あらすじ
「聞く」は声が耳に入ってくることで、「聴く」は声に耳を傾けること――。「聴く」のほうがむずかしそうに見えて、実は「聞く」ほうがむずかしい。「聞く」の不全が社会を覆ういまこそ「聞く」を再起動しなければならない。そのためには、それを支える「聞いてもらう」との循環が必要だ。小手先の技術から本質まで、読んだそばからコミュニケーションが変わる、革新的な一冊。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
聞くことと聞いてもらうことはぐるぐると回っている…。聞く人の後ろにはその人の話を聞いている人がいてその後ろにはその人の話を…エンドレスの様な循環が世界を支えている繋がりなのかも。
Posted by ブクログ
この本を読んで「聞いてもらう」機会を増やそうと思い、今日は「聞いてもらえる場所」を増やすために行動しました。「聞いてもらう」とは「頼る」こと。それは私の苦手分野だけど、サポートネットワークを拡げることで私自身どう変化するのか、試してみます。
Posted by ブクログ
人の話が聞けない状態なのは自分も聞いてもらえていないから・・・とてもすとんと来る。自分が思いを人に聞いてもらえていて初めて、誰かの話を聞けたり支えたりできるのだ。昔は周囲との距離が今より近くて、お互いの愚痴やため息を聞くことができた。今は人付き合いのわずらわしさが先に来て、自分の弱さを人に見せることができなくなっている。
いいなあと思ったのは、「聞く」から始めても「聞いてもらう」から始めても、どちらでもいいという点。結局自分の周りが聞いたり聞いてもらったりという人間関係で守られている状態、それができるのが望ましいわけだから、どちらから始めても結局同じですよという考え方。とてもいいと思う。
Posted by ブクログ
とっても良かった!小手先の技術も本質の技術も、どちらも当たり前のことを言っているだけだけど、やっぱりお話しする、聞いてもらう、聞くことは心を軽くするために大事。当たり前の感想だけど笑 聞くことを意識する時の話とか、まさに心当たることも多くとても参考になりました。心理学部だったこともあり「聴けていない」を気にすることも多かったけど、ちゃんと「聞く」から始めたいですな。
Posted by ブクログ
とても優しい本で心が温かくなりました。
人の話を聞くためには、自分も人から話を聞いてもらう必要がある。
人を孤立から救うためには、カウンセラーといった専門家のちからより、日常のなかで人々が近しい話を聞き、聞いてもらうという連鎖が生まれる環境の方がよっぽど大切。
「やさしくされることでしか、人は変われないし、回復できません」というのは真理だと思う。
まずは周りの人の話を聞くことから始めようと想いました。
Posted by ブクログ
本書は、コミュニケーションのための本ではなく、心の言葉を聞くためのカウセリングのための本です。
聞く技術ではなく、聞いてもらう技術とは、人に聞いてもらえないから。
ちゃんと聞いてという訴えを「聞く」のは難しい。
心の奥底にふれるよりも、懸命に訴えられていることをそのまま受け取るほうがずっと難しい
「聞く」が不全に陥るとき、聞かなければならないとおもっている。それなのに、心がせばまり、耳が塞がれて、聞くことができなくなる。
それは、「聞いてもらう」からはじめよう。
気になったものは、以下です。
■聞くための前提とは
・どこで話そうか、どれくら時間があるといいのか。まずは時間と場所を決めてもらう。
・話を聞くためには、反応がオーバーであったほうがいい。反応があると人はうれしいから。
・正直でいよう。言いにくいことを黙っているのはあり、言わないでおくは、嘘ではないが、思ってもいないことをいうのはだめです。
・聞くために、間をつくりしょうか。相手の中から話題をもちだしてもらうために。
・返事は遅く。何かをしゃべりだすのではなく、5秒待つ。
・あいづちをうつ。7色のあいづち「うーん」「ふーん」「なるほど」「そっか」「まじか」「だね」「たしかに」
・オウム返しをする。相手のことばを言い換えてもいい、そのままでもいい
■なぜきけなくなるのか
・わかったふりをしてはいけない。
・自分の意見をいうな、自分の意見はまた今度
・言葉にならないことは、時間が解決してくれる。一週間後に言葉になることも。時間が仕事をしてくれる。
・社会に欠けているもの、もっともかけているものは、「聞く」こと。
・心にとって真の痛みは、世界に誰も自分のことをわかってくれる人がいないこと
・きいてもらうだけで、心の痛みをやりすごくことができる
■孤立から孤独へ
・僕らは、一人では孤独に耐えらえない、誰かが隣にいなくてはいけない。
・聞くとは、「ごめんなさい、よくわかっていなかった」というためのもの。
・「聞く」の中核にあるのが、孤独の問題である
・孤独には安心感が、孤立には不安感がある
・一瞬では解決しない、「時間をかけるしかない」、時間をかけて、何回も会うことです。
■聞いてもらえるには
・苦しんでいると、ロジカルにわかりやすくはなせない。必要なのは、賢い頭ではなく、戸惑うこころです。
・オンラインミーティングで最後まで退室しない技術
・緊急事態、「ちょっと聞いて」とまわりにいうこと。それがすべて
■聞くことの力
・聞くだけでなおるのですか? はい、案外力があるんですよ。
・間の前に生きた人がいて、その人とむきあっていると、冷静に考えたらわかるはずのことがわからなくなってくる。人間の迫力のようなものが伝わってくるから。
・なんでも見つかる夜に、こころだけみつからない。
■だれがきくのか
・話せがわかるが通用しないとき。ひとりでもいいから、味方である人、敵じゃない人をみつけること
・本当の敵、敵意が或る人からは、距離をとるか、権限のある人に訴えて相手から引きはしてもらうか、とにかく逃げるのが吉、諸々のことは逃げたあとに考えればいい。
・第三者は3種類ある
①司法的第三者 状況を把握して裁定を下してくれる
②仲裁的第三者 中立性をたもち、当事者の間に入って間をとりもってくれる
③友人的第三者 友達として横にたってくれる、裏にまわってくれて、争いとは離れたところで話を聞いてくれる
・おせっかいに、案外ひとは助けられる
・「聞くことのちから」苦境にあるとき、誰かが話を聞いてくれる、不安に飲み込まれ、絶望し、混乱しているときに、その苦悩を誰かが知ってくれて、心配してくれる。ただそれだけのことが、心にちからを与えてくれる
■結論(本質編)
・聞く技術 ⇒ 「何があった」と尋ねてみよう
・聞いてもらう技術 ⇒ 「ちょっと聞いて」といってみよう
⇒そういえないときは、聞くところからはじめよう。
目次
まえがき
聞く技術 小手先編
第1章 なぜ聞けなくなるのか
第2章 孤立から孤独へ
聴いてもらう技術 小手先編
第3章 聞くことのちから、心配のちから
第4章 誰が聞くのか
あとがき 聞く技術、聞いてもらう技術 本質編
ISBN:9784480075093
出版社:筑摩書房
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2022年10月10日
発売日:2022年11月05日第3刷
Posted by ブクログ
印象に残ったのは、「聞くためには聞いてもらわないといけない」という言葉だった。
話を聞いてもらうためにはまず自分から聞かないといけない (まずgiveしよう) のような文脈の本はよく見かけるが、この本はちゃんと人の話を聞きたいと思ってるのに聞けない人の気持ちに着目しているのが新しい。人の話を聞くことは個人の努力でできるもののように思っていたが、実際には自分の話を聞いてくれる誰かがいるからこそ、人の話を聞く力が保たれるのだと気づかされた。ちょうど今日、友人に最近の出来事を聞いてもらい、心が少し軽くなった体験をしたばかりだったので、その言葉が強く腑に落ちた。そして同時に、普段から自分の話を聞いてくれる人がいることのありがたさにも改めて気づかされた。
また本書では「孤立」と「孤独」の違いについても語られていた。孤独とは単に一人でいる状態ではなく、心が脅かされていないときに初めて持てる時間なのだという。私は、よりよく生きるためには、一人で自分と向き合う孤独の時間を持つことが重要だと思っている。しかしその孤独は、聞いてくれる他者がいてこそ成立するものなのだと理解した。誰かに話を聞いてもらい、心が安心できる状態に戻ることで、はじめて自分自身と静かに向き合う時間を持つことができるのだと思う。
Posted by ブクログ
何かあった時に、第三者に話を聞いてもらうことで気が楽になるし、それによって他の人の話を聞く余裕も生まれる、という説明がなされている。
Posted by ブクログ
仕事柄、人の話を聞く事に関心があったことと、東畑開人さんの本を読んでみたかったところで選んだ本。
読みやすい。
孤独と孤立の違いなんで意識したことがなかった。
「誰にでも心が複数ある」はココロに残ったフレーズ。
東畑さん自身が集団行動や組織的行動がだめというところに共感できた。
Posted by ブクログ
職場で悩みが多い!というわけで読んでみた。とても読みやすく、分かりやすい。著者も「小手先の技術」と書いてくれていますが、こういう手元のテクニックと、本来的な心理学のヒントが両方とも描かれているのがおもしろい。聞くためには聞いてもらう、聞いてもらうためには聞く、という卵か鶏か理論になるのですが、だから結局分からないということではなく、こうしてぐるぐると聞き手と語り手を回すことが、社会をつないでいくことになるという考え方は、色んなことを考えすぎてぐるぐるしているわたしには、結構響きました。一発解決なんてものはありはしないけれど、こういうものをひとつ、手に取っていくことも大切なのかなあと。社会が聞かなくなっている、という冒頭の話から、そう思うひと、自分のほかにもいるんだーという安心感が。孤立と孤独の違いも、とても興味深かった。ちょっと、ほっとしました。ありがとう!
Posted by ブクログ
「聴く」よりも「聞く」の方が難しいなんて。ここ3〜4年は「聴く」に関することを学び、意識してきた。聞くことは誰でもできると思っていたが、違った。そして聴くをするためにも、信頼関係を築く「聞く」が必要だったのか。
以前、悩み・不快は外に出してはいけないと思い我慢した結果、限界ギリギリになった経験がある。その時、第三者である友人に話した時「自分を表すのも大切だよ。周りに気づかさなきゃ。」と言われたのを思い出した。
聞いてもらうことで、聞いてもらいたいシグナルを感じやすくなる・聞いてもらうことの価値を感じる。自分の居場所を感じる。それを別な人に還元する。生涯、孤立しない生き方・孤立させない生き方をしたい。
すっと中身が身体に入ってきた、とても良い本だった。
Posted by ブクログ
話を聞いてもらうこと。
私には、とても勇気のいることだった。
聞いてくれる人、話してもいいと思える人、安心を感じられる人。そんな人たちの中にいたいと思うし、そういう人になりたいとも思う。
本を読んで改めて感じた。
Posted by ブクログ
話すを聞くためには、まずは自分自身の話を聞いてもらうことが重要である。一見当たり前のように感じるが、目まぐるしい日々を生きていると忘れてしまいがちなことでもある。
Posted by ブクログ
聞くためには聞いてもらう必要がある。
それがわかっただけでとても心が軽くなった。
人の話を聞きたくないときは心が聞いてもらいたがっている。
話を聞いてもらってもいいと受け入れよう。
Posted by ブクログ
言っていることを真に受けるだけの「聞く」という行為。一見簡単そうに思えるが、私たちは時折、聞けなくなってしまう。そんなときにふと感じる「聞くことのちから」。カウンセラーである筆者の経験をもとにきわめて具体的に書かれているため分かりやすく、親しみやすい文体で読みやすい一冊です。
Posted by ブクログ
「人の話をよく聞きましょう」「傾聴することは大事」など、聴くことの重要性はいたるところで言われているが、逆に「聞いてもらうにはどうすればいいか?」という視点から、聴くことについて解説した本。
「話を聞くなら、聞いてもらうことから始めてみよう」というのは新しい視点で興味深かった。
Posted by ブクログ
聞くためには聞いてもらうことが、聞いてもらうためには聞くことが大切。
関係が気難しくなったときこそ相手の意見を聞き、そして自分の考えを聞いてもらおうと思う。
聞いてもらう環境作り、これから意識する。
Posted by ブクログ
「弱い声、小さな声こそを聞いていきたい。」
僕は職業占い師として、日々たくさんの相談者さんたちから、さまざまなお話を聞かせていただいています。
そして、その現場で実感しているのは、悩みが深く、強く、大きな人ほど、呼吸は浅く、声は弱く、小さくなっている方が多いということです。
リソースが有限な世界で、僕たちはそのリソースを奪い合いながら生きています。
意識していなくとも、悪意でなく善意であっても、それが誰かのためであっても、自分が何かを得れば、誰かが何かを失っている。
実際の相談現場でも、誰かが救われるとき、誰かの痛みが見えなくなることもある。
そんな世界で生きている以上、悩みを人類から根絶することは不可能だし、みんながみんな満たされ、穏やかに生きていくことも不可能だと思います。
そんな中、強い声、大きな声を持っている人は、悩みが襲ってきたときにも、人に聞いてもらったり、相手の方から聞かれたりしやすいかもしれません。
だからこそ、もともと声が弱く小さな人、または悩みの中でそうなってしまった人の“声”こそを、僕は聞いていきたいと思っています。
どんなに、どんなに小さな声でも、聞く人がちゃんと聞こうとしさえすれば、それでも声は届くと信じています。
この本は、その気持ちを再度強く思い起こさせてくれました。
最後に、読んでいて少しウルッときた一文。
「日本中の支援職がまた会おうと約束しつづけている」
僕もその輪を広げるために、まずは自分のまわりのつながりを再確認し、話を聞いてもらいながら、また聞いていきます。
Posted by ブクログ
誰も彼もが余裕がないので(わたしも)、この本に書いてあることを実践するのはとても難しい。でも、少しでもできそうだったらやってみたいとちょっと前を向かせてくれる優しさもある。
また世間知は身近な世界の人同士で共有されるというのもそりゃそうだと思う。年を取るにつれ、環境が変わるにつれ、周りの人も変わっていく、そのことをよく理解する必要がある。
また、最後の「誰に聞いてもらうか?」は大事だと思った。「誰でもいい」と、思えることが。この人にこそ話したい、わかってほしいという気持ちが閉塞感を生んでしまうこともあると思ったため。
Posted by ブクログ
私たちが人の話を聞けなくなってしまうのは、その人自身が孤立してしまっている時。
部下の文句を受け止めるには、上司自身が他に善きつながりを持っている必要があるし、お母さんが子どもの話を聞こうと思ったら、お母さんの話を誰かが聞いていないといけない。
話を聞いてもらうには、「聞いてもらう技術」がいる。だけど、たいした技術じゃなくて、小手先の技術である。話を聞いて欲しい人と隣の席に座ってみたり、一緒に帰ったり。あとは会議後のzoomで最後まで残ってみたり。焚き火を一緒に見るとか、歯磨きに一緒に行くとか。不安や愚痴を話しやすくなる場を共有してもらうという感じ。
だけど緊急事態であれば、ワケありげな顔をしてみたり、黒いマスクをしてみたり。遅刻したり、締切を破ってみたり。「どうしたの?」どう声をかけてもらうことが重要。とりあえずS O Sが伝わればOK。だが、声をかけてもらうのを待っているだけだと、ちょっとめんどくさい人に見えそうなので、「話を聞いてください」と言えるなら言ってしまうことが大切。言われた方も嬉しいはず。
実体験でもみんな感じているのではないかな。自分がちゃんと聞いてもらえている時にのみ、わたしたちは人の話を聞くことができる。聞いてもらわずに聞くことはできない。
Posted by ブクログ
聴いてもらえる人が身近にいることがどれだけ安らぎを与えるのかを最近気付いた。弱いと思われるかもしれないが弱音やぐちを聞いてもらうだけで毎日の息苦しさから救われているかがよくわかる。
今の世の中、余裕がないことが多いが聞くも聞いてもらうも人の関わりには欠かせないことだと思う。
Posted by ブクログ
東畑さんの説明は難しい専門用語を使いすぎずとても分かりやすい所が好き。
また、柔らかい文体と少しのユーモアが混じるあたりもすいすい読めるので、新書なのにエッセイのような読後感!
Posted by ブクログ
聞くためには聞かれる必要があり、聞かれるためには聞く必要がある。聞くの循環が凄く面白かったし、納得した。聞くこと・聞かれることの凄さを再確認し、聞く・聞かれるを大切にしていきたい。
Posted by ブクログ
社会に出たばかりの新入社員たちが、次々と心を病んで、「○○病」と診断されて休んでしまう。もちろん企業も悪いわけだが、別面で、「医者に行く前に人生の先輩たちに相談しようよ」というケースもある。だって、社会に出ることはとてつもなく大変な体験なんだから。それは病気じゃなくて、社会的な事実なんだよ、と。
こういうケースに適切なアドバイスを受けられる環境がずいぶんと減って、いきなり医者=専門家になっている。その手前の大きなグレーゾーン=世間知が空洞化してしまった。困るのは若者や弱き人たちだ。現代に必要なのは、「つながり」だ。
とてもまっとうで、真摯な指摘だ。逆にいえば、ここまで現代社会は孤立化、空洞化してしまったということだ。東畑さんは、きわめて現代的な問題意識を持ち、そしてかなり実践的。希有な知識人だと思う。
Posted by ブクログ
能力と違って技術は誰でもそれなりに習得できる,というのはよく言うセリフ。聞くこと聞いてもらうことの不全を説く。能力というよりもちょっとした技術不足かも。著者は小手先の技術ということで紹介。小手先とはいえ聞けない聞いてもらえない状況を改善し,避けたい孤立(孤独)を改善していく一助となる。聞くコスト,聞いてもらうコスト,コストなので避けたがる。聞くの合理化も進む。しかし,そのコストが大きなメリットにもなるのに。一人一人の人間は弱いのになぜバラバラになっていくのだろう。個人と集団のいい具合の在り方を考える。
Posted by ブクログ
わかったような、わからないような、とにかく聞いてもらったり、聞こうとすることが大事らしい。平易な言葉で書かれてはいるが、著者が考えながら書いているので、それをなぞっていたら、いったい何が言いたいのか迷子になってしまう。
Posted by ブクログ
他者に聞いてもらうことで責任を預かってもらい、心を再起動させるという考え方がしっくりきた
聞いてもらわないと聞けない。それを続けていくことでつながりの循環を生む