ビジネス・実用の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
リアル本にて。
旅先で読む本として持っていったが、思っていたより良かった。
著者は「謎解き統計学」というyoutubeチャンネルを運営していて、本書を読んでいる途中まで気付かなかったが、動画も見たことがあった。
さて、本書の主題は、人生の限られた時間を、我々の多くは何に使ってしまっていて、何に使うようにするのが望ましいのかを探索する、という哲学的なものとなっている。
とはいえ、ご自身の例や身近な例をふんだんに用いていて、取っつきにくい感じではなく、むしろとても読みやすい。読みやすさを優先したからか、論理展開についていきにくい箇所はあったが、旅先で気楽に読みつつ、旅行中に思索にふけるネタとしてはちょうど良かった。
内容は、大まかに以下のとおり。
人間には避けられない三つの理(死・孤独・責任)がある。
多くの人は、これ等の理を直視できないので、そこから逃げるために自己欺瞞に走り、時間を浪費する。
充実した人生にするためには、三つの理と向き合った上で、自身が人生で進んでいきたい方向性(=(本書における)価値観)を自ら定義し、その方向に沿った行動を取り続ける必要がある。
上記の纏めでは、新鮮味のない主張に見えるかもしれない。ただ、私個人としては、人生のゴール(=達成可能な目標)を定めるのではなく、さらにもう一段抽象度の高い方向を定める、という点に、新鮮味を覚えた。
企業における企業理念と中長期計画と日々の業務と対応づけると、とてもしっくり来る。
死・孤独・責任は避けられないが故に、達成不可能な価値観を定めて生きることは、意味がないことに取り組むことを明確に意識する必要がある。しかし、だからこそ逆に、自らが定めた価値観に従って行った行動・時間に、自らが意味を見いだすことができ、充実感を得ることができる、という考え方は、不思議なほどスッと腹落ちした。
前回の旅のお供だった、DIE WITH ZEROが人生におけるお金との向き合い方を考えさせてくれる名著だったのに対し、本書は人生における時間との向き合い方を考えさせてくれる名著だった。二冊あわせて折に触れて読み返したい。 -
Posted by ブクログ
ご本人も語っている通り、本書は「再現性の非常に低い成功物語」である。
本書中には、
「みずほの渋谷中央支店の責任者は出資と融資の区別がついていない」
「バカなんですか?リスクとリターンが一致してない」
といった著者に対する評価が登場することからも、常識的な銀行員ならやらないことを「個人的に面白い」というモチベーションで突き進めた結果として花が開いたように映る。
大学時代のエピソードとして、免許停止4回、取消1回、交通事故の示談を泣き落としで乗り切ったことなどが語られており、入社してからも懲戒解雇寸前のインシデントを起こすなど、遵法意識の欠如が散見される。こうした背景を踏まえると、本作は「銀行や企業のルールを大きく逸脱した行動が、時宜に恵まれてうまくいった」という軌跡として読める。
もちろん、大櫃氏自身が圧倒的な熱量と突破力を持った人物であることは間違いない。話術と体力を兼ね備えた驚異的な「ローリング力」を発揮し、1日7件の訪問や、出張先での追加アポ(午前・夜)をこなしている。当初はスタートアップ開拓のために毎週金曜にAwabarへ通い、帰りは自腹でタクシーを使うなど、一般人には真似のできない「ザ・営業マン、ザ・銀行員」の顔も持っている。
一方で、再現性を見出せる実務的な施策もある。
・スタートアップの口座を開きやすくする
・スタートアップ専用の審査ラインを作る
・スタートアップ案件を支店から切り離す(ひっぺがす)
これらは銀行として本来やるべきことではあるものの、どれひとつとっても社内調整のハードルは極めて高く、社外のみならず社内向けのコミュニケーション能力の高さもうかがわせる。
しかし、肝心の審査の基準について「気配値」と、バブル期の「社長の顔を見て融資判断をする」「人相学」といった過剰融資時代を彷彿というか大差ないこと滔々と語ったているあたりを読んでるとバブル時代に尾上縫に貸し付けて営業成績を上げた銀行員と根本的には変わらないようにも思えなくもない。
凄い人というのは衆目の一致するところではあるのだが、時と場が合わなかったら起きなかった再現性の無い成功物語であるのは間違いないだろう。 -
Posted by ブクログ
デザイン思考は書籍やブログ記事などで取り上げられることの多いテーマですが、制作フロー的に簡単にまとめられている印象が多くありました。
本書では、どちらかというとデザイン思考は万能なフレームワークというよりは良いデザインを作るためのマインドセット、思考そのもののような立ち位置で語られている印象でした。
私自身はデザイナーとして働いてみた中で、こうやってデザインってできていているなというのが、言語化しやすくなった気がします。
そして、どういったところを考えるべきかを改めて再確認する機会になりました。
また、考え方の心得であったり、他の分野をまたがることも求められるため、個人の能力にしても組織にしても導入のハードルが求められる思考だと、改めて学ばされました。
全体としては、課題解決を得意とするデザイン事務所がまとめていることもあり、無駄がなくコンパクトにまとまりつつ、現場感を感じる納得感のある内容で、とても参考になりました。
ぜひデザインに関わる人に紹介したい本になります。
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Posted by ブクログ
デザイン思考は書籍やブログ記事などで取り上げられることの多いテーマですが、制作フロー的に簡単にまとめられている印象が多くありました。
本書では、どちらかというとデザイン思考は万能なフレームワークというよりは良いデザインを作るためのマインドセット、思考そのもののような立ち位置で語られている印象でした。
私自身はデザイナーとして働いてみた中で、こうやってデザインってできていているなというのが、言語化しやすくなった気がします。
そして、どういったところを考えるべきかを改めて再確認する機会になりました。
また、考え方の心得であったり、他の分野をまたがることも求められるため、個人の能力にしても組織にしても導入のハードルが求められる思考だと、改めて学ばされました。
全体としては、課題解決を得意とするデザイン事務所がまとめていることもあり、無駄がなくコンパクトにまとまりつつ、現場感を感じる納得感のある内容で、とても参考になりました。
ぜひデザインに関わる人に紹介したい本になります。
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Posted by ブクログ
「放っておこう」「私はこうしよう」というキーワード。
この本を読んで、私は何と自分自身でどうすることもできないことに振り回されていたのだろうと思った。自分自身でどうすることもできないことにあれこれ悩んでいるとストレスも溜まるし、時間も奪われる。本当に自分がコントロールできないことの方が世の中多い。
何かに悩んだら、自分がコントロールできることなのかどうか、ふと立ち止まり考えるくせをつけたいと思った。
「放っておく」を実践すると、周囲の人に無関心に思われ、マイナス部分も出てくると思う。それをフォローするのが「私はこうしよう」だと思った。「私はこうしよう」も自分がコントロールできること。全ては自分がコントロールできるかどうかだと思った。 -
Posted by ブクログ
2024年刊。
「暮しの手帖」、1948年から77年まで、そのポスターと新聞広告、全144ページ。すべて花森の手書き、そのキャッチコピーも花森による。とくに中吊り広告と書店用ポップには溜め息が出る。
巻頭の河津一哉のエッセイがいい。19歳、九州から上京したその夜に「暮しの手帖」に出会い、その8年後まさかの編集部に勤めることになった。花森編集長との個人的なエピソードも紹介している。花森が綴った「従軍手帖」への言及もあり。
(p.s. 書名『花森安治の広告デザイン』はmisleading。花森がほかのところの広告も請け負っていたとも読める。)