あらすじ
絶対に定時で帰ると心に決めている会社員の東山結衣。非難されることもあるが、彼女にはどうしても残業したくない理由があった。仕事中毒の元婚約者、風邪をひいても休まない同僚、すぐに辞めると言い出す新人……。様々な社員と格闘しながら自分を貫く彼女だが、無茶な仕事を振って部下を潰すと噂のブラック上司が現れて!? 働き方に悩むすべての会社員必読必涙の、全く新しいお仕事小説!
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Posted by ブクログ
あまり期待していなかったが、意外と面白かった。小説に出てくる人の仕事のモーレツさはちょっと極端すぎるが、残業美徳の考え方とその真っ向の考えとが提示され、その時々でそれぞれの考えに共感しながら読み進められた。
Posted by ブクログ
「働くとは何か」、「会社とは何か」を改めて考えさせられる作品です。
1つ1つの作業に制限時間を決めて取り組むことで、作業効率がアップする。
この手法は、自身も取り入れていこうと思う。
私自身、「24時間戦えますか?」と古い考え方ではなく、「出来れば定時で帰りたい」という考えであることもあり、みんなを定時で帰らそうとする結衣はカッコいい。
また、続編も読んでみたい。
Posted by ブクログ
かつては自分も残業当たり前で、結衣のお父さんみたいな人でした。なので、分かる〜って所もあるけど、ストーリーにもあったように、多分、「不安」だったんだと思う。ストーリー展開が面白過ぎて、早く先を読みたくなってしまいました。憎い相手をただヤッツケてスカッとするのではなく、そういう人も含めて変わっていく展開が後を引きますね。
Posted by ブクログ
ドラマを今更見て、向井理のかっこよさにやられてもっと種田さんを見たい!!!!と小説を即購入。
種田さんはもちろん、主人公が定時に帰って必ず行く中華料理店が最高に良い。
いろんな考え方の人がいるけど、「やるべき仕事はしっかりとこなし、何が何でも定時に上がり自分が好きなことをする」ことが心の健康上いちばんいいよねと改めて実感。
主人公みたいな人が会社にいてくれればなぁ、と結局他力本願、、
匿名
すごく面白かったです。
登場人物のキャラが個性的で、どんどん物語に引き込まれました。ユイちゃん素晴らしい!次はどんな展開が待っているか楽しみです!
Posted by ブクログ
*絶対に定時で帰ると心に決めている会社員の東山結衣。非難されることもあるが、彼女にはどうしても残業したくない理由があった。仕事中毒の元婚約者、風邪をひいても休まない同僚、すぐに辞めると言い出す新人……。様々な社員と格闘しながら自分を貫く彼女だが、無茶な仕事を振って部下を潰すと噂のブラック上司が現れて!? 働き方に悩むすべての会社員必読必涙の、全く新しいお仕事小説!*
会社あるあるが克明に描かれているので、とても面白い反面本気でイライラもするし、心が削られる部分も多々あり、平常心では読めないシリーズです。
定時厳守の人、その尻ぬぐいをする人、滅私奉公の人…それぞれの立場がわかり過ぎるだけに、ポップな表紙とは裏腹に考えさせられるお話でした。
個人的には1巻だけ単発で読むとかなり消化不良で終わってしまったので、このシリーズは3冊一気に読むのがお勧めです。
Posted by ブクログ
2024/08/12
今更ながら読んでみて、とても面白かった!
主人公の東山結衣は10年以上勤めている会社で「定時で帰ること」を心がけ、その後のハッピーアワーなどを楽しむことを生き甲斐にして仕事に取り組んでいた。
教育係として新人の来栖の世話もしつつこなしていた仕事だが、結衣の周りにいるのはブラック企業を推進するような社畜の面々。
仕事で任せられたプロジェクトをなんとか定時で帰れるように納めようとするけど、どうしても終わらない仕事や、周りの社畜の人々との対立など、現代社会の働き方の問題点が全て詰まってると言っていい小説だと思った。
この話を読んでいて登場人物の社畜たちの言動や行動に腹立つこともあれば、自分も同じ考えや行動してるなと思うところもあって自分の働き方や働くことに対する考え方を大きく見直す事ができる一冊なんじゃないかと思ってます。
主人公が女性というのも新たな視点を持たせてくれて、当然話の中で結婚のこととか仕事との絡みとかそういう描写が出てくるけど、どんな課題が突きつけられるのかとか、どうやってお互いの意見を合わせていくのかと言った部分がとてもリアルなんじゃないかなと感じました。
どうやらシリーズ化してるみたいなので続編も読みたいなと思います。
Posted by ブクログ
ドラマチックなお仕事小説!
タイトルに惹かれて古書店で購入。
わたしも定時で帰りたいひとなので、タイトルには共感していた。仕事のために私生活を犠牲にすることはしない。そう思い始めたのは、子供が生まれてからだろうか。それまでの私は、夫との旅行すら、仕事優先でリスケにしてしまうような仕事人間だった。仕事中毒になっていた。
タイトル通りの内容だった。仕事中毒のひとには、その理由がある。定時帰宅が正義というのは、正しいのかもしれないが、かなしいかな、多様な人がいる前ではひとつの価値観でしかない。
孤独だから職場に居場所を見出すというのが、腑に落ちた。働くのは自分の人生を豊かにするため。家族、友達、自分の時間、そこでうまれる楽しみ。そういうもののなかで、幸せを感じられた時、定時退社は現実味を帯びる。
わたしは定時退社を目指す。だからこそ、自分の裁量で仕事がしたいと思う。そういう働き方を目指したい。
ひとは死ぬ時に、悔やむことの一つに働きすぎたことをあげる人が多いそうだ。
わたしは家族との時間や自分の時間を大切にしたいと思う。ユイを通して、どういうひとでありたいかを今一度見つめ直す、良い機会となった。
Posted by ブクログ
テレビドラマになっているだけあってとても読みやすいし、仕事をしている全ての人に刺さる。
つい最近ちょうど残業続きだったのもあり、効率を上げようと思ったり、自分を大事にしようと思えた。
上海飯店行ってみたいな。
Posted by ブクログ
あるあるな人がいっぱい出てくる!
自分と重なるところもあって、面白く読んでた。大変なところも、喜びも、人間ドラマに夢中になった。これまでにとらわれず、目の前の人達と共に前に進んでゆこうとする人はかっこいいなぁ。
Posted by ブクログ
面白かったー
最近はうちの会社でもワークライフバランスが叫ばれ、極力、残業無くす方向です。
ただ、そうなると当然残業手当は無くなるので、稼ぎたい奴は無駄に残業し、不公平感も蔓延しております。
この本は面白かった!
結局、残業せざるを得なくなる主人公には同情するし、お父さんや元婚約者の考え方にもうーん、な部分はありますが、これからは女性躍進とともに働き方改革をしていく社会になって残業=カッコ悪いになって欲しい!
イタいくらいに共感
ドラマ化されたのに、ドラマは見逃したので
原作から
「こういう人、いるよなぁ」と思えていた内は
ともかく、段々と「うわっ、自分もこの人
と似たところあるわ」と思ってしまう展開もあ
り、中々刺激的。
そういうえぐ味と、それをあの手この手ではね
除けるに主人公に魅力を感じる
Posted by ブクログ
おもしろかった!!面白かったのだけれど、途中が辛い。もーー理不尽過ぎて、腹立てて読んでいたら、あっと言う間に読み終わりました笑
最後はスッカとするので、読後感は爽快です!
この次も読みたいけど、きっとまた理不尽なことが待ち受けていると思うと、もう少し時間をおいてから読もうかとも思う。
Posted by ブクログ
とあるWebデザイン企業で繰り広げられる働き方や人生観を問い直す物語。主人公結衣の「定時退社」へのこだわりが、周囲との葛藤を通じて揺れ動きながらも、自分らしい生き方を模索する姿に共感と希望を感じた。
Posted by ブクログ
自分はこういった絵に描いたようなOLの経験がないけど、仕事に対しても自分のポリシーに対しても真摯な主人公が眩しかった。
業種は違えど仕事を頑張ろうと思えるいい作品だった。
Posted by ブクログ
表紙のイメージからコメディタッチかなって、読んでみたけど、企業戦士達との対決っていうかどうやって定時で帰れるようにするかってシビアなお話だった。24時間戦えますか?って、戦う気もないけど、ササッと読めてスッキリしたお話でした。
Posted by ブクログ
「わたし、定時で帰ります。」
題名がいいよね
スカッと気持ち良い感じがすでに好きです
読んでみると
嫌〜な職場の人達に
ずっとイライラしてました笑
でも主人公結衣の
一生懸命闘う姿に目が離せなくなり
いつのまにか一緒に
苦しみもがいて闘って
最後にはちゃんと
スカッと気持ち良い展開に。
ちょこっとトキメキな
恋の行方も気になる!
続き読みたくなる!
Posted by ブクログ
会社のためではなく、自分のために会社がある
22卒で入社した私は、残業はほぼしたことがない。
今の環境に感謝しつつ、時間あたりで自分の生産性を上げる主人公みたいに時間を区切って働くなど工夫して集中して働いて定時に帰れるように頑張ろうと思った。
Posted by ブクログ
お仕事小説は面白い!
残業当たり前が美徳になることはいけない!勤務時間内でパフォーマンスを上げれる人こそ有能。憧れるべき存在だと、内省した。ただ、人間は社会的動物でもある。周囲と上手にやっていくためにもバランスは大事なんだけど、そこがまた難しいとも考えさせられた。
また、戦時下や、復興期の仕事観はえげつないなと感じた。(島耕作を読むと楽しそうではあるが笑)
がむしゃらに奔走する主人公はかっこいい。元婚約者の弟もかっこいい。
Posted by ブクログ
黄色と黒が勇気の印だった時代、その頃の働き盛りは時間を気にせず働いた。昆虫の世界でも、安全の世界でも黄色と黒は危険を示す色合いだ。それを手にする心境はもはやワークハイ中毒状態なのかもしれません。24hの文字をあちらこちらに目にするのを違和感なく感じてきたのは、今では異常だったと思う。
他人の苦悩など気にも留めない残党は、少子化の後押しもありまだ組織に縋っている気がします。老害が自覚され物言える管理職が社会を担うにはもう少しでしょうか。
ストーリー展開の要素には、働きすぎや苦楽の落差が生む家庭への影響や健康面への影響、恋愛・結婚など多岐にわたる多面的な状況も読み取れました。
続きがあるようですので楽しみです。
Posted by ブクログ
転職し仕事がキツ過ぎる毎日、自分の気持ちのままのタイトルに惹かれ、これだ!と購入、あっという間に速読。仕事をすることをこんな風に文字化され共感の嵐、極端な場面もあるが、ワークライフバランス大事。
この初版は平成31年2月。5年前の景色だから、少し違和感あるかなーと読む前躊躇したけど、全く。
会社の変化のあゆみは遅くとも、新しく入ってくる人で、会社の新陳代謝も進むのかな。初版から5年進んだようで、今はまだまだ進んでないなーと読み終わったときのまず感想。そうだ!会社のために自分があるのではない、自分のためにこの会社でありたい。(平成かなり前半入社のわたしより)
Posted by ブクログ
「仕事っていうんは、もしかしたら、命なんか懸けなくてもできるんじゃないか。
そっちのほうがずっとエキサイティングで難しくて、挑みがいのあるゲームなんじゃないかって。」
絶対に定時で帰る主人公が上司や後輩のミスから定時では帰れなくなり
最後には徹夜漬け。
わたしも最近残業対策を言われるようになって、仕事の効率化を意識し始めたところだけど、うだうだ仕事して残業増えるより、集中力や効率化を高めて定時で帰る法が自分のためにもなるのかな、とか思ったり。
上記の言葉も身に染みた。
仕事だけでなく、私生活とリンクしていて仕事のやり方って家庭や生き方に繋がってくるのかなとかいろいろ考えさせられました。
Posted by ブクログ
初の朱野 帰子作品。絶対定時で帰りたい会社員・東山 結衣が、部下を潰すと噂のブラック上司に反旗を翻す、働き方に悩む全ての人に捧げる痛快お仕事小説❗予想以上に面白かったです。
「残業するのは仕方ない」とどこか言い訳をしている自分がいるようで、読み終えたあと正直少し恥ずかしい気持ちになりました❗
また、結衣の同僚達や上司もどこにでも居そうな人ばかりで、働くとはどういうことなのか?と深く考えさせられた作品です。何はともあれ、読後は前向きにさせてくれる、オススメお仕事小説です♫
Posted by ブクログ
定時で帰ることを信条としている結衣。元婚約者の晃太朗が恩義を感じている福永がとってきた仕事のチーフになったものだから大変なことに ―― 。
仕事人間の晃太郎との未来が不安で別れた結衣。今の婚約者巧は仕事を早く終わらせて帰るタイプで晃太郎とは正反対。でも結衣は晃太郎の方が好きなのだろうなぁ。
巧が結衣の会社の仕事をかっさらうというのはどうかと思いました。いくら、プライベートと仕事は別といえども実際は割り切れないと思います。信頼関係も築けないと思いますが…。
私はまさに”24時間戦えますか!?”の世代だから、仕事人間の言い分もよく分かります。日本の経済発展はその会社人間達のおかげもあるでしょうからね。
しかし、今は社員達の仕事以外の幸せも認めていく時代です。結衣が会社の働き方改革を進めていくことを期待します。
Posted by ブクログ
たしかに「予算は嵩んででもいいからより良質のものを」なんてトップの発言以外ありえない。それと同じく「予算内で期日に間に合わせるために」慢性的残業さらに早朝出勤というのも昭和の男性ばかりのチームでもないとありえないような気がする/小説だから「過労で倒れたので婚約解消した元フィアンセ」と職場で遭遇するといった設定もありうるが、俺が女だったらやってらんない。女になったことないから知らんけど。
Posted by ブクログ
きっちりと定時で帰路につく。
自分の仕事が終わったら、帰宅してもいいはずですし
それが保証されている…のですが、心情的には
帰りづらい現実。
そんな会社で、きっちり定時。
それを阻止しようとする(?)周囲との格闘。
さらに、残業をするのを当然として
勝手に格安で仕事を取ってくる元別会社社長。
後で格安で仕事受けて残業当たり前、な理由を
元の人は叫んでましたけど、根本的な話で
貴方の会社ではありません、という話です。
会社つぶされたらたまったものじゃないです。
相手の会社の人も、怒られるから、で
ごり押ししてきてますし。
でも、これが世の中の現実、と言われれば
それまでかと。
戦わねばなりませんw
Posted by ブクログ
東山結衣
ネットヒーローズ株式会社。晃太郎とは二年前に分かれている。二十八歳。
制作部ディレクター。
三谷佳菜子
結衣にひそかに「皆勤賞女」と呼ばれている。転職組。
来栖泰斗
結衣が教育係をしている新人。高学歴を引っさげて入社してきた。容姿もよく、仕事の覚えもまあまあ早いが思ったことをすぐ口にする。なにかあるとすぐに辞めるという。
種田晃太郎
結衣より三つ年上の社員。同じチームのサブマネジャー。転職組。
結衣の元婚約者。
福永清次
マネジャー。晃太郎が前に勤めていたベンチャー企業の社長。
王丹
結衣が仕事帰りに寄る上海飯店の女店主。中国語の翻訳を依頼している。
吾妻徹
結衣と同じチーム。仕事はマイペースで進める。
諏訪巧
結衣と一年前から付き合い始めた。結衣が担当した企業の公式サイトを、巧の会社が引き継ぐことになり、営業を担当していた巧と打ち合わせする間にしたしくなった。
種田柊
晃太郎の九歳年下の弟。社外人二年目で会社を辞めて以来、食事とトイレと風呂以外、もう二年自分の部屋から出ていない。いわゆる引きこもり。アカウント名〈愁〉。
結衣の父
今年で六十四歳。
結衣の母
東山忠治
二十四年前に亡くなった結衣の父方の祖父。
賤ヶ岳八重
結衣の二歳年上の先輩。結衣が新人時代の教育係。産休を取っていたが、双子(空と海)の出産後産休を6週間に短縮し、育休をとらずに職場復帰する。
牛松翔
星印工場株式会社のウェブ担当者。
丸杉宏司
福永を引き抜いてきた執行役員。
突然退社し、福永には何の情報もなかった。
石黒良久
結衣より二つ年下の三十歳。創業時からのメンバー。管理部ゼネラルマネジャー。「グロ」と呼ばれている。砂糖中毒。
武田
星印工場の広報課長。牛松の上司。
三橋
巧の部下。
灰原忍
取締役社長。三十歳の時に、当時勤めていた会社を辞め、大学時代に所属していたサークルの後輩らを誘って起業。その中には現役大学生だった石黒もいた。
Posted by ブクログ
ワーカーホリック。
どの組織にも居ると思う。今の世の中的にはNGだけど、でもそれで幸せな人も居るのが現実。定時で帰るというのも価値観、ワーカーホリックも一つの価値観、どっちが良い悪いということは言えない(勿論、体に悪いのは後者だが)。
そんなことをあれこれ考えながら読み終えた。
24時間戦えますか?懐かしかった笑(世代がバレるな…)
ちなみに、自分は残業NGという考え寄りの人間です。
Posted by ブクログ
結構前にドラマにもなった小説。
わかりやすくてキャッチーなタイトルだ。
主人公は、必ず定時で帰宅する女性、東山結依。
ネットヒーローズという、業界2位くらいのホームページサービスの会社に新卒入社して在籍し続けている31歳。
結依の元婚約者の男性が、他社からヒーローズに転職してきて上司をしていたり、その元婚約者が以前在籍してた会社の社長だった男性がこれまた転職して上司だったり、結衣の現在の彼氏は同業他社在籍だったりと、この業界ゲキ狭だな!と何度も思った。
私自身は専門職なので、普通の「会社員」をしたことがない。普通の就活も、したことがない。
この本を読んでると、「うそでしょ?」と吹き出して笑ってしまうほど、非合理的で非生産的な人たちがたくさん出てくる。
この本の単行本が発売されたのは平成30年。少し前まで、世の中ではこんなことがまかり通っていたのか…ゾッとする。大変な仕事をみんなで乗り越える、多いに結構だ。しかし、もっと効率的にできるはずのことを非効率的にダラダラと行って残業時間を競ってるとか休まないことを美徳にするというのは、今(令和6年1月)となっては時代錯誤でしかない。
会社は、こんな人たちに残業代を支払わなくてはならないなんて悲劇的だ。残業しないで定時に帰りましょうというのは、「ダラダラと時間ばかりくってる人に残業代を払う」ことへの「ノー」だと、わからないのだろうか。
「自分で「忙しい、時間ない」と言う人間は、私は無能ですと言い回ってるようなものだ」と、私は常々思ってる。この本を読んで、その持論はやはり間違ってなかった気がした。
最後の章では、仕事が大好きでとてもデキる元婚約者のために、主人公が奔走。
最後主人公と元婚約者が何日も徹夜をして納期に間に合わせるという大円団の感動ストーリー?だったけど、やはりそこまでしないと間に合わない設定の仕事を受けていることが不合理すぎて、私にとっては理解できない世界だった。
私にとっては、この本の世界は、ファンタジーというべきほどに非現実的だった。
でも、日本中でまだ過労死事案がたくさん起きていることを思うと、本当にこの本みたいな毎日を生きてる人もいるのか…。主人公たちの晴れやかで清々しいラストに比して、わたしは悲しい気持ちにすらなってしまった。
Posted by ブクログ
「定時の女王vsブラック上司」は、帯に書かれたフレーズで、作品の内容を一語で表しています。
会社には様々な過去と現在と未来をもった人がいます。
作品では、定時に帰ることを絶対としている主人公と、働くことに生きがいを感じている人、職場が自分の居場所と感じている人、出世のために力んでいる人、直接の上司、上層部、新入社員、など様々な人物が登場します。
そういった人たちの関係、チームとしての働き方の方向性など多くのやり取りが繰り広げられます。
考え方の対立軸は「仕事は人生の一部でしかないこと(定時で帰る)」と「仕事に人生をかけること(残業してでも仕事をする)」です。
表面の部分だけでなくこう考えるに至った背景が人それぞれにあり一筋縄にはまとまりません。
読んでいてこれまでの自分の姿を映し出されているような気分になり、私にとっては楽しむというよりも痛いというか、苦々しいというか、そんな気持ちでした。
働く意味、目標、やりがい、ワークライフバランスは人それぞれですが、それらをおしつけたり、無理にそろえようとしたりすることでのマイナスも感じました。
自分の仕事観を考えさせられる一冊でした。