【感想・ネタバレ】現代思想入門のレビュー

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Posted by ブクログ

デリダ、ドゥルーズ、フーコーなど現代思想(あるいはポスト構造主義)といった取っ付きづらい思想を日常生活で例え、分かりやすく解説した良著。

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2024年05月17日

Posted by ブクログ

構造と力を読むために購入
現代思想についてわかりやすく解説されていた
本書のラストのところは自分の中で消化不良が否めない
面白かった

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2024年04月12日

Posted by ブクログ

哲学には興味があるけれどよく分からないままでこれまで生きてきたが、非常に分かりやすかった。本文の半分くらいまでは概念がわからない箇所も多かったのだが、そこは後でまた読み直そうという気概で読み進めていくと、その分からなかった箇所が途端に理解できる感覚に陥り、読みやすさが増した。砕いてあるにも関わらず論理性が高く、分かりやすかった。一生を共にする本だと思う。

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2024年04月01日

Posted by ブクログ

読むのに時間がかかったが大変面白かったです。大学の講義などで断片的に勉強したことはあったが、体系的にわかりやすく説明されており予備知識ゼロの私でも苦なく読み通すことができました。
一度説明した用語でも次章であらためて説明してくれたり、初心者を置いていかない優しさと配慮が素敵でした。生の講義を聞いているようでした。言葉の選び方が美しい...。
抽象的なことをひたすら考える時間は癒しです。

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2024年01月26日

Posted by ブクログ

現代思想が意外と現代じゃないということがまず驚き。でも、現代人の考え方のベースにはなってるんだろなぁ。二項対立、脱構築…

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2024年01月15日

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他の方のレビューにもあるように、専門家がここまで平易な言葉でフランス現代思想を書き下すことへの勇気とその力量に驚き。

世相が荒れているのでどんどん脱構築していきたいですなー

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

専門家が、これだけざっくりサバけた調子で現代思想について解説するには、よほどの勇気と自信がないとできないことだと思うが、それを見事にやってのけている感じ。わかりやすくて面白い。言い回しが巧みだ。

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2023年10月20日

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 ポスト構造主義の哲学の入門書ということで読んでみた。哲学書らしい衒学的な記述は抑えられ、講演のトークその聞くような印象を受ける内容だ。
 内容的なことは敢えて書くまい。ボロが出ること必定だからだ。もっと表層的な感想として、哲学というのは時代の影響を受けるということを再認識したことがある。真理を追究する学問といえども、時代の風潮の強い影響からは逃れられないということだ。
 さらに筆者も述べるように記述された言語の性格も思想形成に深く関与している。本書で取り上げられているのはフランスの哲学者だが、フランス語の文法や表現形式が思想の骨組みになっているのは明らかだ。
 本書は哲学をライフハックの手段として使うことを提唱する。こういう考え方も現代風なのだろう。

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2023年08月21日

Posted by ブクログ

分かりやすいー、この哲学を詳しく知りたい人はこれを読みなさいまで繋げてくれてるのありがたし〜(結局読んでないけど)

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2024年05月01日

Posted by ブクログ

善と悪、得か損か、みたいな分かりやすい二元論が溢れる日常生活で感じるなんとも言えない違和感を、見事に言語化してくれる本でした。現代思想の巨人たちの難解な著作を噛み砕いて説明してくれますが、それは今生きてる社会の問題にダイレクトにつながる議論だと感じます。

良かれと思って作られるルール、道徳、システムなどが、知らず知らずのうちにそこからはみ出す存在を抑圧しているというのは、安全で快適な反面、少々息が詰まる空気がある日本に住んでいると、本当に実感できます。

現代思想の大きな話がメインんですが、それを日常生活に応用するハック的なアイディアも面白いです。整理整頓せず、ある程度のノイズを入れることがクリエイティビティには重要。仕事は始めたり終えたりするのではなく、全てが継続するプロセスがと考えると気が楽。ビジネス本は分かりやすい選択肢を与えて安心させてくれるが、変化する社会において効果は長くは続かない、などなど。

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

わかりやすかった!がしかし、ポスト・ポスト構造主義あたりから、段々とまたわからなくなったので勉強は必要。入門の入門だけど、これぐらいが私には丁度良かった。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

『構造と力』を読み進めるための前段としてチョイス
やはり考えることを考える哲学は捉えどころがなさそうでありつつも、自分が普段持つ思考の原点ありそうな気がしている
ただこれを足がかりにもう少し読み進めてみようと思う

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2024年03月31日

Posted by ブクログ

入門書のための入門書のようだが、哲学的なものはなかなか手強かった。何度も読み返してなんとかフレームだけはイメージできた。

デリダ 概念の脱構築
二項対立のマイナス要素に味方になる別の論理を展開、対立項の優劣がつかない状態をつくり両義的な第三の概念を持ち出す

ドゥルーズ 存在の脱構築
世界は差異からなり同一性より差異が先
様々なものがあらゆる方向に複雑に絡まって普遍的な接続可能性をもつものと捉える

フーコー 社会の脱構築
権力は上からの圧力だけでなく下からそれを支える構図がある
権力の始点は明確ではなく多方向の関係性で権力は成り立つものとしている

マイノリティはマジョリティの論理により切り分けられたものに過ぎず、お互いをそれ自体として認識する寛容さが大事。
0か100かの最近の風潮を見るにつけ複雑なものは複雑なものとして、単純化し過ぎないことが現代思想の要素であり世界に彩を与えてくれるものではないかと思う。

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

フーコー、ドゥルーズ、デリダを中心に、現代思想展開を追う。
引用なども入り読解の実例を挙げながらは面白い。肩の力を抜いて読解しようみたいな姿勢は好きだが、後半はオーディオブックで読解するにはハードルの高さを感じた。

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2024年02月08日

Posted by ブクログ

二項対立の考え方から、デリダ、ドゥルーズ、フーコーが考えるそれぞれの脱構築に対する考え、ニーチェ、フロイトが提示する無意識の流れなど、現代思想の根源についてイメージする事ができる良本でした。哲学的、物事の理解や捉え方は各々で良いと思うし、その考えを表現していく為の基礎になるようなものが学べたと思います。

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

私には読み通すのはちょっと難しいかなと思ったが、新書No.1というので手に取った一冊。入門というだけあって、分かりやすかった。現代思想というのは昔からの流れに添っているのだなということが、少しでもわかって良かった。頭のいい人が分かりやすく話すのを聞くのはすごい好き。

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2023年10月31日

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哲学は抽象的で形而上学的な議論がメインのイメージがあったが、本書を通して、哲学は地に足の付いた内容で日常生活とも地続きであると気づいた。
例えば、ニュースでも勝ち組/負け組などYES・NOの二項対立で議論されるケースが多いが、これも現代思想の観点で読み解くことができる。著者は、デリダ、ドゥルーズ、フーコーの思想を、概念(二項対立では簡単に語れなくてグレーゾーンが常にあるよね)→存在(自分と他者は完全に区別されるというか双方向に影響受けるよね)→社会(権力構造は上から下だけではなく、被支配者が自分の不安を取り除くために、自己抑制と即物的アプローチで支配を望んでるよね)と論理を展開していく。
二項対立の議論を発展させ、秩序の外部にあるヤバいやつの重要性を取り上げた、ニーチェ、フロイト、マルクスの思想を紐解く。全てが思い通りではなく、予想外のハプニングが起きるからこそ、日常生活は刺戟的になる。ニーチェはこの秩序と混乱の拮抗状態の重要性を指摘し、フロイトは無意識こそが外見的な行動を決定していると主張し、マルクスは偶然に労働階級と資本家階級が決まることで社会構造が固定化されると資本主義を批判する。
3人の思想はバラバラに見えて、根底では「理論的に当然とされたものは、無意識・無秩序・偶然によって生まれている」という観点で共通している。本来は人間が持つヤバさを倫理観・論理で制御していおり、もはや社会の前提を疑うこともできなくなっていると言える。
我々の常識は二項対立から脱しきれていなかったり、無秩序・偶然性を無視してる可能性が高かったりして、そもそも疑うことすら難しい。けど、現代思想をツールとして使うことで、常識が生まれるメカニズムを理解し、自分の考えを持つことができると、本書を通して学ぶことができた。

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

わかりやすい言葉でデリダ、ドゥルーズ、フーコーを中心にした哲学を教えてくれてとても面白かった。今の時代を生きるための考え方が学べると思う。

巻末に、本書は「こうでなければならない」という枠から外れていくエネルギーを自分に感じ、それゆえこの世界において孤独を感じている人たちに、それを芸術的に展開してみよう、と励ますために書かれたのでしょう。と書いてあったように、ちゃんとしなくちゃいけない、秩序が強化されていくような現代社会に疑問やしんどさを感じてる人は読んでみると良いと思う。

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2023年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

哲学とはそのものが目的でなく、それを用いて社会を分析するツールとなりうる。
デリダ・ドゥルーズ・フーコーの脱構築は、二項対立を留保し、問題をとらえなおすことで、考えをより広げ、深めるツールである。
単純化したら台無しになる複雑なリアリティを単純化せずに考えるために、現代思想を学ぶ意義がある。これにより、秩序化(きちんとする)方向へ進む現代において、現代思想は秩序からずれるもの(差異)に注目する。
近代は市民社会・進歩主義・科学主義などが組み合わさり、みんなが同じように未来を向いている時代であった。これがポストモダンに入り、資本主義の発展の中で価値観が多様化し、共通の理想を喪失、大きな物語が失われ、「目指すべき正しいものなんてない」「相対主義」の時代へ移行した。
仕事の効率化を図り、職場をより良くするということは、剰余価値のピンハネという下部構造の問題から目を背けることである。

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2023年09月23日

Posted by ブクログ

著者の千葉雅也さんはドゥルーズのファンだそうで、ドゥルーズの章では力が入っているように感じました。この本は、物事の対立構造(善悪、良し悪し、勝ち組負け組など)に対して「脱構築」という思考のメスを入れるやり方を教えてくれます。一回読んだだけでは全てを理解するのは難しいですが、感情や時勢に惑わされない思考法を学ぶ第一歩となってくれます。

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2023年09月07日

Posted by ブクログ

私は、「哲学=難しい思想を難しい言葉で綴る、一般人には理解し難い抽象的な学問」と認識していて、どっちかというと宗教とかそっち系に近い印象を持っていた。これまで哲学の本は読んだことがなかったが、この本が話題になって気になったので読んでみた。

意外に面白い
意外にロジック的な学問

というのが率直な感想。


一回読んだだけでは全てを理解しきれていないが、この理論をしっかり理解したら、生きていく上での助けになる思考法みたいなものが見える気がした。
哲学は思いっきりフワッとした抽象度の高い学問だと思っていたので、なんとなく数学的な要素もあるのだと知れたのは驚き。レオナルドダヴィンチが哲学者、数学者、芸術家といった、一見全然関係ない学問に精通していたのを、ただ単に多才な人だと思っていたが(それは本当にそうなんだろうけれど)、全ては繋がっている考え方?みたいな部分をこの本を通じて感じた。

そして1番最後の付録で、哲学書の読み方を解説しているのがとても良かった。カッコつけで書いているから気にするな、全部理解できなくても良い、フランス語は語彙が少ないなどの言葉に結構励まされたし(笑)、シンプルに読み替えることができるんだと知れて哲学を少し身近に感じることができた。(ちょっと大学受験で古典とか現代文をロジックを使って解釈してたのを思い出した)

感想を具体的に述べられるほどちゃんと理解できていないのが悲しいが、あと数回読んでみたいと思える本。哲学って面白いのかも。

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2023年09月06日

Posted by ブクログ

わかりやすいという以上に全体を通して想定読者に対しての優しさみたいなものが通奏低音になっているように感じた。窮屈で生きにくい社会でなんとか生き延びていくための武器、いや身を守る鎧としての現代思想。本書が新書大賞を受賞する程読まれているというのは嬉しいことですね。現代思想の構造をメタ的に捉えた「現代思想のつくり方」がすごいわかりやすかったし、最近の人文書読んでるとよく名前の出てくるメイヤスー、マラブーについて入門の入門ができたのは良かった。あと少し触れられていた『規則と意味のパラドックス』読んでみたい。

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2023年09月05日

Posted by ブクログ

一冊にとんでもなくいろいろな方向から現代思想や西洋哲学についての解釈のコツが書かれていました。

初心者にはまだまだ難しくて、、、半分も理解できただろうかと思ってしまいますが、いつかもう一度読み返したとき、今よりはちょっと理解できるようになっていたら嬉しいと思いました。

何と何の二項対立の構図になっているかを意識して、そのどちらかへの分類を一旦留保するという考え方。
人はわからないことに名前をつけて、分類して、整理すると安心するけれど、果たしてそれはよいことなのか?その整理は本当に合っているのか?

…というのも、いい/わるい、正しい/間違いの二項対立になっているのですね。”泳がせておく”っていう表現がやっぱりしっくりくる気がします。
それは何かのタイミングでどこかに留まることはあるかもしれないけれど、それもちがうところに向かって動き出すかもしれないという感じ…うーん、どれだけ日常的に意識できるでしょうか。

難しくはありましたが大変興味深くて、なにかこれからの興味の入り口になりそうな気がします。

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

前半のデリダ、ドゥルーズ、フーコーの二項対立からの様々な脱構築の解説まではなんとか付いていたが、その先は付いていけず、第5章でもはや何も頭に入らなくなったので読書断念。入門書ですらこれだから哲学は難しい。やはり時間がある人が自分や社会に向き合って考え続けて知を探求するような学問なのかと思いました。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

哲学の「て」も知らない人間が<入門>という字につられ手にとった。理解できる部分もあったし、ちんぷんかんぷんな箇所もあったりと個人としては難しい本だった。
新書大賞にもなってたくさんの人に読まれているわけだし、みんな賢いな、すごいなと思いながら読んでいた。
でも、ちゃんと著者自身の親切さは出ているような気がして、これ勉強したかったら◯◯に書いてあります。って全ての説明に補足があるところは良いなと思った。
何度か戻っては読んでを繰り返したが、時間をおいて再読したい。

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2024年04月12日

Posted by ブクログ

1960年代から90年代にかけて発展したフランス現代思想を下地にした、入門書を読むための入門書という本。入門書を読むための入門書と冒頭に書かれているだけあって、分かりやすい文章と言葉で述べられていて、現代思想の輪郭を掴むのにはちょうど良い内容だった。
二項対立とそれからの様々な観点からの脱構築の仕方や、同一性と差異の関係性など興味深い内容が多く含まれていた。現代思想は、今では古典と呼ばれてしまうと言うが、今の社会に生きる私たちには重要な考え方だと感じる。
もう少し深く本書を読み、さらに別の入門書を読んで現代思想についてより深く考えられるような力を身に着けていきたいと思わせてくれた。

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2024年01月30日

Posted by ブクログ

少し難しかったが、読むこと自体が面白かった。

真理を追いかけ続けるのではなく、一つ一つ目の前のことに行動して考えを繰り返すことが大事だなあと思う。

自分は、人から言われたことで自分を認識する、つまり人を鏡だと良くわかった。

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2024年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フロイト、ラカンは青春だったな……。
いい本。

@以下、コピペ

人生を変える哲学が、ここにある――。
現代思想の真髄をかつてない仕方で書き尽くした、「入門書」の決定版。

デリダ、ドゥルーズ、フーコー、ラカン、メイヤスー……
複雑な世界の現実を高解像度で捉え、人生をハックする、「現代思想」のパースペクティブ

□物事を二項対立で捉えない
□人生のリアリティはグレーゾーンに宿る
□秩序の強化を警戒し、逸脱する人間の多様性を泳がせておく
□権力は「下」からやってくる
□搾取されている自分の力を、より自律的に用いる方法を考える
□自分の成り立ちを偶然性へと開き、状況を必然的なものと捉えない
□人間は過剰なエネルギーの解放と有限化の二重のドラマを生きている
□無限の反省から抜け出し、個別の問題に有限に取り組む
□大きな謎に悩むよりも、人生の世俗的な深さを生きる

「現代思想は、秩序を強化する動きへの警戒心を持ち、秩序からズレるもの、すなわち「差異」に注目する。それが今、人生の多様性を守るために必要だと思うのです。」 ――「はじめに 今なぜ現代思想か」より

[本書の内容]
はじめに 今なぜ現代思想か
第一章 デリダーー概念の脱構築
第二章 ドゥルーズーー存在の脱構築
第三章 フーコーーー社会の脱構築
ここまでのまとめ
第四章 現代思想の源流ーーニーチェ、フロイト、マルクス
第五章 精神分析と現代思想ーーラカン、ルジャンドル
第六章 現代思想のつくり方
第七章 ポスト・ポスト構造主義
付録 現代思想の読み方
おわりに 秩序と逸脱

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2023年08月13日

Posted by ブクログ

噛み砕いて書いてはあるけど、それでも難しい。

全体を通じて、物事を「二項対立」による良し悪しをやめようという話だと思う。二項対立を当てはめて良い方を選ぼうとするけど、実際には良し悪しをつけられない曖昧なことも多くないか?という。

一方で、「正しい側」と「おかしい側」の二つの括りが共存している状態が社会の本来のデフォルトだとも言っていて、二項対立を肯定してないか?とも思ったり。
ブルーピリオドで「反権威主義組織は権威を証明する存在だからいてもらわなくては困る」と犬飼先生が言ってたけど、存在や概念は対立するもう一方があることによって成り立つ(際立つ)ものなんだとも思う。

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

半分くらいで終了。
途中まではなんとかついて行ったものの、マラソンでいう所のキツくなる30キロ地点くらいで脱落。あざした

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2023年08月03日

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