あらすじ
「東大・京大で1番読まれた本」として知られ、刊行以来40年以上読み継がれる〈知のバイブル〉の増補改訂版。2009年の東京大学での特別講義を新たに収録し、文字を大きく読みやすくした。自分の頭で考えたアイディアを軽やかに離陸させ、思考をのびのびと飛行させる方法とは?――広い視野とシャープな論理で自らの体験をもとに提示し、圧倒的支持を得る「思考法」入門書が「新版」で登場。
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Posted by ブクログ
生協書籍部のレジ前に置いてあったので、珍しく何も考えないでカートに放り込んで読んだ本。
人に手を引かれるのではなく、自分の思考力で飛ぶ人間になるための考え方。時々筆者の方法も紹介されている。将来創造性を要求される仕事に就こうがつかまいが(もしかしたらそんな仕事は無くなっているかもしれないが)日々のアイデアや思索を深める作業を自立的に行うことのできる力は、自らの生活を豊かにするだろうと思う。
忘却が人を人たらしめる、というのが面白かった。この前読んだとあるインタビューと対比させると面白そうだ。読書には30ページ前に得た知識情報が抜け落ちる悔しさを噛み潰す行為がつきもので、忘却を恐れて読書が続かなかったようなところがある。忘却に前向きになれたらいいな、、、
何もかも暗記すればいい、というのではない。ただし、どうせ忘却するからと何も勉強しないのは違う。思考の土台となる知識の必要性は認識した上で、知識に触れるタイミングがなければその土台は削れていくだけだから、そのうち重要だと感じたものが蓄積するだろう、と気長に色々なものを見てみると良いのだろう。
(本題とはややズレる、個人的感想だが)日頃漠然と数学や理科を勉強したいと思ってはいたが、ただ知識を得る、覚えていく作業をすることには違和感があり、目的があまり定まっていなかった。
本文を読む中で、従前理科系学問に惹かれていたのは、少ない公式を用いた論理的思考による創造的営みにあったことをふと思い出した。
もちろん知識を身につけることも楽しいだろうが、天文学や数学という領域の、知識の水で満たされた世界を泳ぐ体験を最も欲した上での「理科系を勉強したい」という思いだったのではないだろうか。
体についた水は蒸発するが、泳いだ爽快な体験はずっと感覚に残り続ける。その領域における知識やその体系の構築の方法や過程を楽しむ、というのが、理科系学問をこの期に及んでわざわざ勉強する上で、一番の目的になるのではないか?と思い至った。
読みながら色々なことを思い出したり考えたりできた良い本だった。
Posted by ブクログ
この手の本にしては非常に読みやすかったです。この講義面白くて当たりだったなというような感じでしょうか。
私はこの本でいうような記憶力だけはよくて学校の成績はほとほと良いけども、大学に入ってからはやりたい研究テーマが全く分からず進め方も考えることができないような典型的なグライダー人間に育っていたので大学生の時に読みたかったとすごく思いました。
ただ、社会人になってから読んで遅いということもなく、個人的に刺さった言葉は「見つめるナベは煮えない」です。根を詰めて考えて何か新しい考えが生まれるわけでもなく、時間をおいて考えを寝かせるのが重要だということらしいです。考えがまとまらないと焦りがちですが、たくさん書いて、何度も何度も吟味してという労力は惜しんではいけないようです。この地道な繰り返しで少しずつ思考の整理は進むとのことでした。
あと、全てをメモしてしまうと安心してしまい忘れるのでキーワードをメモするといいとか、同じことを続けていると疲労が蓄積して能率が悪くなってくるので休み休みやったり全く違うことをするのもいいというのも参考になりました。
ピグマリオン効果のことも面白く後輩に指導する時にも使えそうです。
Posted by ブクログ
1983年の刊行以来、全国44の大学生協で売上1位を記録したにもかかわらず、2026年現在も学校の状況に大きな変化が見られないことに驚かされた。著者の主張が十分に理解されていないのか、あるいは読まれずに終わっているのか、その思いが届いていないようで残念に感じる。
一方で、ほとんどのページが文字で埋め尽くされるほど内容は濃密で、この価格でこれほどの内容を読めることに、改めて読書の魅力を実感した。
Posted by ブクログ
ChatGPTに『今私に必要な本は?』と聞いて一番におすすめされた本。サラリーマンをしていると、みな日々目の前の作業に集中していて「新しいことを考える」のは一部の役職の仕事だという風潮があるように思える。こんなに思考を心から楽しみ、その過程を言語化している人がいたのかと新鮮な気持ちになった。あとがきの後進に向けた優しいメッセージを読み、目が潤んだ。自分の思考を大切に拾い育て発信したいと思った。
Posted by ブクログ
『思考の整理学』は、人間の創造性は才能やひらめきではなく、浮かんだ想念をメモし、寝かせ、忘れ、組み替えるという地道なプロセスから生まれる「技術」だと教えてくれる本。
著者は、一つの“正解”に到達する思考だけでは不十分で、誤解や脱線を恐れず新しい解釈を増やしていく思考こそが人間の価値だと説く。
読んでいて、考えるとは頭の中で完結する行為ではなく、書き、話し、環境を整えながら育てる営みなのだと腑に落ちた。
Obsidianへの記録やAIとの壁打ちを通して、この「考える技術」を日常の中で継続して鍛えたい。
Posted by ブクログ
「お前らは知識ばっかり教え込まれていて、自分で考える(飛ぶ)ことのできないグライダー人間だ!」と冒頭で突きつけられる。東大生とか京大生の秀才たちには効きそう。もしかしたら、彼らは既にそこを通り越した飛行機人間たちなのかもしれないけど。
我が身を振り返ると、考えるということが少なくなった自覚がある。特に最近、というか会社員になって以来。本を読んでいるばかりではいけない。ただ、考えるためには余裕が必要な気もする。ともかく、考えるという行為は、歩いたりランニングしたりする時にヘッドホンを着けるような行為とは真逆なのだろう。
知識を忘れることを恐れてはいけないというアドバイスは心強いが、なんだかベースラインが違っているような気もする。著者の言う知識と自分が思っている知識とでは開きがあるというか。
章の並べ方が上手。前を引いて、今言いたいことを言う。
表紙の、瓶から水を流している女性の絵が、遠目から見るとガイコツに見えるんだけど、自分だけだろうか。
Posted by ブクログ
半世紀近く前に出版されたとは思えないほどの新鮮さを本書から感じるのは、それだけ本質的な内容だからだろう。著者の思慮深さや妥協のなさ、飽くなき探究心に圧倒された。中高生の頃に本書に出会えなかったのは残念だが、今からでも実践できることはたくさんありそうだと気づけたのは大きな収穫だった。
Posted by ブクログ
学生時代にこの本と出会えてたらまた違う人生観を持ってたかもな〜と思わされました。
考えることはぜいたくなことだと納得。
人間の持つ上等な機能は忘却による知識の重要さの整理だけど、近年のAIの台頭のことを思うと、産業革命やコンピュータの登場と同じかそれ以上に危機感を持つべきかもしれない。
AIはコンピュータと同じく忘れないのに、情報の重要さのラベリング学習が高速で終わるし、何度も対話することで個人個人の重要度の価値観すらある程度カスタマイズして反映する。こんなに優秀で便利なものがあるのに、わたしが自分自身で思考・判断するプロセスを行うためにかける時間にどれくらいの価値があるのか?無駄ではないか?と考えることが最近あったんだけど、この本を読んで少し考えがまとまった気がする。
結論を出せる段階にないのでまだ"寝かせる"けど、わたしがわたし自身のために思考することはやめないようにしたいと思う。
良い読書体験だった!
Posted by ブクログ
◾️本書を一言で表現
・AI時代を人間が生き残るための思考の型をモノにする一冊
◾️サマリー
・AI時代に生き残る術が学べる
・"考えること"についてがギュッと詰まった一冊
・エッセイ基調な文体が読みやすい
◾️想定読書
・クリエイティブな仕事に従事する人
・これから社会に出る大学生、大学院生
・そもそも考えるとは何か?を知りたい人
◾️所感
昨今、AI真っ只中である。
何でもかんでも、AI、AI…、人間がコンピュータに取って代わられる日がやってきそうで、私は戦々恐々としてしまう。
そんな時代に生きる我々人間が生き抜いていくために、自分の頭で考えることの重要性が学べる一冊である。
43年も前に書かれた本とは思えないくらい中身は陳腐化しておらず、ロングセラーになる理由が分かる。
本書で大切なところは数多く、コレ!と決めることは甚だ難しいが、敢えて言うならば、グライダー人間ではなく飛行機人間になることである。
若かりし頃は、自分の頭で考えることが大層苦手であった。30代に入り考えを悔い改めた。
日々の業務をAI任せにしてしまうことがあり、考えることをコンピューターに委ねてしまっている。効率化を追い求めるが故の弊害である。
まずは、紙とペン、そして自分の頭でしっかりと考えることの重要性が再認識できた。
◾️1番刺さった内容(私の解釈含む)
・自分の頭で考える飛行機型人間になること
→AI時代を生き残るための心構え
・考えは寝かすこと
→思い詰めてもアイデアは生まれない
◇つぶやき
判断、意思決定、アイデア創出の機会が増えた
ため、上記2点が特に重要に感じる。
◾️課題と今後の構え
・考えが煮詰まったとき、性急に解を求める癖がある。
・とにかく寝かす。つまりはいったん一つのことばかりを考えることをやめる。
・机上で考えが袋小路に陥りそうになったら、まずは一晩寝かせるようになった。
・心を落ち着かせて、問題に取り組む姿勢を、今後は会議の場、日々の業務効率化、業務戦略の検討に取り入れる。
・特に、その後の行方を左右する重要な判断などは機を逸しない範囲で、時間を置いて考えをまとめたのち、上司への相談とする。
・プライベートならば、市場動向を見極めた投資判断に活用する。
◾️心に残った箇所(本書抜粋)
この本では、グライダー兼飛行機のような人間となるには、どういうことを心掛ければよいかを考えたい。
グライダー専業では安心していられないのは、コンピューターという飛び抜けて優秀なグライダー能力のもち主があらわれたからである。自分で翔べない人間はコンピューターに仕事をうばわれる。
"見つめるナベは煮えない”
ということわざがある。早く煮えないか、早く煮えないか、とたえずナベのフタをとっていては、いつまでたっても煮えない。あまり注意しすぎては、かえって、結果がよろしくない。しばらくは放っておく時間が必要だということを教えたものである。
考えるときも同じことが言えそうだ。あまり考えつめては、問題の方がひっこんでしまう。
Posted by ブクログ
グライダー人間と飛行機人間の違いに始まり、忘れることの大切さ、発酵する(時間を置く)ことの効果、手帖、ノート、メタ・ノートと書き分ける思考整理法、声に出すことのメリット、人に話すことのデメリット、朝飯前の頭、散歩と思考、欧陽脩の三上(馬上・枕上・厠上)、睡眠という人間な高級忘却性能、コンピュータと人間の対立……etcと、本当に学ぶことの多い読書体験だった。
ここに書いたこと意外にも学んだことは沢山あるが、これはこれで自分の価値観・核・興味の表れとして捉えられるかもしれない。
Posted by ブクログ
1983年に刊行されたものの新版だったとは、思ったよりも昔の刊行でおどろいた。
あふれる情報の真偽を見抜く力、AIをうまく活用する力を身につけていかないと、近く人間がコンピュータに立場を奪われることになる未来を、こんなに昔から指摘していたんだと。
いかにいい触媒となり、優れた飛行機を飛ばすことができるか。
膨大な情報をつなぎ合わせ、無二の価値をつくる。
これからの仕事に対して意識を変えなければ。
何段階も上の課題ではあるけれど、そこに早く到達しないと、立場がなくなってしまう。
選択的忘却スキルを身につければ、日常のストレスも軽減されるのかな。
自分の学生時代を振り返り、その頃にこの本を読んだとしても、関心をもって読めたとは思えないが、
少しでも早くこの思考の整理学を心に留めておければよかったなと思う。
感想をまとめようとしてもうまくまとまらない。
カードの段階か。
まとめノートを作成しなさいということなのかな。
Posted by ブクログ
すごく良い本でした。
目から鱗の数々でした。
冒頭で述べられる「グライダー人間」…誰かに引っ張ってもらわないと飛べない人間…記憶力頼みで勉強してきた私には耳が痛いなぁ、なんて思いながらも読み進めました。
創造力や閃きのヒントになるような実践的な思考法も凄かったけど、個人的にⅥ章は秀逸。
終盤「未知・既知」の節なんて、私が本を好きでチャレンジし続ける理由ってこれか!ってハッとしたし、コンピュータと人間についての言及にも感銘を受けました。
自分の子供にもこの本は是非読んでほしい。
東大生や京大生から根強い支持があるという本。
読む前に持っていたイメージと異なり、小難しい言葉を並べ立てているわけでもなく、意外と読みやすかった。
さすがにかなり昔の本だけあって、理屈よりも経験則や気合に依った方法論が多い。
ただ、その内容が的を射ていることが多いからこそ、長い年月読みつがれているのだろう。
Posted by ブクログ
ところどころ難しく、完全には理解しきれない部分もあったが、自分の実感と結びつく内容が多く興味深かった。
特に、入浴中や通勤途中など、意識的に考えていない時にふとアイデアが浮かぶことや、人の話を聞く際にメモを取るより内容に集中した方が記憶に残る感覚などが、納得できる形で言語化されていた。
また、いつまでも覚えていることと、すぐ忘れてしまうことの違いについての考え方にも共感した。
思考を寝かせるという発想が印象的だった。
Posted by ブクログ
インプットと思考にふけることが好きなモノとして、結構刺さった部分が多かったです。
今の情報過多の時代にテクノロジーなどを活用しつつ、自分の中で整理する習慣をつけるべきだなと総じて感じた。
歴史などの今まで重ねてきた物を再度学ぶことも、やってみたいと楽しみになりました。
Posted by ブクログ
自分は目標としたことやアイデアを、直ぐに口に出してしまう。そして、それだけで終わってしまうことが少なくない。本書を読み、自分のアイデアや知識は人にペラペラと話すのではなく、自分の中に留めてその炎を燃やすように育てていきたいと感じました。そうする事で、口だけの人間にならず目標に向けて努力して実現するまでに進化できる。
Posted by ブクログ
自分がグライダーすぎて、グサグサ刺さりました。知識だけの人間にならず、思考力のある人間になれるように頑張りたいです。
とても読みやすかったです。
Posted by ブクログ
考えるとはどういうことかという哲学的な部分から、実際どういう手段で考えるかという部分まで書いてあります。
大学生の時読んでいれば、卒論の内容や学習に対する向き合い方も変わっていたんじゃないか?と思わせてくれます。
頭の中で自分が大切にしているものは自然と残る。
それを洗練し、拡散していくことが、真の思考なのだと感じました。なにを集めて、どう磨いて、どこを捨てるのか。こうして出来上がったもの血の通った思考であり、それこそが個性ですよね。
個性に裏打ちされた思考は美しく深いものなんだろうと本著を読んで感じました。
頭のいい人の考えることはやはり視点が違うなと痛感しました。
Posted by ブクログ
「人間は考える葦である」と言ったのは、フランスの哲学者パスカルである。人間という生き物は葦のように脆弱であるが、考えること、思考できる偉大さがあるという意味だ。それだけ思考には意味があり、武器となる。しかし武器である以上磨かなければ意味がない。日ごろの点検整備を行なって、いつでも使えるよう整えることで初めて有効となる。本書は思考の整備、整理を行うための実例を述べた本である。
東大で一番読まれた本という文言に惹かれてしまった。「いっちょ頭の良い人の頭の中はどうなってるのか覗いてみっか」という軽いノリで手に取ってしまった。読んでみてある意味で、思考という概念の枠組みを作り直す試みであった。これをリフレーミングと言う。思考とはなんとなく行なっている人が多い。思考の全てを言語化はできない。しかし、方法を決めることはできる。なんとなくで発生していた思考を意図的にコントロールするものと定義する。そして、その方法を試行するのである。そう言った意味で、読む前と後では、思考自体の枠組みが変わっているだろう。
さて、手元に飲み物を用意して欲しい。できるだけ熱々のものを。茶菓子もあれば尚良しである。個人的なおすすめは、三重県伊勢市創業の名物・へんば餅である。ふっくらもちもちの生地にこし餡が包まれている。餡は甘すぎず、舌触りが滑らかで非常に美味しい。餅といえば緑茶であるが、へんば餅には香りの強いほうじ茶が特に合う。
では、冒頭で述べた哲学者は誰だったか思い出してほしい。もちろん上にスクロールせずにである。用語の説明や、美味しい餅菓子の解説を挟んだことで、多くの人が「誰だっけ?」となるであろう。少なくとも私が同じことをされたら、注意書きの制止を振り切り、画面をスクロールする。これは、人間に「忘れる」という機能があるために起きる。私たちは意図せず、記憶を忘却させる。それは必要だから起きるのだ。良い運動をするのために良質な食事が必要となるように、良い思考のためには忘れることが必要である。より純度の高い思考を行うために、私たちは忘れるのだ。
Posted by ブクログ
文章自体はスラスラ読めますが、1回読んだだけでは消化しきれない奥深さがあります。
知識を詰め込みすぎると考える隙間がなくなってしまうため、「忘れる」というプロセスも思考の整理には欠かせない――。「忘れる=悪」と思っていた自分にとっては新鮮な発見でした。
あとがきまで読んでから振り返ると、より内容が腑に落ちます。買って手元に置いて正解でした。これからも繰り返し読み返したいと思います。
Posted by ブクログ
書店で最初の数ページを読んで良いなと思って購入。
最初のうちはなるほどと思う部分が多くて良かったのだが、だんだんこの人の論調が分かってくると、まるで面倒くさいオッサンのぐだ話を聞いているかのような気分になってきてしまった。
為になる話が多いのは確かだが、明日から自分の思考が変わるかというと多分変わらない。自分が学生じゃないからかな?
Posted by ブクログ
学校教育は、教えられたことをそのまま実行するグライダー能力を育てるのには適しているが、新しいことを創造する飛行機能力が育っていないと書いてあり、その通りだと思った。
グライダーにエンジンを搭載する方法を考えるための様々な心掛けや考え方が書かれている本だった。
内容は難しいものが多く、理解して実践に移すことは難しそうだと感じた。
Posted by ブクログ
あんまり刺さらなかった
正直書いてあることが古すぎて全然移入できなかった感はすごいあるけど、参考になるところもあったから取り込めそうなところは取り込も
Posted by ブクログ
上司が読んだとのことで紹介してもらったこともあり、本屋でいつも平積みされていて気になったこともありで手に取ってみた。
アイデアを形にするには、時間を置いて発酵させること、全く別の分野と混ぜ合わせることなど、なんとなく大事かなと思ってることがたとえを用いて分かりやすく書かれていた。本のタイトルの通り、思考を整理したいときまた読み返したい。
途中カードを使ったテクニックが載っていて、知的生産の技術に似てるなと思っていたら、三宅夏帆さんのYouTubeでまさに知的生産の技術に触れられていて、点と点が繋がった感じがあって個人的に面白かった。
Posted by ブクログ
散文的に書かれていたが、読みやすかった。欧陽脩の三上や三多など、古来の考え方や「忘却」や「思考を寝かせる」ことの重要性は社会人になった今だからこそなるほどと理解した。学生の頃に読んで理解しきれなかったと思う。個人的に今後生かそうと思ったのは手帳を二冊買うようにすること。一冊は小さめの殴り書きできるタスクのメモ用。もう一つが少し上質な大きめのもの。外山先生の言う思考の整理用。ビジネス面でも活きる要素がいくつか散りばめられており、為になった。
Posted by ブクログ
思考することについて、様々なアプローチが示されている。これから学ぶ人、創作に向かう人達の背筋を伸ばしてくれる。ざっとでも読んで損はない。
堅苦しくなく、エッセイのように丸みのある文体という印象がした。文庫で手に取りやすい。
Posted by ブクログ
本書で言わんとすることは、忘れるという能力をみにつけることの大切さ。知識を詰め込んで詰め込んでパンクする前に、取捨選択していらない知識を切り捨てる。書いて書いて行き詰まった文章を一旦忘れて筆を擱き、頭を空にしてからもう一度机に向かう。知識を総動員して解決するのではなく、赤子のように知識もなにもない真っ白な頭で問題にぶつかり、自分で試行錯誤して方法を考え、それを知識とする。それがこれからの世の中、大事になってくる。それによってのみ、コンピュータとの戦い、生存競争に勝つことができる。
1983年にちくまセミナーの一冊として『思考の整理学』は刊行され、1986年にちくま文庫化された後、2023年には『忘却の整理学』が刊行された。筆者がいかに巧い忘れ方の重要性を意識していたかがわかる。
ただ、自分の歳が歳だからか、新たな発見はそこまでなかった。むしろどれも当たり前で、普段から実践していることばかりだった。
学生向けに書かれた本だと思えばそれも当たり前か。
ただ、実践していてもいまだに偉くなれていないのは、言うは易し行うは難しで、様にも物にもなっていないからなのかも知れない、と気づけただけでも読んでよかった。