無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
『忙しい人のための美術館の歩き方』(ちいさな美術館の学芸員)を読んで
私にとって、今はたまに美術館へ行く事は、たまの休日に奥さんと外食を兼ねて出かける絶好の口実であり、やはり「晴れの日」のちょっと贅沢な、自分へのご褒美的なイベントです。
本書を読むと、今の時代、一定数は美術館へ定期的に行く人は、いるものの、大多数の人にとっては、他の娯楽に比べて、美術鑑賞はコスパや、タイパの悪いもの。現代人は働き方改革もあって、食べる、寝る、仕事などを「可処分時間」が増えたとしても、それは、もっと細切れに時間を消費できるYouTubeや音声配信に振り向けられている。或いは、もっと有意義に仕事に役立つことはないとかと、強迫観念から余裕が無くなって、美術館へ足が向く人は少ない。
今よりも貧しいと思われる江戸時代の方が、現代よりも人々は平和で、ゆとりがあって、革新的な作家さんも沢山出て来て、一般の人にも浮世絵はじめ美術に触れる機会が多かったみたいな事が書いてあった。
この本の作者の「ちいさな美術館の学芸員」さんは、東京の美術館で実際に、日々、美術館の運営の様々な仕事や、集客の運営をしていて、美術館は社会の何に役立つのかとか、来館者の人達は何を求めているのかとか、美術館へ来ない人は何故かと真剣に考えていて、本書は非常に熱を持ってその事への対策をして記載してくれています。
ビジネス書の中で最近ある種の流行になっている、ロジカルシンキングよりも、アート・シンキングの方が、現状を打破する突破力があるなどの論調については「砂上の楼閣」と喝破しているのは、清々しいと思いました。美術館や芸術の意味はそんな一時的で功利的な観点では測れないと言うのは、私もその通りだと思いました。
振り返って、わたしの今の一番の問題は、わたしは今はまだ仕事を曲がりなりにも続けていて、家庭でも、大体子供は手が離れましたが、まだ少し、気になる事もあったり、親の事も離れて住んでいるので、老後の介護が心配です。美術館へ行って面白いのは、そんな感じで忙しい中かえってに行くから、余計短い時間にでもしっかり考えて見ようとしているからではないかと思います。これが仕事も無くなって、本当に暇になったも、それでも美術館へ行くことが楽しいだろうかなと想います。
但し、忙しく無くなっても、きっと私は生きている限りは、何かを見つけて忙しくして、それで自分で時間を作って、出来るだけお金はかからない方法を編み出して、絵を観に行ったり、本を読んだり、歩いたり走ったりしていると思います。だからちょっと、」全く暇になったら美術館面白くなくなったらどうしようなんて考えましたが、取越し苦労かもしれません。
「忙しい人のための美術館の歩き方」の本の中で、」私が気に入った箇所を引用して終わりにします。
「美術品を作るのには、試行錯誤を含めて膨大な時間が詰まっている。観る我々もその時間ごとみている。
アーティストは当たり前や常識と言う認識のフィルターを外して、目の前の世界をありのままに眺めているのです。幼い子供と同じように
わたし達もその作品を見るとき、作家の目、世界を見る視点とシンクロすることになるのです。
代わり映えしないような日常も、視点を変えるだけで、まるで新しい物語のように輝き始めるのです。」
美術館は知識を得る場所ではなくて、人の心に余裕を取り戻す場所だから。
Posted by ブクログ
忙しい人のための美術館の歩き方 (ちくま新書 1865) 新書 – 2025/7/10
ちいさな美術館の学芸員 (著)
俺が好きな本の傾向が分かった。まず全体像、前提のすり合わせから始めてくれる。江戸明治ぐらいから始まると、勃興、進化が見えてくる。だいたい、平成は縮小なのは寂しいけれど。
美術アート思考が下世話トレンドになってたので、ちゃんと提言してくれる。
ここ最近ヒットした、展示ランキングとか寄り添ってくれる。ありがたい
SNs戦略と興味深すぎでしょ
鉄オタみたいなのが来るかも知れんとか、クラウドファンディングとか、インバウ
ンドとか。そこら辺にも触れてくれてて助かる
言いたいことは5章に書いているから、最悪それ見て。けど、手に取ったならどうせなら1章からスパイスとして見てっていう感じも、ファスト化を受け入れつつも、皆さんならどうか目にとめてっていう期待も感じる感じ。ファスト化の流れは受け入れつつ、その前のほうが好きな人の言葉だな。
ちょっと、タイパの呪縛から逃れようかなという気にもなる。
ちょっくら美術館行ってくるぜ!
自分の感想・経験だが、ルーブル美術館に行った時、みんなとりあえずスマホを片手に、なんならスマホを持った手だけを掲げて写真を撮って満足していた。これは、さすがになんか違うなと思っていたので、言語化してくれて助かった。
Posted by ブクログ
Before
美術館や美術展に行った時に、どういう観点で見ればいいかわからないので、それを学びたい
Awareness
解説が全てではなく作品を見て感じたことを言語化するのが大事と分かった.日本人は解説読んで正解を知ろうとするが,感想は人それぞれで自分の気持ちを尊重したい
To do
作品などメモしながら回る.もらったリーフレットに書き込む形で良いか,ボールペンなど買って.まずは1周ざっとして気になったものを時間かけて観る.そして気になったものは後でちゃんと調べて知識を増やす.人少ない平日や朝がオススメか?
Contents
【タイトル】
タイパの呪縛を解く:忙しい現代人にこそ必要な美術館の歩き方と贅沢な余白
【概要・一言】
効率や「タイパ」が求められる現代において、あえてその真逆である美術館という「無駄」に身を委ね、自分自身の感性を取り戻すための鑑賞術とアウトプットの技術。
【本の大事なポイントと備忘録】
■ 1. なぜ現代人は「タイパの逆」である美術館に惹かれるのか?
・忙しい人ほど美術館に行きたくなる
美術館を訪れる人の多くは、ビジネスや教養のためではなく「日常で動かない感情を刺激したい」「クリエイティブに触れたい」という動機で動いている(客層は20代前半と60代以降に二極化する傾向)。
・時間の呪縛から解放される場所
美術を見ている時は、同じ時間でも思考や意識が広がり、時間がゆっくり流れる感覚を味わえる。
・作家の視点とシンクロする
アーティストの「バイアスを外して世界をありのままに眺める視点」と自分の目がシンクロすることで、鑑賞後に周りの景色が変わって見える。なお、展覧会が好きな人の9割は「1人で行く」と答えている。
■ 2. 知っておきたい美術鑑賞の背景と現代のトレンド
・美術をめぐる環境の変遷
ヨーロッパでは依頼制作からアカデミー創設による個人出展へ移行。日本も万博での評価を機に、国内生産推進のため博覧会が始まった。現代の日本の展示会は、マスメディア(新聞社など)が赤字覚悟で「文化を存続させる使命」として主催していることが多い。
・SNS時代の撮影事情とグレーゾーン
来場者の拡散を目的に撮影OKの壁が増えている。作品単体の撮影はNGでも「空間への映り込み」ならOKとする日本の法律のグレーゾーンが背景にあるが、スマホで溢れかえる問題や、英語訳の有無といった新たな課題も生んでいる。
■ 3. 楽しみを最大化する「美術館の回り方」とアウトプット
・おすすめの回り方は「2周する」
1周目は解説を読まずにさらっと全体感を掴み、2周目で気になったところをじっくり見に行く。日本の美術館の解説はカタすぎるため、最初から真面目に読むと後半に息切れしてしまう。
・アウトプットがもたらす3つの効能
1. 文章にするために調べるので、作品への理解が深まる。
2. 自分でも気づかなかった感情を認識できる。
3. 言語化することで記憶に定着する。
(記録媒体はnoteのほか、無印スリム、ロルバーン、測量野帳、鉛筆対応のダイゴーのスログなどのメモ帳がおすすめ)
■ 4. 自分の言葉で「美術を語る人」になるための実践
・美術を語るための4つの重要事項
1. とにかく実物を見る。
2. 先行研究を読みまくる。
3. 資料の信憑性を検証する「テキストクリティーク(資料批判)」を徹底する。
4. 壮大なテーマではなく、まずは「1枚の作品研究」から始める(全体感より1枚について語れることが大事)。
・実践の第一歩
展覧会へ足を運び、色々な人のレポートを読み、自分の感想を発信する。まずは「1番心に残った作品を1点だけ選び、その展覧会を見ていない人に紹介するつもりで文章を書いてみる」ことから始める。
【読後感を振り返って】
美術館に行く意味とは、せわしない毎日にそっと「余白」を差し込み、あえて無駄に身を委ねる贅沢な時間を味わうこと。作品からの呼びかけに耳をすませ、目に映る世界をほんの少し変化させながら、自分と丁寧に向き合って深く息を吸い直すための大切な場所なのだと再確認できた。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用