ビジネス・実用の高評価レビュー
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『どうする財源』が暴く、日本財政の不合理と財務省の罪
戦後日本の財政運営をめぐる“常識”が、いかにして国の未来を縛り、衰退を招いてきたのか――。中野剛志氏の著書『どうする財源――貨幣論で読み解く税と財政の仕組み』は、その根本原因として、財務省による財政規律信仰と、それを無批判に受け入れてきた日本社会の病理を鋭く告発する一冊である。
著者が最も強調するのは、「貨幣とは負債である」という事実に立脚した、現代貨幣理論(MMT)的視点だ。政府が支出すれば、民間の預金が増える。つまり、財政赤字とは、民間の黒字なのだ。こうした貨幣の本質を無視し、「赤字は悪、黒字は善」とする財務省の均衡財政論は、前近代 -
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ドラッカー名著集 15
マネジメント 下
課題、責任、実践
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
3巻3部、60章を超える大作です。
ドラッカーのマネジメント論の集大成でしょうか。15巻の名著集の中の最後の3巻に置かれています
トップマネジメントにハイライトされる
巨大企業が規模の問題を解決するために行ったのは、トップマネジメント・チームを作ることであった
ドラッカーは問う、組織の成功と存続にとって決定的に重要な意味をもち、かつ、トップマネジメントだけが行い得る仕事はなにか
トップマネジメントの仕事は、少なくとも4種類の人間である
①思考する人間 -
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ネタバレなぜ戦争や国際紛争が起こるのか。
世界のトップリーダーになったつもりで、
地政学をベースに考えると解像度が上がる。
地政学について丁寧に記された一冊。
ランドパワーとシーパワーの特性の違い
四方を海に囲まれ、天然の要塞により敵の侵略の恐れが少なかった島国と異なり、
ロシアや中国のような大きな大陸国は常に隣国から狙われた状況で、国内では騎馬民族に脅かされ続けていたことなど、
どうして戦争や国際問題が起こるのか、
地政学的観点からわかりやすく説明されている。
「同志少女よ敵を撃て」と同時期に読み進めていたことや、日中関係のことなどもあって、より危機感を感じると言うか、台湾がどれだけ大切かと言う -
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良い読書体験だった。「理路整然」とか「筋道が立っている」とはこういうことを言うのだろう。術語には意味が分からなかったり馴染みが薄いものも多いが、説明は頭に入ってくる。
本書の主張は、ゴータマ・ブッダがたどり着いた解脱ないし涅槃が(無為無相という意味で)仏教思想のゼロポイントであり、その後の仏教に多様性が生じたのは、それぞれの覚者がそことの距離や態度をどのようにとるかという選択の結果である、というもの。
では涅槃とは何か。それが理解できない。
というか、説明されて理解できるものではない。本を一読しただけの浅い理解の中に回収してしまえるものではない。
日常の延長にあるものではなく、何か決定的な -
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めちゃくちゃ良書!!
この前に、平野啓一郎さんの『葬送』、フローベールの『感情教育』を読む。
どちらも1848年二月革命を背景にして物語が描かれていて、さまざまな思想を持った登場人物が出てきます。
上の2作品をより深く理解したくて、学生時代から曖昧なままのフランス革命について、ちゃんと勉強しないといけないと思って読んだのですが、ただ知識を得るだけでなく、それを越えるものがたくさん詰まった一冊でした。
著者さん独自のフランス革命の捉え方が展開されていて、著者さんの熱量が伝わって来ます!!
幕末の日本や、自由民権運動などとの比較も面白い!
昔は、自由や思想のために、命を賭けて闘った人が、貴賤関係無 -
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感想を発信した事がない私が、初めてこの場で感想を記す程、衝動的な本と出会えた。
私はこれまで読んだ本や観た映画、TV、舞台の感想をSNSやレビューサイトなどで述べる事は無かった。しかし、振り返ってみると『面白かった』『楽しかった』『つまらなかった』などという感情しか思い出せない、何が良くて何が悪かったのかを具体的に言葉にできず嫌悪感に陥る事が多々あった。
そんな中、書店でこの本と目が合い購入に至るわけだが、早速読み進めてみると、自分と似たような人が世の中には大勢いる事、そして言語化をするコツが寄り添うように書いてあった。
いくつものコツが自分にも実践できそうだと思う中で最も印象に残ったもの -
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