考察する若者たち
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考察する若者たち

950円 (税込)

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なぜ映画を観たあとすぐに考察動画を見たくなるのか? 映画やドラマ、漫画の解釈を解説する考察記事・動画が流行している。昭和・平成の時代はエンタメ作品が「批評」されたが、令和のいまは解釈の“正解”を当てにいく「考察」が人気だ。その変化の背景には、若者を中心に、ただ作品を楽しむだけではなく、考察して“答え”を得ることで「報われたい」という思考がある。30万部超『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』著者が令和日本の深層を読み解く! 「平成」と「令和」で何が変わったのか? ●「批評」から「考察」へ 正解のない解釈→作者の意図を当てるゲーム ●「萌え」から「推し」へ 好きという欲求→応援したい理想 ●「やりがい」から「成長」へ 充実しているという感情→安定のための手段 ●「ググる」から「ジピる」へ 複数の選択肢から選ぶ→AIが提示する唯一の解 ■目次 まえがき――若者が考察動画を検索する理由 第1章:批評から考察へ――『あなたの番です』『変な家』『君たちはどう生きるか』 第2章:萌えから推しへ――『【推しの子】』『アイドル』『絶対アイドル辞めないで』 第3章:ループものから転生ものへ――『転生したらスライムだった件』『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』 第4章:自己啓発から陰謀論へ――堀江貴文『多動力』、ひろゆき『1%の努力』 第5章:やりがいから成長へ――『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』『働きマン』 第6章:メディアからプラットフォームへ――『スマホ脳』『一般意志2.0』 第7章:ヒエラルキーから界隈へ――『スキップとローファー』『違国日記』 第8章:ググるからジピるへ――ChatGPT、『NEXUS』『わたしを離さないで』 第9章:自分らしさから生きづらさへ――『世界に一つだけの花』、『世界99』、MBTI 終章:最適化に抗う――そして『スキップとローファー』『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』 あとがき――やりたいことや自分だけの感想を見つけるコツ 参考文献――「考察の時代」を理解するための本

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考察する若者たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    毎回思うのだけど、三宅香帆ちゃんの新書は分かりやすく、読みやすく、そして何より面白い。
    今回は、若者たちの心理について、こういう解釈があるのかーと感動してしまった。
    「転生もの」と「タイムリープもの」、「ホリエモン的思考」と「ひろゆき的思考」など、読者が親和性のある例えを対比させて読み解いてくれる。

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    令和の若者がコンテンツに対して、ただ楽しんだりあれこれと批評に触れるより、考察動画を見たがるのはそのコンテンツを確実に履修したという「成果」が欲しいから。アイドルをただいいなぁと思ったりただ好きなだけではなく、そのアイドルの動画の再生回数を大台に乗せるよう衆目喚起しながらサブスクランキングでトップを

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    アルゴリズムの時代に批評の視点を持たせようとする叫びの本だ。

    新書なのにカタルシスがあるという初めての体験をした。読みながら終章で書かれる内容は分かってはいたが、あまりの熱量に思わず感動してしまった。やっぱり流石だ。

    しかし、皮肉にもこの本を手に取らない人たちにこそ必要な内容だ。果たして、彼女の

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    三宅香帆さんの最新作。いつも思うが紹介されてるマンガ読みたくなってしまいます。今回は何回も登場するFACTとスキップとローファー。
    平成から令和にかけての変化を著者がくわしく考察!してます。確かに自分自身も答えを求めにはしってるなと感じました。

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    うんうんそうだよなあ、報われたいよなあ、でも自分の感想も大事にしたいよなあ、と、25歳の私は共感しながら読むことができました。

    三宅先生の作品は本当に読みやすくて説得力があって、どこが勇気付けられるところもある。
    そして文章が簡潔でわかりやすい!

    膨大なインプット量(書籍はもちろん、映像作品や漫

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    現代のエンタメにおける考察ブームをさまざまな作品の批評を通して論じている。Z世代の効率的に正解を求める姿勢がエンタメ、推し活、労働観などさまざまな側面に通底しているというのは、私自身もその一員として納得した。アルゴリズムのレコメンドする正解を超えた先にある偶然性のある可能性に出会うためには、書を持っ

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    タイパ・コスパ正義の時代に、三宅香帆さんらしい切り口の問いを立ててくれた1冊です。

    あらゆる問題に正解ならそこに個性はない(それこそAIでいい)。人それぞれ間違いがあるから、強み弱みが生まれて個性が生まれるのだと思います。

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    考察と批評の違いに興味を持って読み始めた。
    本書は、考察を「正解があるもの」、批評を「正解がないもの」と定義する。その上で、前者は「語り手の個性が必要ない」が、後者には「個性が必要」とする。ではなぜ「考察」が今これほど流行しているのか、に対する著者の批評が面白かった。
    プラットフォーム社会において、

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    自分ももう若者とは呼べない世代になっていくのだろうけれど、常に「最適解」を探しているという点において、時代の流れに飲まれているなあと感じた。
    自分の好きなこと、やりたいことが前面に出せる時代になるといいなと漠然と思う。

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ


    若者は「正解」を欲しがっている。考察動画が流行るのはただ享楽としてコンテンツを見るだけでは満足しない。何か自分の中で「答え・正解」を持って帰ろうとしているから。アイドルの「推し」もそう。応援に「報い」(アイドルが達成したい理想の状態を達成するのと)がないといけない。

    この本で学んだことは前述した

    0
    2025年11月24日

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