あらすじ
人生の壁を超えるための、勇気と情熱をあなたに。
「僕だって、描くんだったら一位になりたいんです」
「原稿料は絶対に上げないでください。仕事がこなくなります」
「僕は描きたいんです。描くことなら、いくらでもある」
「頼むから仕事をさせてくれ」
「漫画の神様」と呼ばれた巨匠、手塚治虫。
彼が遺した言葉と、その背後にある人生哲学とは。
生涯で15万枚もの原稿を描き上げ、アニメーション制作に奔走し、入院中もペンを握っていた手塚氏。情熱のまま自分の可能性に挑戦した彼は、その地位や才能に甘んじることなく、常に努力をし続けました。
亡くなる直前まで限界に挑んだ手塚治虫が遺したのは、人生を「本気で生きる」ためのメッセージ。決して平坦ではない人生を、前向きに送るためのヒントを見つけられる1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いつだって、貪欲だった。
誰よりも、自分を信じた。
少しずつでも、歩を進めた。
僕は描きたいんです。
描くことなら、いくらでもある。
いい映画をたくさん観なさい。
いい小説をたくさん読みなさい。
いい音楽をたくさん聴きなさい。
僕にとってなによりも重要なことは、ハングリー気持ちだ。つねになにかに飢えている緊張感が、僕の健康を支えている。
僕だって、描くんだったら一位になりたいんです。
なんとしてでも、この世界を、この地球を、未来へとつなげていかねばならないと思います。僕には何の力もないから、ただマンガでこんなことをメッセージしつづけたのです。僕は大人の目から見たらわかりきったことのように思われようが、いちばん大事だと感じるものをメッセージしつづけてきたつもりです。
あと40年ぐらい描きますよ。アイデアだけは、バーゲンセールしてもいいくらいあるんだ。
おとななんかすぐ死んじゃうんだから子供たちにメッセージを送らなけれはいけないんです。
時にはよっては、信じていた人々に裏切られることもある。そんな時、自分自身が強い楯であり味方であることが絶望を克服できる唯一の道なのだ。なんどもの体験からひとつのことばが生まれた。「人を信じよ、しかしその百倍も自ら信じよ」この座右の銘は私の創作なのである。
世界中の子供たちがマンガを読み、お互いに理解しあって、行動を起こしてほしい。それがきっと平和につながると思うんです。世界語の漫画を、使って何かやる、素晴らしいことですよ。