朱野帰子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
アンソロで読んだ朱野さんの小説が面白かったので著作を読みたくなり、ドラマ化されたという本作を購入しました。
専業主婦の詩穂、ワーキングマザーの礼子、育休パパの中谷など、立場の異なる子育て世代が現代の問題に揉まれながら生きる様子を描いた話です。
待機児童問題、超高齢化社会、男性の育休取得、子育てと仕事・家事の両立といった様々な問題。自分の生活ともリンクする部分が多く身に詰まる思いで読み進めました。
何かと軽視されがちな家庭と家事、そして育児。
わたしは専業主婦の経験はないものの、育休経験はあり、あの時の社会から隔絶されたようなとてつもない孤独感は今でも忘れられません。
それがずっと続く。家 -
-
Posted by ブクログ
カフェ、喫茶店、お茶屋。
ちょっとした食事と飲み物を提供する場で交錯する市井の人々の物語を6人の作家さんが綴った短編集。
特に印象深かったのは、朱野帰子さんと織守きょうやさん、小川糸さんの物語。
朱野帰子さんからは、マウントを取る編集者に心を踏みつけられても、絵空事のような夢を事実にした学生時代の友達に勇気をもらって、立ち向かっていく姿にスカッとさせられた。
織守きょうやさんからは、心の内を誰かに明かすのも、誰にも明かさないのも自由。
相手から打ち明けられたからと言って、自分自身が話したくなければ話さなくてもいいという事を考えさせられた。
小川糸さんからは、人生の最後に食べたい物から垣間 -
-
-
-
Posted by ブクログ
対岸の家事
**著者**:朱野帰子
**あらすじ**:
家族のために「家事をすること」を仕事に選んだ、専業主婦の詩穂。娘とたった二人だけの、途方もなく繰り返される毎日。幸せなはずなのに、自分の選択が正しかったのか迷う彼女のまわりには、性別や立場が違っても、同じく現実に苦しむ人たちがいた。二児を抱え、自分に熱があっても休めない多忙なワーキングマザー。医者の夫との間に子どもができず、姑や患者にプレッシャーをかけられる主婦。外資系企業で働く妻の代わりに、二年間の育休をとり、1歳の娘を育てるエリート公務員。誰にも頼れず、いつしか限界を迎える彼らに、詩穂は優しく寄り添い、自分にできることを考え始める― -