あらすじ
Google、Apple、Microsoftなどなど、数々の有名企業が研修に採用!
身の周りの人間関係はすべて自分が原因で引き起こしている。
それこそが、本書のいう「箱に入っている状態」である。
「どうして彼は問題ばかり起こすのか?」
「なぜパートナーは勝手なことばかり言いだすのか?」
こうした問題を、私たちは「相手の問題」と考えがちだが、本当の問題は「自分」にある。
読み進めるうちに、家庭や職場での人間関係を深め、十分な成果を出す環境を作る方法を学べる。
世界的ベストセラーであり、日本でも大反響を巻き起こした名著。
続編は、よりビジネスに特化した『管理しない会社がうまくいくワケ~自分の小さな「箱」から脱出する方法 ビジネス篇』として、2017年に刊行されている。
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Posted by ブクログ
仕事の人間関係に悩んでいたときに薦められてぶっ刺さった本。考え方や人生観が変わった。相手が箱に入っている状態で自分が箱から出た状態で居続けるのが難しい。
Posted by ブクログ
箱の中に入ると、相手をより批判的に見て、自分のことを正当化する理由をより強固にする。
心当たりがあるし、それが習慣化して人格が形成されたらと思うとゾッとした。
いまのタイミングで読めてよかったと思う。
トラブルメイカーがいたとして、その人を非難しても会社の業績や雰囲気はよくならない。
私たちは、どうしたらその方の力になれるかを考えるのがいい。
またその方に対してもその方なりの正義やバックグラウンド様々な要因があるはずだから、受け入れられないような意見でも尊重するべきだと思った。
○自分への裏切り
・自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動を、自分への裏切りと呼ぶ。
・いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる。
・周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、現実を見る目がゆがめられる。
・したがって、人は自分の感情に背いたときに、箱に入る。
・時が経つにつれ、いくつかの箱を自分の性格と見なすようになり、それを持ち歩くようになる。
・自分が箱の中にいることによって、他の人たちも箱の中に入れてしまう。
・箱の中にいると、互いに相手を手びろく扱い、互いに自分を正当化する。共謀して、互いに箱の中にいる口実を与えあう。
○箱の中にいるときに、しても無駄なこと
・相手を変えようとすること
・相手と全力で張り合うこと
・その状況から離れること
・コミュニケーションを取ろうとすること
・新しいテクニックを使おうとすること
・自分の行動を変えようとすること
○知っておくべきこと
・自分への裏切りは、自己欺瞞へ。さらには箱へとつながっていく。
・箱の中にいると、業績向上に気持ちを集中することができなくなる。
・自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、すべてはこの外に出ているか否かにかかっている。
・他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる。
○知ったことに即して生きること
・完璧であろうと思うな。よりよくなろうと思え。
・すでにそのことを知っている人以外には、箱などの言葉を使うな。自分自身の生活に、この原則を活かせ。
・他の人々の箱を見つけようとするのではなく、自分の箱を探せ。
・箱の中に入っているといって他人を責めるな。自分自身が箱の外に留まるようにしろ。
・自分が箱の中にいることがわかっても、あきらめるな。努力を続けろ。
・自分が箱の中にいた場合、箱の中にいたということを否定するな。謝ったうえだ、さらに前に進め。これから先、もっと他の人の役に立つように努力しろ。
・他の人が間違ったことをしているという点に注目するのではなく、どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかを、よく考えろ。
・他の人々が手を貸してくれるかどうかを気に病むのはやめろ。自分が他の人に手を貸せているかどうかに気をつけろ。
Posted by ブクログ
あらゆる人間関係における問題は「箱」の中に入ってしまう事で起こっている。
「箱」の中に入らない方法は、「自分を裏切らない」こと。
「人」を「物」ではなく、ひとりの「人」として見る事。
「箱」の中に入っていた為に、人間関係で悩んでいたことが分かった。
常に、自分が「箱」に入ってしまってはいないかを問うていきたいと思う。
そして、周りの人に目を向けて、何か自分にできる事はないか考え行動をしていきたい。
Posted by ブクログ
自分の小さな「箱」から脱出する方法
著:アービンジャー インスティチュート
我々がこの世で受ける苦しみは、それぞれが脈絡なく発生しているようでいて、実は複雑にからみあった糸のように相互に影響しあっていることが多い。その根本の原因を作り出している発生源が、他ならぬ自分自身のものの見方である。
自分への裏切りは、自己欺瞞へ、さらには箱へとつながっていく。箱の中にいると、業績向上に気持ちを集中することができなくなる。自分が人にどのような影響をおよぼすか、成功できるかどうかは、すべて箱の外に出ているか否かにかかっている。他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる。
本書の構成は以下の3章から成る。
①「箱」という名の自己欺瞞の世界
②人はどのようにして箱に入るか
③箱からどのようにして出るか
10年以上に前にも一度本書を手に取ったことがある。その時はなんで自分ばっかりそんな考えて苦労せなあかんねんと途中で読むことを投げ出した。本書が取り上げる「箱」については、自分なりにはそれなりの考えで解決してきた感はあったものの、学ぼうとする気持ちがある今なら読めると思い再度手に取った。
本書は押し付けるような書き方ではなく、読者を諭すように、丁寧な積み上げで、「箱」について説明をしてくれている。そして、読者にも寄り添いながら、少しずつその「箱」の正体や「箱」の出方についても教えてくれる。
優しさは残酷でもあるが、今になってはわかったり、受け入れたりすることも出来る。誰しもが初読で受け入れることは難しいのかもしれないが、何周もぐるぐる回ることで、本書の真髄の有難い光に気づく。
あの時気づいていればとは思わない。今受け入れて今からさらに取り入れることができるというプラスの側面だけを考えて血となり肉としていきたい。
Posted by ブクログ
自分が今まで犯してきてしまった、「自分の箱の中でのみ生きていく」ということが、周りからどう見えるか痛感することができた。自己欺瞞や共謀などの意味合いについて今後より深く理解していき、「自分の箱の外に出て行こう」と思えた。読み終えた瞬間だけでなく、今後の人生にも活かせる一冊と感じた。
Posted by ブクログ
「あの人は自分をイライラさせる」と思ったことある人は読んだほうがいい。
物語の会話形式なので、とても読みやすくわかりやすい。
自分が箱に入ってないかチェックに定期的に再読したい。
Posted by ブクログ
人間関係がなんかうまくいっていない時の感情、状況について言語化されていて、とてもしっくりときた。
たとえば、相手の欠点やミスばかりに目がいって、その人のことを嫌いになったり、その人のせいで〜と何かを相手のせいにしたり、、
ミスがないように、改善するようにコミュニケーショを取ったり、努力してるつもりなのに。
相手の欠点やミスにふれるほどなんだか安心する。この謎の安心感、心地よさがあるのはなんなんだろう?と過去に困惑したことを思い出した。
この本を読んで、この心地よさの正体は、自分を正当化する材料が見つかった安心感であること、
そして箱に入っていると、自分が本当に求めていることが何かもわからなくなってしまうことを理解し、「箱」の恐ろしさを感じた。
「箱」の説明に出てくるいくつかエピソードが、どれも身に覚えがあるような、この感情味わったことあるなぁと思えるものばかりで、そのおかげで「箱」に対する理解が深まっていくのを感じた。
職場も家族も全ての人間関係に当てはまる内容で、コミュニケーション術とか、そういうのを学んだところで解決しないような、根本的な問題について書かれていた。
この本を読んだことで、あの人は箱の外か中かなど、考えてしまいがちだが、自分から箱の外に出て関係を築いていきたいと思った!
Posted by ブクログ
これは、ついつい箱の中に自分が入って他者を捉えた時の感情の傾向や動きが構造的に捉えられて、人間というものの理解が深まります。他者とのコミュニケーション全般に役立ちます
Posted by ブクログ
◇完璧であろうと思うな。よりよくなろうと思え。
自己欺瞞に陥っていることをこの本では箱の中に入っていると表現している。自己欺瞞とは、自分で自分を偽っていること。自分の気持ちを裏切ることでそれを無理に正当化してしまう。
Posted by ブクログ
これは良い本に出会えたなと思った。実体験を基にしているので状況がイメージしやすく理解しやすい。正に自分も同じことを繰り返している、つまり「箱の中」に入っているなと痛感した。ここからどう動いて「箱の外」に出るか、そして居続けられるかが大切だ。
Posted by ブクログ
「自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、すべて箱の外に出ているか否かにかかっている」
人間関係の問題の原因となる「自己欺瞞」のメカニズムを解説する一冊。
心理学で扱われる「自己欺瞞」が仕事や家庭でどのように影響するか、ストーリー仕立てで説明されており、読みやすい。
タイトルにある「箱」とは、自分を正当化する視点から見た、無意識のうちに歪められた周りの世界のたとえ。
心理学では、人の悩みのほとんどが人間関係によるものだと言われているらしい。
そのため、この本の考え方が活用できれば、仕事・家庭生活に関わらず多くの悩みが解消できるという。
なかなかに魅力的な話だ。
問題の出発点は、「自分の感情に背いたかどうか」。
自分が他の人のためにすべきだと感じたことに対し、何か理由をつけて感情に背いた行動をとらなかったか。
日本人なら、周囲の目や世間体を気にして自分の感情を抑え込んでしまうことも多いと思う。
結果、自ら作り出した「歪んだ世界観」に閉じ込められてしまうのだ。
原題には「リーダーシップ」の文字が入っているため、リーダーシップの文脈でも活用できる。
嫌な仕事の上司や親子関係で悩みがある人も、この本を読めばどうしてそんな人が身近にいるのか分かるかもしれない。
Posted by ブクログ
すらすらと読めた本、珍しいかも。
常に相手を人間と思い、その人のために何をするか、出来るか、力を貸せるか。人が力を貸してくれないのは気にしない、常に自分が力を貸せることを考えて気にする。
悪いことは自分のせい、というのを改めて認識。
Posted by ブクログ
【『自分の小さな「箱」から脱出する方法』感想】
人間関係の中で「つい相手のせいにしてしまう」「自分は悪くないと思いがち」という思考グセに悩んでいた時に出会った一冊です。
これまでも『7つの習慣』や『嫌われる勇気』で「自分にできることに集中する」「課題の分離」といった考え方に触れてきましたが、どうしても「相手が悪い」と感じてしまう自分がいました。
この本は物語形式で展開され、理論よりも感情にすっと入ってくる内容で、「箱に入っている自分」に気づくきっかけを与えてくれました。相手を責めたくなる時ほど、自分が箱に入っているんじゃないか?と自問するようになり、人との関わり方が変わってきた実感があります。
職場や家族、あらゆる人間関係で迷いやストレスを感じている方に、ぜひ読んでほしい本。自分自身を見つめ直すきっかけとなり、これからも何度も読み返したい一冊です。
Posted by ブクログ
面白かった
自分自身、箱に入りまくっていることに気がつけた、家族との関係が特にそう。
繰り返し読んで常に箱から出ていられる状態をキープしたい、とても難しそうではあるが…
Posted by ブクログ
私も気づかないうちに箱に入ってしまっていたと感じた。箱に入ってしまうことによって、自己正当化にしか意識が向かず、周りの人にも悪影響を与えてしまうことを学んだ。自分自身も思い当たる節があるため、もし、自分が今箱に入っているなと自覚をしたら、周りの人も自分と同じように感じ、行動する人間なんだということを考え、周りに意識を向けるようにしたい。
Posted by ブクログ
自分は悪くない、とかあっちが思いやりがない、とか思いがちでそれでなんだかもやっとうまく行かない…はよくある事だと思う。それを、箱、というものを介して説明する事で「あ〜!!」と気づかせてくれた。続きも読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
友人から勧められて読みました。人は自分の意思に背いた判断をした時に、その選択を正当化するために周りの人間に対して否定的な感情を抱き、箱の中に入ってしまうという整理については共感を覚えました。その様な考え方を繰り返していくうちに、ゆがんだ目で身の回りのことを見る様になり、箱から脱出できなくなる負のループに陥るというのはまさにそうだなと思いました。他者に対抗するのをやめた時に人は初めて箱から脱出することができるというのはこれからの人生において肝に銘じたいです。
Posted by ブクログ
『自分の小さな箱から脱出する方法』を読んで、「自己欺瞞」という考え方が印象に残った。
自分の本心に背いて行動したとき、それを正当化しようとする心の働き。誰にでもあることだと思うけれど、これが人間関係の歪みの出発点になるというのは鋭い指摘だった。
本書では、そうした状態を「箱に入る」と表現している。箱に入ると、自分の視点にとらわれて、相手を人ではなく物のように見てしまう。さらに厄介なのは、その箱の中でお互いの行動が共謀的になってしまうことだ。自分が相手を責めれば、相手もこちらを責め返す。そうして関係がこじれていく。
この構造は、職場や日常の人間関係の中でも思い当たるところが多かった。
自分の中に「本当はこうしたほうがよかった」と分かっていながら、それをしなかった。そんな小さな裏切りからスタートして、その後の言動や思考を無意識に歪めていく。気づかないうちに、自分の正しさを証明しようとする態度になっていたのかもしれない。
だからこそ大事なのは、「人を人として見ること」。
当たり前のようでいて、意識しないとすぐに忘れてしまうことだと思う。
相手の立場や感情を想像し、自分の素直な気持ちに沿った行動をとる。そうやって自分自身のあり方を見直すことが、箱から出るきっかけになる。
人間関係でうまくいかないと感じたとき、相手だけでなく、自分の内側に目を向ける。
この本は、「どう行動するか」ではなく、「どう在るか」に問いを向けてくれる一冊だった。
Posted by ブクログ
自分の語彙力がなさすぎて全然説明できない…!でも、すごく納得のできる内容だった。
普段過ごしている中でこういう考え方ができていないことが多いので、定期的に読み返して自分を見つめ直したい本の1つ。
Posted by ブクログ
人を人として見れているのか、それともモノのように見てしまっているのか。モノのように見ることは、自分が箱の中に入っている事でもある。
これからの人間関係を良い方向に変えていけるきっかけになる本に出会えた気がする。
思いやりを持って、周りの人と接していきたいと思えた。
Posted by ブクログ
MRさんの本棚から。
箱って何のことかと思っていたら、自己欺瞞の世界のことだった。
自己防衛の為に、自分を正当化して人の悪いところを見つける。
他人に対してはあまり自覚がないけど、子どもに対しては思い当たることが…
本文にもあったように、怒っている時は相手がいい事をしていても粗探ししてしまったり。
「箱」の中にいる間は何をしてもうまくいかないようなので、とにかく脱出。自分がいるのは「箱」の中か外か問いかけて、客観視できるようにしたい。
Posted by ブクログ
自分と同じように、他人にも叶えたいニーズがある
言われてみればこんなにも当たり前のことなのに、「箱」の中に囚われていると忘れてしまう。
自分のニーズの方が明らかに大きなものに、優先度の高いものに見えてしまう。
「箱」と表現するキャッチーさが良いなと思った。身近なものだから、ふとした時に思い出すことができる。
生活していると、いつのまにか「箱」へとまた舞い戻ってしまうこともあるけれど、何かの荷物を見た時、この本のことを思い出して、脱出できたらいいなぁなんて思った
Posted by ブクログ
本書を通じて特に印象的だったのは、自分の中に湧き上がる感情、特に他人を責めたくなるような“他責的な感情”がどこから生まれるのか、その構造を丁寧に言語化している点だ。感情という目に見えない曖昧なものを、具体的かつ論理的に捉え直してくれる内容には、深く納得させられた。
読み進める中で、まさに「腹落ちする」感覚が何度もあり、自分自身の感情の扱い方を改めて見直すきっかけとなった。精神的に不安定なときや、つい感情的に反応してしまう人にとっては、まさに必読の一冊だと感じる。単なる自己啓発にとどまらず、自己理解を深めるための実践的なヒントが随所に散りばめられている。
Posted by ブクログ
思い込み、自己防衛、プライド、自己欺瞞というもの。誰もが気づかず箱の中に入って現実を客観的に見れなくなっているんだと気付かされたし、自分が気づく事で周りとの関係性を良くすることが出来るんだと知れた。ここに書かれている事を忘れそうになったら何度でも読み返したいと思った1冊。周りの人にもそっと勧めたくなる。
Posted by ブクログ
本書はなかなか面白い例え方をしている。自分の殻のことを、箱と表現しているのだ。そして、箱から出て世界を見ることを勧めている。
「相手を責めている場合は、必ずこちらが箱の中に入っている。自分が他の人にすべきだと感じたことに背く行為を、自分への裏切りと呼ぶ。そして、一旦自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる。 」(本書より抜粋)
これらを知ってから、自分が他の人にすべきだと感じたことは、率先して行うよう実践している。初めのうちは簡単ではないが、時期に慣れるであろう。自分への裏切りについては、自分自身薄々気付いていたのだが、このように文章で指摘されると、明確に意識出来る。自身は分かっているつもりであったが、ここまではっきりとは理解していなかったと反省した。
Posted by ブクログ
相手が酷い奴だと思わなければ自分の正当化ができないからこそ相手へのマイナスイメージが募る。
箱に入った状態からの視点であることを自覚し、自分に矢印を向ける。
アドラーに似た考え方だが、箱という言葉がしっくりこない
Posted by ブクログ
人が素直に生きることが出来るのは、やはり気付きが必要だ。私たちが何かを見て考え行動するときに、自分の中にある偏った知識と偏見と視点から世界を見ることで他者批判や摩擦が生じることだろう。
本著ではそれを箱と呼んでいる。それはある種の檻であり、閉じこもる自分だけの世界の話だ。本著の主張はその箱に気付き、飛び出せと説く。そうしたら、他責思考はなくなり自分が本当にやりたいことへ向き合うことが出来ると。
多くの知識を得て、多くの体験を得て、多くの人々と交流をした上でも、その箱から抜け出すことは容易ではない。その箱に気付く必要があるからだ。どの分野でもそうだが、優れている人というのは気付きの回数が多い。その気付きを記憶し意識して習慣に取り入れるからだ。
私にとっては箱も必要な機能だと思う。箱があるからこそ、外の世界へ意識が向けるからだ。その箱が私やあなたにとってどういう意味を持ち、どのような考えと視点で物事を見ているか、その思考の癖を読み解き、他責でも環境のせいでもなく自分自身の決断と責任を持って向き合い自分の人生を歩むことが必要であろう。
本著はコンフォートゾーンとは異なる概念だ。これは自分自身の内面世界の話をしている。本著が伝えたいことに耳を傾けると同時に自身の心にも耳を傾け生活に活用していくと良いだろう。心を豊かにし、精神を成熟させる学びと示唆に富んだ良書であるといえよう。
Posted by ブクログ
自分の期待を自分で裏切った時に人は箱に入り他人を非難する
自分が買われそうな内容書いてあったが、少し難しい本だった
時間に余裕ある時にもう一度読みたい
Posted by ブクログ
人間は本来他人の役に立ちたいと思う動物である
→しかし、その気持ちに反して行動することがある(これを「自己への裏切り」という)
→すると、その選択をした自分を正当化するようになり、他人や自分への見方が変わる
他人はけなし、自分自信を過大評価するようになる(これを「箱の中にいる」という)
→自分が箱の中にいると、他人を思い通りに動かすことができない。むしろ、他人をも箱の中に押し入れることになり、互いが反発し、お互いが自分の不利益となるようにさしむける(これを「共謀」という)
「箱」は伝染し、互いに協力しないようになり、それが集団で起きると、最善を尽くせなくなる
そして、いくら行動を変容させていても、自分が箱の中に入っている限り、こういった問題は解決しない
では、どうやったら箱の外に出られるのか?
そのためにはまず、「自分が箱の中にいるかも」と自分を見つめ直すことが大事である。むしろ、そう考えた時点で箱の外にいる。
相手を非難しているときは、自分が箱の中にいると考えて良い。
箱の外にいることで、相手を物ではなく1人の人と見なすことができる。
また、いつも相手のことを考えて行動したとしても、特段大変になるわけではない。だから、意識さえすれば箱の外に居続けることができる。
自分が箱の中にいることがわかったら、出られるように努力しよう。
・・・以上が概要だと思う。しっかり理解できているだろうか。
つまり、何か問題があった時に、相手のせいじゃなくて自分のせいかもしれないと思える視点があればうまくいくということかな。
たしかにそうだとも思えるけど、あまり腑に落ちていない感じがある。
例えば、箱の外にいる、つまり(うまくいかないのは自分が悪いな、、)と思っているだけで、ちゃんとその考え・気持ちが相手に伝わるというような記載があったが、そんな簡単に思いが伝わるだろうか。
また、例えば子供がゲームばかりしていたとして、自分が箱の外にいたとしても、やめさせることは困難なのではないか。つまり相手に変化してもらうには自分が箱の外にいるだけでは不十分でないのか。
また、赤ん坊を寝かしつける話で、自分が疲れていてあやすのを諦めたとして、(いつも妻は寝かしつけてすごいなあ、それに比べて私はまだまだだ)と自分を責めていたら、それは「自分を裏切り」つつも、「箱の外にいる」ということなのか。
うーん。
・・・というか、箱っていうイメージが全く浮かばない!まだ自分の中でイメージがつくられていない。
そもそも私は相手を非難することがあまりない。何か問題があれば、自分が(も)悪かったなと思うことが多い(と思う)。
それは箱の外にいるということ? 感覚としてよくまだわかっていない。
Posted by ブクログ
結局言いたいことは、「他人をおもいやろう」なんだと思うけどそこに行きつくまでのアプローチがおもいろい。
箱の中と外にいる状態は、単に行動に表れるものじゃなくってもっと深いところでの問題。人を物として捉えるのではなく、自分と同じ感情のある人間として捉える。
自分の感情に背いたとき人は箱に入り、自己欺瞞を行う。この状態では他人の欠点をおおげさにあげつらい、自分の長所を過大評価する。問題は相手にあるのだと思い、相手の非を責める。
箱に入っている状態でテクニックや行動で箱の外にでることは不可能。箱の外側にあるものへの抵抗をやめた瞬間、変わり始めることができる。箱の外に留まり続けるには、箱の外に出ているときに、自分が他人に対してなすべきだと感じる感覚を尊重することである。
家族との関係も職場の人間関係も基本的には一緒で、問題は自分が原因で発生している。自分が箱の外にでることができたら、他人にもいい影響を与えることができる。
最後は一種のリーダー論として締めくくられてるけど、日常生活の些細な場面で応用できると思った。でも他人を責めて自分の非を認めないのって楽だからね。結局今の現状は変えられないけど、どう捉えるかは気持ち次第なんだろな。
最後の知ったことに即して生きることのまとめの、
・完璧であろうと思うな、よりよくなろうと思え。
・自分が他の人に力を貸せているかどうかに気をつけろ
っていう考えは生きていくうえで心を軽くする。他人が自分にどのように働いてくれるかを不安に感じているより、他人のためによりよい人間でありたいと思いながら行動するほうが主体的で、自分からアクション起こすことでくよくよしてる暇さえなくなっていくと思う。
ここまで書いて、さて自分は?と顧みてみると、やっぱりまだまだ他の人を思いやることができてないなー。自己を正当化することで逃げている場面が思い返される。
心の片隅に留めておこうと純粋に思える本だった。