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Posted by ブクログ
物理的なスイッチ(反射)→ 体の反応(変化) → 意識の解釈(感情)
自分の性格や感情は「自分そのもの」ではなく、意識という運転手がたまたま乗っている「乗り物」みたいな話を聞いたことを思い出した。
だから、その乗り物の癖を理解して乗りこなせ、みたいな。
メタ認知の力を高めたいなと思ったり。
以下メモ
・ピンク色ニューロンが活動をやめてしまったら、ピンク色は見えなくなってしまう。なかったことになる。
外界にピンク色が存在しているかどうかは重要でなくて、脳の中のピンク色担当のニューロンが活動するかが「存在」するかどうかを決めている。
脳の活動こそが「事実」であって、実際の世界である「真実」については脳は知りえない。
・進化の過程で動物達は他者の存在を意識できるようになった。そして他者のしぐさや表情を観察することによって、その行動の根拠や理由を推測できるようになった。他者の心の理解、これが自分に対しても行われることで、自分の「心」に自分で気が付くようになったのではないか。
だから、身体表現を通じて自分を理解するという流れができた。
・脳は自分のとった行動を観察して、「あっ、自分は今こう考えているんだ」と知覚する。身体状況を説明するための根拠を過去の記憶に求める。以前はこうだったから今回もこうに違いない。推論(アブダクション)
自分の好き(嫌い)なものにはこれまでの人生でそう感じるように条件付けされてきた何かがある。そういう脳の回路ができあがってきた。なんとなく好き(嫌い)の裏にはこれまでの人生がある。
・フィードバックがあれば、無意識なものでもコントロールできるようになる。例えば、血圧や胃酸の分泌。
・嗅覚はあらゆる感覚の中で一番原始的。五感の中で最初にできた感覚は「におい」
においだけには1,000個のセンサーがある。寝ているときでもセンサーが反応して情報を脳に届けている。
・脳のゆらぎ
僕らの行動は情報の「利用」と「収集」
この2つの行動が交互に入れ替わる。これを実現しタイミングを生み出しているのが脳のゆらぎ
・科学の醍醐味は、世界のからくり、理屈を解明すること自体よりも解明していくプロセスにある。
仮説を検証して新しい発見が生まれたら、その発見を過去に蓄積された知識を通じて解釈しまた新しい発見に挑む。パズルのピースを少しづつ露礁させていくようなプロセスが面白い。
・言語
メタ構造の文章を作ることでメタ的に考えられる。
・リカージョン(入れ子構造)
無限を知る→有限を知る→欲望が過剰になる、死が怖くなる
・同時処理は7つまで
補足(AI)
・最初の反応が起こる理由:脳の「パターン・マッチング」
脳には、意識が介在するよりもずっと深い場所に、**「これを感知したら、即座に体を戦闘モードにせよ」というブラックリスト(テンプレート)**が保存されています。
脳(特に扁桃体)は、入ってきた情報を「意味」で理解するのではなく、「形」や「速度」などの単純なパターンで照合します。
例①:なぜ「蛇」で足が震えるのか?(視覚のトリガー)
蛇を見たとき、私たちの意識が「あ、蛇だ。毒があるかも」と判断するより先に、脳の視覚システムは**「細長くて、くねくね動くもの」**という視覚パターンを検出します。
トリガー: 「細長い+くねくね」という特定の視覚情報。
脳の処理: 扁桃体が「このパターンは危険だ!」と、わずか0.1秒足らずで判定。
体の反応: 運動神経に指令を送り、筋肉を小刻みに震わせる(シバリング)。
なぜ震える?: 筋肉をすぐに動かせるよう温め、逃走の準備を整えるため。
これは、太古の昔に蛇に噛まれて死ななかった先祖たちが、この「自動スイッチ」を持っていたからこそ生き残り、私たちにその回路を遺伝させてくれた結果なのです。
Posted by ブクログ
脳科学の面白さを多方面から説明した良書です。
著者が実験もシミュレーションもできる研究者なこともあり、かなり幅広い脳科学の題材が扱われていました。
・行為の正当化のために認知を変える
・無意識の影響
・既存機能の使い回しによる新機能の習得
・感覚器の違いによる認識する世界の違い(生物から見た世界っぽい)
・決定論と自由意志
・ノイズと創発
・ベキ則とルール
・再帰性による有限も無限の理解
などなど、どれも非常に興味深い内容で、世界の見方が変わるような新たな視点を得られました。また著者も述べていましたが、単に脳の仕組みを説明するのではなく、その意義についての説明に重点が置かれており、全体を通してとてもワクワクする内容でした。中高生が読んだら脳科学に興味を持ちそうな、面白い本だと思います。
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