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早さ・効率だけでは解決しない!
「わからない」不安を受け容れ、正解がない問題に向き合うための処方箋
VUCAの時代にあって、より質の高い解決策を見出すために、あえていったん立ち止まり、物事の本質を見極めることの大切さ。ネガティブ・ケイパビリティの基本的なエッセンスの解説から、その高め方、具体的事例までをトータルでお話します。
【目次】
はじめに 答えを急いではいけない時がある
第1章 ネガティブ・ケイパビリティとはそもそも何なのか
第2章 「わからない」という不安を受け容れる~2つのキーワードから
第3章 判断を性急に下さない~ホールドとサスペンド~
第4章 ありたい自分に近づき、他人に寛容になり、物事の本質が見えるようになる
第5章 ネガティブ・ケイパビリティを高める方法
第6章 「何もしない」ことの大切さ~人を育てる
第7章 「わからない」と正しく向き合う~リーダーシップとチームや組織の中で
第8章 共有ビジョンと“結論を出さないルール”の「場」~地域ぐるみでネガティブ・ケイパビリティを発揮する
第9章 東洋思想の叡智とネガティブ・ケイパビリティ
おわりに 本当に大事なものを見落とさないために
【関連ワード】
ネガティブ・ケイパビリティ キーツ ビオン システム思考 VUCA リーダーシップ 組織 教育 東洋思想 レジリエンス シナリオプランニング
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
ネガティブケイパビリティ=予想外のことを面白がる余裕というのが、この本を読んだ感想です。
それを思ったエピソードです。
【エピソード】
ある知人Aさんの還暦パーティのプロデュースを知人Bさんが実施していました。Aさんはパーティでやりたいことを次から次に話します。Bさんはそのアイディアをひとつずつアクションアイテムに落とし込み、スプレッドシートにto doで落とし込み、各方面との調整や指示を行います。Bさんがここで発揮しているのは、ある日に向けてプランを実現させるポジティブケイパビリティです。
パーティは大盛況のうちにフィナーレ。事前にAさんから、妻へプレゼントをサプライズで用意していることを告げられていたBさん。会場のレイアウト上、大きいと隠す場所も準備する必要があるので、プレゼントの内容を聴こうとするも、Aさんは大丈夫、大丈夫と軽くあしらう。
そのフィナーレで、Aさんは朝から腰につけていたポシェットの中から、ネックレスを取り出しました。常にAさんはポシェットをしているので、誰も気に留めていませんでした。
還暦に感謝を伝えるべく用意したネックレス。奥さんへの首へつけよう頭からかぶせますが、入らない。首の後ろの留め具を外すタイプ。しかし、老眼のAさんは留め具が見えない。Bさんは心の中で、「Aさん、きちんと練習しないからじゃん」とつぶやく。見かねた長男が、Aさんの代わりに留め具を外します。Aさんは首に着けようとしますが、老眼で留め具が見えない。結果、長男が母につけてあげ、母は長男が大好きだからすごく喜んだ。この光景を見て、Bさんはすごくいい光景だと心が温まり、本番中こらえていた涙が一挙に溢れた。会場も温かい雰囲気と笑いに包まれた。
ここで、Bさんは進行の都合上、Aさんの不手際に対し、怒っても良いし、代わりに私が付けますとしても良いのだが、そこを面白いものとして、何もせずに受け取った。このBさんの態度がネガティブケイパビリティだと思う。
【エピローグ】
一人称の体験を伝えようとしたとき、そのままでは伝わらないので、共通ののものに寄せて伝える。しかし、そうすることで、一般的な話に近くなり、熱が伝わりづらくなる。実は、内容は相手に伝わらないが、熱は伝わるような話が大切じゃないか。その話には、うんとしか言えない。しかし、そのうんと受け止めることが大切な気がする。それがネガティブケイパビリティの初め。
今だけで評価しない。
手袋をこがした。わかっていたけど、そのままにした。
=>先週は燃やしちゃった。
今だけで評価せず、過去からの変化や成長に目を向ける。
相手を信頼し、学びの機会を奪わない。
ネガティブケイパビリティ的な存在がチームに居ることで、
①別視点の意図的な獲得
②心理的安全性を担保したうえで、本音を言える場づくり
ができると思った。
Posted by ブクログ
何かとすぐ唯一無二の正解を求めがちな今日この頃。答えを出して自分の手を離れたらあとは自分の責任ではないと思いたい気持ちから性急な動きになっているのではないかという問いかけがされているのではと感じた。すごく胸に刺さる問いかけ。思い当たることがありすぎる。
本文中に何度も出てくるネガティブケイパビリティ。ネガティブという単語から否定的なイメージがずっとあったので、そのイメージを抜きながら読み進めた。一度立ち止まって考えてみることの必要性、その場作りなどが記されていた。
要はバランスなので、素早く答えを出すべきところとじっくり考えるところの感覚を磨いていきたい。
Posted by ブクログ
この本を読んで一番考えさせられたのは、自分が「わからない状態」にかなり弱いということだった。
私は物事を理解し、整理し、構造化することが好きな一方で、それは本当に理解しているというよりも、自分が理解できる形まで物事を単純化し、「わかった状態」を早く作ろうとしているだけなのかもしれない。
特に人との会話ではその傾向が強く、相手が「ああでもない、こうでもない」と考えながら話していたり、何を感じているのかをうまく言語化できなかったりすると、私は苛立ってしまうことがある。
必ずしも結論を出すことができなくても構わない。ただ結論が出ていないなら、その旨をその場で伝えて欲しい、と思ってしまう。
しかし、人の感情には本人にさえ理由がわからないものがある。
例えば「理由はわからない。でも嫌だった」
そう言われたときに、理由をさらに求めるのではなく、
「なぜ嫌だったのかはわからない。でも、あなたが嫌だったということはわかった」と、そこで自分の理解をいったん止められるか。
この本を読んで、ネガティブ・ケイパビリティとは、単に答えが出るまで我慢することでも、理解することを諦めることでもなく、
理解しようとしながらも、自分の理解の外側に残るものを許す能力
ではないだろうか。
人間や人生には、考えれば正解にたどり着ける問題だけでなく、唯一の正解がないまま選択するものや、完全にはわからないまま付き合い続けるしかないものがある。
私はこれまで、答えを出すこと、理解すること、問題を解決することを高く評価してきたと思う。
まず実践したいのは、人との会話で、相手が言葉を探している時間を奪わないこと。そして、自分が完全に理解できなくても、「ここまでは分かった。この先はまだ分からない」と、その状態でいったん止まることだ。
特に、人の感情については、理由まで理解できなければ理解したことにならない、という自分の考え方を少し手放したい。
「なぜそう感じたのかは分からない。でも、そう感じていることは分かった」と受け取る。
私にとってネガティブ・ケイパビリティを身につけるというのは、理解することを諦めることではなく、理解できない部分を残したままでも、相手や物事と関わり続けられるようになることなのだと思う。
Posted by ブクログ
今まで即断即決できることや、曖昧さを排除した明確な答えを出すことが良しとされる環境にいて、自分もそれに適応しようとしてきたが、それではうまくいかないこともあるもどかしさを感じてました。数年前、テレビでネガティブ・ケイパビリティという言葉が紹介されており、この本を読んで理解を深めることができました。
以下、備忘メモです。
・不安、曖昧、不確かなこと、自分と異なる意見について
ー 一旦受け容れる。ボールの中に一旦入れておく感じ
ー ホールドする。解釈は差し控え、腰を据えてその場に居続ける
ー サスペンドする。理解、判断、結論を吊り下げておく
・東洋哲学から
ー 「心の置き所」沢庵禅師 何にもこだわらない、拘泥しない状態でい続ける
Posted by ブクログ
【動機】タイトルに惹かれて
「とりあえずの『答え』」をすぐに出したい衝動があることに自覚的だったので、書店でみかけて興味をもった。
本書を読んで、あっさり「できました」というものと違い(この考え方は「ポジティブ・ケイパビリティ」的)、本書の内容を意識した上で、ちょっとずつ時間をかけて、醸成させていくと、ある日「以前より待てるようになった自分」に出会える、かも。
病気になったときに「患部はなおしました」という処置で終えてしまうのもポジティブ・ケイパビリティ的だろうか。
じっくり時間をかけて根本にせまる「ネガティブ」のアプローチも、両輪の片側として、バランスよく伸ばしていきたいところ。
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