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編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。
ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を
追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。
人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、
周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
・結局会議はリスクヘッジの側面もある。
・プロは責任分担しなきゃダメ。
・専門家は知識はあるけど行動力がないから最新のシーンは知らない。
・食べログで事前に調べていく人か、まずは自分で飛び込む人でその人の仕事は分かれると思う。
・他人の評価ではなくて、自分でドアを空けないと、経験は積み上げられない。
そうやって成功と失敗を積み上げているうちに、いつの間にか自分が「いい」といったものは誰が言おうといいと言える日が来る。
「聞く耳を持たないこと」が大切。
・知らない誰かのためではなく、自分のリアルを優先しろ。
・編集者もDJみたいなもの。
・好奇心とアイデアとは、追いかけてくるエネルギーだけが溢れるほどあれば、それ以外のものはあとから付いてくる。
・本当に面白がってるかは絶対相手に伝わるから。
・それぞれの時代に一番想いをストレートに乗せれる音楽があるのかもしれない。
・本当にすごいものはぬるま湯からは生まれない。
・世の中で一番アートが必要なのは「閉じ込められてしまった人」なのでは?
・上下関係ではなく、全ては好き嫌いに過ぎない。
・何かが気になったとして、検索で簡単に見つかるのは、要するに誰かがやっているということ。
・調べるだけ調べて忘れることが大切。
・会話というのはお互いの好奇心と経験値のぶつかり。
アンケートというのは要するに平均値で多数決だ。
・多数決で負ける人のために僕は雑誌を作っているのだから。
・技術の蓄積よりも好奇心の強度のほうが大切。
・テクノロジーは持たざる者にとっては武器になるし、持つ者にとっては脅威になる。
・今はトレンドのない時代。
・メディアが特権的に情報を収集して「流行」として発信できる時代は終わった。
Posted by ブクログ
面白かった。黒井ひとみさんというか秘宝館繋 というか大道芸術館繋がりで読んだ。POPEYEやBRUTUS全盛期に編集者としてバリバリ活躍されていたということで、すご〜と思うと同時にどうせお金があったンでしょ?なんて穿った見方をしてしまうが、マガジンハウスに正式には属さずケッコーカツカツでやってきたというから凄い。
2015年の本だけどヨユーで今に通じるのはたぶん都築さんが悪く言えば飽き性でよく言えば最先端のものに対する感度がチョー鋭いからなんだろうな。ありふれているけど面白いものが大好きで、取り敢えず動いてみて、それを形にできる。今の編集者にこうした胆力があるのかなぁ。なんて思ってしまった。メディアの就職活動するにあたって読んどくべき本だと思う。メルマガも読んでみようかな。
Posted by ブクログ
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POPEYEとかBRUTUSの編集とか写真家やってる都築響一さんは『TOKYO STYLE』で知ってファンになって今回文章の本初めて読んだけど、面白かった。同業者と飲むぐらいなら全く関係ない職業の人と話をする方がよっぽど意味があるって言っててこれはほんとわかる。本とかもそういう意味で同業者の本は全く読まない。職場の同じチームの人とはコミュニケーションを円滑にする為に飲み会には参加するけどね。
けつきょく、編集を学ぶヒントがどこかにあるとしたら、それは好きな本を見つけてじっくり読み込むことしかないと思う。ミュージシャンが好きなミュージシャンをコピーすることから始まるように、画家が尊敬する画家の模写から始めるように、編集者だって好きな本や雑誌と出会って、それを真似して作ってみることから始めたらいい。著者が好きな本でもいいし、編集やデザインや、造本が好きというのだっていい。あとは、1冊でも多く自分で本を作ることのほうが大事だ。
それより大切なのは、100回読み返せる本を、何冊か持つこと。映画監督になるのだって、たぶんそう。寝る間も惜しんで何千本観た、とかいうのは評論家にとっては大切だろうけど、作り手はそうじゃない。100回見ても感動する、そういう映画と出会って、繰り返し観続けて、 自分のものにするほうがはるかに大切なはずだ。
編集塾と同じくらい無意味なのが、同業者との交流(笑)。異業種交流会は、さらに意味 ないと思うけど。 編集者の飲み会、みたいなのに誘われていたころもあったけど、ほとんど参加しないでい るうちに、もう誘われすらしない。編集者の知り合いはたくさんいるけれど、仕事を離れて も毎晩一緒に飲みたい、なんてひとはひとりもいないから。僕は写真も仕事だけど、写真家 もまったく同じ。同業者と酒飲んで「編集論」とか「写真論」を戦わすとかって、いちども やったことないかもしれない。 同業者は仲間じゃない。同じ仕事をしている以上は、ライバルだ。だから同業の友達は、 なるべく少ないほうがいい。編集者同士で酒を飲むヒマがあるのだったら、そこらへんの居 酒屋やスナックで、まるで関係ない仕事をしているひとと知り合うほうが、よっぽど有意義 な時間の過ごし方だろう。
音楽でたとえると、ミュージシャンにあたるのが著者で、DJの役割を果たすのが編集者しれない。DJの仕事が曲と曲をつないで、ひとつの音楽のかたまりを作るように、いろんな記事を組み合わせて、1冊の本に組み上げていく。素材を作るのはあくまでミュージシャンで、編集者は一緒に曲を作るわけではない。
美大の卒業資格には社会的な価値なんてないんだから、無駄だと思った瞬間に退学したほうがいい、ほんとに。 もし自分がロックバンドをやりたかったら、ギター買って練習するだけだ。音楽大学を目 指して、予備校行ったりしないだろう。ラッパーや小説家になりたかったら、ノート買って リリックや文章書くだけだろう、ひたすら。文学部国文科とか目指さない。でも、アートだけはちがう。それって、おかしくないか?
なにかが気になったとして、検索で簡単に見つかるものは、ようするにだれかがやってるってことだ。
コミケに行ったことのないひとは「オタクの祭りでしょ」くらいにしか思ってないかもし れないが、ぜんぶのブースが漫画やアニメなわけじゃない。文芸コーナーもあるし、詩集や 写真集や紀行文とか、いろんなジャンルがある。僕もずっと前から、手作り本でいちどは参 加したいとひそかに思っていて。外国からの出展者やお客さんも年々増加の一途で、「東京国際ブックフェア」よりはるかに国際的でもある。
Posted by ブクログ
編集者の方が、よくぞ粘って、聞き書きの本にしてくれました!という1冊。
何かを発信する、ものを作る、ってどういうことか、
気付きと刺激に満ちた本。
「好き」のエネルギーが、何をおいても一番の原動力なのだと分かる。
都築さんはいつも人が素通りするような面白いものを
取り上げている、と思っていたが、
実は「誰にでも関係するもの」「行こうと思えば行ける場所」を
取材しているのだと気付く。
たしかに、ゴージャスでオシャレで高価なものは、
ほとんどの人には現実味がなく無関係なもので、
それが記事の中心になっている雑誌ばかりであるほうがおかしい。
音楽でも美術でも文学でも観光地でもライフスタイルでも
専門部署の人間ならば、
もっと早く、効率よく、アクセスできるはずなのに、
やらないから、自分が一からやらざるを得ない。
手間と時間とお金がかかっても伝えたいものがあるからやる。
写真をてがけるのも、人に任せる時間とお金を惜しんだからで、
その結果、他の人とは重心の違う写真が撮れる。
「作品」ではなく「報道」だから、
紙面のデザイン性よりも、一つでも多くの情報を伝えたい、というのも
当たり前のことなのに、気付かずにいたこと。
都築さんが仕事を始めたころよりも、環境はまったく変わって、
プロとアマを分けていた差がどんどんとなくなっている。
技術を底上げする機材も安価で高性能になったし、
発表の場所もいくらでもあるし、どこにいてもできる。
ネットでデータにすれば、物理的なスペースも不要。
雑誌が死んでいくのも仕方がない。
この本の最初は、
自分の好きなこと、興味のあることをいかに実現するかな内容で
後半は、周りの目を気にせずに自分の好きなことを突き詰めている人を探して
取材していくことの醍醐味について語られる。
いずれにしても「好き」の力がなければ、面白いものは生まれない。
検索して見つかるようなものに、新しさはない。
都築さんのメルマガ、ものすごく面白そうだけど、
週1回の配信で、いくらスクロールしても終わりが見えないようなボリューム感、
しかも内容的にも濃ゆいに違いないものを、
定期購読できる自信がないわー。
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