【感想・ネタバレ】カウンセリングとは何か 変化するということのレビュー

あらすじ

「新書大賞2026」大賞受賞!

人生の変わる場所──。
カウンセリングが、いま社会へとひらかれる。臨床心理学の歴史に打ち立てられた、新たな金字塔。

■精神分析、ユング心理学、認知行動療法、家族療法、人間性心理学──
バラバラに乱立する心理学を俯瞰し、メタな原論が示される。
■身体を動かす、世界を動かす、からだを動かす、視点を動かす、心を揺らす──
カウンセリングは聞くだけじゃない。アクティブに5つの介入がなされる。
■いかに生き延びるか、いかに生きるか──
カウンセリングには二つのゴールがある。生活を守ることと、人生をちゃんと生きること。

「カウンセリングとは、近代の根源的なさみしさのなかで、人が可能な限り、正直に、率直に、ほんとうの話をすることを試み続ける場所である。」──「5章 カウンセリングとは何だったのか──終わりながら考える」より

【目次】
まえがき ふしぎの国のカウンセリング
第1章 カウンセリングとは何か──心に突き当たる
第2章 謎解きとしてのカウンセリング──不幸を解析する
第3章 作戦会議としてのカウンセリング──現実を動かす
第4章 冒険としてのカウンセリング──心を揺らす
第5章 カウンセリングとは何だったのか──終わりながら考える
あとがき 運命と勇気、そして聞いてもらうこと

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Posted by ブクログ

カウンセリングとは何か 変化するということ
著:東畑 開人
出版社:講談社
講談社現代新書 2787

カウンセリングとは何かを語る書である
カウンセリングの全体像を明らかにし、心というものがいかに変化するのかを明らかにする。

前振り:カウンセリングは怪しい
 カウンセリングは誰でもやっていることだ
 カウンセリングは宗教や占いみたいものだ
 カウンセリングという言葉は特に規制がないので、誰でも自由に使っていい
⇒臨床心理士、公認心理師という臨床心理学の専門家が本書のカウンセリングの対象である

カウンセラーの系譜
 ①力動学派 フロイトの子孫たち
 ②認知行動学派 行動をターゲットにした行動療法
 ③人間性心理学派 人と人との出会いに治療的な価値を見出す 「カウンセラーは話を聞く人」
 ④システム論学派 外部にある人間関係に問題を見出し、それを変更していこうとする学派

自己・心・世界
 ①自己 コントロールできないもの、私の中の「非私」
 ②世界 物理的外界、社会、他者など、自分の外側にある環境
 ③心  自己と世界の中間にあり、その2つの間を調整する装置

カウンセリングで話を聞くのは、理解するためにである

初診のことをインテーク面接という

インテーク面接の時間構造
 ①面接するまで 創造を巡らせる
 ②情報収集と解析 最初の40分
  (表面)
  ・問題歴 過去をさかのぼる
  ・モチベーション 未来とつながる
  ・リソース 現在を確認する(①経済的リソース、②社会的リソース、③心理的リソース)
  (裏面)
  ・破局度の評価(火急性/不急性、外部性/内部性、現在性/歴史性)
  ・問題の所在(カウンセリングでどこを変化させるか、外部にあるのか、内部にあるのか)
  ・物語化 問題の全体的メカニズム(心の置かれている全体状況、心の動き方)
 ③物語の処置 次の10分
  問題をどう理解したかを整理し、共有する
 ④戦略の交渉 最後の10分
  今後について話し合い
  2つのプラン
  ①作戦会議としてのカウンセリング
  ②冒険としてのカウンセリング

 カウンセリングの2つの目標

  ①生存:困難な状況で生き延びる
   ⇒日常を建ち直すこと、毎日を維持すること、破局の脅威から守ること
   ⇒作戦会議としてのカウンセリング

  ②実存:その人独自の生き方のこと
   ⇒誰と共に生きるか、何のために生きるか
   ⇒冒険としてのカウンセリング

  生存の脅威が除かれたときに、真の問題が現れることがある
   作戦会議としてのカウンセリング⇒解決⇒冒険としてのカウンセリングと いう流れ

 5つの介入

 A:バイオロジカルな介入:現実を整える
   身体を動かす(医療、休養、運動+生活リズム)
 B:ソマティックな介入:現実と付き合う
   からだへの配慮、記憶への対処
 C:サイコロジカルな加入:心を揺らす
 D:コグニティブな加入:現実と付き合う
   視点を動かす、だめなら、認知を変える
 E:ソーシャルな介入:現実を整える
   暴力を止める、通報する、安全な環境を与える

スタート:作戦会議としてのカウンセリング
 (外部要因が原因)
 A+E 外部環境を変える
 (内部要因が原因)
 B+E 内部環境を変える 
 これで生存の脅威が消え、安全を確保できた

 カウンセリングの終わり
  出国ゲード ⇒ 「作戦会議としてのカウンセリング」は解決
  内陸部ゲート ⇒ 「冒険としてのカウンセリング」へ

 実存は、生存を前提とする しかしながら
 生活を守ることで、人生が死んでしまうことも ⇒ 生きているけれども、死んでいる

心の深層 C:サイコロジカルな加入:心を揺らす

 最も奥には、スライムのようなドロドロとして形が定かでない心がある
 そして、その周りには、スライムを守るヨロイがある

 2つの心を併せ持つ、一部は大人の心、一部は子どもの心

 心を揺らす、とは
 ヨロイを緩めること
 スライムを生き直すこと
 
冒険としてのカウンセリングとは、生存を保証されているから、解決には長期になる

 インテーク面接に加えて、アセスメント面接をする
 ①生育歴インタビュー
 ②契約面接:どういうやりかたでカウンセリングをするかを書面で合意する

冒険としてのカウンセリング、4つの段階
 ①晴れの船出:信頼の構築
 ②雨雲が集まる:転移の発展
 ③嵐の夜:破局の危機
 ④凪いだ朝:心の再出発

カウンセリングはどういうふうに終わるのか
 終わりたくなる
 終わりを話し合う
 終わるまで会い続ける

 ①終わりなき終わり:終わっているけど、終わっていない
 ②終わり切る終わり:計画的に終わる終わり
 ③はじまらなかった終わり:インテーク面接だけで終わる⇒カウンセラーとしては失敗
 ④終われなかった終わり:困ったらいつでも会えるようにしておく終わり

生存を可能とすること
実存を模索すること

目 次

まえがき ふしぎの国のカウンセリング

第1章  カウンセリングとは何か──心に突き当たる
第2章  謎解きとしてのカウンセリング──不幸を解析する
第3章  作戦会議としてのカウンセリング──現実を動かす
第4章  冒険としてのカウンセリング──心を揺らす
第5章  カウンセリングとは何だったのか──終わりながら考える

あとがき 運命と勇気、そして聞いてもらうこと

ISBN:9784065411957
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:448ページ
定価:1400円(本体)
2025年09月20日 第1刷発行
2026年02月06日 第7刷発行

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2026年09月14日

Posted by ブクログ

「カウンセリング」という曖昧模糊とした、掴みどころのない分野について、その全体象を理路整然と言語化しようという、おそらく無謀な挑戦、試みだったろうと思われるが…「カウンセリング」というものを科学(サイエンス)として客観的にその全体像が理解できた、ということだけではなく、生きることとは自分、他者、社会と交わり、そして折り合いをつけながら変化し続けること、であると感じられた。単に知ること、理解することだけではない、もっと迫ってくるものがあった。

自分がカウンセリングを受けているわけではないが、全体像を理解できることだけでも、「こう考えたらよいのかもしれない」と自然と自分自身のこととオーバーラップさせながら読み進めたように思う。感情移入してぐっと胸に迫るシーンもあった。

カウンセリング自体に興味がなくとも、行くことを考えてみたことがなくとも今を生きる社会人は読んで損はない作品。みな、大なり小なり悩みを抱えて生きているものだし、その悩みとの向き合い方について客観的な視野を持てることは大変有用ではないか、と思った。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

カウンセリングとはどういうものか。また、カウンセラーはどう手を差し伸べてあげるべきなのかを具体的な事例を上げながらお話されている。

患者がカウンセラーに求める役割と先生が担うべき役割に乖離が生じてしまうと、トラブルが起きてしまっている場面が印象に残った。

そのような事態を少しでも減らすためにも、もっと大衆的にカウンセリング・カウンセラーの生業について知られるべきであると思った。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

カウンセリングについてよく理解することができた。新書だがページ数があるため、最初の方の内容を読んでから時が経ってしまい結構忘れたので、また読み直したい。

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2026年09月11日

Posted by ブクログ

心理学についてひと通り学んだが、数々の臨床アプローチの関係性が曖昧なままでいた。それが本書でものすごくクリアになった。「自己-心-世界モデルと各介入」の図がとても分かりやすい。
同時に、これらの介入方法を使いこなせる臨床家は、まだあまり居ないのではとも思った。特に精神分析は有資格者が少ないと聞くし、本書で記される例を読んでも、並の人間には出来ない技術であることがよく分かる。
また、プロのカウンセラーではない、市井の人々の関係性の中でなされるカウンセリング機能の価値についても、ハッとさせられた。
自分や誰かの心と向き合う立場にある人にとって、助けになる本だと思う。

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2026年09月11日

Posted by ブクログ

東畑さんの著作について、いつも面白さを感じていたのだが、これらの著作にある「理論」は何なのだろうかと思うことがあった。
それに対して、明確に答えが記述されたものであり、一連の著作のつながりが見えてきた。
時よりある芝居がかった文章は正直苦手なるとこはあるが、科学的な変化だけでなく、文学的な変化を検討する本書では必要なことなのだろう。
あとがきから、様々な経験やつながりの蓄積から本書が出来上がった様子がわかったが、それについてはどこかで見習いたい。

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2026年09月08日

Posted by ブクログ

カウンセラーってかっこいい!!
東畑さんの「カウンセリング」「カウンセラー」についての誇りというか気概みたいなものが伝わってくる。
本当に読めてよかった。

最初は厚さにびっくりしたけれど、
分からない人に向けてしっかり目線を合わせて、最後まで寄り添ってくれるので詰まらずに読むことが出来る。

自分の気持ちを知ることや、大切な人が辛いときにどうすればいいかのヒントも貰う事が出来たかもしれない。

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2026年09月08日

Posted by ブクログ

私自身はカウンセラーではないが、職場の人間関係や、キャリアコンサルティング/コーチング/組織開発の実践者として、理論的にも自身の心がけ・マインドセットとしても学ぶことが多いと思う一冊であった。
何より著者の仕事に対する真摯な姿勢やユーザー(クライアント)との向き合い方を感じるし、(フェイクや大幅な割愛もあるのだろうが)事例を読んでて自分自身の人生に対しても考えさせられるもののあったので、私にとっては読む価値のある一冊だった。

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2026年09月05日

Posted by ブクログ

今必要だから手に取ったんだなーと思う。
自分を癒すプロセスやアプローチの方向性が合っているのかを構造化、整理して確かめられている。

専門的すぎず、人を置いていかない言葉選びや白黒思考ではなくグラデーションでカウンセリングや、心が窮地に立たされたところからどのようにときほぐし、日常に帰っていくのかを具体的なエピソード含めて書かれているので、読みやすいし、優しい。

カウンセリング行ってみたい気になるなとおもっていたけど、わたしは自分で物語化もしてしまうタイプなので、あまり役に立たないなと思ってしまうかもしれないとは思った。

必要になった時にどういったカウンセラーさんを頼りにしたらいいのかの指標も得られたのはよかった。

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2026年09月01日

Posted by ブクログ

心理学において避けては通れない「カウンセリング」を通して、臨床心理学とはどういったものかを考察した一冊。著者の書籍の中で一番最初に読んだ本だが、他の書籍を読むと結構真面目……失礼、硬めに書いた一冊だったようだ。
新書の中では比較的厚めな本だが、語り口の軽さからするする読めて気付けば読み終えていた。厚さに怯んでいる方は、是非に最初の部分だけでも踏み出してほしい。

『昼間のスターゲイザー』でも触れられていたが、カウンセリングとは臨床心理学の他、占いや巷の相談室でも掲げられている看板であり、身近な一方胡散臭くみられるという弊害も抱えている。そこで世間一般のカウンセリングと臨床のカウンセリングの違いが何かの提起から始まり、臨床のカウンセリングが目指す場所や目的、カウンセリングの終わりなど一連の流れを、著者が診療したクライエントとのカウンセリング(もちろん全て仮名と架空のパッチワーク)を併記しながらこころの動きや実際に起きる事態にも触れながらまとめている。

過去に心理学を専攻したこともあり私は楽しく読めたが、基本単語に関しては多少の解説もあるため、心理学に触れたことがない人も話は飲み込めると思う。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

全体像を知ることができて嬉しかった。具体例は役割を理解するのに非常に有効だった。冒険としてのカウンセリングを私が受けたらどうなるのか、考えると怖くもなる。

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2026年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作戦会議としてのカウンセリングと冒険としてのカウンセリング、生存と実存、科学的変化と文学的変化、自己-心-世界モデルなど、カウンセリングの原論を書くという作者の覚悟が伝わるような、徹底して分かりやすい説明に読み入ってしまった。
文章から作者の優しさ、温かさが伝わってきて、初めて新書で「まだ読み終わりたくない!」という気持ちにさせられた。これも作者が終章で語った「終わる」ということなのだろうか、と考えてしまう。
今後、生活や人生のどこかで躓いたとき、戻ってきたいと思える、正にカウンセリングを体現した一冊だった。

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

新書大賞2026受賞は伊達じゃなかった。

目に見えないココロを扱うカウンセリングがどういったものなのか、何となくだけどわかるようになる。カウンセリングを生活と人生のどちらに効かせるかで学派が変わってくるというのは、ちゃんと考えてみればそりゃそうという話なんだけど、思ったこともなかった。

また、臨床心理士が人間の心をどう捉えるのか、その一例が書かれているのも面白い。もちろんそこに答えはないんだろうけど、本書のようにモデル化してみると、色々と辻褄が合うなと思う点があった。

例えば、本書に出てくる「スライムと鎧」の話。スライムを表に出すために心を揺らすというのは、人によっては家族や恋人との間で自然とやってきていることで、それを重ねることでスライムが育ち、鎧とのズレが減って生活しやすくなる、というケースもあるんじゃないかと思う。

実際、本書のリアリティのあるカウンセリングのシーンを読んでいて、自分が心を揺らした経験をいくつか思い出した。ああいうスライム同士のぶつかり合いを経験しているかどうかで、意外とスライムと鎧のフィット感も変わったのかもなと思う。

そうやって自分の内側にあるものをそのまま出して、それを誰かに受け止められたり、逆にぶつけ返されたりするのって、年を取るとそうそうできる経験じゃない。だとすると、それをお金を出して、ある程度ガードレールがあるなかでやることが、冒険的なカウンセリングの一つの目的なのかなと思ったりした。

そう考えると、内側のスライムと鎧のズレが大きくて、同じような不具合が人生で繰り返される場合には、冒険的なカウンセリングを受けるのも悪くないのかもしれない。私は自己開示があんまり好きではないので、できれば避けたいけれど。

本書に出てくるハルカさん(仮名)の後半のカウンセリングは、そのピリッとした空気感が伝わってきて、一気に読まされてしまった。カウンセリングという目に見えないものを描き切ったこと自体がまず素晴らしいが、このリアリティのあるカウンセリングのシーンも、本書の白眉だと個人的には思う。

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2026年08月11日

Posted by ブクログ

なぜこんなにも興味のなかった分野の専門書を夢中で読めたのか。
読み進めるにあたり心が開かれるような、生きていながら死んでいる心に出会えたような感覚になった。
生きにくい世の中なのだろう、生存が実存を犠牲にする現代。
実例がおもしろすぎる。本気でやっている人にしか書けない面白さ、カウンセリングというベールを剥がしてくれた一冊。
聞き上手は聞くことが上手い人じゃないということ。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

文句なしの5点満点。これまで読んだ新書で1番面白かった(さすが新書大賞)しスラスラ読めた。それは①文体が自然体②ユーモラスな表現が多々③具体と抽象のバランスがちょうどいい、という3つが要因と感じた。

カウンセリングは敷居が高いものに感じるけど、誰でもやってるという容疑がある前提に立つと、身近なものでもあるからこれだけ評価が高いのだと感じた。もちろん学びや気づきもたくさんあった。

子育てや、仕事における悩みが出てきた際に悩みを構造化して理解することにもつながると思った。

昔観たマットデイモンが出演してたグッドウィルハンティングを観なおしたくなった。確かあれカウンセリングの話だった気がする。

"社会に「主流」しか存在できなくなるとき、その社会は不自由で人工的な密室になります。傍流が「傍流」として、豊かに存在することこそが、自由で、そして自然な社会の条件です。"
これ今年読んだ文章の中でトップクラスに良くてハッとさせられた。

"順番が大切で、自己の世界にまずは適切な対処をする。その上で心の出番がやってくる。心の力を過大評価せず、過小評価もしない。プロのカウンセラーとはふぐを繊細に捌くように、問題を慎重に、丁寧に見定めてどこの問題にどれだけ介入するかを判断できる人。"
カウンセリングをふぐ調理に例えるところユーモラスで良かったなぁ。

"勇気が出るのは、見守られているとき。自立できるのは孤立していないとき。
ついてきてくれるなら行きましょう。
何もしないことに全力を注ぐ。すると、心の底で深いものが動き出す。"
カウンセリングは変化することで、カウンセラーは変化する勇気を与える人なんだなぁ。

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喫茶店で本読んでる時に隣のお客さんが「ポケモンダイパで殿堂入りまでドダイトスに体当たり覚えさせてたwww」と話してて思わず吹き出しそうになったwww

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

・カウンセリングでどういうことをしているのか、概要も(ある程度の具体も)体系的に分かった。
・特に冒険としてのカウンセリングの章が自分と重ね合わせる部分が多く面白かった。

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2026年09月19日

Posted by ブクログ

「カウンセリングとは何か。それは生活を回復するための科学的営みでもあり、人生のある時期を過去にするための文学的営みでもある。」

心理学の素養がないので基礎論みたいな所はふわっと読んでしまったが具体例の話はとても引き込まれた。具体例に出てきた3人とも親子関係に問題があり人の心の基礎を育むのはやはり親子関係なのかなと思った。

個人には文学的物語があるというフレーズがなんだかグッときた。人それぞれに文学的物語がありそれは何かに奪われてはいけないもの。現代の生きづらい世の中で個人は根源的なさみしさの中でほんとうの話をして「私であること」の深い肯定を求めて自分の存在を証明していくものなのかなとも思った。

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2026年09月12日

Posted by ブクログ

如何に心を変えるか
「自己」と「世界」とその間にある「心」
それぞれに適切なタイミングと方法で働きかける

カウンセリングの理論と技が、実例とともに書かれていて面白い

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2026年09月07日

Posted by ブクログ

カウンセリングの仕事はイメージでしかわからなかったが、時には怒られ自分自身とも向き合うことになったり、学んだり、テクニックだけでは出来ない仕事だなと思った。
カナタさんやハルカさんの場合を通じて、しんどさを感じた。
読めてよかった。

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2026年09月04日

Posted by ブクログ

読むのにずいぶん時間がかかった。
自分の仕事と関連するからだろう。
ただ、五章からあとがきはずんずん読み進めた。筆者はこれこそが伝えたいことだったに違いないという思いで読み進められた。

ただ、東畑さんの1回のカウンセリングは15000円。
毎週だと60000円。ラジオでどなたかが「カウンセリングはお稽古ごと」と語っておられたがとても納得する。高いけれど、大人の一時期のお稽古事とするには良いかもしれないと読後思った。

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2026年08月31日

Posted by ブクログ

カウンセリングに2年ほど通っています。頭の中を整理したかったのもありますが、この本を読んで、私は過去の物語を終わらせたかったのだと気づきました。

専門的な用語もわかりやすく説明されていて、カウンセリングについて理解を深めることができました。これから先も、何かあったときにまた立ち返りたいと思える本です。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

実は1年くらい前に読んでいたが、「再読だけが創造的な読書術である」を読んで、再読してみた。
最初はカウンセリングの歴史や学術的な部分で門外漢の私には読み進めにくかったが、実際のカウンセリング部分〜カウンセリングを終わるということは自分にもよくあることに感じられて、敷居が高いと感じがちなカウンセリングが身近に思えた。
人生は古い脚本が登場人物を替えて繰り返されるという内容がまさに今の自分の課題であり、特に興味深く読んだ。
古い脚本で古い物語を終わらせるのには難しく、痛みが伴う。それを乗り越える為には他者のつながりが必要だ。それを担うのがカウンセリングだという。
技術じゃないと思っていたけど、目的は同じでも色々なアプローチがあって経験を積んでアプローチ方法のバリエーションも増えて行く。これは自分の仕事でも当てはまるので想像がつく。何もせずにただ聞いてくれるだけということの裏に隠されたカウンセリングの深さを少しだけ覗くことができた気がする。

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2026年08月21日

Posted by ブクログ

だれでもカウンセリングに触れられるように至極丁寧に書かれていた。世界-心-自己モデルやカウンセリングのフレームワークなどの説明によって、"見えないものを扱う不思議な行為"という印象から近づきやすいものにしてくれた。個人の好みの問題だが、全体的に説明がミクロ過ぎているなと感じてしまった…が、筆者の仕事(人)に対する考え方、心の取り扱い方がとても丁寧なのがすてきだなと思った。

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歴史や概念、各宗派の位置付け、実際のカウンセリング方法についての本。まず、カウンセリングは、素人には解決できないような事態に対して行われると理解した。おもしろかった。
特に方法が面白かったのでここに私の解釈を記す。生きていくのに必要なカウンセリングと、人生について考えるカウンセリングがある。基本的には1番最初に長めに時間を取って状況を把握、問題の根幹を探りどのようにカウンセリングをするか話し合う。そこで緊急性や、頼れる人や心の余裕などのリソースがどのくらいあるのかチェックする。もちろんカウンセリングでできる範囲であるかを確認する。投薬は必要か?等。
生活に支障をきたしている場合、まずは生きていく環境を整える。そして2週に1度くらいのペースで、実験的に、どのような方法であれば感情をコントロールできるのか模索する。周りに助けてくれる人がいれば頼る手助けをする。それによってリソースが増えたりする。ここでは、先輩と気が合わない若者のカウンセリングの実例が出てきて、親の支えもありつつ筋トレがはまった。眠れるようにするなど生きる環境を整えてから自分の心と向き合う感じ。若者はその後、上司の人間らしさにも触れ、少しずつ仕事への自信もつけていった。
人生について考えるとき、同じく最初に方向性を決めた上で1週間に一度、自分の頭に浮かんだことを吐き出し合うというカウンセリングを実施する。ここでは、正直でいるということが大事。それによって自分の本当に考えてることを吐き出し、それを客観的にみてもらうことができる。トラウマがどこにあるのか等。ここでは、優秀だが、心の防衛のために心になんらかの壁を作り自分を保っている女性に対してのカウンセリングが取り上げられた。人を無能と思ってしまうことや人のためにと自分を抑えてしまう、期待へのプレッシャーが大きすぎることが課題。無能な父親、後押しするがあと一歩のところで努力を無駄にする母親がトラウマであった。カウンセリングを通して、それまでは人のために生きていたが自分が1番でいいと考えられるようになった。自由にしてみる、背負いすぎない、正直に話すということができるようになっていった。これは、8年続いたカウンセリング。
カウンセリングを俯瞰で見て体系づけた上で、このように時系列で方法を追っていた。
共感できることが多くあった。そして、人に自分の本心を伝えると考えると相当勇気が必要だと思った。
カウンセリングには、冷たいように感じる事務的な面と先生にも人間らしさがあるという二面性がある。そこに、お金を払って適度な距離感を保ってくれるプロに助けを求める意義があるのかもと思った。依存せず、孤独に寄り添い、だけど孤独に正面から向き合っていく方法を一緒に考える存在。私は相談された相手が近いと共感して共鳴する感じになってしまうが、共感というより客観視してるのがプロだと思った。

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2026年08月17日

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具体的な事例をとおして、どのように心が変わっていくのか、少し体験できた気がする。カウンセリングは長い時間を掛けて、心と向き合い、破局することで新しい人生を進みだすことなんだと分かった。

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2026年08月07日

Posted by ブクログ

大学の心理学の授業や趣味で読み始めたユングやその高弟、河合隼雄の著作など、心理学には多様な学派がそれぞれの理論を形成している。近年の臨床では、科学的に客観性がより明確な認知行動療法が主流であり、知人の分析家はユング学派は「生きた化石」と表現されていましたが、役割の違いがわかって面白かった。
筆者の新たな心理学原論は、生活のための心理療法、人生のための心理療法との視点が興味深いし、実際そうなのだろうと感じた。また再読したい。

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2026年09月15日

Posted by ブクログ

最近SNSや書店でお勧めされていて買ってみた本。もともと心理学に興味はあるものの、自分自身はカウンセリングを受けたことがなく、正直「メンタルヘルスに何か問題がある時に受けるもの」というざっくりしすぎたイメージしか持っていなかった。しかし読んでみて、カウンセリングはある意味特別なものなのではなく、日々生きる中で感じる漠然とした不安や憤りを誰かに話し理解してもらい、そしてそれにより自分自身の心と向き合い理解し、心が変化する(心を変化させる)というプロセス自体そのもののことと自分なりに理解した。

殺伐とした現代社会において、孤独により本心を打ち明けられず、他人だけでなく自分にも正直になれなかったり、自分の心がわからなくなることは誰にでも起こりうることだと思う。今改めて思い返してみると、プロのカウンセリングを受ける機会はこそなかったものの、仕事や人間関係で思い悩んだことはこれまでに何度もあり、その度に誰かに話を聞いてもらい解決してきたが、その体験こそがカウンセリングだったのだなと思う。そう考えると、本心で話すことができ、それを受け止めてくれる相手がいるというのはとても幸運なことなんだと感じる。

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2026年09月03日

Posted by ブクログ

専門知がタコつぼ化して誰も全体や前提を見通せなくなった時代にあって、共通の土台を再構成する野心に満ちた本だといえるんじゃないかな。強引に言い換えると、カウンセリングというジャンルにおける、公共哲学の実践ともいえるのではないか。

著者の姿勢がまさに、公共精神にあふれている。

カウンセリングとは、近代の副作用として不可避的な「根源的なさみしさ」の中で、人が可能な限り、正直に、素直に、「ほんとうの話」をすることを試み続ける場所である、という。それは、科学的な営みでもあるし、「文学的な営み」でもある。

この文学というキーワードが良い。個人の小さな文学性が見失われるとき、社会では巨大で暴力的な物語が猛威を振るう(アーレント『全体主義の起原』の主張と重なる)。だから、人生のある時期を過去にするための「文学的営み」を軽視してはいけない。いま、この現代の、まさに巨大な暴力の時代の渦中にあって、カウンセリングには、大きな物語の暴力に抗する社会的な使命がある、とする著者の主張にはしびれる。

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2026年08月31日

Posted by ブクログ

カウンセリングとは、といった内容が手法、実例をもとに書かれる。実例が真に迫る内容で良かった。何かに終わり、とピリオドを打つのは何事も難しいんだな、と思った。

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2026年08月28日

Posted by ブクログ

臨床心理学を体系的に、具体例を取り入れながらわかりやすくカウンセリングとは何かを説明してくれていて、専門知識がなくともわかりやすく体験できました。はじめ方から終わり方までユーザーの人生の脚本を体系化されていた本でした。

カウンセリングとは何か――
ネタバレ含む↓

ユーザーが変化して行くこと。人生の脚本で現実を動かし、心を動かし、孤立から自立して行くこととあり、とても共感出来ました。

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2026年09月20日

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