【感想・ネタバレ】考察する若者たちのレビュー

あらすじ

なぜ映画を観たあとすぐに考察動画を見たくなるのか? 映画やドラマ、漫画の解釈を解説する考察記事・動画が流行している。昭和・平成の時代はエンタメ作品が「批評」されたが、令和のいまは解釈の“正解”を当てにいく「考察」が人気だ。その変化の背景には、若者を中心に、ただ作品を楽しむだけではなく、考察して“答え”を得ることで「報われたい」という思考がある。30万部超『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』著者が令和日本の深層を読み解く! 「平成」と「令和」で何が変わったのか? ●「批評」から「考察」へ 正解のない解釈→作者の意図を当てるゲーム ●「萌え」から「推し」へ 好きという欲求→応援したい理想 ●「やりがい」から「成長」へ 充実しているという感情→安定のための手段 ●「ググる」から「ジピる」へ 複数の選択肢から選ぶ→AIが提示する唯一の解 ■目次 まえがき――若者が考察動画を検索する理由 第1章:批評から考察へ――『あなたの番です』『変な家』『君たちはどう生きるか』 第2章:萌えから推しへ――『【推しの子】』『アイドル』『絶対アイドル辞めないで』 第3章:ループものから転生ものへ――『転生したらスライムだった件』『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』 第4章:自己啓発から陰謀論へ――堀江貴文『多動力』、ひろゆき『1%の努力』 第5章:やりがいから成長へ――『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』『働きマン』 第6章:メディアからプラットフォームへ――『スマホ脳』『一般意志2.0』 第7章:ヒエラルキーから界隈へ――『スキップとローファー』『違国日記』 第8章:ググるからジピるへ――ChatGPT、『NEXUS』『わたしを離さないで』 第9章:自分らしさから生きづらさへ――『世界に一つだけの花』、『世界99』、MBTI 終章:最適化に抗う――そして『スキップとローファー』『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』 あとがき――やりたいことや自分だけの感想を見つけるコツ 参考文献――「考察の時代」を理解するための本

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Posted by ブクログ

『考察する若者たち』では、正解を求めて考察をし、界隈というコミュニティに属し、報われるなら努力を惜しまない。

そんな現代の若者たちの在り方を、人気コンテンツと独自の言葉で解説してくれています。

三宅香帆さんは、こうした言葉にならなかった面白さや生きづらさを、的確に言葉にして表現してくれる方だと改めて実感しました。

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2026年04月10日

Posted by ブクログ

なぜ生きづらいのか、自分の生きづらさはどこにあるのか
なんとなくわかった気がするし、この本を通してもっと知りたい、考えたいと思えた

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2026年04月01日

Posted by ブクログ

自分は完全に若者側で、私について語られているかのようだった。著者の言うように、「最適化」、「アルゴリズム化」によって、私も自分自身の好きが分からない。就職活動でも、誰かから自分に合った企業を「レコメンド」してもらえないかと思う。好きなこと、やりたいことを聞かれて答えられない。正解のようなぼやっとしたことを言ってしまう。
自分がおかしいのかと思っていたが、現代を生きる若者の特性であると知り、正直少し安心した点もある。
これからは、素直な自分の感想を大切にしたいと思った。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

現在大学生のZ世代の自分としてはすごく共感できる上、何か図星を突かれたような感じのする内容だった。
常に正解や報酬を求めてしまったり、それらを手に入れて安心感を得る私たち。
AI、SNSなどの現代的なコンテンツを普段何気なく使っているが、向き合い方を考えながら使っていくべきだと感じた。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分も含めて何かするときに報われたい気持ちがあるからすぐ正解を探したくなる、批評ではなく考察が流行る、AIに正解を聞く、凄い合点がいった。
正解=最適化に辿り着けないと怖い、時間が勿体無いというのは非常に現代を生きる自分にとって身にしみて痛感した。そして、これがある意味での生きづらさでもあるのかと少しスッキリした。
著者の三宅さんが語る批評の良さである色々な人が色々な感想を持っているのを見て、世界の見え方が人によって違うことを感じる所業は、ある意味ではそれを最適化を求める人たちによって批判されることが怖いので、正解を探しに行ってしまうことにつながり、批評文化より考察文化が台頭していくのではないかと思った。特にSNSが昔より市民権を得ている今の時代においては。
この今の時代の三宅さんの見え方を通じて、自分という人間がなぜ仕事においてもプライベートにおいても最適化を求めるのかを考えるきっかけをいただけた。仕事では成果を出すことも大事だが、自分というキャラを作って過剰に我慢することが果たして幸せなのかと生き方も考えさせられる。
著者のメッセージにもある通り、もっと自分の本能、興味、意思に従うことも必要だと感じた。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

耳が痛い話が多かった。特に私のことを言っている!と感じた部分がある。

ーラーメンも仕事も勉強も、「おいしい」や「楽しい」という行為そのものの実感が存在するから、直接的に役に立つなどの意味に対抗することができる。
だが、行為そのものの実感よりも、行為が結果として報われるかどうかという意味付けのほうが、強くなってしまっている。


私自身、楽しいと感じるかよりも、今後の人生・仕事に役立つか、自分にとって有益か、という基準で日々の行動を選択することがとても多いと感じる。休日の過ごし方にしろ、選ぶ本にしろ…そしていつの間にか、自分の感情はおざなりになっている。

なぜそうなったのか。どこを見ても「役に立つ情報」であふれているからだ。YouTubeでもSNSでも書籍でも。どこにでも「役に立つ情報」は現れて、皆が拡散している。皆が知っていて自分だけがそれを知らないと、損をしてしまうのではと不安になる。だから私もそういうものを見かけたらチェックして、日々のなかでも将来の自分に役に立ちそうな行動を優先的に選択してしまう。

そうすることで安心したいのだと思う。自分はこれをやったから大丈夫と。でも安心することはない。次から次へと「役に立つ情報」はやってきて、「これをやるべき」「知らないと損する」と囁かれる。そこに普遍的なものはなくて(そのほうが発信者は注目を集められて、広告収入が増えるから)、彼らの言う「常識」も「必要なスキル」もどんどん変わっていく。
そんな状況で、単に楽しいと感じることを無邪気に選択して、不安を感じないなんてできるだろうか。


話が逸れるが、最近さくらももこさんのエッセイを読んでいてちょっとした感銘を受けた。なんて自由で楽しそうなんだろうと。
日常に起きた、アニメまる子ちゃんさながらのトホホ…な話やクスッと笑える話を綴っているが、どれもいい感じに肩の力が抜けている。
少なくともエッセイのなかには「将来のためにこれしなきゃ」や「有益なことをしよう」という意識はみじんも感じられない。ただ好きだからひな人形をたくさん集めたり、ただ行ってみたいからしまなみ海道を自転車で走り抜けたりする。酔った勢いで知り合いのポスターにサインして怒られたりもする。

本書を読んでそのことを思い出した。さくらももこさんは普通の人とは違って天才だからというのは承知の上で、でも私も彼女くらい肩の力を抜いてもいいのかなぁと思った。遠くばかり見ていないで、意味なんかなくても報われないとしても、興味を惹かれたことにもっと手を伸ばしてもいいのかも。
感情よりも「役に立つ」ばかりを追及していくと、私の人生の主導権はどこにあるのか分からなくなって虚しくなってしまいそう。

(本書に興味を持った方は、ABEMAのYouTubeチャンネルにある、三宅さんとひろゆき氏などが本書のテーマについて議論している動画が非常にカオスで面白かったのでおすすめです!笑)

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2026年03月27日

Posted by ブクログ

本書は、三宅香帆氏が現代の若者を「報われ消費」という切り口から「批評」した一冊です。

本書では、「考察」を作者が意図した答えを導き出そうとする行為、「批評」を作者さえ意図していない作品の見方を提示する行為、と定義しています。

ところどころにアクロバティックな論理展開を感じる部分はありつつも、全体としては、ここ数年でヒットしたコンテンツがなぜ支持されたのか、そのある側面を鮮やかに言語化していると感じました。

個人的には、SNSのアルゴリズムに乗るものが流行を形づくっているという指摘に強い納得感を覚えた一方で、若者が「自分の感情に価値を見出さなくなった」という表現には、少し語弊があるようにも感じます。むしろ、「自分の感情を開陳することに価値を見出しにくくなった」と言う方が、実態に近いのではないでしょうか。

また、「考察」することは自分なりの読みを通じて作品に参加することであり、「推し活」もまた、対象の活動に積極的に関わっていく営みです。SNSで誰もが容易に発信できる現代において、コンテンツ消費そのものがより「参加型」に変容していると言えそうです。

SNSでもてはやされやすいのは、個人的な視点から生まれる「批評」よりも、誰もが共有しやすい「考察」です。そのため、考察する人が増え、個人的な感想をそのまま表現する人は相対的に目立ちにくくなっているのかもしれません。もっとも、これもまた一つの側面から見た話ではありますが。

本書の終盤で触れられていますが、社会全体として余裕がなくなっていることも、答えの定まる「考察」が、答えのない「批評」よりも好まれる理由かもしれません。

加えて、コンテンツ消費のサイクルが加速していることも関係しているでしょう。「批評」は一つの作品に対する消費サイクルが「考察」に比べて長くなるため、現代のスピード感にはそぐわない側面があるのかもしれません。

コンテンツ消費から余裕が失われていることは、視聴や読書を「履修」と呼ぶ風潮にも顕れています。ある「界隈」に所属するための最低限の知識として、義務教育のようにコンテンツを消化せねばならない。そんな切迫感から「履修」という言葉が選ばれている気がしてなりません。人によっては、どこかのコミュニティに属していないと不安を感じるのでしょう。所属のために消費することを「履修」と呼ぶのは、皮肉にも現代的な必然と言えます。もちろん、その過程自体は楽しいのでしょうけどね。

三宅さんも最後に書かれていますが、作者の仕掛けを解く楽しみ方もあれば、作品を自分なりに解釈して楽しむ道もあります。後者は、人生をより豊かにしてくれるはずです。

個人的には、文章は読者の脳内で立ち上がった瞬間に完成するものだと考えています。(なので私の小説の感想はズレることが多いのですが)そうであれば、小説などの感想が十人十色であるのは当然であり、それを持ち寄って答えのない対話を贅沢に楽しむのも、一つの楽しみ方だと思うんですけどね。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

見る、読むなど得ること自体をもちろん楽しみつつも、それをいち経験として、得たいのかもしれない。

音楽もランキングから知る時代から、ショート動画で出会う時代に変化した。その影響で、現代の音楽はいかに短く、キャッチーで刺激的かを求めている。サビしか知らなくて、サビしかおもろしくなかったり、転調ばっかりで飽きさせないようしたり、曲調をガラッと変えて刺激を入れたり。

オンリーワンという孤立というよりも、ラベリングされて、界隈があって、何かに属していたい。何かに寄りかかっていたいという感じかな。孤独は嫌だもんね。

この感想を書いている時点で、わたしはマジョリティ的な考察する人間とは少し違っているのかなとか思う。フィルマークスとか大好きだし。自分の思ったこと、感じたことをしたためたいという気持ち。

確かに、自分がゲームしたらクリアという結果を求めて、失敗する自分に腹が立ったりする。けど実況を見る分には自分が失敗してるわけではないから、笑って見ることができる。

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2026年04月08日

Posted by ブクログ

考察=作者が提示する正解がある。報われるゴールがある。
批評=正解がない。報われるゴールがない。

ドラマなどの作品をみても、現代は一人ひとりバラバラな感想を持つことよりも、ゴールがある考察をしたがるという。
SNSでも自分に興味がありそうなおすすめ動画が勝手に流れてきて自ら選ぶ必要もない。

知らず知らずのうちに、自分の意見や感想を持つこともなくなり、自分のやりたいことや好きなことが分からなくなっていく世の中に少し恐怖を覚えた。

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2026年04月08日

Posted by ブクログ

パーソナライズされた情報、MBTI、界隈…最適化に注力する時代。
というか、そんなにも、自己って扱いづらいのか…と思う。いつの間に、こうなったんだろう。

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2026年04月07日

Posted by ブクログ

考察動画ってよく目にする。確かに流行っているのでしょうね。
批評ではなく考察が流行る理由を紐解きながら現在の若者の気分を解説していく。「報われ消費」「最適解」に拘るのが「今」ということらしい。著者も言うように正解なんてあるはずもないのにね。個人が屹立することが難しいのは当然だけど、そこを目指さないとなぁ。

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

三宅香帆さんによる考察文化についての批評。考察、萌えと推し、AI、世界に一つだけの花という自分らしさから生きにくさを弱めるMBTIなどのラベリング。こうしたテーマを漫画やアニメなどのエンタメ作品を題材として読み解く。
映画やアニメで考察を楽しむのも感覚としてはわかるけど、個人的には三宅さんよりちょい年上の批評の時代を生きてきたおじさんなので、その時代の変化の整理はわかりやすかった。特に前半の萌えから推しへの変遷はなるほどと感じると同時に色々と考えどころのある話だなと感じた。
考察という唯一絶対の正解が求められる時代においては「萌え」ではなく「推し」となる。なぜなら「推し」には追いかける理想像があってそこに辿り着けば報われるから。アイドルであれば「ドームに立つ」という理想があり、その理想という絶対の正解に辿り着くことで報われることが重要。
仕事で寄付に関わる中で、ファンマーケティングや推し活とファンドレイジングの関連性というか共通性が語られることがしばしばあるが、業界内でもまだまだこの点の解像度はかなり低いように感じる。三宅さんの整理に照らして考えると、確かに推し活との共通点は見えてくるのだけど、それで良いのだろうか、とも思う。理想像を追い求める姿勢を応援する推し活においては、例えばアイドルに対して恋愛なんてしてないでストイックにゴール(「ドームに立つ」など)を目指して欲しいという声が上がったり、そうした姿が賞賛されたり、あるいはその理想から外れた動きをすれば幻滅されたり非難されたりする。NPO等のファンドレイジングでいえば、理想像とはその団体や活動が掲げるビジョンの実現、つまり社会課題の解決を指すことになる。そこにストイックに邁進する姿というのは、清貧の精神で社会課題の解決に取り組む姿であり、しばしばこの業界の内外から理想とされてきた姿であるように思う。確かに共通している。けれどそれでいいのだろうか。
社会課題の解決だけを報われポイントにしたコミュニケーションも厳しいものになると思うので、ファンドレイジングを推し活やファンマーケティングとの共通性から捉える時には、その課題や限界も同時に見据えた議論や実践が求められるように思う。

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2026年03月31日

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ネタバレ

三宅香帆さんの「考察する若者たち」を読みました。冒頭出てくるのは「報われ消費」と「最適解」という言葉。そして、考察と批評の違いについて、以下のように述べている。考察とは「作者が作品に仕掛けたものとして謎を解こうとする行為」。批評とは「作者すら思いついていない作品の謎に対して解釈を提示する」こと。考察には正解があって、批評には正解はない。言い換えると、考察 =作者が提示する謎を解くこと であり、批評 =作者も把握していない謎を解くことと定義される。そしてこの場合、正解を当てる事が報われることになるらしい。実はここからが面白い。少し前に流行った「親ガチャ」という言葉にも通じるけど、努力が必ずしも報われない時代。本人の努力よりも、どんな環境に生まれ、どんな才能を持って生まれるかで人生が大きく左右される今日、SNSで「いいね」をもらうように自分の行動がちょっとした周りの反応という形で報われたいという欲求に変わっている。そして、インターネットとAIの時代は、いいねをもらうためには多くの人がいいねと反応する最適解を提示することが必要。だから、自分の意見や感想よりも正解を提示することが求められる。今の時代は、自分らしさよりも自分がどういう反応を示すと周りの人と軋轢を生まずに安心して「いいね」をもらえるかが大事なんですね。報われるというより、自分の居場所を確保できるということなのかも知れない。もう一つわかったのは、自分を囲む世界。これはNEXUSからの引用になるのかも知れないけど、インターネットでグローバルに広がったかと思えば、AIが作るアルゴリズムのおかげでスコーンになっているという事実。宗教がわかりやすいが、宗教の数だけ正解がある。アルゴリズムはそのスコーンの中での正解を提示するわけだから、スコーンが異なれば正解も変わる。これ、朝井リョウさんが「イン・ザ・メガチャーチ」で書いていたことと同じだ。推し活、ファンダムの中で、ファンダムの中でしか通用しない価値観、それはぐっと視野を狭めることなのだけど、そういう価値観の中で受け入れられる判断の中で過ごすことは、限りなく心地良いということ。繋がった。AI、アルゴリズムが普及する中で、若者たちは自分の居心地の良いスコーンの中で、居心地良く暮らすために、常にどう振る舞うのが正解なのかを求めているという事なのかも知れません。会社で、異なるコクーンに属する若者をチームワークとかいって理解しようとすることが無理なことなのかも知れません。
三宅さんは、ノイズ=スコーンの外側の価値観に触れることとそこから生まれる批評の大切さを述べているけど、それはちょっと違うのかも知れない。

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2026年03月30日

Posted by ブクログ

アルゴリズムでおすすめされたものばかりを見ても、本当に自分の興味があることにはたどり着けない。またそのようなものこそ、その人の独自性であり、大事にすべきという考えが印象的だった。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  批評から考察へ~「あなたの番です」「変な家」「君たちはどう生きるか」
第2章  萌えから推しへ~「【推しの子】」「アイドル」「絶対アイドル辞めないで」
第3章  ループから転生ものへ~「転生したらスライムだった件」「あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら。」
第4章  自己啓発から陰謀論へ~堀江貴文「他動力」ひろゆき「1%の努力」
第5章  やりがいから成長へ~「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」「働きマン」
第6章  メディアからプラットフォームへ~「スマホ脳」「一般意志2.0」
第7章  ヒエラルキーから界隈へ~「スキップとローファー」「遠国日記」
第8章  ググるからジピるヘ~chatGPT「NEXUS」「私を離さないで」
第9章  自分らしさから生きづらさへ~「世界に一つだけの花」「世界99」MBTI
第10章  最適化に抗う~そして「スキップとローファー」「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」  

<内容>
現在の若者の分析論。なるほど正解が欲しいので、批評ではなく、考察=作者の提示する謎を解く、に傾き、萌えではなく、推し=好き+行動する対象なので、継続的であり、報われる…以下、夢を見ても失敗がこわいので、その場ごとにキャラを立てる…。これを相手にするのはなかなか手強い。自分たちは夢を実現するために、失敗も努力も惜しまずに、それを糧にして現在あるのだが、いろいろな将来が見えてしまう今は、何かすぐその場で答えを欲しがる若者を相手に知るのだから…。第10章で著者の言っているように、その向こうをがまんして考えさせることになるのだな。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

会社での界隈(最近の流行り、TikTokでの流行り等)に全く入れないことで感じている生きづらさ(大層だけど、それこそどういうキャラになればいいのかがわからない)要因が少しわかった。

それから、いいな、かわいい、こういうの好きだなと思ったらなんでそう思うのかを考えてみようと思う。

この本で最初からキーワードになっている報われ感の点でハッとしたのは、本屋で気になる本がないかを探している時に、口コミを見て面白そうかを判断して買っていること。タイトルやあらすじ等を見て気になると思っても、口コミの点数が低かったら買わないときがあり、それってこの本を読んで報われるかを判断して、自分のうちから自然に出た興味を無かったことにしてしまっているんだなと。
これからは気になったものは読んでみようと思う。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

とても読みやすかった。
自分の感情よりも何らかの正解を欲している傾向が増えているのでは?
その要因は?と話しつつ、もっと感情を大事にしても良いと言ってくれる本。

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2026年03月27日

Posted by ブクログ

非常に気づきの多い本だった
まず三宅さんの言葉が本当にわかりやすくて、サクサクと読めてしまう、言葉を使う人として明確に届けたい人に届く言葉を選んでいる、凄い

正解を求める、最適化をしていく、失敗が怖い、ああ全部自分だなあとも思うし、仕事で対峙する人たちから見えている景色もこうなんだ
正解を与えられた方が楽だし、最適化されていく世の中で、いきなり決めてくださいと言われてもそれは困るのだ

救われる…これ…?とも思ったが
なんかつまらないなあと思ってた時の言語化したかった気持ちのヒントがあったなと

スキップとローファー、読んでみようかな笑

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

近年、物語の答えを探す「考察」が流行しているという背景から、批評と考察の違い、現代の若者になぜ考察が流行しているのかという批評書。SNSや漫画等の文化を中心に話が進むので、このあたりの文化に興味がある人にもおすすめ。三宅さんの本は堅すぎず、興味を引きやすい題材を引用されるので読みやすい。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

とても売れている三宅香帆さんの新書。題名も気になり、購入。「令和」と「平成」で何が変わったのか?今の若者はどう変わったのか?きっと多くの人が気になる題材で、目のつけどころがすごいと思う。
本書のキーワードは、「報われる」、「報われる努力をしたい若者」。それは、社会が報われる努力をできる場所になっていないことの証という。
おそらく三宅さんが一番伝えたいことは、「あとがき」なのではないかと思う。本や雑誌を読む、書店に足を運ぶ。「自分の言葉」で表現する。それは、自分の考えを大切にすること、自分をみつめ、個性を大切にすることに繋がっていくと思う。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

Podcastをきっかけに興味を持った三宅香帆さん。

現代のパーソナライズという名の個人性の喪失を批判的に洞察しながら、そこに「批評」の新たな価値を見出していく。
現代の若者が全てにおいて報われることを求めているのだという分析はなるほどなと思った。
答えのない問いにじっくり向き合う、時にその問いを自分自身で見つける。そんな力が必要だと言われて久しいにも関わらず、若者は真逆を行くのか。
もう少し考えてみたいものだ。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作者が作ったものが正解だとずっと思ってた
物語は物語、作者も知らないことがある、人によって違っていいんだ
報われにくいものを見つけていったら、もっと自分について知れるんだろうか

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

現代で言う"考察"には割と批評もひとまとめにされている場面多いように思う。
批評の語感とか字面から、何かを批判するもの批判されるもののように感じてしまって避けられているのでは。
本書でいうところの考察って、国語の授業でやる読解だなぁと思った。現代の若者たちが考察動画や考察ブログを求めるのは、読解に興味が向いて答え合わせがしたくなっているのか、自力では出来なくなってしまっているのか……。

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2026年03月16日

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ホラーの扉は開かなかったので、新書の扉を開いてみた。
とても耳が痛すぎる話。あまりに意味を求めて過ぎているし、間違うことを恐れて、先回りして正解を求めていた気がする。ゼルダも負けることが怖くてずっとガノンドロフと戦ってないし、期待している結末じゃなかったらってフリーレンも途中で見てない。野球の試合もできれば勝敗分かった上で見たい(これはちょっと違うか?)本を読んだり美術館に行ったり、楽しかったけどこれ意味ある?と不安になって、常に意味を報酬を探してしまう。
答えはいつも一つみたいなコナンくんはミステリーの中だけでいい。その他は複数あるよって世界だといい。だってその方がきっと面白い。
そして自分の好きや感情を大切にしてあげたい。自分の体(心)を自分のものに。
とはいえ難しいんだなあ、、、。

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2026年03月13日

購入済み

時流を追える

最近の考察ブームの流れを追えるのが良い。
最近TVやyoutubeで作者をよく見てるので考え方が為になった。

#タメになる

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2025年12月05日

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SNSの成果として、レビューの伝わりやすさが大きい。情報伝達の発展により、現代人の時間が多くなったのか少なくなったのか、微妙なところ

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2026年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

考察文化の広がりとその背景を分かりやすく解説した一冊。正解を求める姿勢や「報われたい」という感覚が現代社会を映している点が印象的だった。若者文化だけでなく、今の社会を考えるヒントになる本。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

考察することで報われたい?努力した以上は何らかのご褒美が欲しい?
当たり前だ!!!!!(ドン!!)と私の中のルフィが出てきてしまいました
そんなもんは今の若者じゃなくても全人類そうなのでは?

あまりにも今の若者は報われたがっている!に、寄せようとしすぎててなんか無理あるのでは…と思ってしまった
容が…薄いです…

SNSでパーソナライズされたおすすめ情報を享受しないで自分たちのらしく生きることが本書では推奨されていますが、本屋に行くとか…あえて夜更かししてみる、とか…うん…うん…

私は所謂ゆとり世代で、ま〜社会に出た時は「今の若者は」的な文脈を浴びまくって生きてきましたが、世代をまとめて語ることって何か意味ありますかね?個々の人格を見て接して欲しいなと思ってました…今の若者もそうだと思うんですけどね

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

今、流行っているコンテンツがそんな意味を持っていたとは!なるほどなーと思う半分、コワイなーと思うのが半分。
無意識のうちにアルゴリズムによって最適化された自分が形成される。「報われたい」と思ってしまうのは現実の世界に痛みを感じるから。
Saucy Dogの「優しさに溢れた世界で」って曲を思い出した。
ーー積み上げた一瞬はきっと
  報われない事もさ、多分あるんだろうけどーー
ーーもっと優しさに溢れた世界で
  笑ってたいと思ってるだけーー
そう、「もっと優しさに溢れた世界で」生きてたいね。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

報われることをゴールに若者たちは考察をするということがテーマとされている。
自分を界隈にカテゴライズし、その界隈を超えない振る舞いを無意識のうちにしてしまっている人が多いというとの。
行動の結果としての報酬が欲しいという、やはり短期的なドーパミン刺激に操られた人が現代には多いのではないかと思った。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

「皆んな、もっと本を読もう」著者の結論を端的に申し伝えるならこの一言に尽きる。

「報われたがり」な現代人に送る考察をしてしまう背景と、批評をすることもまたお勧めだよ、と伝える本作には共感する部分が多かった。

取り上げる作品はすべからく有名作品で自分自身もよく触れているものが多く、著者の主張の解像度を高く受け取ることができたと思う。

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2026年03月14日

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