あらすじ
「聞く」は声が耳に入ってくることで、「聴く」は声に耳を傾けること――。「聴く」のほうがむずかしそうに見えて、実は「聞く」ほうがむずかしい。「聞く」の不全が社会を覆ういまこそ「聞く」を再起動しなければならない。そのためには、それを支える「聞いてもらう」との循環が必要だ。小手先の技術から本質まで、読んだそばからコミュニケーションが変わる、革新的な一冊。
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Posted by ブクログ
臨床心理士である筆者が書く、聞く、聞いてもらうことのメカニズムや効果をまとめた本。
序盤は社会情勢との関係や小手先の技術の紹介でぼんやりした感じだったが、終盤に本質が紹介されスッキリした。本質の説明は臨床心理士ならでは。
専門家ではあるが筆者のフランクな人柄が垣間見える文章で気軽に読めた。
この手の本はたくさん読んできたが、本職のカウンセラーでそこそこ要職に就いている方の見解を読める本書は貴重。
印象に残った一文
「聞く」は現実に作用する訳ではなく、心に作用します。
Posted by ブクログ
人の話が聞けない状態なのは自分も聞いてもらえていないから・・・とてもすとんと来る。自分が思いを人に聞いてもらえていて初めて、誰かの話を聞けたり支えたりできるのだ。昔は周囲との距離が今より近くて、お互いの愚痴やため息を聞くことができた。今は人付き合いのわずらわしさが先に来て、自分の弱さを人に見せることができなくなっている。
いいなあと思ったのは、「聞く」から始めても「聞いてもらう」から始めても、どちらでもいいという点。結局自分の周りが聞いたり聞いてもらったりという人間関係で守られている状態、それができるのが望ましいわけだから、どちらから始めても結局同じですよという考え方。とてもいいと思う。
Posted by ブクログ
何かあった時に、第三者に話を聞いてもらうことで気が楽になるし、それによって他の人の話を聞く余裕も生まれる、という説明がなされている。