針盤になる。

「聴いてもらうことが勇気を生み出す」という言葉は、小さくても破局に直面したときに、そっと心に携えておきたいお守りのようなメッセージと感じた。

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

『カウンセリングとは何か』。サブタイトルに「変化するということ」とあります。

著者の東畑開人さんは、臨床心理学者で、臨床心理士(日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格)であり公認心理師(心理学の専門知識と技術を用いて人々の心の健康をサポートする日本初の心理職の国家資格)です。

はじめに著者が自ら「カウンセリングは怪しい」というのが一般的な世間の反応、と自虐的に語っているのですが、そこで言われているのが、
①カウンセリングは誰でもやっていることだ。
②カウンセリングは宗教や占いみたいなものだ。
ということで、カウンセリングに疑いを持っている人が多いとしています。

しかし、著者は「実際そうなんですよ。間違っていない。」とあっさり認めています。心はみんな持っていて、心の問題は誰もがそれぞれ生活や人性の中でやりくりしているし、宗教や占いは確かに心の問題を扱っている、と世間の見方を否定しません。

世間からこのように思われている理由として、例えば、「教育カウンセリング」とか「美肌カウンセリング」とか「キャリアカウンセリング」とか、中には「心霊カウンセリング」などというのもあって、「カウンセリング」という言葉が、広く「悩みの相談」という意味で使われていて、それがカウンセリングを曖昧なものにしている、としています。

そこで、カウンセリングについて、専門家からの視点ではなく、カウンセリングを受ける側からの視点で、分かりやすく解説してしれているのが、この本でした。例えば、冷蔵庫とは何かということを説明するとき、専門家からの視点で語ると、コンプレッサーがどうとか、冷媒ガスがどうとかという話になりますが、ユーザーからの視点で語ると、麦茶を美味しく冷やし、肉を保存し、氷を作るもの、という話になると、分かりやすく例えてくれています。

私も仕事のストレスが原因でメンタルを病み心療内科を受診し、処方された薬の服用を続け、通院のたびに医師と症状の改善状態などを話し、回復に努めた経験があります。当時その診察室でのやりとりがカウンセリングだと思っていましたが、この本を読んであれは医学的な治療であり、この本でいうカウンセリングではないことがわかりました。

精神科医は薬物療法を担当し、臨床心理士がカウンセリングを担当する役割分担がされており、カウンセリングとは、「心の問題で苦しんでいる人に対して、心理学的に理解して、それに即して心理学的な介入を行う専門的な営み」であるということでした。

言葉にすると難しく感じますが、この本では、カウンセリングルームで、座り心地の良さそうなソファにカウセラーとカウンセリングの利用者が対面で座り、静かに語り合うという、映画やドラマで見るような著者が実際に行ったカウンセリングの様子が、まるで小説のように描かれています。もちろんプライバシーの問題もあるので一部脚色されてはいますが、難しい問題であるにも関わらず、興味深く読み進めることが出来ました。

途中途中にカウンセリングというものの本質についての解説もあり、それが実際のカウンセリングの様子と並行して書かれていることで、理解しやすい工夫がされていました。

ここに書かれていたのは、「お悩み相談」にあるような、ある程度パターン化した相談内容に、用意していたそれらしい言葉で相談者を安心させたり、ポジティブ思考にさせたりして終える、いわゆる「お悩み相談」的なものの解説ではありませんでした。

心には、平常時の心と非常時の心があって、問題となるのは心が非常時のときですが、一般市民が常識に基づいて心を理解し、対処しようとするのに対して、専門家であるカウンセラーは心の非常時についての学問を背景として、話を理解し、対処する、という違いがあるということです。

臨床心理士あるいは公認心理師によるカウンセリングとは、時間や日数をかけて何度も聴取を繰り返し、心理学的な知識や技術を活用しながら、心理学的に介入し、相談者の生活に関わり、場合によっては人生にも関わる作業であることが分かりました。

最後に、カウンセリングとは、人が可能な限り、正直に、率直に、本当の話をする試みを続けながら、生活を回復するために心を変化させる科学的営みであり、人生のある時期を過去の物語にするための文学的営みである、と結論付けたことには、とても納得感がありました。

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

カウンセリングの現状から始まり、歴史を紐解き、実際のカウンセリングの状況をケースに基づき詳細に分かりやすく説明されている。比喩も分かりやすく、具体的にどんな風に行われているのか、理解できた。特に後半の冒険の事例は、そこまでやっているのだと、驚いた。良書。

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2026年07月11日

Posted by ブクログ

今の悩みは過去の経験によって改善されにくくなっている事がある、他の人に悩みを話すだけでも緩和される事があるんだなと思いました。心理学をもっと知りたくなりました。

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2026年07月10日

Posted by ブクログ

カウンセリングについて、どんなアプローチでやっているか、どういう終わり方で終わるか、興味深い内容であった。

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2026年07月04日

Posted by ブクログ

カウンセリングについて全体像がわかる本。
分厚くて読み切れるか不安だったけどするする読めた。
10年カウンセリングに通うユーザーもいると知りびっくり。
臨床心理士や公認心理師が難易度高い資格とは知っていたけれど、カウンセラーってとてつもなく大変な仕事なんだなぁ。

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2026年07月03日

Posted by ブクログ

カウンセリングも、もともとは割とちゃんと生きられてだんだけど、パワハラとか外部環境で一時的に病んでしまった人にはカウンセリングは有効だと思う。一方で、毒親でそもそもの性格が捻くれて曲がってしまって不幸なメンタリティになってしまってる人には残念ながら効果ないと思った。
8年もカウンセリングするなんて狂気でしょ、過剰で意味ない。独立系カウンセラーは、客が来てくれてナンボだからビジネスとして引き延ばしてんじゃないの?という気すらする。
とくにこの8年の女性に、貴重なカウンセラーの時間を使うのは無駄。有能なカウンセラーなら、一時的に病んでしまった人たちを数多く治療する方が社会への全体最適だと思う。
しかし、この本に挙げられてる上司との人間関係の悩みって、死ぬほど枚挙にいとまないな。個人的にもマイクロマネジメントされるとホンマに腹立つし、ストレスだけど、まあそんな性格の上司なんやな、くらいに思えれば楽なんやけどな。クソな評価されても死ぬわけじゃないし。

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2026年07月01日

Posted by ブクログ

ここ数年で最高の新書かもしれない。これぞ新書のなすべき仕事!といえる、わかりやすく、深く、面白い一冊。
カウンセリングとは何か?ケースバイケースのユーザーとの関わりを通じて、膨大なカウンセリング流派の分析を通じて、現代社会との関わりを通じて、深い問いに挑む名作。

私は、商業クリエイターにこそ、この一冊をすすめたい。
人の心を扱うのがカウンセリングの仕事だから、当然、マーケティングやブランディングにも通じるお話が山ほど。

また、注目すべきは「原論の作り方」そのもの。
行き過ぎた専門家が、その専門性の本質を、原論を喪失させてしまった!どんなジャンルも陥っているそんな現代病を、人類学の知見を活かしつつ、解き明かしたアプローチは、ビジネスの世界でも通用できるはず。

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

具体的な事例をとおして、どのように心が変わっていくのか、少し体験できた気がする。カウンセリングは長い時間を掛けて、心と向き合い、破局することで新しい人生を進みだすことなんだと分かった。

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2026年08月07日

Posted by ブクログ

カウンセリングを受けようか悩んでいたので、理解を深められてよかった。
私の場合、生存というよりは実存に関わる問題だと感じ、カウンセラーを選ぶのが難しそうだと思った。
でも解決したいと思っているのは本当だから、カウンセリングも一つの手段だよなあ、どうしようかな。

ーーー
以下抜粋

生き延びるとは今現在を切り抜けることでもあるけど、同時に現在を過去にすることでもあります。そのとき、僕らは文学的に自分の過去と現在をつなぎ、自分の小さな歴史を手にします。これが作戦会議でも、冒険でも行われている。

カウンセリングとは何か。
それは生活を回復するための科学的営みでもあり、人生のある時期を過去にするための文学的営みでもある。

ちゃんと生きるとは、ときどき死んで、その都度新しく生まれることです。

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2026年08月01日

Posted by ブクログ

心を変えるのではなく、環境を変える。最も印象に残った言葉です。私たちはどうしても心にアプローチしてしまいます。ですが、それは本人にとってとても辛いこと。しかしながら、環境を変えることは他者にはできません。本書の最後にある、何もしないことという意味が少し輪郭を帯びてわかったような気がしました。

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2026年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

周囲でメンタルを病んでしまった人、また、過去にメンタルを病んだことがある人がいるので、「こころ」の問題にはずっと関心があった。
こころってなんだろう?こころを修復していくためにはどういうプロセスを経ていくんだろう?という素朴な疑問が解消された。おもしろかった。

こころは、自己ー心ー世界の図式のように「自己」と「世界」を調整する役割を持っていて...という話が面白かった。

また、最終章の東畑先生の言葉がとても印象に残っている。
「だとするならば、個人的な物語を生きることを可能にしようとするカウンセリングには、大きすぎる物語の暴力に抗するための社会的使命があるはずです。」

社会の大きな力によって、個人のものがたりは踏みにじられてしまうことが多い。
そういった個人のものがたりを紡ぐサポートをするのがカウンセリング。
私が持つ夢のこととも重なる話で、印象に残った。

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2026年07月21日

Posted by ブクログ

具体的なカウンセリングの手法と具体事例を知ることによって、カウンセリングは精神疾患を持った人が如何にそのことと向き合っていくのか知ることが出来た。
そのことがもっと広義の意味で、人生に悩んだり行き詰まったりしているひとへヒントになりうる内容だとも思った。

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2026年07月20日

Posted by ブクログ

題名の通り、「カウンセリングとは何か」について実例や理論を交えて記してある。最初は原理の話であまり手が進まなかったが、途中から実際にカウンセリングがどのようにして行われるかを患者さんとのやり取りや著者の考察を元に話が進んでいくので、最初を乗り越えれば面白くなると思う。

患者さんの言動に対して、情報をそのまま受け取るのではなく、専門的な視点から「現状、何が起こっているのか」「その言動はどのような意味を持つのか」など素人の自分では考えが及ばないような情報が多く、学びになった。

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

心を解き明かして変えていく過程はいろんな方法があるけれど、自分を変えていくには自身と対話をし時には苦しみながらも根気よく俯瞰し続けていかないといけないのだ、簡単に変わらないのだということをより明確な輪郭を持って感じることができた。
今までの人生でカウンセリングは受けたことが1回、突然死にたいくらい苦しくなった時に応急処置を受けたけれど、凡そ自分の根源的な悩みについては冒険的なアプローチが必要なのだろう、と思い気長に頑張ろうと思った。時がくればカウンセリングをお願いしてみるのもありなのかもしれない。

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2026年07月04日

Posted by ブクログ

 カウンセリングの歴史的な成り立ちから社会的意義までを解説した上で、個別事例を通して具体的なカウンセリングの方法を説明していく内容である。私は、人の心理や時には心の闇に触れる職業柄、カウンセリングや心理学については研修などを通じて多少の知識があるつもりでいた。カウンセリングとは、基本的に相手の話を遮らず、否定せずに傾聴し、相手の重荷を共有することで精神的な負担を和らげる受動的な営みであるという認識を持っていた。しかし本書を読んで、そのような傾聴に加え、相手の心理を解釈し、新たな意味づけやストーリーへと導いていく能動的な役割が非常に重要であることを知った。私はこれまで、臨床心理学は学術的で分かりにくく、効果も評価しにくいため、非科学的な心理療法等が入り込む余地もあると考え、その実効性に疑問を抱いていた。しかし、本書を一読して、適切な理論と技法に基づくカウンセリングには、人の考え方や生き方を前向きに変える可能性があることを実感した。

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2026年06月30日

Posted by ブクログ

カウンセリングと一言に言ってもたくさんの学派があり、様々なアプローチがある。自分が学んだ断片的なものが、あ、これはここに位置づけられるのかという気づきもあった。

「聞いてもらった」という感覚を持ってもらうことは、シンプルでありながら難しいことだなぁ。

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2026年08月06日

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