ビジネス・実用の高評価レビュー
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映画「オデッセイア」を、先日鑑賞した。そして、鑑賞後、この本を読み始めた。
映画は非常に面白く、ホメロス「オデッセイア」を忠実に再現していた。(オミットしたり、まとめたりした部分はあったが)
この本は前半が、オデッセイアの内容。後半が各国の神話、文学への波及。特に後半が、めちゃくちゃ面白い。元々、口伝による「イリアス」「オデッセイア」で、その起源はインドヨーロッパ語族共住期まで遡る。それが西に「イリアス」「オデッセイア」に、東に「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」に伝わっていく。
さて、ここからその後の文学への影響を考察していく。「アラビアンナイト」「百合若大臣」「デデコルクトの書」さらにデフォー「ロビンソンクルーソー」スウィフト「ガリバー旅行記」ジョイス「ユリシーズ」。
そしてアーサーCクラーク「2001年宇宙の旅」映画「ひまわり」ライトノベル「ダンまち」「無職転生」小野不由美「十二国記」まで。
「ダンまち」や「無職転生」が、本当に「オデッセイア」を意識していたのかは分からないが、「帰るべき家」が自明でなくなった現代、旅とは、もはや単なる帰還ではなく、家族や共同体を再定義し、それを引き受けるための神話的プロセスであるのなら、納得できる。
最後に、この本2026年映画「オデッセイア」公開に合わせて出版されたらしい。映画を観ようと考えている方には、お勧めの一冊。 -
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【目次】
プロローグ:何も見えない
第1部 ルーヴル美術館
1.ボッティチェリ:受け取るという美学
2.レオナルド・ダ・ヴィンチ:人生に向かってほほえむ
3.ラファエロ:こだわりを捨てる
4.ティツィアーノ:想像力の奇跡を信じる
5.ミケランジェロ:物質からの解放
6.フランス・ハルス:名もない人の美しさ
7.レンブラント:自分を知りなさい
8.ヨハネス・フェルメール:無限に小さいものは,無限に大きい
9.二コラ・プッサン:何事にも動じない
10.フィリップ・ド・シャンパーニュ:奇跡は起きると信じる
11.アントワーヌ・ヴァトー:コメディーの舞台裏で泣く人もいる
12.アントニオ・カナレット:世界を一時停止させて眺めよう
13.トマス・ゲインズバラ:感情のおもむくままに
14.マルグリット・ジェラール:女性は弱い性じゃない
15.ジャック=ルイ・ダヴィッド:過去を未来に活かそう
16.マリー=ギエルミーヌ・ブノワ:すべての人の尊厳を守る
17.フランシスコ・デ・ゴヤ:怪物はどこにでもいる
18.カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ:絵を描くにはまず目を閉じなさい
19.ウィリアム・ターナー:すべてのものは粒でできている
第2部 オルセー美術館
20.ギュスターヴ・クールベ:大声で叫び,まっすぐ歩く
21.アンリ・ファンタン=ラ・トゥール:死者は私たちとともにいる
22.ローザ・ボヌール:動物は尊く気高い
23.ジェームズ・マクニール・ホイッスラー:お母さんは最高だ
24.ジュリア・マーガレット・キャメロン:人生は曲がり道
25.エドゥアール・マネ:少ないほど豊かである
26.クロード・モネ:万物は流転する
27.エドガー・ドガ:人生を踊り明かそう
28.ポール・セザンヌ:行け! 闘え! 今だ!
29.エドワード・バーン=ジョーンズ:憂鬱は宝物
30.フィンセント・ファン・ゴッホ:めまいを見つめる
31.カミーユ・クローデル:愛とは欲望であり,欲望とは欠如である
32.グスタフ・クリムト:死の原動力を活かそう
33.ヴィルヘルム・ハマスホイ:内なる声に耳を傾けよう
34.ピエト・モンドリアン:すべてをシンプルに
第3部 ポンピドゥーセンター
35.ヴァシリー・カンディンスキー:精神を追求しよう
36.マルセル・デュシャン:常識をひっくり返せ
37.カジミール・マレーヴィチ:革命のための自律
38.ジョージア・オキーフ:世界は肉である
39.ルネ・マグリット:無意識の声を聴こう
40.コンスタンティン・ブランクーシ:上を見上げよう
41.ハンナ・ヘーヒ:自分らしさを大切にしよう
42.フリーダ・カーロ:私を殺さないものは,私を強くする
43.パブロ・ピカソ:すべてを壊さなければならない
44.ジャクソン・ポロック:トランス状態になってみよう
45.ニキ・ド・サンファル:人類の未来は女性である
46.アンス・アルトゥング:稲妻のように
47.アンナ=エヴァ:ベルイマン:ゼロから再出発しよう
48.ジャン=ミシェル・バスキア:暗闇から出よう
49.ルイーズ・ブルジョワ:「ノー」が言えるようになろう
50.マリーナ・アブラモヴィッチ:別れはまたとないチャンス
51.クリスチャン・ボルタンスキー:人生のアーカイブを作ろう
52.ピエール・スーラージュ:黒は果てしない色である
エピローグ:人生は冒険 -
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禅の教えから私たちが日常生活を送る上でのアドバイスをまとめた一冊。特に心に残った話は「病気とは「仲良くやる」」という教えだでした。私も病を抱えて生きており「早くこの病を治したい」「何もかもうまくいかないのは病のせいだ」とひたすらに病気を悪者にしていました。それが、この教えでは「(病気のように)どうにもならないことをどうにかしようとするから苦しいのだ」と綴られています。そう簡単には病気を受け入れるというのはできそうにないのですが、この教えを「そういう考え方もあるんだな」と心の内に秘めておきたいです。有名なお坊さんの意外なエピソードが載っていたりと、楽しく読める一冊でした。
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ネタバレ著者の提唱している人間にとって安定的な集団サイズである「ダンバー数」について書かれた4章が興味深かった。
本書のテーマからは逸れるが3年会わなければ、かつての親友もただの知人になる。継続的に会う努力を惜しめば友情はすぐに薄れるという部分に思わずハッとなった。
アニミズム信仰からシャーマンの登場、教義宗教の成り立ちがわかりやすく書かれている。
人類の歩みの中で人間の性質上必然的に発生し、時にとんでもない悲惨な事件や戦争を起こしてしまう宗教とは、人類の味方なのか敵なのか?
最大の役割は信念と儀式を共有することによって帰属意識を作り出すことというのが腑に落ちた。 -
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それこそ多様な例が散りばめられて読みやすい。9.11におけるCIAの失敗、エベレスト登山での悲劇、予期せぬ反人種差別主義者、ダイエットの矛盾、どれも興味があり身近なものばかりでわかりやすい。
集団知が人間をここまで進化させた。インターネットの普及で、より活発になるのでは?と思ったけれど、エコーチェンバーのように他者の意見を聞くことがむしろ過激に二極化させてしまうのは気をつけたい。フェイクニュースだったり信用に値しないと根拠なしに相手を貶めるのは恐ろしい、、
血糖の乱降下を防ぐためにGI値が高いものを避ける、この論理は正しくても一般的な意見と私の体内の代謝は全く同じなのか?服のフリーサイズが合わないように個人差があるのでは?と考えたらスッと腑に落ちる。当たり前なのに、世のダイエット法の流行の波にのまれる。自分の身体に合うものが1番!!!(一般論と自身の体の反応どちら優先させるかは明白、、)
学校も標準化教育によって生徒を量産する工場と思うと、それにハマる必要なんてないなーとも思う。
悪意なきバイアスのせいで正しく判断できていないこと、他人の脳とアイディアを共有することで革命が起こること、それが複雑化した問題を解く鍵であることを忘れてはいけない。
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ネタバレ我々は140字に何を書こうかと夢中になり、どうすれば簡単に買い物ができるのかに囚われすぎている。
広告主はどのように消費者にクリックをさせようかに情熱を燃やしている。
もっとちゃんと大きな絵を描こう、そうすればまだまだ人類は進歩し、発展できて火星にも行ける。
それなのに、何故前者ばっかりになってしまっているのか。
言いたいことはかなりよくわかる気がした、ごもっとも。
「中身のない中立性」という言葉もかなり今の状況を表している言葉のように思う。
全ての価値基準がお金になり、文化に対するコミットも、善(悪)の表明もできないのは今の日本も同じかと。
浅はかな多様性や平等主義のせいで大きなものを見失っているのもその通りだと思う。
が、一方でまだまだ差別も根強く、ある種の多様性が実現できてないことも事実だと思うので、それが蔓延してるから、、というのは暴論な気がした。
「マイケル・サンデルは現代における道徳の空白の原因として、「善き生という概念を公的言説から締め出そうとする」傾向があることを挙げている。争いを避けるために「市民が公の場で話すときには道徳的・精神信条を棚上げする」ことが要求される...そこにできた空白の大部分を埋めるのが市場原理というわけだ。(市場勝利主義)」
というところは、もうまさに2026年そのもの。
そして『オデュッセイア』のセイレーンに触れた箇所も、クリストファーノーラン監獄の同映画を見てきてすぐだったので印象深く残った。 -
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『人は話し方が9割』(永松茂久)は、「うまく話せる人になるには、特別な話術が必要」という思い込みを崩してくれるコミュニケーション本です。
本書の面白いポイントは、**話し上手になるために「何を話すか」以上に、相手が気持ちよく話せる状態をつくることを重視している点**。面白い話題を用意したり、流暢に話したりすることよりも、相手の話を聞き、反応し、興味を示す。その積み重ねが「この人とは話しやすい」という印象につながっていきます。
特に印象的なのは、コミュニケーションを自分の能力を見せる場ではなく、**相手との関係をつくる場として捉えていること**です。「何か気の利いたことを言わなければ」と考えるほど会話は難しくなりますが、相手を理解することに意識を向ければ、話すことへのプレッシャーはかなり小さくなります。
内容も難しい理論中心ではなく、日常ですぐ試せる考え方が多いため、読みながら普段の会話を振り返れるのも魅力です。
営業、マネジメント、恋愛、友人関係など、結局ほとんどの人間関係は会話から始まります。**「自分が何を話すか」から「相手がどう感じるか」へ視点を変える。**話すことに苦手意識がある人だけでなく、人との関係をもっと良くしたい人にもおすすめの一冊です。 -
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『チーズはどこへ消えた?』(スペンサー・ジョンソン)は、変化にどう向き合うかを、迷路の中で「チーズ」を探す登場人物たちの物語を通して描いた一冊です。
本書の面白いポイントは、**人が変化を嫌がる心理を、とてもシンプルな物語で可視化していること**。仕事、収入、人間関係など、今ある環境がずっと続くと思っていると、状況が変わったときに「なぜこうなったのか」と立ち止まってしまいます。一方で、変化を早く察知し、新しい場所へ動き始める人は、次の可能性を見つけやすい。
特に印象に残るのは、「変化そのものより、変化を恐れて動かないことの方がリスクになる」という考え方です。うまくいっているときほど周囲の変化を観察し、今持っているものに執着しすぎない。これはキャリアだけでなく、経営や新規事業にもそのまま当てはまります。
ページ数も多くなく、難しい理論を覚える必要もありません。それでも、自分にとっての「チーズは何か」「なくなることを恐れているものは何か」と置き換えると、意外と深く考えさせられます。
**環境が変わるのを待つのではなく、自分から次のチーズを探しに行く。**転職や独立、新しい挑戦など、変化を前に一歩踏み出したい人の背中を押してくれる一冊です。 -
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『人生の経営戦略 自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』(山口周)は、企業経営で使われる戦略論を「自分の人生」に応用して考える一冊です。
本書の面白いポイントは、人生を「頑張れば成功する」という精神論ではなく、**限られた時間や能力を、どこに配分するかという経営戦略の問題として捉えていること**。仕事、学び、人間関係、お金など、私たちは日々さまざまな選択をしています。しかし、すべてを手に入れることはできないからこそ、「何をするか」だけでなく「何をしないか」を決めることが重要になります。
特に印象的なのは、人生を短期的な成果だけで評価しない視点です。目の前の年収や肩書きを最大化することと、長期的に豊かな人生をつくることは必ずしも一致しません。だからこそ、自分が持つ時間や経験、人とのつながりといった資源を、どのように積み上げていくのかを考える必要があります。
経営戦略という少し硬いテーマを、自分自身のキャリアや生き方に置き換えて考えられるのが本書の魅力。**「正しい人生」を探すのではなく、自分は何を大切にし、どこに時間を投資するのかを自分で決める。**このまま今の働き方を続けていいのか、一度立ち止まって人生の方向性を考えたい人におすすめの一冊です。 -
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推し活継続中である。のんびりしているうちに、また新刊が2冊。推しの頑張りに励まされる日々である。
あとがきで述べているが、本書には著者による村上春樹批評の一面がある。著者のたどり着く結論は、言ってしまえば凡庸である。言い換えれば、すでに他の論者が述べてきた議論と重なる部分もある。本作で言えば、「公」の場だけでなく「私」の場で親密圏を持つことが大切であるという主張が要となる。これは、谷川嘉浩の『スマホ時代の哲学』で論じられる公/私の境界の曖昧さや、朱喜哲が言及するローティの「クラブとバザール」的公私論に通ずるところがあると感じた。
しかし、著者の魅力は、その結論にたどり着くまでの着眼点と道程にあるのだ。本作は村上春樹作品を軸に、上野千鶴子の論考も参照しながら「夫婦」のディスコミュニケーションをあぶり出す。なにが問題で、なぜ問題となっているのかの根拠を詳らかに思考していくのである。
「家族」の関係性を物語るときに、親と子どもというタテ型の関係に焦点が多く当てられ、夫婦というヨコ型の関係を語ることが少ない。それは、社会や組織でタテ型が重視される風土が今もなお残存しているからではないか。このようなぼんやりと感じている違和感に明瞭な観点を与える論理こそ、著者の力量が最も発揮される。だからこそ、著者の作品には、市井の人々が「これは自分たちのことだ」と引き寄せて読める魅力があるのだろう。
だがしかし、繰り返しになるが結論の鋭さが少しだけ物足りない。今後の作品で著者独自の視点で繰り出される、世間に迎合しないキレッキレの持論をぶちかましてほしい。まだまだ執筆意欲が途切れる気配のない著者に、期待するのである。 -
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『肥満の科学 -人はなぜ太るのか-』で果糖についてお勉強中だったこともあり、新刊コーナーで出会った本書をお持ち帰り。
『肥満の科学』では果糖についての興味深い研究結果とともに、果糖が肥満を引き起こす詳細な仕組みが解説されていたので、本書の内容もスッと理解することができた(もともと分かりやすい内容にまとまっていたこともある)。
ページ数的にはサクッと読めるボリューム感だけど、その量と相反して飽食の現代を生きるホモサピエンスにとっては結構深刻な内容だと感じた。
私は趣味でボディメイクをしていることもあり、あまり砂糖菓子や清涼飲料水には手を出さない(というか興味がない?)のだけど、通常運転の世界においてはお菓子やジュースはあまりにも身近になり過ぎてて、一般ホモサピはこれらの食品から果糖(とくに異性化糖)を無意識に摂取してしまっているんだろうなぁ、と懸念。
今この時代を生きるホモサピは、大昔から頭は賢くなったように見えても、実はその身体の仕組みは数万年前のホモサピから大して進化してないんだ!っていうことを意識して生活(食事、運動、休養)しないとダメですねと思いました。