朱野帰子のレビュー一覧

  • わたしの名店

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    読んで、めちゃくちゃ敷居が高いけど、銀座の久兵衛で江戸前鮨を食べてみたくなった。
    もうカウンターで食べても許される歳ではある(笑)

    佐賀には行ったことがないけれど、あの餃子食べてみたい!ゴローさんも食べたかな。

    澤村伊智さんが、コロナが明けたら真っ先に行きたいと言っていたお店、イラストの下に小さく閉店文字があって切なくなった。

    藤岡陽子さんのおばあちゃんとお姑さんの、キッチンゴンに出前を頼む時の言葉には、昼休みなのに涙がじんわり出てしまったよ。

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    2024年07月23日
  • わたし、定時で帰ります。(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ドラマチックなお仕事小説!
    タイトルに惹かれて古書店で購入。
    わたしも定時で帰りたいひとなので、タイトルには共感していた。仕事のために私生活を犠牲にすることはしない。そう思い始めたのは、子供が生まれてからだろうか。それまでの私は、夫との旅行すら、仕事優先でリスケにしてしまうような仕事人間だった。仕事中毒になっていた。

    タイトル通りの内容だった。仕事中毒のひとには、その理由がある。定時帰宅が正義というのは、正しいのかもしれないが、かなしいかな、多様な人がいる前ではひとつの価値観でしかない。

    孤独だから職場に居場所を見出すというのが、腑に落ちた。働くのは自分の人生を豊かにするため。家族、友達、

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    2024年07月13日
  • わたし、定時で帰ります。(新潮文庫)

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    テレビドラマになっているだけあってとても読みやすいし、仕事をしている全ての人に刺さる。
    つい最近ちょうど残業続きだったのもあり、効率を上げようと思ったり、自分を大事にしようと思えた。
    上海飯店行ってみたいな。

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    2024年12月20日
  • わたしの名店

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    色んなエピソードと共に語られるそれぞれのわたしにとっての名店。読んでるだけでお腹が空いちゃう一編から、切なくて目頭が熱くなる一編、一緒に居心地の良い空間でくつろいでいる気持ちになれる一編…このページ数でここまで心を揺さぶってくるのはきっとわたしにも素敵なお店と出会った経験があるから。わたしにとってのいちばんの名店探しの旅はまだ続きそうです。

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    2024年07月04日
  • くらやみガールズトーク

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    もやもやするーー!!そして、わかるーー!!
    って感じ。
    オムニバス形式で8話からなる短編集。
    ポップで可愛い表紙からは想像できない、ちょっとゾゾっとしてしまうようなお話ばかり。
    どんな怖さっていうかというと、強いものに虐げられて踏みにじられてしまう女性たちの本音が、淡々としてて、だけど静かな炎のように熱く揺らめく感じ。
    諦めとか、でも堪え切れない憤りとか、愛情とか。
    ある種の怨念?みたいなものを感じるんだよねー。
    しかも、男性側は悪意がないと思ってるところがまた...。
    あたしが印象的だったのは「花嫁衣装」
    結婚したら当たり前のように夫の姓を与えられて、嫁にもらわれたとの名目のもと、まるで「モ

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    2025年02月22日
  • わたし、定時で帰ります。3―仁義なき賃上げ闘争編―(新潮文庫)

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    「定時で帰る」に真剣に向き合う主人公が大好きです!

    東山結衣さんを脳裏に浮かべ、
    私もできるだけ定時で帰れるよう努めています!笑

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    2024年04月24日
  • 駅物語

    QM

    購入済み

    お仕事小説

    たまに利用する東京駅をこういう視点から見れるのは面白い。私自身あまり鉄道に詳しくないので知らない言葉も多々あったけど、お仕事系小説としてしっかり楽しめた。

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    2024年03月25日
  • 真壁家の相続

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    相続がいかに難しいことなのか、というのを感じました。
    話はとても読みやすく、また最後がすっきりで後味が悪くなかったのがよかったです。
    我が家はもめないように、、、。

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    2024年02月26日
  • わたし、定時で帰ります。(新潮文庫)

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    あるあるな人がいっぱい出てくる!
    自分と重なるところもあって、面白く読んでた。大変なところも、喜びも、人間ドラマに夢中になった。これまでにとらわれず、目の前の人達と共に前に進んでゆこうとする人はかっこいいなぁ。

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    2024年02月13日
  • わたし、定時で帰ります。(新潮文庫)

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    面白かったー
    最近はうちの会社でもワークライフバランスが叫ばれ、極力、残業無くす方向です。
    ただ、そうなると当然残業手当は無くなるので、稼ぎたい奴は無駄に残業し、不公平感も蔓延しております。
    この本は面白かった!
    結局、残業せざるを得なくなる主人公には同情するし、お父さんや元婚約者の考え方にもうーん、な部分はありますが、これからは女性躍進とともに働き方改革をしていく社会になって残業=カッコ悪いになって欲しい!

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    2024年01月16日
  • ほろよい読書 おかわり

    QM

    購入済み

    好きすぎる

    んもうだいすきです!!!!
    大好きな青山さんの作品もあって、1巻目の「ほろよい読書」も読んでいたので迷わず購入。
    登場してくる美味しそうな食べ物やお酒を見て自分も飲みたくなるのはもちろんのこと、
    それぞれの作者さんの個性というか、味というか、そういうのを目いっぱい感じることができました。
    ほっこりします。
    1話もそんなに長くないし、ちょっと疲れた時なんかに最適だと思います。寝る前とかにも。
    何度も読み返したくなる作品です。

    #癒やされる #ほのぼの

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    2023年12月19日
  • わたし、定時で帰ります。2―打倒!パワハラ企業編―(新潮文庫)

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    体育会系のノリのパワハラが一番嫌いなので、読んでいて苦しくなりました。飲みの席でのイジリを愛情だと勘違いしてる上司に読ませたい。

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    2023年08月15日
  • 会社を綴る人

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    「比較優位と月をさす指」

    フォローしている読書家さんの本棚に面白そうな本を見つけて早速購入。こういう出会いがあるのも屹度SNSの醍醐味なのでしょう。

    主人公の紙屋くんは仕事ができない。
    唯一の特技、文章を書くことも中学の読書感想文コンクールで佳作を取った程度である。しかし他に何もできないが故に言葉を紡ぐことに一切の妥協がない。
    だから面接の想定問答でも嘘をつくことができなかったし、安易な代筆もしない。
    真摯に書くことに向き合っている。

    周りの人とか、組織とか、社会とかを変えるのはそういう人間なのかもしれない。
    紙屋くんの優秀な兄は、優秀であるが故に却ってこれだけはという取り柄を磨き上げる

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    2023年05月24日
  • わたし、定時で帰ります。2―打倒!パワハラ企業編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    すごい面白かった〜!!でも読んでる間は胃がぐるぐるしました。パワハラもセクハラもほんと勘弁してほしい。
    限られた時間で策を考えて相手を説得できるゆいちゃんはほんとえらい。フォースも風間も本当に気持ち悪い。傷ついたり逃げたりしながら立ち向かっていけるゆいちゃんにすごくパワーがもらえる一冊でした。あと王丹ほんと何者。
    でも定時に帰る管理職ってほんと今の社会風当たり強そうで負けないでほしい。この辺り変えないと管理者になりたいって人が減るよね…
    ラストの種田さんの思い切りの良さはめちゃわらいました、幸せになってほしい笑
    3巻も楽しみです!

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    2023年04月10日
  • 科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました

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    タイトル通りのお話だけど、イメージしていた展開とは違った
    想像した展開としては、理系が最初は職場の無理解に苦戦しつつ、最終的には似非科学信者をぶっ倒す物語だと思っていたけどね

    とりあえず、以下は公式のあらすじ
    --------------------------------
    「マイナスイオンドライヤーなどの美容家電製品は、廃止すべきです」

    大手電器メーカーに勤める科学マニア、羽嶋賢児は、
    自社の非科学的な商品にダメ出しをしたばかりに、
    最も行きたくなかった商品企画部に島流しに…。

    空気を読まずに正論を言う。そんな賢児はやがて部の
    鼻つまみ者扱いになってしまう。
    賢児のまっすぐすぎる科学愛

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    2023年01月12日
  • 海に降る

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    海に降る

    潜水調査船のパイトットを目指す女性と、亡き父が目撃したという未確認深海生物を発見したいと思っている男のお話


    以下公式のあらすじ
    ---------------------
    JAMSTEC(海洋研究開発機構)に勤務し、女性として初めて、有人潜水調査船〈しんかい6500〉のパイロットを目指す天谷深雪は、〈しんかい6500〉の建造に携わった父への不信から閉所恐怖症を発症し、船に乗ることができなくなってしまう。そんな時、広報部に中途採用の新人・高峰浩二がやってきた。高峰は、深海生物学者だった亡き父が18年前に日本海溝の海底で目撃したという未確認深海生物〈白い糸〉を自ら発見したいと公言す

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    2022年12月15日
  • 会社を綴る人

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     作家、朱野帰子さんの作品でドラマにもなった「わたし、定時で帰ります」3部作は、IT企業働く労働者の辛労辛苦を、インパール作戦、忠臣蔵、女工哀史を対比しながら現在のクリエイティブなIT企業の光と闇を小気味よい展開綴り、会社組織で働く女性の活躍を描いた。

     本作は、帯のキャッチコピーによると総務部の男性ダメリーマンと開発部の人気ブロガーOLの会話を中心に、杓子定規の総務部上司、営業のハラスメント課長、器の小さい3代目社長、などを交えた会社あるあるの作品である。自称冴えないダメリーマンが、出来る兄の助けで企業に就職したものの入社即戦力外通告を突きつけられ、総務部でのコピーやスキャンすらままならな

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    2022年10月29日
  • 会社を綴る人

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    仕事は仕事。食べて行くためには必要だから働いてる。どんな理由てあろうとそこにいるのは自分なのだと思った作品でした。
    会社で働くために必要な事は、
    年月が経つにつれて知らず知らずに吸収されていく。それが当たり前な事だと思っていたけれど、
    本を読んでいて本質はなんだろうと立ち止まる瞬間が何度かありました。主人公の紙屋さんには、ハラハラ、おいおいと思う場面もありましが、紙屋さんはいつでも真っ直ぐでブレない人だった。
    だからこそ、紙屋さんのセリフや行動に今の私は心打たれたのだと思います。


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    2022年10月01日
  • 会社を綴る人

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    帰子さんらしい作品。
    面白かったし、菅谷さん、好きでした。
    最近、定時で帰れてないなあ...定時で帰れるように頑張ろ。次は、定時シリーズ読みたいなあ。

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    2022年09月23日
  • 会社を綴る人

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    ネタバレ

    普通の仕事はまったくできないが唯一得意な「書くこと」「読むこと」で次第に会社で自分のやるべきこと、居場所を見つけていく紙屋くん。
    一方、仕事はできるのに会社の旧態依然とした社風や古参社員への不満をブログであげつらっては閲覧数を稼ぐことで承認欲求を満たす榮倉さんとの対比が面白い。
    ともに同じ「会社を綴る人」でありながら方向性がちがうのだ。特に榮倉さんは紙屋くんのことをなかなか認めることができない。自分がやりたくてもできなかったこと=文章の力で会社の人を動かすことを、見下していたはずの紙屋くんがやっているからだ。
    終盤、榮倉さんは紙屋くんへの嫉妬心に気づく。そして彼を認め、これまでの自分を後悔する

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    2022年09月18日