朱野帰子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カフェ、喫茶店、お茶屋。
ちょっとした食事と飲み物を提供する場で交錯する市井の人々の物語を6人の作家さんが綴った短編集。
特に印象深かったのは、朱野帰子さんと織守きょうやさん、小川糸さんの物語。
朱野帰子さんからは、マウントを取る編集者に心を踏みつけられても、絵空事のような夢を事実にした学生時代の友達に勇気をもらって、立ち向かっていく姿にスカッとさせられた。
織守きょうやさんからは、心の内を誰かに明かすのも、誰にも明かさないのも自由。
相手から打ち明けられたからと言って、自分自身が話したくなければ話さなくてもいいという事を考えさせられた。
小川糸さんからは、人生の最後に食べたい物から垣間 -
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Posted by ブクログ
対岸の家事
**著者**:朱野帰子
**あらすじ**:
家族のために「家事をすること」を仕事に選んだ、専業主婦の詩穂。娘とたった二人だけの、途方もなく繰り返される毎日。幸せなはずなのに、自分の選択が正しかったのか迷う彼女のまわりには、性別や立場が違っても、同じく現実に苦しむ人たちがいた。二児を抱え、自分に熱があっても休めない多忙なワーキングマザー。医者の夫との間に子どもができず、姑や患者にプレッシャーをかけられる主婦。外資系企業で働く妻の代わりに、二年間の育休をとり、1歳の娘を育てるエリート公務員。誰にも頼れず、いつしか限界を迎える彼らに、詩穂は優しく寄り添い、自分にできることを考え始める― -
Posted by ブクログ
子育てをしたことのある人なら心がザワザワしたり、共感したりする物語だと思う。
私もそうだった。
でも何が解決策なのかがわからなくて途中ただただザワザワしていた。
もう子どもはある程度手を離れたけれど、あんなに大変だった時期が結果、今幸せと感じた時期はいつかと問われると子どもがめちゃくちゃ手がかかった時期。
多分年齢をもっともっと重ねるのその思いは強くなる様な気がする。
子育ては千差万別、置かれている環境、子どもの性質本当それぞれで正解も分からない。
でも過ぎ去れば他人事になりやすい。
私も自分が子どもの頃専業主婦をどこかバカにしていた。
多分それは実母が専業主婦でその本人が専業主婦に悲観的だっ