ビジネス・実用の高評価レビュー
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エコノミストの河野龍太郎氏と、みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏による対談形式の経済書。
タイトルからは「世界経済の分析本」という印象を受けるが、本書の主題はむしろ「日本社会の構造変化」にある。そして、単なる経済分析を超えて、政治哲学や文明論にまで踏み込んでいく。
本書で繰り返し論じられるのは、「なぜ日本人は働いても豊かになれなくなったのか」という問題提起。
著者たちは、単純な「日本人の努力不足」や「生産性の低さ」を原因としていない。日本企業は90年代の金融危機以降も長期雇用を維持しようとし、そのために人件費を変動費化し、非正規雇用への依存を強め、ベースアップを抑制して -
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習慣には良い習慣と悪い習慣があり、前者を続けて後者を断てば、成長していける。
肝心なのは習慣を身につける前にアイデンティティ「どんな人になりたいか・ありたいか」をハッキリさせることである。
立場・役割が変わった場合は、書き換える必要もある。
その上で、2種の習慣を4段階に分けて説明している。
良い方が多く、悪い方は少ない。
悪い方はコレさえやれば、やめられそうという気になれる。
一方良い方は、自分にできる方法が選べる。
概ね良い習慣は他の書籍で似たようなことが書かれているが、注目すべきは悪い習慣を断つ方法。
これは実践したいものだ。
いろんな事例を混ぜて説明されるので、途中でだれてしまった -
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「あらゆるものを内包する存在」としての世界は存在し得ない。
世界とは、無限に存在する事物、そして、それらに連関する無限の意味の現れ方なのであり、「単一の何か」ではあり得ない。
私自身が科学主義に陥っていたことに気づかせてくれた一冊。
科学主義では、一切を自然と見なし、そこに精神は存在しなくなる。ひいては、人生の意味も失われてしまい、虚無に至る。
しかし、世界とは科学で観測できることがすべてではないのであった。非科学的と退けられがちな宗教や、科学主義では意味を持ち得ない芸術などは、それぞれの対象領域で意味を持つのであり、意味を持つ以上それらは現に存在しているのである。
人間も、現に存在している以 -
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序章〜第一章は、以前読んだ地政学の本と重なる内容で、正直また同じタイプの本を選んでしまったかもと思った。
ただ、第二章以降は一気に印象が変わる。知らなかった事例や具体的な歴史背景が多く、読み応えがあった。
これまで教科書やニュースでは断片的にしか理解していなかった戦争や国際関係も、地理と結びつけて考えることで、なぜそうなったのかがよく理解できる。
読みやすさも含めて、こういう内容こそ学校教育やニュースにもっと取り入れてほしいと思った一冊。
簡単に戦争=悪という善悪や理想論だけでなく、相手と自国の事情を踏まえて考えていくことの重要性を感じた。
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2025年9月25日発行です。
日本には湧水や井戸に名前をつけて、名水として親しまれている水がたくさんあります。
歴史的な故事にちなんだものや、お酒造りに適した水、お茶に適した水、その他いろいろな効能がある水などです。
筆者らがお酒造りに適した水の成分を調べると、マグネシウム等のミネラルが多い水が多かったことがわかりました。お酒の酵母はマグネシウムで活性化するそうなので、科学的に理にかなっていることがわかりました。
お茶に適した水はその反対に蒸留水に近いとか(これも科学的に理にかなっているそうです)、昔の人は科学的分析なんてしていないのに、そういうことを経験的にわかっていて凄いなと思いました。 -
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ネタバレ知らなかった。パレスチナとイスラエル、どっちもどっちだと思っていた。
考えること、調べることをやめた者は中立の立場を取って、判断を保留にするしかなくなる。
でもそれは抑圧者(イスラエル)に加担している。
正直イスラエルにも言い分はあると思う。
ただ、やり方がひどすぎる。
パレスチナの人の足をわざと狙って障害者にしたり、配給場所を攻撃をしたり(飢えた人々が物資目掛けて殺到したところを狙撃)、物資を止めたり。
だから次回はイスラエル側の歴史の本を読みたいと思う。
そして、根本的な原因として、ヨーロッパ諸国やアメリカなのではないのか?
ユダヤ人にシオニズムを焚き付けて、ホロコーストを行った懺悔 -
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ネタバレ投資は「きれいごと」で成功する
――「あたたかい金融」で日本一をとった鎌倉投信の非常識な投資のルール
プロフェッショナルの流儀に出演されていた鎌倉投信の結2101のファンドマネージャ 新井氏による結2101の基本理念を丁寧に解説した本です。
金融が銀行や証券会社という私企業による資本主義社会の基本である利益追求してきた結果、本当に資金が必要な志も能力も人材もある会社に投資されず、マネーゲームに陥っている現状を、結2101によってどのように変えていきたいのかが語られています。
氏が主観的に決める2101年にもビジネスをしている良い会社に継続して分散投資することによって、投資先にも投資家にも分 -
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文章が上手くてユーモアたっぷりで面白かった!
宇宙に行く予定は今のところないけど、宇宙に特別ロマンを抱いているタイプではないけど、そんな私でも楽しく読めた。
宇宙ステーションはほぼ残業なしのホワイトな職場だったり、花金があって映画をみんなで観たり(宇宙ものが多いらしい笑)、筋トレも仕事に含まれてたり、宇宙ステーションのファッション事情はオシャレとはいえない、、などなど知らなかったことが楽しく知れる!
地球→宇宙、宇宙→地球のどちらも重力の大変化が起きて身体には相当負担がかかるはずなのに、数日でその環境に適応する人間の身体のflexibilityにも感心した。 -
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本書は、2023年に刊行されベストセラーとなった『「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか』の続編となる。精神医学と神経科学の両方の視点から論じる専門家が少ないなか、10名以上の専門家が「心の病」を脳科学の視点で論じる。最新の画像診断による丹念な研究成果、AIを用いた解析など、最新の知見がふんだんに論じられる。第1部では「心の不調」の概要を説明する。第2部では脳の発達から加齢につれて生じる「心の不調」として、親子関係、子どものうつ病と双極症、思春期に現れる統合失調症、ギャンブルやスマホ依存などを紹介する。第3部では、脳から捉えて「心の不調」を治療するとして、睡眠、ASD、最新の
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仕事とは何か、企業は何のために存在するのか、そして資本主義は本来どうあるべきなのかについて、著者自身の経験と思想をもとに語られた一冊。
本書で一貫しているのは、「仕事」を単なる利益追求や自己実現の手段としてではなく、社会に価値を生み出す営みとして捉える視点だった。企業は株主利益だけのために存在するのではなく、人々の生活や社会そのものをより良くするために存在している。その前提に立ったとき、利益とは目的ではなく、社会に価値を提供した結果として生まれるものなのだという考え方が強く印象に残った。
また、本書では短期的な利益や株主価値を過度に重視する現在の資本主義に対する問題意識も繰り返し語られてい -
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ネタバレ今のところ2026年ベスト!
読めてよかった本No.1です。
齋藤ジン氏というアメリカのヘッジファンドで長く活躍されている方の著書であるが、
読み終わると「世界秩序が変わる時」というタイトルが本当に腹落ちする。
今までも世界は、
大きな政府(政府の介入範囲が広い、影響度が高い)⇄小さな政府(政府の介入範囲が狭い、市場の需給に委ね国同士の依存度を上げることにより戦争を回避する)
を繰り返してきており、今は小さな政府から大きな政府への転換点であると。
また、地政学的な観点で見ても米中の対立が高まっている以上、アメリカから見た日本の重要度が高まっており、日本への投資もかなり増えているとのこと。
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