作品一覧 2023/04/21更新 アーユルヴェーダが教える せかいいち心地よい こころとからだの磨き方 試し読み フォロー 5つのステップで「私」が変わっていく 人生が好転するアーユルヴェーダ(大和出版) 試し読み フォロー 実践版! アーユルヴェーダ 365日こころとからだが整う、人生がきらめく智慧 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> アカリ・リッピーの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 実践版! アーユルヴェーダ 365日こころとからだが整う、人生がきらめく智慧 アカリ・リッピー 1509 アカリ・リッピー アーユルヴェーダセラピスト 英国アーユルヴェーダカレッジ卒業。大手IT企業の法人営業をしていたが、東洋医学「アーユルヴェーダ」の、生まれつきの体質を活かし、潜在的魅力を引き出すケアに惹かれ、退職後、英国アーユルヴェーダカレッジに入学。その後、単身アーユルヴェーダの本場...続きを読む、スリランカに渡り修行。ヨーロッパの富裕層が通う高級ホテルAyurvie(アーユルヴィエ)でセラピストとして勤務。指名1位のセラピストとなる。 帰国後、アーユルヴェーダを忙しいキャリアウーマンでもできる現代風にアレンジ。年間1,000人以上のライフスタイル改善のサポートを行い、日常で簡単にできるアーユルヴェーダセルフケアを伝えている。 個人の体質に合わせた体質改善メソッドは、肉体が変化するだけでなく精神のバランスがとれ人生が豊かになると、開催するセミナーや講座は国内外で即満席。その効果の高さから、主婦から経営者まで幅広い層の支持を得ている。 アーユルヴェーダでは、朝の時間をとても大事にします。 私の最初の著書『アーユルヴェーダが教える せかいいち心地よい こころとからだの磨き方』(三笠書房)でも、ご紹介しましたが、アーユルヴェーダの古典によると、日の出の1時間半前を「プラフマ・ムフールタ」といい、「健康に生き、人生を良きものにしようと願う者、この時間に起きるべし」とあります。 1日の始まりである朝の時間、その朝の時間があなたにとって清々しく心地良いものかどうかで、その日が決まるといっても過言ではないでしょう。 今、あなたにとって、朝とはどんな時間ですか? 私は、かつてIT系企業で会社員をしていたのですが、当時の私にとって、朝とは「慌ただしくて疲れるもの」でした。 アーユルヴェーダは日本では、オイルマッサージやエステというイメージがあるかもしれません。しかし、私がセラピストとして修行をした本場スリランカでは、アーユルヴェーダは政府公認の医療です。街には政府が運営する病院があり、病気や怪我の時には、西洋医学で治療する病院に行くか、アーユルヴェーダの病院に行くか、自由に選べるようになっています。 アーユルヴェーダは単なる美容法でも医療でもありません。アーユルヴェーダの古典には次のように書かれています。 “Ayurashmin vidyatenena va Ayur vindatiti ayurvedah” 「生命について知り、生命を楽しむ方法を教えるのがアーユルヴェーダです」 アーユルヴェーダには、幸せとは何か、人生とは何か、病気にならず毎日を健やかに過ごすにはどうすればいいか、心が乱されず穏やかに過ごすにはどうすればいいか、という人生の様々な問いに対する、しっかりとした理論と対策があります。 食べるものや行動がどのような影響を心身に与えるのかを具体的に教えながら、豊かな人生へと私たちを導いてくれる人生哲学でもあるのです。 季節も場所も問わず、好きなものがいつでも手に入る……現代は選択肢が増えた分だけ、自然からの距離は遠のいてしまいました。 このように私たちは、文明の発展に伴い、自然のリズムと合わない生活をするようになりました。それは1日という短い単位の中でも同様です。太陽が沈んでも明るい電気の下で何時間も仕事ができるようになり、太陽のリズムとも 乖離 した生活をするようになっています。 しかし、自然と物理的に離れた生活をすると、健康に良くないだけでなく、体は疲れやすくなり、幸福感も感じづらくなるということもわかっています。 実際、医療の現場では、自然を五感で感じられるような環境をつくることで患者の回復を促進しています。 他にもアメリカの大学の試験会場で、窓から緑が見える部屋の学生のほうが、建物しか見えない部屋にいた学生より明らかに良い結果が出たという研究もありますし、さらには木々が立ち並ぶ道路では事故が少なく、緑の豊かな地区では自殺や暴力犯罪が少ないことも別の研究により明らかにされています。 自然を身近に感じる生活をすることは、気分、学習能力、心身の健康全般に良い影響を与えるのです。とはいえ、常に自然の中に身を置くことは難しいことかもしれません。そういう場合は、植物をそばに置いておくだけで、ストレスの軽減、注意力の増大、病気からの早い回復といった効果があることも研究によってわかっています。 現代人が幸福感を得づらくなったのは、時代の流れのスピードもありますが、自然の変化を五感で体感する機会が減ったからという一面もあるのではないでしょう。 家族が同じ食事を毎日していても、太る人もいれば、どんなに食べても体重は変わらず、痩せ型の人もいます。 年齢、性別、1日の活動量、精神ストレス、基礎代謝量などなど、一人ひとりまったく異なる体を持っているので、なりやすい不調や向いている食材も違います。 よって、同じことをしても同じ結果にならないのは、よく考えれば当たり前のことなのですが、私たちは「個人」ではなく、なぜか同じ「人間」として一括りにして考えてしまいがちです。 アーユルヴェーダの大きな特徴は、この「個人の違い」という点を重視することです。 はじめにでお話ししたように、アーユルヴェーダにはドーシャというエネルギーバランスの違いにより、それぞれ生まれつき異なる体質を持って生まれてくる、という理論があります。この体質のことをサンスクリット語でプラクルティといい、その意味は「自然」です。 最後にもう一つおさえておきたいことがあります。それは、アーユルヴェーダの発祥の地はインドやスリランカです。 アーユルヴェーダの季節の分け方はインドやスリランカをベースにしている、と念頭に置いた上で、うまく日本での生活に取り入れるということが大切だと思います。 そのため、 アザラシタイプの人が乳製品を摂ると、鼻づまり、 痰、肥満、だるさ、眠気など、様々な不調が出やすくなるので、完全に控えたほうが良い でしょう。 アーユルヴェーダでは体内の未消化物は舌の汚れ、 舌苔 として表れる と考えます。そのため、朝一番の舌は非常に汚く、一説によると雑菌がたくさん繁殖し、公衆トイレの床くらいの汚さだといいます。 体内の未消化物を取るもう一つの方法が「鼻うがい」です。 アザラシエネルギーは増え過ぎると頭部にたまるという特徴があります。頭部にたまってしまうと、頭痛を引き起こしたり、花粉症の症状でもある鼻づまり、痰のからみ、くしゃみなどが出てきたりします。 鼻うがいは生理食塩水によって 副鼻腔 を洗浄し、増え過ぎたアザラシエネルギーを排泄する効果があります。 人体図などを見るとわかるのですが、鼻の穴から副鼻腔にかけては、非常に入り組んでいて、途中には深い空間も広がっており、ホコリやウイルス、菌が付着して留まりやすいことがよくわかります。鼻うがいは耳鼻科医も推奨する浄化法で、新型コロナウイルスの予防策としても推奨されています。 鼻づまりは、 前述した通りアザラシエネルギーの増え過ぎが原因なのですが、今すでに鼻づまりで苦しくて一刻も早く改善したいという方にオススメのアーユルヴェーダのケアがあります。この方法は、私がスリランカで働いていた時も行っていた方法です(使う 生薬 は異なります)。 どこの家庭にでもあるようなもので簡単にできるのに効果抜群なので、受講生にも喜んでいただいているケアの一つです。 ハーバルスチームで使う生姜は、鼻と喉を温め、鼻の通りを良くします。またターメリックは抗炎症作用があります。この方法と、 前述 した鼻うがいを組み合わせると、花粉症のつらい症状がかなり改善されるとよくいわれます。 アーユルヴェーダ的には、塩味は鳥エネルギーを鎮静しますが、虎エネルギーを悪化させます。そのため、夏バテの症状が鳥エネルギーの悪化の症状の場合(便秘・全身の倦怠感・不眠など)には、これらの高タンパクで塩分の多い食事は効果があるかもしれませんが、虎エネルギーの症状の悪化の場合(多汗・のぼせなど)は、症状を悪化させる場合もあります。 夏に悪化している鳥エネルギーと、虎エネルギーの両方をバランスを取るのならば「甘味」が必要 です。甘味といっても砂糖の甘味ではなく、野菜や穀物、フルーツから摂る自然な甘味です。 甘味と合わせて摂取したほうが良いのは苦味です。 苦味は虎エネルギーを鎮静し、デトックス作用、殺菌作用があります。過剰摂取すると鳥エネルギーが悪化してしまいますが、苦味の野菜を食べ過ぎることは一般的な食生活ではあまりないことでしょうから、基本的にはどのタイプの人でも積極的に食べたほうがいいです。葉野菜、ゴーヤ、ピーマンなどがこれに当てはまります。 私自身はアーユルヴェーダのセルフケアを行うようになってから化粧品を使わなくなりました。私だけでなく、講座の受講生にも「肌がしっとりするので、化粧品を使うのをやめました」という方が多くいます。 アーユルヴェーダでは、タバコなどの有害性が高いものを除いて、何か特定の食品を断つということを基本的にはしません。 すべてはバランスで成り立っていますから、多過ぎず、少な過ぎず、ドーシャバランスに従って食べるのが最も良いとされています。 また、「男性ホルモンであるテストステロンは、季節の移り変わりとともに変動し、夏にピークに達する。テストステロンは攻撃行動に影響を及ぼすので、夏に犯罪件数が増加するのはそれが理由かもしれない」ともいわれています。 テストステロンが脳に与える影響は、決断が早くなるというメリットがある一方、攻撃性のほか、気が短かくなるなどもあげられます。これらの精神の状態は、虎エネルギーが増え過ぎた状態と一致し、アーユルヴェーダではこのイライラを虎エネルギーが増えている、と考えます。そのため夏だけでなく、虎エネルギーが増える秋は、いつもよりイライラする可能性があるのです。このイライラの原因である 虎エネルギーを鎮静してくれるのが月のパワー なのです。 では、月は本当に冷たいのでしょうか? ご存知の方も多いと思いますが、月の温度は場所によって異なります。月の光っている部分ですが、あれは月が光っているわけではなく、太陽の光が当たって、それを跳ね返して光っています。この時の温度は100度くらいあるそうです。 しかし、太陽の光が当たっていない時、つまり三日月の暗い部分のところはマイナス170度くらいになっているそうです。 氷が張るのが0度ですから、マイナス170度となる月は「冷たい」といえます。 秋は虎エネルギーが悪化し、そのためにイライラが起こりやすくなり、それを鎮静するには月を見るのが良いのですが、偶然か必然か、日本では秋に「お月見」という文化があります。 する、気持ちに余裕がない……などと感じた時は、月を見てみましょう。 ベランダから、冷性の特質を持つハイビスカスティーを飲みながらぼーっと眺めても良いですし、運動不足であれば月夜の散歩に行くのも良いです。 月を見る時は、カッとなった頭をクールダウンさせることが目的ですから、考え事はせずに、リラックスして過ごしましょう。 西洋医学だと不眠には睡眠薬を使用することが多いですが、ここで睡眠薬の危険性について触れておきたいと思います。 睡眠薬の多くは脳の機能を低下させる働きがあるので、翌朝に頭痛、脱力、倦怠感、ふらつきなどの副作用が起こる場合があります。 また、一度、睡眠薬を服用すると、服用を中止した時に服用開始前以上の強い不眠が出現する可能性も否めません。そこでオススメなのがアロマです。アロマは睡眠薬のような副作用の心配がないので、睡眠薬の代わりに活用できます。 睡眠時に使うアロマとして一般によく使用されるのは、 ラベンダー、イランイラン、スイートオレンジ、ベルガモット、サンダルウッドなどです。 まず、 水分不足。 体内の水分が不足していると、筋肉細胞のイオンバランスが崩れ、足がつりやすくなります。 実際、足がつりやすい人に「日中、水分を摂っていますか?」と聞くと、忙しくて水を飲む暇もないという人や、水を飲むのが苦手で1日に500 ml ほどしか水を飲まない、という人も多いです。 まず、水はこまめに飲みます。理想的には1日に1・5〜2 は飲むようにしましょう。 また、カリウム不足も足がつる原因になります。カリウムは生の果物や野菜に多く含まれるのですが、足がつると訴える人のほとんどがフルーツや野菜を日常的にあまり食べない生活をしています。 1年を健康に過ごしたいなら、ぜひともやっていただきたいこと、それは 冬の間の運動 です。 運動といってもランニングなど激しい運動ではなく、室内で少し強度の高いヨガをしたり、ウォーキングをするだけでも十分です。 冬に運動する最大のメリットは、冬は消化力が高いため、食べ物から得た栄養素をきちんと体の組織に変換できることです。つまり筋肉や骨がしっかり育ち、体が強くなるということです。 アザラシエネルギーは冷たく、重い、ゆったりした性質を持つエネルギーなので、それを減らすには、温める、体が軽くなることをする(発汗・運動)、素早い行動をする、というアザラシエネルギーの特性と反対のことをします。通勤、通学、家事でもテキパキと体を動かしたり、熱いお風呂に入って汗をかいたり、毎日運動の時間を取ったり、これらの行動の積み重ねが、春の不調を軽減させます。 また、冬に運動をすることで気分の落ち込みを防ぐこともできます。寒くなってくると、外出が 億劫 になり、活動をしなくなるのにつれて、気分も落ち込むことがあります。気分の落ち込みを解消するのに非常に効果的なのが運動です。 なぜなら、運動をすると、セロトニンやエンドルフィンなどのストレスを解消するホルモンが分泌され、精神の安定や安心感、リラックス効果を得られるからです。うつ病の治療ガイドラインにも「運動療法」が載っていますが、「週3回、 45〜 60 分の運動をするのが良い」とされています。 私の講座では、毎日オイルマッサージを実践してもらっていますが、「四十肩が治った」「かかとのガサガサがなくなった」「冷えが改善した」「サプリを飲まないと出ないほどの便秘が治った」「抜け毛が減った」「肌がすべすべになりシミが薄くなった」など、本当にたくさんの変化が起こっています。 「オイルマッサージだけでこれだけの変化があるなんてすごいですね! 一生続けたいです」とよくいっていただくのですが、考えてみれば毎日エステでオイルマッサージを受けているようなもの。毎日オイルマッサージを受けられるとしたら……、心身にどれだけの変化が起こるか想像できます。 オイルマッサージは全身に潤いを与え、乾燥を予防してくれます。 自分でいうのもなんですが、オイルマッサージを 10 年以上続けている私の肌はすべすべで自分で自分の肌をなでたくなるほどです。 ただ、これは私が特別なのではなく、毎日オイルマッサージを続けている受講生の皆さんも「自分の肌が気持ち良くて、つい触ってしまいます!」とおっしゃっています。 また、「アーユルヴェーダのオイルマッサージは、普通のオイルマッサージと何か違うのですか?」と聞かれることも多いのですが、まったく異なるといっても過言ではありません。 まず一般的に使われるホホバオイルなどのオイルは粒子が大きいため、皮膚に入っていきません。しかし、ごま油は粒子が非常に細かいため経皮吸収され血管に入り、全身を巡ります。単に肌の表面をオイルで 蓋 をしているのではなく、実際に体内を潤しているのです。また、 ごま油は体を温める作用があるので、マッサージをするだけで冷えの改善にもつながります。 たとえば、講義でセルフマッサージをすると 15 分もしないうちに、皆さん額や鼻の上に汗をかいてきます。ごまの熱い性質が体内を温めているからです。 本場、インド、スリランカでのアーユルヴェーダは、医療として扱われるので、患者は病院でアーユルヴェーダ医師の指示に従います。そのため、自分で考える場面はあまりありません。しかしセルフケアでアーユルヴェーダを取り入れる場合は別です。 Posted by ブクログ アーユルヴェーダが教える せかいいち心地よい こころとからだの磨き方 アカリ・リッピー 1509 アカリ・リッピー アーユルヴェーダセラピスト 英国アーユルヴェーダカレッジ卒業。大手IT企業の法人営業をしていたが、東洋医学「アーユルヴェーダ」の、生まれつきの体質を活かし、潜在的魅力を引き出すケアに惹かれ、退職後、英国アーユルヴェーダカレッジに入学。その後、単身アーユルヴェーダの本場...続きを読む、スリランカに渡り修行。ヨーロッパの富裕層が通う高級ホテルAyurvie(アーユルヴィエ)でセラピストとして勤務。指名1位のセラピストとなる。 帰国後、アーユルヴェーダを忙しいキャリアウーマンでもできる現代風にアレンジ。年間1,000人以上のライフスタイル改善のサポートを行い、日常で簡単にできるアーユルヴェーダセルフケアを伝えている。 個人の体質に合わせた体質改善メソッドは、肉体が変化するだけでなく精神のバランスがとれ人生が豊かになると、開催するセミナーや講座は国内外で即満席。その効果の高さから、主婦から経営者まで幅広い層の支持を得ている。 アーユルヴェーダ・・・5000年の歴史をもつインド・スリランカ発祥の伝統医療 肉体はドーシャと呼ばれる3つの生命エネルギーが働くことで機能しています。 3つの生命エネルギーとは、「空要素・風要素からなるワータ」、「火要素・水要素からなるピッタ」「水要素・土要素からなるカパ」です。 このワータ・ピッタ・カパは、サンスクリット語なのですが、そのままサンスクリット語を使用すると「難しくて覚えられない」という声もよく聞くので、私は、この 3 つをその特徴から「ワータ(空・風)=鳥エネルギー」、「ピッタ(火・水)=虎エネルギー」、「カパ(水・土)=アザラシエネルギー」と名付けています。 もともと誰しもこの3つのエネルギーは持っており、3つのうちどれか一つ(または2つ)が優勢で、その優勢エネルギーがあなたの体質になります。 ただし、どれか一つでも増え過ぎてしまった場合、体調を崩したり、不調になったりします。肉体はこの3つの生命エネルギーがバランス良く活動していることで元気になります。 さらに詳しく説明すると、アーユルヴェーダの根底にあるインド哲学では、人間はもともと、生まれる前から、宇宙の心理や法則をすべて知っていると考えます。これがプラーギャ=知性です。 人は考えれば考えるほど、求めていた答えから遠ざかっていきます。年を重ねるごとに、もともと知っていた 叡智 がわからなくなってしまうのが、知性の乱れ、プラーギャパラーダです。 たとえば、 20 歳になってはじめてお酒を飲んだ時にはおいしくないと思ったのに、まわりに合わせて飲むうちに、だんだんおいしく感じるようになったということはありませんか。 これはもともと「お酒は自分の体に必要ない」と知っていて、味を受けつけなかったのに、まわりが飲んでいるからきっとこれはおいしいものなんだ、と思うようになり、本来、体が受けつけなかった味を欲するように変わってしまう、ということをあらわします。 一つは、 スキマ時間にできて、確実にデトックス(排毒)ができるから。 多くの方法が「ながら」でできてしまうので、忙しい日々でも無理なく続けられます。そしてもう一つの理由は、ケアをすること自体が、 自分の心や体〝だけ〟と向き合う、瞑想のような時間になるから だと思います。五感を集中させて自分の体に触れると、体の深いところから癒やされるような愛情を感じます。 男女問わず、大人になると、子供時代に受けていたような愛情を誰かから受ける機会が少なくなりますが、1日1回でも、週に1回でも、自分の肌に触れてなでてあげると、忙しい日々で忘れていた自分という存在の愛おしさを思い出してもらえるようです。 3つ目は「心」の美しさ です。本当に美しい人とは、外見だけでなく心が美しい人、というのは世界共通の考えだと思います。実際に、人間関係が良好で、今の環境に感謝できる人は、ストレスを感じることが少ないようです。 アーユルヴェーダの美容法は、高価な美容液を塗ったり、サプリメントを飲んだりするだけでなく、どんな言葉を使うか、人とどう接するか、という哲学も含んでいます。 次 から普段の生活に取り入れていただきたい、 10 のリセット法をまとめますので、ぜひ実践してみてください。 早起きのメリットは、いろいろなところで言われていますが、アーユルヴェーダでも「早起き」を勧めています。 そこで、私のお勧めは「まずは6時に起きてみる」こと です。実は、アーユルヴェーダでは時間帯によって宇宙と地球を取り巻くエネルギーの質が変わると考えており、午前6時以降に起きると体が重く、眠気が残ると考えられています。 チベット医学の諺に、 「食べ過ぎは病気の始まり、白湯を飲むことは治療の始まり」というものがあります。 それだけ、白湯を飲むことは体に良いのです。 では、なぜ、白湯を飲むことが体に良いかというと、体内をデトックスしてくれるからです。 私たちの体内にある「毒」とは、排泄されずに体内に残った老廃物のことです。食べ物は口から体内に入ると分解され、栄養素は吸収され、栄養として使われなかった分は、排泄されて体外に出ますが、消化の時に食べ物が完全に消化されずに未消化の「カス」の状態で体内に残ってしまいます。 白湯を飲むということは、内側から内臓を温め、この消化の「かまど」に「火」をつけるようなもの。白湯を飲むことで、食べ物の消化と排泄をググッと後押ししてくれるのです。 オイルプリングという言葉を聞いたことがありますか? オイルプリングとは「オイルうがい」のことです。 欧米から流行が始まり、近年、日本でも実践する人が増えてきましたが、5000年以上前から存在するアーユルヴェーダの健康法の一つです。 うがいといっても、ガラガラうがいではなく、口にオイルを含み、そのまま口の中で保持するか、クチュクチュうがいをするものです。 オイルうがいの効果は数え切れないほどあり、それだけで1冊、本が書けるほどです。 まず、最も注目すべきは デトックス効果 です。オイルにはクレンジング力と皮膚を通して吸収される経皮吸収の2つの働きがあります。口の中には数百種類の細菌がいて、それが口臭や歯周病の原因ですが、オイルは口の中で食べ物のカスや細菌を絡め取り、クレンジングします。 東洋医学では、 目に見えない「気」を非常に大切にします。「気」とは、サンスクリット語では「プラーナ」 といいますが、目に見えない生命力そのものを指します。 目に見えないものというと、信じがたいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、最近、ソウル国立大学で、この「気」の通り道である「 経絡」の存在がはじめて科学的に証明されました。「経絡」というのは、全身に張り巡らされた血管のような管で、気の通り道です。 ですので、 体の気の流れを、滞らせずに循環させることが健康にとっては非常に重要です。 そして、この気ですが、 人体だけでなく、空間や植物、動物、宇宙のあらゆるものに流れています。「この部屋は気が悪い」とか「空間の気を高める」という言葉を聞いたことがあると思いますが、人体に流れるプラーナのように、空間にもプラーナが流れています。だから、空間の気を流さないのは、人間でいえば呼吸をしていない、排泄をしていないのと同じこと。そのような空間は、気が重くなり、毒素がたまり、その場にいる人の心と体の健康を損ないます。 私自身、アーユルヴェーダを深く学び始めるまで、食べ物に含まれる農薬や添加物は気にしていましたが、空気の「質」にはほぼ無頓着でした。ですから、空気の質を気にして「換気」をするようになってから、換気が心と体に与える影響の大きさに非常に驚きました。 意外に思われるかもしれませんが、 大抵の場合、外気よりも室内の空気のほうが、汚れています。 たとえば、人間は呼吸をすると二酸化炭素を吐き出します。キッチンで料理をすれば水蒸気やにおい成分、PM2・5の主成分になる燃えかすなどが大量に発生します。カビやホコリも空気中に舞っています。こういった空気が室内にたまっていると、それを吸い続ける私たちの体内にも毒素がたまっていきます。 部屋を人体のように見立てると、生活に伴って発生する空気中の汚れは、新陳代謝で発生する老廃物と毒素のようです。そのため、 汚れた空気は定期的に換気することで排泄しなければいけません。 私の夫は、建築設計をしているのですが、彼は結婚前から、室内の換気に非常にこだわる人でした。十分な換気が取れるようにすることは、人体の健康にとって非常に大切なこと。だから、あんなにこだわっていたのか、と、今になっては納得です。 邪気があるかどうか、信じるか信じないかは人それぞれだと思いますが、私は何となく夜に窓を開けるのは嫌な感じがして、夏以外は夜は窓を閉めています。 朝に体を動かすと、かたまっていた思考と詰まりがリセットされます。 ヨガはエクササイズではなく、瞑想の一種ですが、素晴らしい運動効果もあります。また、リラックス効果が高いうえに、ポーズ(アーサナと言います)のバリエーションが多く、体がかたい人でもできます。 ヨガの動きは、筋肉の強度を高めることと、ストレッチの両方を兼ねているので、骨の間や関節の間にたまった老廃物を排泄するのに最も効率的な動きます。 鼻うがいで 副鼻腔 にたまった汚れを排泄するのです。副鼻腔とは、鼻の中にある8カ所の空洞のことを指します。 目には見えませんが、空気中には様々なものが漂っています。ホコリ・花粉・ウイルス・細菌など、様々な汚れが、呼吸によって、鼻を通して入ってきます。そのため、副鼻腔には細菌やウイルスが繁殖して 膿 がたまりやすいのです。 鼻うがいで鼻腔を綺麗にすると、花粉症などのアレルギー、風邪、インフルエンザなどの感染症を予防し、治すことができます。 東洋医学的な視点で言うと、鼻を洗浄することは、五感と思考を常にクリアにしておくことにつながります。ですので、普段、食べ過ぎで日中、よく眠くなってしまう人や、味の濃い食べ物が好きで、味覚がやや鈍っている人ほど、鼻うがいを続けると味覚が鋭くなったのを感じたり、日中にぼーっとすることがなくなることに気づくはずです。 アーユルヴェーダのオイルマッサージは肌を潤すだけでなく、排泄をサポートするので、調子が良くなるだけでなく、体内から美しくすることができます。 セルフマッサージでは、主に太白ごま油を使用します(体質・体調によって変えます)。ごま油は他のオイルより粒子が細かく、皮膚に塗るとスーッと皮膚から吸収(経皮吸収)されます。 経皮吸収されたオイルは血液に達して、全身を巡ります。アーユルヴェーダの古典の教科書では、 オイルは肌に塗ると 15 分で骨にまで達する と言われていますので、私はオイルを「皮膚から食べる薬」 と言っています。 「オイルマッサージをしていると、自分の体が愛おしくなってくるんです」「マッサージをしていると気持ちが落ちついてくるので、どんなに忙しくてもマッサージがしたくて少しでも時間をつくっています」「気持ちが良いので、やらなければ、ではなく、やりたい、と思ってマッサージが続けられます」と受講生さんがおっしゃるのは、このセロトニンの効果も大きいはずです。 精神的に非常に穏やかになるので、イライラがなくなるだけでなく、寝つきが良くなり、睡眠も深くなります。 雑念がなくなり、集中力も高まります。さらに、細胞から元気にすることで骨を強くし、皮膚も強くなるので怪我をしにくくなります。 どうしてもお風呂でじっとしているのが苦手な人は読書をしたり、オーディオブックを聞いてみても良いでしょう。 お風呂は体をデトックスするだけでなく、心を浄化する作用もあります。 もともと日本では「お清め」という概念がありますが、これは神道の考え方で「 穢れ」を浄化すること。穢れとは物理的な汚れだけでなく、罪、過ち、死、災いなど「不浄」を連想させるものや、「気枯れ」と書かれることもあるように精神的に沈んだ状態のことも指します。その空間や体にまとわりついた穢れを落とすことがお清めなのです。 スリランカで、アーユルヴェーダセラピストとして働いていた時、朝一番にすることは、アーユルヴェーダサロンにある神棚に祈ることでした。 神棚といっても、日本にあるような神棚ではなく、アーユルヴェーダの神様のダヌワンタリやシヴァ神を祀った神棚でした。スリランカ人のほとんどが仏教徒ですから、老若男女を問わず、「祈り」が日常にあります。 朝、目覚めたら、マントラと呼ばれるおまじないのような祈りを、まるで童謡を歌うように神様に捧げます。 他者の幸福を祈る時、人は愛情を抱いています。その時、脳内では β-エンドルフィンやオキシトシンなどの脳内物質が出ます。 β-エンドルフィンやオキシトシンは「幸福感」や「快感」をもたらす脳内物質です。 つまり、 他者の幸福を願う時、私たちは単純に「気持ちいい」快感を感じる ということです。たとえば、 β-エンドルフィンは良い香りを嗅いだ時にも分泌されますし、オキシトシンは好きな人とのスキンシップや、母親が母乳を与えている時に分泌されます。特にオキシトシンは免疫力を高めるため、風邪なども引きにくくなります。子育てをしている母親が、寝不足でも風邪を引きにくいのはそのためです。 今日、会う予定の人の笑顔を一人ひとり、思い浮かべながら、その人たちが、自分とかかわることによって、「あなたに出会えて良かった」と思えるような、明るい未来を過ごせるよう祈ります。 もし、在宅勤務の方や主婦の方など、特に人に会う予定がないという場合は、家族や友人、他にもほんの少しかかわるだけの人や、「自分がSNSに投稿した文章を読んだ人」など、間接的にかかわる人の幸せでも良いでしょう。 「自分の笑顔や話す言葉で、相手が明るい気分になってくれたらいいな」というイメージをしながら祈りましょう。 しかし、肌が変化した以上に、圧倒的に異なる点がありました。それは、アーユルヴェーダを始めてから、「オーラが変わったね」と言われるようになったことです。 オーラとは、何とも抽象的な言葉ですが、今思えば、当時の私は「心」が、大きく変化していたのだと思います。 第1章 でもお話ししたように、アーユルヴェーダは、「肉体」「精神」「感覚器官」「魂」の4つの要素から生命はできていると考えます。 これは、「肉体を美しくするには、精神、そして魂を磨かなければいけない」 ということ、そして、「良い人生を送るには、五感が喜び、適度に感覚器官を休ませることが重要(たとえばパソコンを見過ぎて目を使い過ぎることは、肉体にも精神にも悪影響を与え、生命に良くない)」という、アーユルヴェーダの教えです。 このように、精神と肉体は相互に影響しあっていると考えるため、どんなに外側から高価な化粧品を塗っても、心が美しくなければ、醜い心は外側にあらわれると考えるのがアーユルヴェーダです。 あなたのまわりにもいませんか? 笑顔が素敵で、その人がいるだけでその場がぱっと明るくなるという魅力的な人です。 私は幼少時代から人見知りで、内気な性格だったので、たくさんの人から愛される性格になるのは無理だと思っていました。性格なんて、なかなか変えられるものじゃない、と思っていたのです。 しかし、アーユルヴェーダは魂を美しくするための「行動」についても教えてくれました。それが「行動の長寿薬」、アーチャララサーヤナです。 自分に正直でいるには、まず、素直でいることが肝要 だと思います。見栄を張ったり、強がったりせず、弱い自分を見せれば良いのです。どうせ、強がって本当の気持ちを隠してもすぐにバレます。 「人は人のために生きると決断した時、人を超えるのです。 『決断』とは、文字通り、『決』めて退路を『断』つことです。 私は、 27 歳の時に大手IT企業を退職し、セラピストとして学びを深めるため、単身、スリランカへ移住しました。その時は、「人のために生きると決断し、退路を断った」と言えると思います。 20 代で若いからできたんだと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、まわりの友人たちが結婚して子供もいる中で、安定した会社員という立場を捨て、スリランカに行くことは若いからこそ勇気がいることとも言えます。 現地でもらえる月給は2万円。1年間の給料は、 24 万円。 30 歳を前に、それで大丈夫か、親はどう思うだろうか……そんなことも頭をよぎりましたが、それでも、会社を退職してスリランカに行くことのほうが、自分の人生にとって必要だと思ったので、ほとんど迷わずにスリランカ行きを決めました。 インド哲学では、「嘘をつかず、正直でいることを 12 年間続けると、その人が言うことはすべて現実になる」 と言われています。 インド哲学には、ヤマと呼ばれる「人格を高めるためにやるべきこと」 というものがあります。 その中で最も有名なのが「アヒンサー」 だと思います。アヒンサーとはサンスクリット語で「非暴力」のこと。インド独立の父と呼ばれたマハトマ・ガンディーの非暴力・不服従運動が有名ではないでしょう。 物理的な暴力の他に、人を傷つけるような言葉のことも暴力とみなします。他人や自分を悲しい気持ちにさせる言葉や冷たい視線、陰口、悪口、これらもすべて慎むべきです。 インド哲学では「非暴力を 12 年貫くと、その人のまわりには敵意がある人がいなくなる」 と言います。敵意を持っていた人ですら、その人の懐の深さ、優しさ、精神力の強さに影響を受け、敵対する気持ちをなくしてしまうのです。 では、相手を傷つけずに、自分も傷つけずに生きるためにはどうすればいいか。 それは、相手が「剣」を抜いたら、別次元へワープすると良いんです(笑)。 つまり、相手と同じ土俵に立たないということ。つまり、相手にしなければいいということです。 そもそも、自分に敵意を持った人と冷静に話そうと思っても、聞く耳を持ってもらえることは滅多にありません。 ですので、そうではなくて、相手がケンカ腰だったり、ちょっと機嫌が悪いようであったら、真に受けず、自分の目の前に透明なバリアをつくるイメージで、「私は、あなたの怒りのエネルギーを受け取りません」 と、心の中でつぶやくと良いです。 そして敵意を持っている相手を地上に置いておいて、自分はスーッと空に飛んで、上から見守るようなイメージをすること。相手と別次元に飛んで、離れたところから観察しながら、「あなたが、また心地良い気分にすぐに戻れることを心から祈ります」と相手のことを想って、心の中で唱えます。 「世界で最もチャリティーや人助けに熱心な国ランキング」というものがあります。 125カ国以上の国を対象に、最近1カ月の間に寄付をした人、ボランティアに時間を費やした人、見知らぬ人を助けた人などの割合を調査するものです。 2009年から2018年の 10 年間の平均のランキングだと、1位はアメリカ、2位はミャンマー、3位はニュージーランド、4位はオーストラリア、5位はアイルランド、6位はカナダ、7位はイギリス、8位はオランダ、9位はスリランカ、 10 位はインドネシアでした。 私の恩師はスリランカ人のアーユルヴェーダ医師ですが、彼は日頃からよくチャリティーをしていました。飲食店に入ると小銭のお釣りを寄付に回したり、寺院に行っても必ず寄付をしていました。 一方で日本は何位だったかというと107位。先進国の中では最下位です。 アメリカやイギリスで一部の富裕層が寄付金額の平均額を引き上げているということはあるでしょうが、それでも7割近くの国民が日常的に寄付をしていると言いますから、日本のチャリティーやボランティアに関する意識がかなり低いことがわかります。 アーチャララサーヤナ(行動の長寿薬)では、チャリティーをするのは健康や若返りにつながると考えます。 アメリカの心理学会によると、ある実験では、回答者は過去 10 年以内にボランティア活動をしたかどうかとその頻度、ボランティアをした理由を聞かれた場合、その理由が利他的な動機だった場合と、自己的な場合とで、死亡率が変わることがわかりました。 ボランティアの活動をしたい主な理由として「他人の役に立ちたい」「社会的つながりを大事にしたい」というような理由を挙げた人は、ボランティアを行わなかった人より長生きしたことがわかりました。 逆を言えば、仕事一筋だった人が、定年になって社会とかかわることがめっきりなくなると、肉体がみるみる衰え、うつ病やがんになりやすくなる、という話もよく聞きます。まさに「人のためは、自分のため」なんだな、と思わされます。 アーユルヴェーダとシスターサイエンス(姉妹の科学)であるヨガの教えでも、「与える時は見返りを求めてはいけない」 と教えます。 「私はこの人から何を得ることができるだろうか?」という下心を持って行う奉仕活動は、奪う行為に等しいのです。それは奉仕ではなく、〝取引〟です。 見返りをもらおうとしなくても、与えることを通じて、人は喜びを得ることができます。他者を思いやり、持っているものを分かち合うことで、私たちは他者との間につながりと安らぎを感じます。 相手に必要だと思ったら、潔く、ケチらず、与える。これも普段から意識していないとなかなかできないことです。 そして、与える時は、見返りを求めないこと。与えるとは「一方通行」と考えたほうが、与えられるほうにとってありがたいだけでなく、そのほうが自分の精神衛生上も良いのです。 お礼の言葉や微笑みすら、相手に期待すべきではありません。なぜならそれが得られなかった時に、がっかりするのは自分だからです。 自分の名前を大きく書いて寄付を納めると、それは奉仕ではなく「広報活動」になります。しかし、匿名で寄付をすれば、それは自分の中に静かな自信と豊かさを生み、内なる達成感を感じます。それこそが、健康的な心身をつくるカギです。 たとえば読書を行うと、ストレスレベルが劇的に下がることがわかっています。 ストレスは血圧を高め、血糖値を高めます。健康のためにも、ストレスレベルを下げる必要があるのですが、1日に 15 分でも読書の時間を持つことでストレス発散になります。あるいは、学習活動は、アルツハイマー病の症状を遅らせたり、高齢者が新しいスキルを学ぶことは記憶力の改善に効果があることがわかっています。 ヨガ哲学では、「人から奪うことをやめて、執着をなくすと、お金も、人脈もチャンスも、必要なものは自然にその人の元へと集まってくる」 と言います。 ものを自分の元に止めようとせず循環させていくと、逆に大きくなって自分の元に返ってくるのです。 お金持ちの人が、「お金を自分の元に止めずに、寄付をしたり投資をしたり、使うことでお金が循環してもっと大きくなって返ってくる」と言いますが、感覚としてはこれに近いと思います。手放すことで、大きなものが返ってくるだけでなく、ものに執着しないことで、失う恐れから解放され、自分には足りないものがあるという不安からも解放されます。 スリランカの寺院に行くと、いつも神様やお釈迦様にお供えする花が、寺院いっぱいに供えられていて、壁面にはカラフルな洋服を着たシヴァ神や、ヴィシュヌ神の絵が飾ってあるのですが、お花でも洋服でも、美しいもの、華やかなものは、神様も喜ぶ尊いものである、という考えがインド的な文化だと思います。 よく、成功したいと願う人が、憧れのブランドの洋服を着ることで、成功者のマインドになり、行動や振る舞いが変わることによって、成功スピードが速くなる、という話を聞いたことがありませんか? 自分がありたい姿にふさわしい服を着ることで、この効果を最大限に得られるのです。 最近、瞑想という言葉をよく聞くようになり、海外の企業では就業時間中に瞑想の時間を取り入れるところが出てくるなど、その効果が認められてきています。 しかし、日本ではまだまだ瞑想をしたことがない、あるいは瞑想を習慣的に行っていないという人のほうが多いと思います。 瞑想とは「何も考えないで、黙って座っていること」だと思っている人が多いのですが、ちょっと違います。 瞑想とは、「一つの対象に集中し、他の対象に心を動かされることなく集中し続けている状態」のこと を言います。 瞑想は、火を使ったり、音楽を使ったり、動きながらやるものもありますが、最もベーシックな瞑想は「呼吸」に集中する瞑想です。 瞑想の効果としてまず挙げられるのは、ストレスや不安が減ることです。 また、瞑想は深いリラックス効果もあります。瞑想中は副交感神経が優位になるので、深いリラックス状態になるのです。集中力が続かずに常にあれこれ考えてしまう方や、自分の予定が計画通りに進まないとすぐにイライラしてしまう方には特にお勧めです。 また、瞑想はダイエットに良いとも言われています。瞑想を続けることでストレスレベルが下がるので、やけ食いが減りますし、1日 30 分の瞑想を4カ月続けると、体重を落とさずに体脂肪率だけが落ちるという研究もあります。 アーユルヴェーダの言葉で薬のことを「アウシャダ」と言います。薬と言っても、ハーブやスパイスなどの生薬だけでなく、普段の食事のことも含んでアウシャダと言います。 つまり 適切なものを食べれば、日常の食事も薬として働き、不調を改善し、健康を増進する。一方、体に合わない食事や、消化力に見合わない食事は毒となる ということです。 多くの場合、不調の原因は食べ過ぎです。少し前までは1日3食食べないと必要な栄養が摂れないとか、朝食抜きは逆に太るなどと言われていましたが、食べ物が非常に豊かで高脂肪食の現代では、1日3食は食べ過ぎである場合がほとんどです。 さらに、座り仕事で運動不足の現代人ですから、多くの人は食べたものを消化しきる前に次の食事が胃に入ってきて、常に未消化物がたまっているような状態です。 特に 27 歳頃から徐々に代謝も下がってきますから、若い頃と同じように食べていれば、体に不調が出るのは当たり前です。たまに、テレビで「元気な高齢者になるためには、肉を食べなければいけない」と言っているのを見ます。もちろんタンパク質は重要な栄養素ですが、むしろ「高齢者になっても肉が食べられるほど消化力が強いなんて、もともと健康な人なのだろうな……」と思ってしまいます。 消化しやすい食べ物と言えばお粥やうどんですが、共通しているのは水分が多いということです。 このことから、アーユルヴェーダでは消化をしやすくするために胃の中の食べ物のバランスに注意を向けるよう教えます。 胃の容量をイメージした時に、4分の2を固形物の食べ物で満たし、4分の1を液体、4分の1を空白にしなさい と言います。4分の1の空白は撹拌をするためのスペースとして必要です。 アーユルヴェーダとは、幸せになるための知恵のこと。心と肉体、魂が綺麗になり喜びに満ち溢れる状態は、私はどんなこともアーユルヴェーダだと思っています。 趣味の絵を描いて、目をキラキラ輝かせることもアーユルヴェーダ。おいしいごはんを食べて家族と笑い話をすることもアーユルヴェーダです。 私たちは、「◯◯があれば幸せになれる」と、つい、幸せを先延ばしにして生きているように思います。素敵なパートナーがいたら、やりがいのある仕事を見つけたら、あと3キロ痩せたら、顔のシミが取れたら幸せになれるのに……。 私も、アーユルヴェーダに出会う前はそう思っていました。 運命の人がいると信じていたし、天職に出会えば人生がたちまち輝き出すと思っていました。 ですが、幸せは、どんな時も自分の捉え方次第で見つけられると、アーユルヴェーダを通して学びました。 私は、自分という存在を通して、アーユルヴェーダに出会った人から「先生、私、はじめて自分のことを好きって思えました」と言われる瞬間が何よりも嬉しいです。 一生付き合っていく自分自身のことをよく理解して、好きになってあげるのは、何よりも重要なことだと思います。 人は何歳からでも、変わることができます。アーユルヴェーダを通して、今まで積み重ねてきた汚れや疲れを落として、本来持っている自然な綺麗な状態に戻りましょう。 肉体と性格…痩せ型の鳥タイプと、太りやすいアザラシタイプの複合タイプなので判断が難しい。普通、鳥タイプの痩せた体に、アザラシタイプのおっとりした性格が合わさったような人か、アザラシタイプが優勢の場合は体格はがっしりしているけど、それほど太りやすくなく、鳥タイプのような社交的な性格をしている。 特に注意すべきは、体が非常に冷えやすく、消化力も弱いこと。 このタイプの人のよくある不調…鳥タイプとアザラシタイプ、どちらに傾くかによって、より傾いたほうのタイプの不調が出るが、いずれにせよ冷え性、むくみ、消化力が弱いことに悩みます。 【優柔不断】 不安から選択を迷う鳥タイプと、判断が遅いアザラシタイプの両方の性質を持つので、優柔不断になりやすいです。自分が優柔不断であることを自覚し、人にアドバイスをもらう時はアドバイス通りにちゃんと行動しましょう。 Posted by ブクログ アーユルヴェーダが教える せかいいち心地よい こころとからだの磨き方 アカリ・リッピー 前半の鼻うがいやオイルうがいは出来るか分からないけど…… 後半の考え方、怒りを沈める方法、祈ることで若返るなどは成る程なと思って実践したいです。 インドの教えと作者の考え方が素敵です。 手元に置いておきたい本なので、購入しようと思います。 Posted by ブクログ アーユルヴェーダが教える せかいいち心地よい こころとからだの磨き方 アカリ・リッピー アーユルヴェーダの本を読んだのは2冊目だけど、手を抜いてもいいよな感じがgoodあれこれ縛るより自分なりに続けられるように書かれている。 必要なのは「何を足すか」ではなく、「余分なものを体外へ排泄すること」つまり足し算ではなく引き算。 日常は想像以上にたくさんの毒素を体内に入れており、ジャンクフー...続きを読むドや受動喫煙の煙など思いつくもののほかに、頭上で飛ぶ飛行機から落ちてくる重金属(!!)やブルーライト(!)などがあげられており、避けるなんて無理じゃんと、そりゃ体内汚れてたら栄養の吸収も妨げられるわ。私は鳥タイプ。内面デトックスのために6時に起きてみること、太白ごま油でマッサージ、オイルプリングがまずはやってみたい方法。祈りも大切なんだろう。 SNSの使いすぎ情報過多による疲労って思ったより大きな問題じゃないか‥ Posted by ブクログ アーユルヴェーダが教える せかいいち心地よい こころとからだの磨き方 アカリ・リッピー 自分のことを大切にしたくなる本です。 たくさんメモしながら読みました。 実践して、どんどん体を整えていきたい。 してはいけないとかやったらだめなこととかではなく、すべては自分の心身のバランスをみて、心の声を聞いて体の声を聞いていくことが大切だということ。それだけでもすごく心が軽くなる。 自分が気持ち...続きを読むの良いことをすることで、それは周りにも影響するということ。 時間がないとか忙しいからできないではなく、まずはその時間をつくること、そうすることで、というかその方がよい循環が生まれる。 まずはやってみたいと思います。 Posted by ブクログ アカリ・リッピーのレビューをもっと見る