あらすじ
「東大・京大で1番読まれた本」として知られ、刊行以来40年以上読み継がれる〈知のバイブル〉の増補改訂版。2009年の東京大学での特別講義を新たに収録し、文字を大きく読みやすくした。自分の頭で考えたアイディアを軽やかに離陸させ、思考をのびのびと飛行させる方法とは?――広い視野とシャープな論理で自らの体験をもとに提示し、圧倒的支持を得る「思考法」入門書が「新版」で登場。
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Posted by ブクログ
タイトル通り、思考を整理するヒントが満載だった。忘れること、寝かせること、朝飯前に考えること、エディターシップ、などなど。40年以上前に書かれているのに、内容は全く古びていない。
「第一次的現実」の章の「仕事をしながら、普通の行動をしながら考えたことを、整理して、新しい世界をつくる。これが飛行機型人間である。」というところに、ハッとさせられた。自分が仕事をしながら新しいシステムを考えようとしていることが、「飛行機型人間」を目指す試みだったようだ。今、色々と試行錯誤している自分に刺さった。
コンピューターの登場による人間との競争についても書かれている。今はこれをAIと置き換えて読んでも良いだろう。人間はどうAIと違いを出せるのか。自分で物事を発明し発見する飛行機型人間を目指すことが、その一つではないだろうか。
全国44の大学で一位に選ばれた本とのこと。確かに若い学生にぜひ読んでもらいたい一冊だと思う。ただ、ある程度人生経験があった方が、より刺さる気がする。
Posted by ブクログ
とてもよい本でした。
なんとなく自分で分っていたようなことが一冊の本としてまとまっている。
この本の内容は目次がすべて語っている。
読んでよかった。
大切に手元に置いておきます。
Posted by ブクログ
章全体を通して読み、「忘却」、「すてる」といった学校教育では学ばない、忘れる能力が思考をクリアにし新しい発想を開花させるものだと感じました。
卒論では、知識を詰め込んで書きたいテーマが見つからないことを避けたいので、この「忘れる」勇気を手に入れて独創性ある論文を書いていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
「思考の整理学」を読んで、かれこれ40年ぐらいか。2020年に著者が逝去されたからか東大特別講義を加えた新版が発表されたので読んでみた。多少コンピュータ関連で古さはあるが(実際ここまで急速にAIが浸透・成長するとは思ってた人はかなり少数)、その示唆する内容は全く錆びついていない。逆に自身が年齢を重ねることにより、より重層的に理解・体感できることが多くなった印象。幅広い世代で読み継がれていくべき名著。
Posted by ブクログ
40年も前の本なのに色褪せていません。本質とはこういう事なんですね。
学校教育はグライダー量産型、というのは今も変わっていない気がします。多様性と言われて久しいのに、結局先生から見て好ましい(従順な)生徒が評価されているのが現状です。
全教師必読書ではないでしょうか。物を教える上でもかなり必要なマインド満載です。
太宰治も「覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。」と書いていたのを思い出しました。
AIの時代になってさらに深みを増す内容です。
⭐︎どんな本でも読み方次第で知見を得られる!がモットーです。
Posted by ブクログ
『思考の整理学』を読み、私は「本当に大切な考えは、必死に考えているときではなく、立ち止まったときに生まれるのだ」ということに気づきました。
これまで私は、わからないことがあると休まず考え続けることが大切だと思っていました。
しかし本書を読み、発見やひらめきはむしろ、何も狙っていない時間の中から生まれてくるのだと知りました。
たとえば、朝食をとらずに速足で歩いているときや、お風呂でぼんやり天井や水面を眺めているとき、眠れない夜に開き直って本を読んでいるときなど、意識して考えていない瞬間に、
ふっと言葉や考えが浮かんでくることがあります。こうした経験は、私自身の生活とも重なり、強く共感しました。
本書では「寝かせる」「忘れる」「立ち止まる」ことの重要性が繰り返し述べられています。
これは怠けや逃避ではなく、頭の中を整理し、新しい発想を生み出すための大切なプロセスなのだと理解しました。
また、散歩や入浴、場所を変えることなど、体を動かしたり環境を変えたりすることが思考を助けるという点も印象に残りました。
さらに、思考の整理とは単に知識を増やすことではなく、うまく忘れることでもあるという考えは、これまでの私の価値観を大きく揺さぶりました。
必要のない情報を手放すことで、頭の中に余白が生まれ、その余白が新しい発見や希望につながるのだと感じました。
この本を通して、私は「正解を急いで探す生き方」ではなく、「問いを抱えたまま歩き続ける生き方」を大切にしたいと思うようになりました。
自分の人生を自分の言葉で生きるために、ときには立ち止まり、忘れ、寝かせる時間を意識的につくっていきたいです。
『思考の整理学』は、効率や結果だけに追われがちな現代において、豊かに生きるためのヒントを静かに与えてくれる一冊だと思いました。
Posted by ブクログ
大学受験の現代文に出題必須、とも言われていた外山滋比古氏が執筆している作品です。
本書曰く、人間とコンピューターの違いは、忘却の仕方にあるそうです。
忘れることは悪いこと、と学生時代教わってきた。しかし、忘れることは重要なことであり、コンピューターは削除するか、しないかの二択であるのに対して、我々は部分的に忘れるとか都合のよいことだけを覚えておくことができる。
なるほど、これって凄いことなのか。人間が持つ独特かつ一人一人の個性の表れなのだと思いました。
セレンディピティの章も興味深かった。つい、口に出して発音してみたくなる「セレンディピティ」。学際的という意味だそうです。確かに、一つのことを極めるよりも色々なことをする方が柔軟で優れた考えを生み出せる時があるなあ。納得させられました。
読んでよかった!!
Posted by ブクログ
·見つめるナベは煮えない。
確かに!
·読書はつんどく法が効率的。
やってみよう!
·考えたことを寝かせるのは頭の中ではなく紙の上にする。
論文の骨子を書いてたときそれと似た感覚があった。
·人、組織、知識にインブリーディングは害である。
仕事でよく思う。新しい血を入れる大切さに納得。
Posted by ブクログ
なるほど。
やたら頭のキレる人が人間味がないのは知識溜めすぎ知識メタボだからかw。
忘れないようにだとか色々考え込んだりだとか、『忘れる』ことが大事とは。忘れることで『脳を整理する』。考える脳を作る。
これ20年以上前に語られていたとは。
もはや予言書。恐るべし。
Posted by ブクログ
取り上げている話題のなかには新聞スクラップのススメような時代を感じるところもあるが、非常に読みやすい文体で、現代にも通じる教えが詰め込まれている。新たに追加された巻末の東大講演が最も良かった。
Posted by ブクログ
1. 思考のタイプ:グライダーと飛行機
・グライダー型: 受動的に知識を吸収する能力。学校教育の得意分野であり、指示や教材があれば優秀な成績を収められるが、自力で飛び立つことはできない。
・飛行機型: 自力でエンジンを回し、自ら目的を見つけ、独創的に思考して進む能力。
・現代社会(特にAIやコンピュータが台頭する時代)においては、既存の知識を整理するだけの「グライダー型」ではなく、無から有を生む「飛行機型」の人間が強く求められる。
2. 思考を寝かせ、発酵させる(「寝かせる」の重要性)
・発酵のプロセス: アイデアは思いついてすぐに形にするのではなく、一度棚上げして「寝かせる」時間が必要である。これは酒や味噌が熟成するプロセスに似ている。
・忘却の効用: 思考の整理とは、本質的には「忘れること」である。不必要な情報を忘れることで、重要なエッセンスだけが残り、結晶化する。
・セレンディピティ: 意識的に考えていない休息時や、ふとした瞬間に名案が浮かぶことが多い。これを「三上(馬上・枕上・厠上)」という言葉で説明し、リラックスした状態での直感の重要性を説いている。
3. 整理・統合の技法
・拡散と収束: 思考を広げる段階(ノートをとる、カードに書く)と、それを整理・統合して抽象度を高める段階を分ける必要がある。
・カクテル・パーティー効果: 多くの情報の中から、自分に関連のあるものだけが自然と飛び込んでくる状態を、思考の「アンテナ」を張ることで作り出す。
・知の編集: 異質なもの同士を組み合わせることで新しい価値が生まれる。知識を単なる蓄積としてではなく、化学反応を起こす素材として扱うべきである。
4. 思考の環境と姿勢
・朝の時間の活用: 夜よりも、睡眠によって脳が整理された「朝」の方が知的作業には適している。
書くことによる客観化: 頭の中だけで考えず、紙に書き出し、それを「他人」の目で見直す(メタ認知)ことで、思考の欠陥や新たな発見が得られる。
・「触媒」の存在: 自分一人で考え込むのではなく、良質な対話や読書を「触媒」として、自らの思考を活性化させることが重要である。
◯結論
・本書の核心は、「知識を溜め込むだけの人間(倉庫業者)になるな、知識を整理・加工して新しい価値を生む人間(工場主)になれ」というメッセージにある。そのためには、あえて「忘れること」や「待つこと」を許容し、思考の自律性を確保することが不可欠である。
Posted by ブクログ
この本を読んでこのアプリをDLした。
知識を溜め込むだけの人間ではコンピュータに置き換わってしまう、人間ならではの付加価値を出すことはできない。
なので、アウトプットすることが大事なのである。
さらに言えば、そのアウトプットもその人の個性が反映されるから創造性が働く。なぜか、人間はコンピュータとは違い、興味があることは覚えて、興味のないことは忘れることができるからだ。
今このレビューも自分が感動した部分にフォーカスを当てているが、おそらく他の人は別の部分に感動するだろう。
アウトプットをすることによって他の人が何を考えているのかを知りたいという新しい好奇心に駆られて、新しい楽しみができる。知識を溜めるだけでなく、考える(アウトプット)ことは人間ができる贅沢な趣味なんだ。
読書と思考、それらが楽しくなるきっかけになった素晴らしい本だ。
Posted by ブクログ
本書のおかげで読書という行為を再定義できた。
この本との出会いは『ながら日経』の広告だった。300万部突破の名著、この機会に読んでみるかとチョイス。
”思考の整理というのは、低次の思考を、抽象のハシゴを登って、メタ化して行くことにほかならない。”
読んでいて、なんとなく三宅香帆の『「好き」を言語化する技術』を思い起こさせた。いや、もちろん彼女が後発なんだけども。
彼女が影響を受けているのか、あるいは読書という行為…もっと広く、「知的コンテンツの消費」を最大化したいと突き詰めていくと、「行動と知的世界をなじませよう」って発想になっていくのかもしれない。
小説や新書を読む際は、既知と未知をはっきり意識して、いかに自分の生活に落とし込むか考えて読んでいかねばと改めて思えた。
Posted by ブクログ
現代社会の問題に直面した我々日本人の課題を問うている。それは、一昔前から言われてきた、コンピューターの代替化という問題によって、人間の社会における不必要さがより表面化してきたことである。こうした状況を踏まえて、「考える力」の大事について筆者は言及している。そして、そこから口火を切って、考える力を鍛えていくためのある種の方法論を論じていく構成となっている。特に、興味深かったのは、「忘却」についての記述だった。知識として、身体の内側に取り込んだあと、時間を置くと言うことだ。
「見つめるナベは煮えない」とは、まさにそのことを定理化している。これ以上の内容についての記載は控えるが、このようにして筆者の表現は、軽快さのようなものを感じられ、アップテンポな通読ができ楽しかった。
Posted by ブクログ
知性と理性の融合、忘れることの大切さ。
そうしたところに気付かせてくれる良書。
これが40年も前に書かれたものであることもまた、驚き。
グライダーやカクテルへの喩えもわかりやすい。
産業革命からIT革命に至ったように、今またAI革命に至ろうとしている中で、人間ができること、人間にしかできないことを改めて考える機会をもらえたようにも思う。
Posted by ブクログ
思いついたことをそのままにせず、しばらく寝かせて、そして植え替えること。
そのような事を繰り返すうちに自分だけの思考体系が出来上がる。
知識と創造を合わせて、そこに自分なりの特性を入れれたら
Posted by ブクログ
もっと若い内に読めばよかった…と思う本。学ぶ前に知りたいことがたくさん書いてある。29ギリギリ、20代のうちに読めてよかったと思っておこう…。
初版はかなり昔のもののようなので、思考を記録しておくための技はかなりアナログ。しかし、思考の集め方、捨て方、整理の仕方、組み合わせ方の基本は同じ。とてもためになる話ばかり。
著者は人文系の人であるため、人文系の大学生友人たちはこういった学びをしていた(している)んだなぁという視点も持てた。かくいう私は自然科学系の専攻で現在メーカー技術職だが、思考の組み立て方は同じで応用できる内容。
本作では、コンピューターの思考(記憶)に勝つために拡散的思考や収斂的整理、忘却といったことを身につけるべきと記載されていた。最近ではAIが収斂的整理を担っているように思う。いよいよ我々は生きるために、拡散的思考と忘却の技を身につけなければいけない。
余談だが、最近聞いていた三宅香帆さんのPodcast「視点倉庫」で料理研究家の長谷川さんが語っていたレシピの開発法。この本に書かれているような思考法でレシピを開発しているように聞こえた。読んだ直後に聞いたからかもしれないが。どんな分野でも応用できる思考法だろうとやはり思う。
以下、重要と感じた部分を羅列。
・飛行機型の思考(所謂イノベーション?)を身につける必要がある。
・インプットしたものは、一旦傍に置く。忘れる。重要な部分だけが残り、それを組み合わせる。
・中心部より周辺の方が思考が働く現象がある。寝ている時や移動している時、トイレにいる時、シャワーを浴びている時など。
・頭をよく働かせるために、忘却しなければいけない。忘却に必要なのは、睡眠と、自分が何に興味があるかという価値観。
Posted by ブクログ
この本を読んで学んだ事。
情報過多のこの世の中では、情報を忘れて頭の中に余裕を持たせるべきだという事。
何かを考えたい時は時間を空けたりして何も考えない時間を作る事。
コンピューターが台頭している中で人間はより考える力が必要になってくる事。
何か思考を整理したい時は抽象化させて、他人にも共有できるようにしておくこと。
あと、考えに正解はないって事かな。
こんなところですかね。
次は続編の忘却の整理学を読んでみたいです!
Posted by ブクログ
かなり昔に書かれた本だけど、睡眠やコンピュータと思考の関係性など、まったく古い感じがしない。忘れること=アンラーニングはAI活用でも重要テーマだし、同質の集まりではなく異なる専門性によるコミュニケーションの貴重さも、日本企業でなかなか進まない新規事業開発でよく聞かれる話と思った。
「ひとつだけでは、多すぎる」は本当に腹落ちする。
アイデアのヒントを発酵と表現しているところ、古典が長い時間を潜り抜けながらあらゆる解釈を許容内包して生き残ったものという考え方などなど、面白いと感じた。
Posted by ブクログ
わざと焦らすことで知りたいという気持ちを芽生えさせ技を盗むようになる。これが自走できる人を育てる育成で、伝統芸能などと結びついているのだと知った。また朝飯前を逆手に取り、朝と昼を一緒にしちゃってそれまで頑張るは今もやっていたのでおかしかった。現在一次情報から本にされた二次情報から文の引用を行っているが、更に三次情報にするために自分の文章にする行為をしようとしていたので、情報という概念の整理につながった。
Posted by ブクログ
本屋で平積みになっていたところを購入した。
最近、自分の思考の弱さというか、考えを構造化することが苦手だと感じることが多かったので、タイトルに惹かれた。
読みやすい、ハウツー本や自己啓発本ばかり読んでいたので、短編で構成された語りかける感じの本が久々で、リハビリも兼ねて好きなところから読めるのが良かった。
朝活をしようとか、ノートを取ろうとか、ずっと薄っすらやりたいなと思っていたことが書かれていて、また時間をあけて読み返したいと思った。
Posted by ブクログ
発想は貶されると消えてしまうので語っては行けない。語るなら別ジャンルの人間たちと貶さないように語り合う。思いついたことをカード上にして書き留めておく。寝かしてあまり近視眼に寄らない様にする。寝るか散歩するか風呂に入るかして一泊おく。物を読むときは知っていること、知らないこと、未知の領域を深化するように読んでいく。
Posted by ブクログ
新聞広告で○○大学で最も読まれたと、連日広告掲載されている。知識の詰め込みより思考すること。コンピュータが人の記憶を凌駕した。現在はAIが人の知能に対峙し、人は人ならではの思考を求められるまでになった。学生や若いビジネスマン向け。2026.2.25
Posted by ブクログ
出版は昔のものだったが平積みされていてすごかった
以下印象に残ったことを箇条書き
・グライダーでなく飛行機を育てる教育
・書くことは整理につながる
・散歩、風呂はよい
・馬上、枕上、厠上
・ものを忘れることの有意さ
Posted by ブクログ
40年以上読まれているにもかかわらず、全く古い知識がない。AIが普及した現代においても思考を整理するアクションにおいて十分適応できる。東大京大生や、本がすらすらと読めている学生などの読者層であれば問題ないのであろうが、読点が多くAB数字なども多様するため、あまり学力が高くないわたしにとっては難しいと感じ、古文のようで時間がかかった。内容自体はわかりやすい例ばかりでユーモアもあるので読み継がれる理由がわかる。
Posted by ブクログ
思考するときはいったん寝かせろ、メモなどせずに記憶から忘れさせたのちに思い出せる内容が良い、朝が一番思考できる、移動中や枕の上が一番閃ける的な。
Posted by ブクログ
学校教育はグライダー能力。飛行機能力を身に付けよう。ハイブリッド型を目指す。
養うためには、
朝を活用。
問題を寝かそう。DMNを活用。
頭の中を整理。自然忘却システムである睡眠が大事。
思考力は人間関係でも深まる。自分を認めてくれる人と付き合おう。他者を肯定しよう。
飛行機人間になる方法は書かれておらず、人の考えに触れることによって、自由に考える楽しさを書いている。
Posted by ブクログ
AIの黎明期に当たる現在では、本書の内容が若干古めかしく感じます。今は「コンピューターに負けない人間を創る」ことよりも、「AIをうまく使いこなせる人間」を創り上げる時期に来ているような気がします。