【感想・ネタバレ】限りある時間の使い方のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年05月06日

さまざまな時間術の本を読んできたけど、どの本も結局同じことばっかり書いてあるなぁと思っている人におすすめ。

・時間はコントロールできないということを直視する。何もかもはできない。
・すべてを効率的にこなそうとするのではなく、すべてをこなそうとする誘惑に打ち勝つ。
・効率や便利さでは忙しさを解決でき...続きを読むない。生き方を変える。
・生きていることがありがたい。渋滞にはまって時間どおりいかなくても、生きているから、渋滞に巻き込まれることができると喜ぶ。
・まず自分のやりたいことの時間を1番に確保する。
・人の苦しみはすべて、現実を認めたくないという気持ちから生じる。現実は思い通りにならないことを本当に理解する。禅。

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Posted by ブクログ 2024年04月14日

タイトルからは時間が有限であることを自覚し、何となく過ごしている時間を有効活用できるようになるという内容かと思って読み始めた。

しかし、実際の内容は時間には限りがあるからこそ自分の限界を自覚して選択肢を捨て余分なタスクを減らすことが重要だと述べている。
自身の本当にやりたいことにフォーカスをしてい...続きを読むくための必要性や方法論について、さまざまな視点から記載されていた。

マルチタスクや生産性が重要視され、あらゆる事項がスピードアップしている現代では、むしろ昔ながらのアナログなやり方や腰を据えての作業が現代のストレスを解消できるヒントになるかもしれないと感じた。

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Posted by ブクログ 2024年04月13日

☑︎僕たちは時間をあるがままに体験することをやめて、「今」という時間を未来のゴールにたどり着くための手段に変えてしまった。
☑︎時間を支配しようとする者は、結局は時間に支配されてしまうのだ。
☑︎余暇を有意義に過ごそうとすると、余暇が義務みたいになってくる。
☑︎人生の「本当の意味」が未来にあると信...続きを読むじることで、今この時を生きることから逃げている。

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Posted by ブクログ 2024年04月12日

とても深い本だった。
人生で自分が何が大事なのかを選びとる。
人生いつでも「今」が本番だと思って生きる!
生産性を高めて空き時間が出来たところで、結局は別のやらなきゃいけない仕事が入る。
忙しさは変わらない‥
なのであれば自分がやりたい事があれば、時間を先に確保してやるべき!
全部やれるという幻想を...続きを読む手放す。
「何もかもはできない」と認めることが大事だと感じた。

人間は皆不完全なのだから、恐れずに一歩踏み出そう。
たとえ経験や自信がなくても諦める理由はどこにもない。というメッセージに背中を押された。

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Posted by ブクログ 2024年03月20日

めっっちゃくちゃ良かった…!
「0秒思考」ぶりに自分にフィットする自己啓発本に出会えた、嬉しい。
こんなに言葉を転記しながら読んだ自己啓発本初めて。

私はもともと仕事のタイムマネジメントがド下手で、プライベートもやりたいことがありすぎるのに時間をうまく使えない(ついだらけてしまう)という悩みがある...続きを読むので、タイムマネジメント関係の本は何冊か読んできた。この本は今まで読んできたものと全く違っていて、今まで読んだことがないけど言われるととても納得する、時間との向き合い方が深堀りされてる。
時間がないと悩む人にとってはかなり手厳しい。ずっと「時間をコントロールできると思ってることが間違ってる」と言われるので。正論パンチすぎて何も言えない。
だけど自己肯定感もあがるというか、自分に対する過度な期待にも気づけるので肩の荷が下りる。
時間を上手に使うための5つの質問、何度も自分に問いかけながらやっていこう。

翻訳がとても読みやすかったのでありがたかった。「エッセンシャル思考」も翻訳この方みたいなので読んでみようかな。

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Posted by ブクログ 2024年03月18日

本書は、効率よく時間を使うノウハウとかを紹介するビジネス書ではない。そもそも「時間」とは何か、「時間を使う」とう発想自身を考えようということが問われていると思う。簡単に言ってしまえば、「今を生きよう」ということに尽きるでしょう。あまりにも現代人はそれができていないということへの気付きを本書は与えてく...続きを読むれ。
程度問題だとは思うが、現代人は「将来のために今を犠牲にする、我慢する」という思想・イデオロギーに偏りすぎてしまっていることに気づかなければいけないのだと思う。良く考え直して見るべき。生産性を上げ効率を求め、コスパを求め、資本主義社会を駆動させるのはそもそも何のためなのか。考えることを止めず、目的と手段を履き違えないための俯瞰的思考が求められている。

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Posted by ブクログ 2024年03月09日

4000週間
時間を効率的なことばかりに使うことに心を奪われている。暇を恐れている人が多い。なぜこんなことをしているのか、それは自分の課題や問題点から目を逸らすために、あえて違うことをしてい
る可能性が高い。現実逃避したことがきっかけで、その結果がついて回る。

全部できるという幻想を捨てて目標を絞...続きを読むることが大事。人生で達成したいことを紙に書き出し、やりたいことを見定める。まずは書けるだけ書いて、自分の達成したい目標Top10を選ぶ。

完璧主義を捨てて完了主義になろう。パーフェクトを目指すと必ずどこかで動き出せなくなる。まず才能やセンスを不安視するより動くことが大事。

問題がある状態を楽しむ。問題というのはあらゆる場面で永遠に続いてしまう。自分にとって取り組むべきタスクと思い、ある種のタスクと考えればいい。ゲームにもクエストがある通り、時間を投下するべき価値ある課題点と認識する。

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Posted by ブクログ 2024年03月02日

生き方そのものを考えさせられる本。
やりたいことが色々あるのに時間がない。
休暇や余暇の時間も有益に使いたい。
将来のために今我慢して頑張ろう。
非生産的な時間を過ごすことに罪悪感を感じる。
こういう人(自分ですが)にぜひ読んでもらいたい本。

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Posted by ブクログ 2024年02月26日

いつからこれほどまでに無駄を嫌うようになったのだろうか。振り返ると、ある年齢を超えてから効率ばかりを追い求め、息抜きであっても身になるものを意識的に選択してきたように思う。あんなに好きだったゲームもいつしかやらなくなり、SNSに費やす時間も年々減ってきている。(それ自体は良かったと思っているけど)
...続きを読む
本書「限りある時間の使い方」は決して効率的に生きるためのノウハウが書かれた本ではない。寧ろ反対に、一度きりの人生において無駄なことこそが必要であると訴えている。

「ある老人がワインを飲み、満ち足りた気分になる。そのことに価値がないというのなら、生産も富もただの空虚な迷信にすぎない。生産や富に意味があるのは、それが人に還元され、暮らしを楽しくしてくれる場合だけだ」

我々の人生にリハーサルなんてものは存在しない。よく言われる「今日が人生最後の日のつもりで」過ごすのでは生温く、実際に今この瞬間が人生最後であるかのように生きる必要がある。日々そんなに力を入れていたらストレスフルなのは当然だが、これが人生を真摯に生きるための唯一のやり方だと言っても過言ではないと筆者は訴える。そうすることで初めて、他の人たちとまっとうな関係を築き、世界をありのままに体験できると。

我々は何かを捨てて何かを選ぶという現実が重すぎて、選択肢がないふりをしがちだ。重い現実から目をそらしていたほうが人生は快適だから。しかし、自分がいつか死ぬという事実、そして自分の時間がとても限られているというその有限性を実感したときに人生に新たな奥行きが現れ、人生がよりリアルになる。

「我々は人生のあらゆる瞬間の総体である」と作家トマス・ウルフは言った。「我々のすべてはその瞬間の内にある。その事実から逃れることも、隠れることも不可能だ」

本当に必要なことは何か。そのTodoリストに並ぶ事柄は、果たして自分の人生を削ってまでやりたいことなのか。取捨選択によって消えたものに「失う不安」を感じる必要なんてない。代わりに「捨てる喜び」を手に入れたと思えばいい。

未来を厭世的に見てる時間も勿体無い。未来をコントロールなどできないのだから、思い通りにいくかどうかに一喜一憂しない生き方が理想だ。だから計画の立て過ぎも良くない。特定の結果を望み、そうならないことを恐れるよりも「次に何が起こるだろう」とわくわくしながら待ち構える姿勢が大事だ。

決して計画することが悪いと言っているわけではない。成り行き任せで生きていたらいつしか人生は崩壊するだろう。他人に対する責任を果たすためにも、計画を守ることは必要だ。ただ、計画はあくまで、現時点での意思表示にすぎない。自分のささやかな影響力で未来にどう働きかけたいか、その考えを明らかにしているだけだ。

残りの時間をどのように過ごせばよいか、本書の考えを明日から全部実施していくのは当然難しい。そんな簡単にこれまでの生き方を変えられるものではない。しかし、限られた人生だからこそ、物事を効率的に、後で後悔しないように、という考えに雁字搦めになっていた今の自分には、大袈裟かもしれないが救いのような本だった。何度も読み返したい。

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

「時間はない」
「全部やろうとする誘惑に打ち勝つべし」

「時間なんて気にすんな、やれることをやれ」
「忍耐大事。魔法の解決策はない」
「何をするときでも、じっくり時間かけて良いんだよ」
「人と共有する時間こそ価値」
「宇宙から見れば自分は点」
「時間は支配できない、自分が時間」

人生こんなんで大...続きを読む丈夫か?
もっと効率的に過ごせるのではないかと感じた時、
自分の人生幸せか?

ちょっと病みがちな時に読むと、ハッと気づきを得れる本。

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

再読
効率的に生きることが幸せにつながりにくいと言う話。今を大事にすることの重要性。また読もうと思う。

ライフハックの対極的な話。
2023/05/24
今ここの時間を大事にするということ。子どもも成長にのみ目を向けるのではなく、今の存在を愛でる。

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

結構面白かった。
全てを完璧にこなすという人生で不可能なことにやけになるよりは、自分の時間や生産性の有限性を認めて、今の自分にできることをするというもの。
不快から気を紛らわそうとするから余計大変なのであって、その不快や痛みを自信が認めることが出来ればさほど苦ではない。
自分は自分に出来ることをする...続きを読む

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

前半は(時間の)有限性、(未来の)不確実性を認識し受けいれる必要について。後半は到達不可能な理想を捨ててやれることをやる意義について。つまり、ACTにおける「創造的絶望」と「価値に基づいた行動」が語られていた。時間をテーマにしてはいるが、あらゆる有限で不確実な事柄に対して同じことが言えるだろう。...続きを読む余暇を手段化せず目的として楽しむこと、「美術館で3時間同じ絵画を鑑賞する」課題からありのままを観察することの重要性などの話が印象に残った。高い理想を掲げ、すべてをコントロールしようとした結果、かえってフラストレーションを抱えなにも成すことが出来ずにいる人に読んでもらいたい。

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Posted by ブクログ 2024年04月21日

やりたいことを後回しにしない。効率的に時間を使うことだけが重要ではない。大切な人と過ごす時間を大切にする。

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Posted by ブクログ 2024年04月20日

資本主義的な考えは社会のあらゆる場面に浸透している。生産性を向上させて利潤を生み出し、蓄えた富で再投資する。世界は無限に広がり富ら増え、テクノロジーによって人間も拡張される。

人の生き方もそれに類して語られるが、筆者はそれこそが現代の罠だと論じる。人間の限界、ものごとの有限性から入るあたりは仏教的...続きを読むなアプローチかなとも感じた。最後のエピローグのタイトルは「僕たちに希望は必要ない」。これなんて最高じゃないですか。概念的な部分から実践編まであり、新年度の気持ちの入れ替えにはちょうど良かった。

自分の人生も4000週間と考えたらとっくに折り返し地点を過ぎている。現実を直視しつつ生きていこうと感じた。

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Posted by ブクログ 2024年04月21日

80歳まで生きるとして、たったの4000週間しかないのか…。
本編は洋書らしく、まわりくどさや冗長さはあるものの、最後の問いかけが非常に良かった!!
下記に心に残った内容を記す。

人は1日のうちに何百もの小さな選択をする。そのたびに、できるかもしれなかった無数の可能性を永遠に切り捨てる。「deci...続きを読むde」の語源になったラテン語のdecodersは何かを切り離すという意味で だ。自分の有限性を直視することが大事。


人生の重要な選択は「この選択は自分を小さくするか、大きくするか」で考える。たとえば今の仕事を辞めようとした時に、どうするのが幸せだろうかと考えると楽な方に流される。もしくは決められない。一方その仕事を続けることが人間的成長につながるか(大きくなれるか)、それとも続くほどに魂が萎びていくか(小さくなるか)と考えれば答えが出る.快適な衰退より不快な成長を目指す。


こうあるべきというプレッシャーから自由になれば、自分と向き合うことができる。自分の強みや弱み、才能、情熱を認め、その導きのままに進んでいくことができる。時間をどうやって過ごしたら楽しいか。自分が楽しいと思えることが、最善の時間の使い方。

人生はずっと手探りで確実性なんてないんだから、たとえ経験や自信がなくても辞めるのを諦める理由はない。

もしもの行動の結果を気にしなくてよかったらどんなふうに日々を過ごしたいか?
自分の限界を認め、希望を捨てた時、自分の力で歩み出すことができる。

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Posted by ブクログ 2024年04月08日

印象に残ったフレーズ

『人生のあらゆる瞬間はある意味で「最後の瞬間」だ。時は訪れては去っていき、僕たちの残り時間はどんどん少なくなる。この貴重な瞬間を、いつか先の時点のための踏み台としてぞんざいに扱うなんて、あまりにも愚かな行為ではないか』

写真を撮るという行為も、今という瞬間を蔑ろにしている行...続きを読む為なのではないかと思った。
本当に心が動いた瞬間をこれからは撮っていきたい。
何より今を大切にして、来るか定かでない未来のために今を犠牲にしないようにしようと思った。

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Posted by ブクログ 2024年03月31日

やりたいことが色々と散らかっている今読んで良かった。

この本はタイムマネジメントの本ではなく、
生きているこの瞬間の捉え方を教えてくれる。

人生で出来ることならやりたいこと全部叶えたいけど、それは不可能だとしっかり認識することこそが出来ているようで出来てなかった。

先延ばしをした時の不快感に耐...続きを読むえる力が必要。

各著名人の言葉を余すことなく引用されており、要所要所考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2024年03月29日

時間術やタイムマネジメントの本を読んだことがありますが、この本はその本よりも残酷で鋭く響きました。
全てを完璧にこなすことなど出来ない。時間は限られているのだから、今を大切に生きるべきだというこの本は、私残りの人生に非常に大切な意味を持たせてくれたと思います。

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Posted by ブクログ 2024年03月27日

今を生きるのに必要なマインドセット。今を生きようと意識しすぎるのもまたよくないと。
生きるとはどういうことかという洞察が得られた。

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Posted by ブクログ 2024年03月23日

自分に残された時間がいかに短いかを、改めて思い起こされる。
効率化を目的として様々なサービスや商品が生まれ、我々はそれを使ってきたが、それによって自由な時間が増えたとは言えず、むしろ時間に追われ疲弊する毎日を送るというジレンマ。
ちょっと立ち止まって考えるきっかけに。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月24日

『限りある時間の使い方』

【概要】
➤ 時間は有限/死は刻一刻と近づいている
➤ 人は時間そのもの/時間を己と切り離すことは不可能
➤ 昨今のタイムマネジメント術が、時間の余裕/心の余裕を与えてくれることはない
➤ 「忙しい」とは永遠に付き合う








 『限られた...続きを読む時の流れの中で生きていく』
「自分は限られた時間である」といハイデガーの言葉。
時間の有限性こそが人間を成立させる絶対的条件。時間をどう使おうかと考える前に、私達は時間という大河の流れに放り込まれている。そして、その大河の行き着く先は「死」という一人の人間の終わりである。
「decide」の語源とdeなったラテン語「decire」は「何かを切り離す」という意味で、限りある人生の中で選択をし続けるということは、「絶え間なく可能性に分かれを告げる過程」であるということを意味する。
つまり私達は、限られた時間のなかで、常に何かに別れを告げながら生きている。


 『生産性とは罠なのだ』
生産性を上げて、必要なだけお金が手に入っても、望むライフスタイルや「欲しいもの」は増えていくだけ。ひとはどんなに仕事で成功をしても「やるべきことをやっていない」という感覚に陥る。
そして、毎日はどうでもいいタスクをこなすだけ。ただ毎日を努力していたら「いつか」自分のやりたいことができる日が訪れると信じている。
「周囲の期待に応えて、完璧に効率化された自分になったとき、初めてやりたいことに専念できる日がくる」と信じているが、そんな日は一生やってこない。


 『底なしのバケットリスト』
自分の持つ時間という容器に、TODOリストにあるタスクを入れ込み、毎日その容器を片付けることに専念し、無事に空になったら満足する。しかし、そもそも論、ひとの容器に入り切らないほどの「やること」がこの世に溢れかえっているから、どれだけ容器空にしても遣る瀬無さを実感するのだ。
地球は「やりたいこと」を底なしに提供してくれる。ひとは世界中のありったけの体験をして、「生ききった」という感覚を手にしたいと考える。しかし、世の中には無限の体験が存在するので、いつまでたっても自分の一生に満足できる日はやってこない。もっと良い体験があるはずだと、無力感に苛まれる。


 『生の実感を持つためには』
必要なのは、前提を変えること。
 ①自分の有限性を直視すること。
私達はいつも、人生の冷酷な現実に向き合うのを避けて、気晴らしを探し、忙しさに没頭し、後戻りができないのが怖くて、世間に自分の一生を決めてもらおうとする。
何かを捨てて、何かを選ぶということが怖くて、選択肢が無いふりをしているだけだ。しかし、一人の人間の一生は確実に終わりに近づいている。自分で自分の生き方を決める(選択)するためには、まずは自身の有限性を直視することである。
(「時間は無限にある」「そもそも終わりを見据えていない」状態だと、選択をすることに消極的になるため)
私達は有限だ。限りある人生を生きることを真摯に受け止めることから。「生の実感」を持つことができる。

 ②何かを捨てること
すべてをこなさないといけないという誘惑に打ち勝つこと。「やらないこと」を決めること。本当に重要なことに集中すること。
楽しいことを全て体験したいという誘惑に打ち勝ち、自分にできることはこの世の中のほんの一部だけしかないと知ること。
どんなに時間を節約しても、本当に意味のある生活を手にすることはできない。大切なことに時間をかけるには、何かを捨てるということが必要である。

⇒ やらないことを決めること。本当に意味があると思うことを決めること。それによって生の実感を持つことができる。


 『選ばなかった選択肢は奪われたのか?』
そもそも生まれてこなかったことに比べると、人生が4,000週間もあるということ自体が奇跡である。私達が、時間という流れの中で生きていられることが奇跡であり、その時間の中で、数あるものの中から「選択できる素敵なメニュー」が存在することも奇跡である。
つまり、私達が存在していることは「当たり前ではない」のである。『自分の人生は借り物の時間』であり、その借り物の時間の中で、素敵なメニューの中から好きなことを選べるチャンスを貰っている。
メニューの中から、なにか一つしか選べないということは、何かを捨てるという敗北ではなく、決められた時間の中で、「あれ」ではなく「これ」をするという前向きなコミットメントである。
「他にも価値のある選択肢を選べたかもしれない」という事実こそが、目の前の選択に意味を与えるのだ。例えば、結婚。結婚した相手以外の女性という価値を全て断念して、それら全ての価値よりも、目の前の女性に価値を見出しという、自分のコミッメントである。
自分の人生の全ての選択は、本当はなかったかもしれない貴重な時間の過ごし方を自分で選び取った結果なのだ。

 『より充実した時間を過ごすには』
①注意力を自分の手に戻すこと
人の人生は注意力によって形成されている。
自身の周囲にある無数の情報の中から、その瞬間に集中できる事象か限られている。
今生きている時間の中で、何に目を向けるかがその人の人生を形成する
(SNSはその人の注意力をそらすものだ)

②先延ばしにしないこと・期待しないこと・不快感を受容すること
人は本当にやりたいことを"今"やらない傾向がある。それは、一生の有限性に直面するのを避けるためである。
今それを完了してしまえば、自分の"明るい未来や希望"がなくなり、人生の楽しみを一つ失ってしまう感覚に陥る。また、その「お楽しみ」に取り組んだときに「こんなんじゃなかった感」を実感する。思い描いていたのはもっと〇〇だったと、、その現実に直面するのを避けるために、人は本当にやりたかったことを先延ばしにしようとする。
だから私達は都度感じる、不快感をそのまま受容するしか無いのだ。受容するからこそ、その「お楽しみ」に全集中することができるのだ。

③今この瞬間を生きること
「自分自身を将来のために使う」という自虐的な行動を僕たちはあえて選んでいる。そうすれば自分の人生をコントロールできているという全能感が得られるためだ。
人生のほんとうの意味はいつかの未来にあると信じ込んでいれば、いつの日にか努力が報われて何も思い悩むことがない人生が待っていると考える。
しかし、それは今からの逃げである。
その未来に近づくということは、有限の未来に近づいているということ、つまり士に近づいているということを意味する。
だから、私達は今を生きているという事実を受け入れるしかな。しかし、今を考えれば考えるほどに、今から離れる。
結論、私たちは「今この一瞬とこの場所にいること」から逃れられないという事実を静かに受け入れるしか術はないのだ。

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Posted by ブクログ 2024年02月27日

結構染みる箇所があった。
子供は子供の時間を楽しむこと。
そんなに将来に備えすぎないこと。
なるほど。

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購入済み

よかった

mt
2023年01月02日

翻訳本ですか、とてもわかりやすく、文章も内容もスッと入ってきます。

忙殺されていると感じたら、また読みたいと思います。

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Posted by ブクログ 2024年05月05日

-好きなポスターを選んで持って帰れる、という実験で、「1ヶ月以内に他のポスターと交換可能」と伝えられたグループよりも、「一度選んだら決して交換できない」と伝えられたグループの方が満足度が高かった
-冷水を浴びる修行では、違うものに気を逸らすより、冷水に意識を集中したほうが苦痛が和らぐ
仕事に集中でき...続きを読むないときも、別のことで気を逸らすのではなく、苦痛に向き合う

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Posted by ブクログ 2024年04月26日

時間をうまく使えない人向けの内容。
タイパ時代、時間をうまく使っているようで
使えていない現代人。
時間に支配され、ストレスが増している。
うまく時間と向き合い、より良い人生を送るためにはどうしたらいいか。
タスクもやりたいタスクをいかに捨てることが出来るかが大事。
この本を読んで、自分のペースで生...続きを読むきることが1番だと感じた。

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Posted by ブクログ 2024年04月19日

多忙すぎる今日この頃を見直そうと読んでみました。世の中色々効率化ツールはあるけれど、効率化できると新しい仕事が増えるので、生産性を追い求めても終わりはないなと思いました。
もう少し自分のやりたいことや、今しかない家族との時間を大事にしたいなと思いました。
考えを改めるきっかけにはなったものの、大きな...続きを読む学びとなったという程の内容は自分には読み取れなかったです。

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Posted by ブクログ 2024年04月15日

「効率的に過ごす」は意味ない、と一刀両断。まあそうだ、次々に増える仕事にオーバーウェルムされたとき、子ども生まれたとき、あ、これは無理だ、と思った。効率化やライフハックでなんとかなる問題ではない。
優先順位をつけたら最初の3つ以外は諦めて、いまこの時をじっくり楽しむことに集中する。って感じの主張だっ...続きを読むたかと。マインドフルネスに近いかも。まあ目新しくはないけど、忘れてしまうことが多いので、改めて意識したいところ。

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Posted by ブクログ 2024年03月11日

時間の使い方や考え方について、良いこと書かれてるねんけど、なんか合わなかった。
やっぱり翻訳ものが好きやないんやろうな。
SNSに支配されてるというのが1番共感できたかな。
映えるという言葉がいかにいらない言葉かも再確認できた

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Posted by ブクログ 2024年03月10日

やるべきことはいつまでやっても終わらない。
人生に完璧な幸せが来るというのは間違いで、今その時、過程を味わい楽しむ。他人と時間過ごす。
並行して読んでいるGood lifeと内容が似ているのか、ただごっちゃになっているのか分からないけど、二冊合わせて穏やかにイラつかず過ごせるようになると良いな。

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Posted by ブクログ 2024年03月10日

時間を効率的に使うという考え方を真っ向から否定している。効率化やライフハック好きの自分としては時間は管理できるものではないという現実を突きつけられ残念ではあるが、納得のいく話だと感じる。時間を上手く使えなくてイライラする必要はないと前向きに捉えたい。

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