作品一覧

  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    <浮かぶ都市>の高卒者は、<沈む都市>の大卒者より給料が高い――。 気鋭の経済学者が実証した「ものづくり」大国にとっての不都合な真実! 「いい仕事」はどこにあるのか?なぜ「いい仕事」は特定のエリアに集中するのか? アメリカではシアトルなどの都市で 労働人口増加、投資増加、雇用増加の好循環が生まれている一方、 かつて製造業で隆盛を極めたデトロイトなどの都市は 過去20年以上にわたり人口流出、失業率の上昇に悩まされている。 両者の格差はそのまま平均賃金格差に反映されており、 成長する都市の高卒者の給料は衰退する都市の大卒者の給料よりも高い。 沈む都市周辺にいる限り、スキルアップの努力は大部分が無駄になる。 なぜ特定のエリアに雇用が集中して平均賃金が上がるのか。 本書ではこれを「イノベーション産業の乗数効果」で説明している。 イノベーション系の仕事1件に対し、地元のサービス業の雇用が5件増えるというのだ。 この乗数効果は製造業の2倍。ゆえに富める都市はさらに富み、沈める都市はどんどん沈む。 《本書は、日本が、世界が、そしてあなた自身が 「イノベーションの世紀」という大海原へ飛び出すための、心強い羅針盤となるだろう。 本書を手に、一人でも多くの日本の読者が、過酷なこの航海をぜひ成功させてほしい》 (大阪大学経済学部准教授・安田洋祐氏による本書解説より) 日本人の働き方、ものづくり重視の産業政策、雇用政策に一石を投じる一冊。 【目次より抜粋】 ◆第1章 なぜ「ものづくり」だけではだめなのか 高学歴の若者による「都市型製造業」の限界 先進国の製造業は復活しない ◆第2章 イノベーション産業の「乗数効果」 ハイテク関連の雇用には「5倍」の乗数効果がある 本当に優秀な人は、そこそこ優秀な人材の100倍優れている ◆第3章 給料は学歴より住所で決まる 上位都市の高卒者は下位都市の大卒者よりも年収が高い 隣人の教育レベルがあなたの給料を決める ◆第4章 「引き寄せ」のパワー 頭脳流出が朗報である理由 イノベーションの拠点は簡単に海外移転できない ◆第5章 移住と生活コスト 学歴の低い層ほど地元にとどまる 格差と不動産価格の知られざる関係 ◆第6章 「貧困の罠」と地域再生の条件 バイオテクノロジー産業とハリウッドの共通点 シリコンバレーができたのは「偶然」だった ◆第7章 新たなる「人的資本の世紀」 大学進学はきわめてハイリターンの投資 移民政策の転換か、自国民の教育か
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

    Posted by ブクログ

    年収、雇用、イノベーションは全て住むところで決まる

    知らないと気づかない年収と場所の関係性を提示する
    ありそうでなさそうな良書

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    2023年05月28日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

    Posted by ブクログ

    都市集積の経済、特にITの集積による都市活性の話。
    クリエイティブな議論を巻き起こすリアルな空間と、それに伴って発達するサービス業他の産業による都市の膨張について、アメリカの実例を元にした研究。

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    2021年08月09日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

    Posted by ブクログ

    日本語版のタイトルのインパクトである。 英語版を直訳するなら「雇用の新しい地理学」だろうか。しかし日本語のタイトルは極めて本書の要旨を抑えていると思う。

    年収を得るには雇用が必要だ。経済が活発な地域では、平均的な収入は高く、また雇用も多い。経済が活発であるとは、そこに産業があるということだ。かつて産業とは製造業だった。今でも製造業が重要であることにはかわりはないが、その形は大きく変わってきている。本書でまず理解すべき点の1つ目は「製造業」と「イノベーション産業」の違いである。アメリカ国内での製造業は、その多くが海外に拠点を移しているせいで没落している。日本も例外ではない。日本のメーカーでもあ

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    2020年03月30日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白い。お金増えると格差が増える、、ではなく、お金持ちが増えると、周りも裕福になる、というのを示したのはとても胸に残る。
    あらゆる人間はお金でつながっており、損得勘定で見ても、どんな人間でも大事だなぁとひしひし感じてとても豊かな気分になれる。

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    2019年07月17日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

    Posted by ブクログ

     題名からは、煽りの入った挑発で話題をとるような本かと思っていたが、そのなものとは全く異なるまともな経済学の本である。
     イノベーション産業は、従来の自動車などの産業よりも乗数効果が大きく、レストランや美容室などの地場産業への賃金上昇などの波及効果が大きいとか、イノベーション産業ほは高学歴社員を必要とするとか、実際に会って議論することが大事とか、現在の状況を示し、それらが一部の都市に集中していることの理由と説明する。
     今後の繁栄は、相互につながる高学歴層が大勢いる都市がリードするイノベーションに依るというものだ。その都市に住めば、生活産業など非イノベーション産業の人でも、賃金は上がっていくの

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    2017年07月10日

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