保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで

保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで

880円 (税込)

4pt

21世紀以降、保守主義者を自称する人が増えている。フランス革命による急激な進歩主義への違和感から、エドマンド・バークに端を発した保守主義は、今では新自由主義、伝統主義、復古主義など多くのイズムを包み、都合よく使われている感がある。本書は、18世紀から現代日本に至るまでの軌跡を辿り、思想的・歴史的に保守主義を明らかにする。さらには、驕りや迷走が見られる今、再定義を行い、そのあり方を問い直す。

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保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年12月04日

    めちゃくちゃ良い本だった。保守主義とは何を「保守」するのか、フランス革命に対して、社会主義に対して、大きな政府に対して、それぞれの歴史の中での文脈がとてもわかりやすい。ややこしいのはナショナリズム的なイデオロギーや新自由主義との結合、そしてネオコンの登場特に対外介入、東欧からのユダヤ移民の反共姿勢、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年03月03日

    名著。
    保守主義の祖であるエドマンド・バークの思想から説き起こし、保守主義とは何か、保守主義と伝統主義、復古主義、原理主義との違いを明確に説明している。
    その後の保守主義の世界的な流れも押さえ、明治以後の日本に保守主義はあったのか、丸山真男と福田恆存の議論を引きながら検討する。

    保守とは何かを守る...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月10日

    フランス革命と闘い、社会主義と闘い、大きな政府と闘ってきた保守は今、何と闘っているのか。バークが論じた「偏見の上衣を投げ捨てて裸の理性の他は何も残らなくするよりは、理性折り込み済みの偏見を継続させる方が遥かに賢明である」との言葉に深く考えさせられる。一人一人の人間を考えたときに、偏見なく理性だけで生...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月19日

    フランス革命、社会主義、大きな政府と闘ってきた保守主義だが対する進歩主義が衰退した今日何を守るかが問われている(伝統、権威、職場、家族、地域)日本の保守政党も

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    Posted by ブクログ 2021年05月18日

    近年の政治を見ていると、保守=伝統を何がなんでも守る、だとか、場合によってはネガティブなイメージすらあり、その正しい意味が定着しておらず、「保守とは何か?」という問いを改めて考えなければならない。

    本書はフランス革命時のバークの思想から今日の保守主義についてその経緯を説明している。

    バーク、ハイ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月01日

    もともとは坂井豊貴と共著していたので名前だけ知っていたところ、ニュースで大々的に取り上げられているのを見て購入した。

    文体に若干の特徴がある、人名で索引を引けない、など多少の読みにくさはある。しかし「あとがき」でも書かれている通り、保守主義を語る上では外せない歴史が詰め込まれていると感じる。立ち位...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年10月09日

    リベラリズムやポピュリズムに比べ焦点の当てられることの少ない保守主義について取り上げた一冊。
    どちらかといえば地味な立ち位置であるため、目を向けにくい部分ではありますが、これまで語り継がれてきた「伝統」を守るという意味で必要な考え方かもしれません。
    主義というと凝り固まった考え方になってしまいますが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月25日

    進歩主義に対抗して生まれた保守主義は、それゆえにその内容は不明確な部分が多く、何なのかが分かりにくいところがあります。それは何故なのかについて、その歴史的な成り立ちを解説することで解かれています。時代時代でその主人公は変わりますが、保守たる意義を受け継いで、保守の定義を守り続けること、これが弛まなく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月14日

    保守とは昨今人口に膾炙する言葉ではあるが、定義するのはなかなか難しい。そんな中で、保守主義についてコンパクトにまとめた本。特に日本の保守主義についての部分が示唆に富む。

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    Posted by ブクログ 2017年03月02日

    これまでいい加減に考えてきた、保守、革新、右翼、左翼ったものについて、ちゃんと整理できてよかったと思います。

    その上で保守についてのイメージがだいぶ変わりました。守るべきものは何か、そしてそれは、どういう歴史的経緯で守るべきとされているのか、その自覚がなければだめなのですね。

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