朱野帰子のレビュー一覧
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乳幼児のいる専業主婦の孤独や辛さは経験者にしかわからないと思う。今振り返れば笑い話のようなことも、その最中では思い詰めて苦しかった。そんな事を思い出しながら読んだからかな、つい自分と重ねては腹が立ったりかなしかったり…何度も感情移入してしまった。当時はまだ専業主婦で子育てしている人の方が私の周りには多かったから、近所の人とおしゃべりしたりできたけど、今はそんなママ友を探さないと見つけられないんだと思う。共働きで子育てする人も、専業主婦で子育てする人も、どちらが偉いとか大変とかじゃなくて、みんなが穏やかで幸せに毎日を過ごせたらいいな。だって、辛かった子育ても過ぎてしまえは幸せだったと思える事を知
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一穂ミチさん目当てで読み始めた一冊。
序盤は、読んでいる間はそれなりに気分が高揚して、まさにタイトル通り「ほろよい気分」にはさせてくれる。だけど、いざ読み終わってみると、あとに残る余韻があまりにもサラリとしすぎていて、どこか物足りなさが残る読後感だった。
お目当ての一穂ミチさんの一編を読み終えたときは、思わず「やったね!」と心の中で思った。やっぱりこの作家の描くものは毒薬だ!「ほろよい」どころか悪酔いしそうな、人間の不穏な心理描写は健在で、この強烈な一杯は楽しめた。
他にも、下戸だと言い出せない青年の葛藤を描いた一編には、男だからこそ「飲めない」と言えないリアルな空気感を感じて、身につま -
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仕事のできない男が、唯一の取り柄である「文章を書く」事で会社に居場所を作ろうとする話
朱野帰子さんは、相変わらず現実感の乏しいファンタジーお仕事小説を書く人だなぁという印象
優秀な人達の一家の中で、何をやらせても失敗ばかりのダメ男の紙屋(仮名)
派遣先をクビになり、再就職を試みていたところ
面接前に会社の社史を取り寄せて読み、その歴史に感動した事を履歴書に書き、面接も何故か受かってしまう
いざ総務の仕事を任されると、やはり失敗ばかり
そんな中、総務の責任は果たしたとばかりに「予防接種の案内」を定型文で社員に知らせてほしいという上司からの依頼を受ける
そこで紙屋は定型文ではなく「心のこもった -
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ネタバレおなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。
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ネタバレ朱野帰子さんの「対岸の家事」を読みました。ドラマの原作。通読してみて、ドラマは細部はもちろん違うけど、割と原作に忠実に作られている印象を持った。あとがきに「私は働く女性」を書いてきたという朱野さんの言葉。家事、特に小さな子供子育ては立派な労働であるということがこの本の主張。家事をやったことが無い人は、家事は誰でもできることと思ってその大変さを見くびっている。そして、専業主婦は今やマイノリティ、絶滅危惧種であるにも関わらず、社会が専業主婦を前提に設計されている。そういう矛盾を彼女は描きたかったということなのかな。ドラマは賛否両論らしい。おそらく、家事を顧みない輩は、このドラマを見て、とても居心地