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「心」はいかにして生み出されるのか? 最先端の脳科学を読み解くスリリングな講義。脳科学の深海へ一気にダイブ! ベストセラー『進化しすぎた脳』の著者が、母校で行った連続講義。私たちがふだん抱く「心」のイメージが、最新の研究によって次々と覆されていく──。「一番思い入れがあって、一番好きな本」と著者自らが語る知的興奮に満ちた一冊。
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Posted by ブクログ
高校生への講義録。40歳前の著者の講義がみずみずしい。 脳科学に興味がある人は必読でしょう。 内容は盛り沢山。個人的には特に、地球誕生後の生命の起源の話と、初めて聞いた「創発」の話が印象に残る。 また著者は数理モデルで具体的に創発等のイメージを示してくれている。数学的思考の有用さにも気づかされた。 ...続きを読む中高生の内にこの本に出会えば、脳科学、生命科学、数学等々に目覚める人も出てくると思わせる素晴らしい本。
物理的なスイッチ(反射)→ 体の反応(変化) → 意識の解釈(感情) 自分の性格や感情は「自分そのもの」ではなく、意識という運転手がたまたま乗っている「乗り物」みたいな話を聞いたことを思い出した。 だから、その乗り物の癖を理解して乗りこなせ、みたいな。 メタ認知の力を高めたいなと思ったり。 ...続きを読む以下メモ ・ピンク色ニューロンが活動をやめてしまったら、ピンク色は見えなくなってしまう。なかったことになる。 外界にピンク色が存在しているかどうかは重要でなくて、脳の中のピンク色担当のニューロンが活動するかが「存在」するかどうかを決めている。 脳の活動こそが「事実」であって、実際の世界である「真実」については脳は知りえない。 ・進化の過程で動物達は他者の存在を意識できるようになった。そして他者のしぐさや表情を観察することによって、その行動の根拠や理由を推測できるようになった。他者の心の理解、これが自分に対しても行われることで、自分の「心」に自分で気が付くようになったのではないか。 だから、身体表現を通じて自分を理解するという流れができた。 ・脳は自分のとった行動を観察して、「あっ、自分は今こう考えているんだ」と知覚する。身体状況を説明するための根拠を過去の記憶に求める。以前はこうだったから今回もこうに違いない。推論(アブダクション) 自分の好き(嫌い)なものにはこれまでの人生でそう感じるように条件付けされてきた何かがある。そういう脳の回路ができあがってきた。なんとなく好き(嫌い)の裏にはこれまでの人生がある。 ・フィードバックがあれば、無意識なものでもコントロールできるようになる。例えば、血圧や胃酸の分泌。 ・嗅覚はあらゆる感覚の中で一番原始的。五感の中で最初にできた感覚は「におい」 においだけには1,000個のセンサーがある。寝ているときでもセンサーが反応して情報を脳に届けている。 ・脳のゆらぎ 僕らの行動は情報の「利用」と「収集」 この2つの行動が交互に入れ替わる。これを実現しタイミングを生み出しているのが脳のゆらぎ ・科学の醍醐味は、世界のからくり、理屈を解明すること自体よりも解明していくプロセスにある。 仮説を検証して新しい発見が生まれたら、その発見を過去に蓄積された知識を通じて解釈しまた新しい発見に挑む。パズルのピースを少しづつ露礁させていくようなプロセスが面白い。 ・言語 メタ構造の文章を作ることでメタ的に考えられる。 ・リカージョン(入れ子構造) 無限を知る→有限を知る→欲望が過剰になる、死が怖くなる ・同時処理は7つまで 補足(AI) ・最初の反応が起こる理由:脳の「パターン・マッチング」 脳には、意識が介在するよりもずっと深い場所に、**「これを感知したら、即座に体を戦闘モードにせよ」というブラックリスト(テンプレート)**が保存されています。 脳(特に扁桃体)は、入ってきた情報を「意味」で理解するのではなく、「形」や「速度」などの単純なパターンで照合します。 例①:なぜ「蛇」で足が震えるのか?(視覚のトリガー) 蛇を見たとき、私たちの意識が「あ、蛇だ。毒があるかも」と判断するより先に、脳の視覚システムは**「細長くて、くねくね動くもの」**という視覚パターンを検出します。 トリガー: 「細長い+くねくね」という特定の視覚情報。 脳の処理: 扁桃体が「このパターンは危険だ!」と、わずか0.1秒足らずで判定。 体の反応: 運動神経に指令を送り、筋肉を小刻みに震わせる(シバリング)。 なぜ震える?: 筋肉をすぐに動かせるよう温め、逃走の準備を整えるため。 これは、太古の昔に蛇に噛まれて死ななかった先祖たちが、この「自動スイッチ」を持っていたからこそ生き残り、私たちにその回路を遺伝させてくれた結果なのです。
脳研究者の母校での講義 レベルの高い高校生向けに、とても興味深い脳に関わる最新の研究内容をたいへんわかりやすく解説されている サッと気になったトピック 顔の半分 行動と感情 ひらめきと学習による無意識の直感 正しいと好 痛み 動かそうという意図の前に既に準備で、脳の指令よる運動の前に動いたという...続きを読む知覚 未来の知覚 自由否定 ゆらぎ アリの最適解への接近、シグナルの増幅の確率共振、創発 ベキ分布は構造 正規分布はランダム 回路の構造とノイズで機能 創発 モニターすることでフィードバックできトレーニング次第でコントロールできる
とにかく第一章、第二章の衝撃が凄まじい本だった。自分のことは自分でもよく分からない、という認識が圧倒的に強化された。と同時に、自分自身をデザインするという意識もより強固になった。 第三章、第四章は今の自分にはよく分からなかった。 へえ〜...?うん?よう分からん...。という感想。いつか読み返した...続きを読むら新しい発見があるのかもしれない。 個人的にはテンションが尻下り気味になってしまったので読後感は微妙だったが、第一章、第二章は感動モノだった。
高校生向けの講義を書籍化したものだけあって、とても分かりやすかった。 知っていることも多かったけど、驚くような脳の働きを知ることができた。
高校生向けの講義をもとにしているためか、今まで読んだ学術系の本で一番分かりやすく面白かった。 10年以上前に出版された本なので、最新の研究成果とは違うのかもしれないが、知らないことばかりで大変興味深かった。
★★★★★面白かったです。人間の脳についての最新の研究内容でした。高校生が対象の講義形式ですが、内容は私にはかなり高く読んでいてもちょっとわからないこともありました。実験データなど参考になる動画がネットの特設サイトで見れるのもわかりやすく良かったです。考えたことも無いようなことがたくさんあって言われ...続きを読むてみたら確かに不思議だなと思うことばかりでした。10年後には脳の研究では、どんなことが解明されているんだろうかと楽しみにもなりました。
脳科学の面白さを多方面から説明した良書です。 著者が実験もシミュレーションもできる研究者なこともあり、かなり幅広い脳科学の題材が扱われていました。 ・行為の正当化のために認知を変える ・無意識の影響 ・既存機能の使い回しによる新機能の習得 ・感覚器の違いによる認識する世界の違い(生物から見た世界っぽ...続きを読むい) ・決定論と自由意志 ・ノイズと創発 ・ベキ則とルール ・再帰性による有限も無限の理解 などなど、どれも非常に興味深い内容で、世界の見方が変わるような新たな視点を得られました。また著者も述べていましたが、単に脳の仕組みを説明するのではなく、その意義についての説明に重点が置かれており、全体を通してとてもワクワクする内容でした。中高生が読んだら脳科学に興味を持ちそうな、面白い本だと思います。
私たちが感じる世界は脳の解釈の結果であり、実際の世界ではないとすると。。。やはりまた、存在とは何か。。という不思議にリーチしてそれがまた新しい好奇心を活性させる。楽しい本に当たりました。
めちゃめちゃ面白い。 はじめから最後まで、講義形式で筆者が語っていくのが、すっと頭に入り、時々入る高校生のコメントが我々と同じ認識でかなり読みやすい。 専門用語もたくさん出てくるが、高校生に説明するという体裁のため、分かりやすく解説され、テンポよく読める。 この一冊を読んで、まず一言。 「...続きを読む人間って本当によく出来てる、けど一方で愛くるしい」 私が印象に残ったのは、「世界が5分前にできたとしたらあなたは信じるか?」という部分。 私たちの記憶って、何が正しくて、何が正しくないのだろう? そもそも正しいことってあるのか? 今まで考えなかった視点で物事を見ることができそう。 脳科学って、どんなもんかと思って読んだが、たしかに、どの学問にも付随されず、接着剤のような学問なのかなぁと納得。 同じ作者の他作品も読みたくなる。
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