ビジネス・実用の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
絵画表現における抽象について、哲学者/美学者の論評を概観したい私のような人間には最適の書でした。いかんせん美学の本や絵画表現の評論というのは何百ページもきっちきちにひたすら文字を詰め込んだ読みにくいものばかりですが、本書は筆者が著名な美学者の論評をシェーマを用いながらわかりやすく噛み砕いて説明してくれていますし、構成も非常に考え抜かれていると感じます。
ところでメルロ=ポンティについては、人間の全体性において心身二元論から脱却するための哲学的論拠として、最近私の周りで個人的に耳にすることが急に増えたのですが、やはり少なくとも絵画論の美学に関しては、メルロ=ポンティは「心と身体を統合する」という視点よりは、「身体性を従来よりも重視」しているのであり、その結果として、心身のシンクロニシティのような解釈が可能になっているのではないか、という感覚を本書から得ました。
個人的には外的な事象と内的な事象の一体性について認識させる、ミシェル・アンリの絵画論が、曖昧で抽象度の高い現代を生きる私たちに、世界の拡張をもたらしてくれるのではないかと思いました。
とても良書でした。
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Posted by ブクログ
勉強になる事が多くて、「私だけの好き嫌ノート理由を添えて」でも作ろうと思いました。
推しのミーグリに行く為に、どこが好きなのか、どうして好きになったのかをチャッピーを通して整理していたのですが、この本に出会ってからミーグリがあるから自分の好きについて考えるのではなく、普段から自分が好きだなと感じたらそれを忘れないようにマメに記録していきたいなと思いました。
ポジティブ感想だけでなく、ネガティブ感想を書く事も自分の価値観を知る為に必要だと思うし、より自己理解が深まるなと思ったので、どちらも書きたいです!
一番鮮明に残る「好き」は言葉ですという文章が好きでした。
もう好きじゃなくなってからグッズを目にすると、あ〜好きだったな〜とシンプルな気持ちで終わります。
なぜこんなに好きだったのか分からなくなってしまい、思い出そうとしてもグチャグチャになるのですが、言葉として残すとタイムリーで好きだった感情を記録できるので一番鮮明に残せる手段だなと思いました。
言語化があれば自分の好きを信頼できる!まさにそうだ!
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Posted by ブクログ
職場に「ん?」と思われる方がいて、トラブル続きで困っていて、何か手立てはないかと手に取った本の一冊。
幼少期は見逃されてしまって、大人になってから診断を受ける人が多くなってきている昨今、発達障害関連の書物は充実しているが、この一冊は非常にわかりやすく、目に浮かぶようにヒントが見えてきたようだった。
ただ、発達障害について語られ説明されているだけではなく、どのような世界が存在しているのか、どう見えているのか、新たに知った世界もあった。
生きづらさを克服し、生きやすい、働きやすくするには…
周囲がどのようなサポートをする必要があるのか…
今後これを試していくことが楽しみになるような一冊だった。
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Posted by ブクログ
知的生産のセンスのあるなし=「タグ」の有無
知的生産のセンスとは何か?
核になるのは「タグ」を持っているかいないかだ。
タグというのは、自分が興味関心を持っているテーマやコンセプトで、そのタグが情報収集の時のフィルターになるもの。色眼鏡みたいなものかもしれない。
例えば楠木さんは「オポチュニティとクオリティ」というタグがあるそう。これはビジネス経営のスタイルで、前者の代表がチャンス追及型の孫正義さん、後者がブランディング重視の柳井正さんが引っかかるようで、そのタグをコアとして見聞きした話や読んだ本の情報がスルスル出てきている姿が印象的だった。特に孫さんが大損したオフィスビジネスを、柳井さんは全然わからないと言っていた話が印象的。どっちがいい、という話ではないのに注意ですが
こういうタグを持っていれば、そのタグに引っかからない情報は多少面白くても捨てて身軽でいられる。あとタグは自分の興味関心が結晶したものなので、タグを意識していれば好奇心も刺激される。
タグ、つまり好奇心をギュッとまとめたコンセプトがあれば、情報はそれを支えるエビデンスとして「使える」ようになる、つまり知の生産手段になるということなんだろうな。
タグって多分概念の五感みたいなもの。第六感とも言えるかもしれない。 -
Posted by ブクログ
2026年8月25日に発行の新しい本です。
この本の紹介文に「生命は細胞からできている」という常識を覆す、という趣旨の文がありますが、これは間違いです。
筆者は「生物は細胞からできている」というのが一般の生物学の定義と書いていて、さらに、生物と生命は違う、と書いてあります。
生命と生物を区別する境界線は曖昧なもので、巨大ウイルスのように、生物でないのに細胞みたいなものや、クラジミアのように生物なのにウイルスみたいなものもいるので、「生物は細胞でできている」というのは本質的なものではないとわかりました。
生物というのは本質的なものではないなら、生命というものの本質はなんだろうか?というのがこの本のテーマです。
そして、それは、半保存性とオリジナル性の維持にあるということです。自己複製を行うということです。自分と同じだけど、まったく同じではない、どこかがちょっと違うかたちで自分の複製を作る、それがずっと続いている、ということだと私は理解しました。
一つ一つの個体は有限の活動期間しかないけれども、生命は無限に活動し続ける、というような思いをしました。