【感想・ネタバレ】現代思想入門のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

途中までは理解できたけれども 第6章 あたりからよく分からなくなった。他の人の感想を見ると同じような人も多かったので安心した。
入門 と書いてあるけれども 初心者では全ては理解できないと思う。 けれども決して 入門書 ではないというわけではなくて、この本を読むことで、 次のステップの本が読みやすくなるという意味では素晴らしい入門書だと思う。 各パートにおける次のステップの本を紹介してくれているのもありがたい。
そして、この本が入門書としておすすめなのが、一度読んだだけで全てを理解しようとしなくていいことや初学者が最初にぶつかるであろう壁は決して能力が低いから出現する壁ではなく、誰にでも発生しうる壁であることを教えてくれる点、理解が難しいと思っているところについては 著者が ここは難しいですよね と共感してくれる点であると思う。
他に学んだ点としては、哲学書 の 読み方は人それぞれで、研究者によって解釈が異なるということである。 つまり、私たちがデリダ や ドゥルーズなどの考えを100% 理解する必要はなく、(これもまた難しいが、)私達なりの解釈を得ることができれば良いのだということである。 これは初学者にとって大きな励みになる考え方で、私はこの本を読むまで、いかに哲学者の考えを正しく理解するかが大事で、それはすごく難しいことだと思っていてなかなか手をつけられない 分野だったのだが、この考え方を知って、今後もこの分野の本を読んでみようという気になった。
著者の西洋哲学を学ぼうとした最初の動機が、何かかっこよさそうだったからというのは、私も同じだったので、皆そうなのかと安心した。

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2024年06月22日

Posted by ブクログ

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というわけで、人生は変わらなかったが現代思想特にフランス現代思想を体系的に学ぶことが出来た。
差異の哲学や世界とは無限的でたどり着くことができないものだから、自分の有限の範囲で出来ることをしようと論じるのが哲学→啓発へ移っている感じがした。(脱構築化をしています、悪しからず)

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2024年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

哲学とはそのものが目的でなく、それを用いて社会を分析するツールとなりうる。
デリダ・ドゥルーズ・フーコーの脱構築は、二項対立を留保し、問題をとらえなおすことで、考えをより広げ、深めるツールである。
単純化したら台無しになる複雑なリアリティを単純化せずに考えるために、現代思想を学ぶ意義がある。これにより、秩序化(きちんとする)方向へ進む現代において、現代思想は秩序からずれるもの(差異)に注目する。
近代は市民社会・進歩主義・科学主義などが組み合わさり、みんなが同じように未来を向いている時代であった。これがポストモダンに入り、資本主義の発展の中で価値観が多様化し、共通の理想を喪失、大きな物語が失われ、「目指すべき正しいものなんてない」「相対主義」の時代へ移行した。
仕事の効率化を図り、職場をより良くするということは、剰余価値のピンハネという下部構造の問題から目を背けることである。

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2023年09月23日

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