あらすじ
差別的CMでネット炎上したスポーツウェアメーカー「フォース」。ウェブ運用を勝ち取るコンペに参加した東山結衣だが、彼らは定時で帰ることをモットーとする結衣に怠け者の烙印を押し、「下請けだから」と時代錯誤な横暴を繰り返すパワハラ企業だった。対等に仕事しようと奔走する結衣だったが、トラブルメーカーばかりの新人教育も請け負うことになってしまい……。大人気シリーズ第二弾。『わたし、定時で帰ります。 ハイパー』改題。(解説・越智志帆(Superfly))
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匿名
今回も、とても面白かった!
ユイちゃんの性格すごく好きです。
ぶっ飛んでそうなのに、すごく真面目で温かい心の持ち主です。
後半はジーンとしました。
次も楽しみです!
Posted by ブクログ
フォースまじで嫌いだわ
24時間働けますって感じ、下請けを下に見る感
最悪、接待で結衣が脱ぎかけたのを可哀想
孝太郎がマンション買ったのウケる、次の巻で二人がどうなるのかが楽しみ、結婚はまだまだしなさそう
甘露寺が最後の方に新卒のエリート捕まえてきたのがいい!なんだかんだ愛される存在なんだろうな
Posted by ブクログ
続きが気になりすぎて夜更かしして読み終わった笑
前作は戦時中の作戦、今回は「忠臣蔵」がキーになってきていい味出してる。ただ忠臣蔵を見たことがない私は、読み進めていく中で昔の言葉や漢字つづきの名前が出てくるたびに若干止まってしまった笑
自分が結衣の立場だったら、仕事も家族も恋愛もうまく行ってなかったらだいぶ参っちゃうだろうけど、それでも最後には前を向いて戦う姿がかっこよかった!
ドラマはまだ見れていなくて種田の役が向井理ってことだけ知ってるけど、お顔の感じとか雰囲気がぴったりすぎてドラマも気になった。
Posted by ブクログ
すごい面白かった〜!!でも読んでる間は胃がぐるぐるしました。パワハラもセクハラもほんと勘弁してほしい。
限られた時間で策を考えて相手を説得できるゆいちゃんはほんとえらい。フォースも風間も本当に気持ち悪い。傷ついたり逃げたりしながら立ち向かっていけるゆいちゃんにすごくパワーがもらえる一冊でした。あと王丹ほんと何者。
でも定時に帰る管理職ってほんと今の社会風当たり強そうで負けないでほしい。この辺り変えないと管理者になりたいって人が減るよね…
ラストの種田さんの思い切りの良さはめちゃわらいました、幸せになってほしい笑
3巻も楽しみです!
Posted by ブクログ
読みやすくて面白かったが、新入社員といい取引先のパワハラ男といい晃太郎といい、ぶっ飛んだ人が多すぎてあり得ないだろ!というツッコミをしたくなった。この本を読んで改めて、仕事は大切だけどあくまで人生の一部として生きていきたいと思った。
Posted by ブクログ
*差別的CMでネット炎上したスポーツウェアメーカー「フォース」。ウェブ運用を勝ち取るコンペに参加した東山結衣だが、彼らは定時で帰ることをモットーとする結衣に怠け者の烙印を押し、「下請けだから」と時代錯誤な横暴を繰り返すパワハラ企業だった。対等に仕事しようと奔走する結衣だったが、トラブルメーカーばかりの新 人教育も請け負うことになってしまい……。大人気シリーズ第二弾*
前作同様読みやすいし面白いけど、同じくらい、いやそれ以上にイライラするし、状況がわかり過ぎて心が削られます。
が、前作と続けて読むと、その痛みが少しマシになる気がします。
なぜなら、結衣と晃太郎のラブラブエピソードがきゅんきゅんだから笑
そしてルーキー甘露寺がいい味出してます!
甘露寺君のお陰で、物語がぐっと色彩豊かになりました。効率だけでは語れないものってあるよな…としみじみ。次作にも出演希望です。
Posted by ブクログ
いきなりですが、次の二つの質問にお答えください。
問1) あなたは、『定時』に帰ったことがありますか?
どんな会社でも始業時刻と終業時刻は定められています。あなたの賃金は所定労働時間に働いた分を補償するものです。終業時刻が過ぎたらその場に一分たりとも止まる必要はないはずです。であれば、この質問にYes以外の答えはないはずです。
さて、この一ヶ月間を振り返ってみて、あなたは『定時』に会社を後にしたでしょうか?
では、次にまいります。
問2) あなたは、『下請けは頭下げてなんぼだ』と思いますか?
どのような業種であっても『元請け』と『下請け』という関係性は必ず存在します。それはあくまで両者の関係性であって『元請けは上、下請けは下』と、『下請け』が単純に隷属するというものでもないはずです。
さて、この一年間を思い返してみて、あなたの仕事で『元請け』と『下請け』にどのような関係性を見てきたでしょうか?
さてここに「わたし、定時で帰ります。」という宣言をそのまま書名にした作品の続編となる物語があります。『新卒で入って以来、結衣は定時で帰る毎日を貫いてきた』という一人の女性が主人公を務めるこの作品。そんな女性が『クライアントのペースに合わせられなくて、それでも下請け?』と『元請け』が投げかける言葉に対峙していくこの作品。そしてそれは、”会社員は本当に定時に帰れないものなのか”というこの国に潜在する不治の病に立ち向かっていく一人の女性の活躍を描く物語です。
『「甘露寺!」と頭ごなしに叱る声』を聞いて、『「ああ、今日もか」と時計を見や』り、『あと五分で定時だというのに』と思うのは主人公の東山結衣(ひがしやま ゆい)。『自分のことを大型ルーキーだと信じている』新人の甘露寺勝(かんろじ まさる)は、『居眠りではない。瞑想ですよ、種田さん』と『人を食った顔で』言います。それを聞いて『めいそう?』と呟く『種田晃太郎の背筋は怒りで波打ってい』ます。『大学浪人と就職浪人を一年ずつ経て、この会社に入社。座学研修が終わった今週から、結衣のいる制作チームに配属になった』甘露寺は『マインドフルネス瞑想…グーグルやインテルの研修にも取り入れられておりますのに!』と続けます。それに『スピーチはもういい…』と種田の怒りを聞いて『早く逃げよう』と『片付けを急ぐ』結衣。『おっ、東山氏が帰るってことは時間、時間』と『ニコニコ』する甘露寺。そんな中『わたくし、定時で帰らせていただきます!』と言う結衣は『オフィス中の視線が背中に刺さっている、ような気がし』ます。『企業のウェブサイトの構築・運用を請け負うことを主な業務としている』『ネットヒーローズ』に『新卒で入って以来』『定時で帰る毎日を貫いてきた』結衣。『昨年度末は倒れるほど働いてしまったものの、今はもう十八時に退社する生活に戻っている』という結衣は『定時で帰る、と言えば東山結衣、というイメージが社内では強』くなっています。そんな中、『最もイラついているのは』種田でした。『人事部に新人の残業は六月まで厳禁だと言われている』種田を見て、『労働基準法などあってなきがごとき零細企業で育った男』でもある種田は『俺は入社初日から残業だったという言葉を飲みこんでいるのだろう』と結衣は思います。そんな時、『あ、そだ』、『種田氏に外注さんから電話があった気がいたします。三時間くらい前』と言う甘露寺に『俺、ずっとここに座ってたよな。報連相って研修で習ったよな』と返す種田。しかし、『ではっ』と言うと『甘露寺はカードリーダーの方へ、ウキウキと走ってい』きます。そんな甘露寺に続いて『お疲れさまでした、と結衣も鞄を抱えて続こうとし』ますが、『「東山さん」と呼びとめられ』ます。『今の東山さんには定時はあってないようなものでしょう』、『同じ管理職としてご相談したいことがあるのですが、東山サブマネジャー』と言う種田に『しかたなく戻った』結衣は、『甘露寺の件は』自身にも『多少は責任がある』と思います。『サブマネジャーに昇格したのは三週間前、四月初めのこと』という結衣は『ついに管理職になってしま』いました。『辞令を受けると決めたのは他でもない自分』、『しかし、実際なってみると、たいした権限などなく、仕事が増えただけだった』という今を思う結衣。『五人に増やされ』た新人の『教育にも時間を多くとられる』という結衣は、『残業時間、月二十時間以内』という『代表取締役社長の灰原忍』が進める『働き方改革』は『管理職には適用されない上に、残業手当も出ない。あまりいいことはない』と思います。一方で『マネージャーに繰り上が』ったものの『結衣以上に業務が増えている』にも関わらず『甘露寺のせいで全く仕事が進まない』種田は、『今まで、俺はどんな仕事にも耐えてきた…でも、あいつは、あいつにだけは耐えられない』と憤ります。そして、そんな種田は『それから、今年度の実績の件だけど』と切り出します。『うちのチームの上期売上目標は一億五千万。前年度から引き継いだ案件と、四月に開拓した新規案件の総額が今のところ一億。あと五千万足りない』、『実は営業が太い話を持ってきている。先方が緊急でコンペにきてほしいと』言ってきていると説明する種田は、『自分の机から資料を取』ると『フォース株式会社。スポーツウェアメーカーだ』と続けます。『すでにベイシックが運用で入っているが問題が起きて、契約更新を機に他社に乗り換えを考えているらしい』、コンペで勝てば『公式サイトのリニューアルだけで五千万円は出すと言ってる。さらに運用もセットで、こっちも年間で五千万』という種田の説明に『この規模の会社で構築も運用も五千万とは太っ腹だ』と思う結衣は『こんなに良いクライアントはなかなかいないだろうに、ベイシックはどんな問題を起こしたというのだろう』と思います。『コンペには参加する。営業と決めてきた。オリエンは来週の火曜』と言う種田に、彼の『無茶な働き方』の過去を振り返る結衣は『そんな無理に目標額達成する必要あります?新人も増えたし、私はもう手一杯』と語りますが、『上司は俺だ』と返す種田。結衣は『…ああ、そう。じゃあ、お先に失礼します』と言うと場を後にしました。『定時で帰る毎日を貫いてきた』結衣。そんな結衣が『パワハラ企業』と戦う先に『働き方改革』を問う物語が描かれていきます。
“差別的CMでネット炎上したスポーツウェアメーカー「フォース」。ウェブ運用を勝ち取るコンペに参加した東山結衣だが、彼らは定時で帰ることをモットーとする結衣に怠け者の烙印を押し、「下請けだから」と時代錯誤な横暴を繰り返すパワハラ企業だった。対等に仕事しようと奔走する結衣だったが、トラブルメーカーばかりの新人教育も請け負うことになってしまい…”と内容紹介にうたわれるこの作品。累計20万部を突破し、吉高由里子さん主演で2019年にTBSでドラマ化もされた朱野帰子さんの代表作の二作目となっています。さらなる続編も刊行されているこの作品は書名から想像される通り、会社員の働き方に焦点を当てていきます。
このレビューを読んでくださっている方の中にも会社員です!とおっしゃる方は多々いらっしゃると思います。しかし、一口に会社員と言っても務め先によって働き方には大きな違いがあるのではないかと思います。昨今、終身雇用制が崩壊の一途を辿る先に転職を選ぶ方も増えてきました。会社を変わってみて初めてその違いに驚くという方も多いと思います。そんな違いの中でも一番大きいと思われるのが『残業』に対する考え方だと思います。かつて、”24時間戦えますか?”という飲料メーカーのCMが、かっこいいフレーズとして受け止められていたこの国にあっては、終業時間になったからといってさっさと席を立つという感覚自体がないのだと思います。このシリーズの第一作では、この点に強い光を当てたことで多くの会社員の心を引きつけました。
『わたくし、定時で帰らせていただきます!』
そんな言葉を残して颯爽と職場を後にする主人公の結衣。彼女のように定時で帰れたら…そんな思いが読者の共感を呼んでいったのだと思います。そんな前作で主人公を務めた結衣はこの第二作目でも引き続き主人公を務めます。しかし、前作と本作にはそんな結衣の立場に大きな変化が生じていることが冒頭に明かされます。
『結衣がサブマネジャーに昇格したのは三週間前、四月初めのことだ。ついに管理職になってしまった』。
そうです。『定時で帰らせていただきます!』という一般社員だった立場から、それを管理する立場へと変化が生じたのです。そこには、当然のことながら大きな変化が生まれます。
『残業時間、月二十時間以内』という『代表取締役社長の灰原忍』が進める『働き方改革』は『管理職には適用されない上に、残業手当も出ない』
これは『残業』を管理する側の『管理職』である以上やむを得ないことです。『辞令を受けると決めたのは他でもない自分だ』、しかし『あまりいいことはない』という『管理職』の現実を見据える結衣。物語は、立場が変わってしまった以上、全く同じテーマで物語を描いていくわけにはいきません。しかし、『定時に帰る』こと自体を書名に冠するこの作品ですから看板を下すわけにもいきません。そこで浮上するのが『社長の灰原がなぜ結衣を出世させたいのか』という理由が説明するものです。
『定時で帰る管理職は広告塔に打ってつけなのだ』。
なるほど、『残業』の管理をする『管理職』が率先して定時に帰る、そのこと自体を会社のイメージアップに繋げることで、求人力アップに結びつけていこうという昨今の労働市場の動きを見据えた発想です。しかし、結衣の『定時で帰らせていただきます!』はそう簡単には実現できません。そんなこの第二作で結衣の前に立ち塞がるのがサブタイトルにある
『打倒!パワハラ企業』
なのです。『パワハラ』も昨今、光が当たる大きな問題です。特に上司と部下の関係から生じるパワハラは、休職や退職にも繋がるなかなかに複雑で悩ましい側面を持っているものでもあります。あなたの会社にも何かしら『パワハラ』が問題になった例があるのではないでしょうか?そんな『パワハラ』についてこの作品が光を当てていくのは、如何にもあるあるな一方で、上司と部下の関係性よりも解決が難しいこんな問題です。
『耐えろ。下請けは頭下げてなんぼだ』
そうです。この国のどんな業種にも存在する『元請け』と『下請け』の関係性とそこにどうしても生じてしまう力関係が原因となる『パワハラ』の問題です。そこには、
『元請けは上、下請けは下。男は上、女は下。逆らったら酷い目に遭わされる。そんな古い秩序がまだこの国には残っている』。
そんなヒエラルキーの中でどうにもならない思いに苦しめられている人たちが間違いなくいるのだと思います。物語は、営業が持ってきた『太い話』に乗ることを決めたマネージャーの種田の指示によって『構築も運用も五千万』という『スポーツウェアメーカー』の『フォース株式会社』のコンペに関わっていく結衣の姿が描かれていきます。そして、そんな『元請け』と『下請け』が打ち合わせをする場面で結衣のいつもの信念が顔を出します。
『依頼書の内容に変更があった際は、東山さんにご連絡すればよろしいですか』
そんな風に『フォース』の社員から聞かれた結衣はこんな風に返します。
『私で結構です。ただ、弊社は残業時間月二十時間以内をめざしておりまして、お電話で連絡をくださる場合は、十七時半までにお願いできませんでしょうか。それ以降はメールでいただけますと有り難いです』
あくまで『定時』を意識した回答をする結衣に『それ、正気で言ってるの』、『クライアントのペースに合わせられなくて、それでも下請け?』とそれまでの敬語が消え去り、『下請け』を蔑む空気が蔓延していきます。物語は、そんな『元請け』と戦う結衣の姿が描かれていきますが、朱野さんはそこに一つの仕掛けを用意されます。それこそが、『今から三百年以上前の日本で』起こったあの大事件です。
『元禄十四年三月十四日、江戸城殿中松の廊下にて、前代未聞の大事件が起きた。赤穂藩藩主の浅野内匠頭長矩が、高家肝煎である吉良上野介義央に突然、斬りかかったのだ』。
まさかの『日本人の大ロマン』である『忠臣蔵』の物語です。『吉良はな、とんでもないパワハラ野郎なんだ』という『忠臣蔵』の物語で、『江戸の町人たち』の創作も多いという前提説明の上で『三百年たってもパワハラの中身は変わってない』と『フォース株式会社』との一件を比較描写していく朱野さん。あまりに予想外なその切り口に第二作目への意気込みを強く感じます。
『たとえ上司であっても過ちがあれば正し、会社を危機から救う。それこそが、真の忠義というものではありませんか』
そんな言葉に『管理職』となった結衣の強さを描いていく物語は、直球ど真ん中の”お仕事小説”として読み味たっぷりに描かれていきます。そして、そんな物語が見せる結末、そこには『定時で帰る』ことにどこまでもこだわる主人公の結衣が見せる自らの矜持を強く感じさせる物語が描かれていました。
『わたくし、定時で帰らせていただきます!』
『新卒で入って以来』『定時で帰る毎日を貫いてきた』という主人公の結衣。シリーズ二作目のこの作品ではそんな結衣が『管理職』になった先に、それでも『定時』を強く意識し、奮闘する姿が描かれていました。『元請け』と『下請け』の関係性に切り込むこの作品。会社の複雑な人間関係を赤裸々に描いてもいくこの作品。
この国にまだまだ潜在する不条理な事ごとの数々に『忠臣蔵』の時代からこの国は進歩したのだろうかとも考えてしまう、そんな作品でした。
Posted by ブクログ
つい最近の話題で、あちこちの地域の長の方々がカメラの前で釈明会見をして職を辞する姿を見ました。ハラスメントへの認識の甘さと警戒感を改めて意識させられるご時世だと感じさせられます。
前作ではどちらかというと身内の立場の問題でしたが、今回はカスタマー側の封建的な構造が話題の中心でした。野球は、古くから国技にも匹敵するほど国民が好きなスポーツであるからか、グラウンドでの実力が人の格差を生み年功序列を創り出す。何故か下級の自意識があると、従う以外の選択肢を失ってしまう。過去の悪しき構造を今の世代に教えてくれたシリーズがこの作品でしょうか。
新人の隠れたポテンシャルをも描いてくれていて、時代がもつ潜在的な可能性をさりげなく気にさせて頂いたのも嬉しい点だと思いました。
Posted by ブクログ
1作目が面白くて、すぐに2作目にも手を伸ばしてしまいました。こういう困った取引先や新人、確かにいるわ…と思ってしまうような痛快で面白いストーリー。楽しく読ませて貰いました!
Posted by ブクログ
やはり爽快感あるストーリー
今では絶対許されない強烈な場面もあるけど、今も以前も色んなタイプの人が職場にはいるわけで、少しずつでもわかり合い、分かち合い、以前より更に互いを寛容に受け入れる心の隙間は必要だなと感じました。受け入れることによって見えてくることも多いよなと。
番外編含め、結衣、晃太郎のやりとりは大好き、最終場面、種田さんの行動力はやっぱり素敵(^^)
こんな思わぬ行動力を発揮する人に会いたい!と幸せいただきました。
2人ばかりでなく、登場人物のたくさんの情熱をいただき、最後の志帆さんのあとがきまで読んで、マルっとお守りのかたまりだと思いました。
やっぱり次も読もう笑
Posted by ブクログ
相変わらず面白かったです。
働き方改革が叫ばれる中、仕事の遅い奴ばかり時間外を稼ぐという矛盾を感じながら仕事してるので主人公の潔さは気持ちいいですね。
コンペで勝った後のお話にも言及されていたら、もっとよかったと思います。
職場のみんなに読ませたい小説ですね。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目
新人の甘露寺くんが、
ぶっ飛びすぎてびっくり。
新人で面倒を見ろと言われたら
絶対に途方に暮れてしまう。
他の登場人物もみんなキャラが強すぎる。
今回はクライアントが
超全時代的な体育会系の会社で
一緒に仕事をしたくない…
今時そんな会社はないと思いたいけど、
⚪︎ック⚪︎ーターなんかは、
体育会系ではないけど、
上に逆らえないとかの部分は、
似たようなものだったのかも。
結衣も頑張っていて
最終的には結果オーライでしたが
今回は多少空回り気味だったかも。
自作も出ているようなので、
ポチろうかな。
Posted by ブクログ
スピーディーで楽しい。
けれども、登場人物は、ルーティンに溺れず、1週間7日、頭をフル回転させて、次に何をなすべきかを考えている。体力モンスターみたい。
Posted by ブクログ
自称大型ルーキーの甘露寺くんがいい味出しています!
なかなかこう上手くはいかないんじゃない?とも思うけど、テンポよく楽しく読めて元気をもらえます。
Posted by ブクログ
信じられないぐらいのパワハラと性差別的発言ばかりで、途中辛くなった。体育会系のノリって怖い。
一作目よりも恋愛話が多くて、そっちが楽しかった。
Posted by ブクログ
パワハラ、セクハラ、こんなにあるのだろうか…。一般企業で働いたことのない私は、ただただ慄くばかりです。でも、熱意を持って人にぶつかり、戦っている登場人物たちに、心から拍手です。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目
今回は前時代的な価値観を押し付けてくるクライアントからの受注コンペのお話
結衣も管理職になり、「定時で帰る管理職」という存在で会社のイメージを打ち出したい社長と、裁量労働制に戻したい他の役員との相違
定時で帰る管理職で尚且つ数値目標も達成するという実績を作るため、新たな案件の受注は必須
急成長しているスポーツ用品メーカーのフォースはジェンダーやハラスメントに塗れたCMで炎上し、それまでWebマーケティングを委託していたベイシックとの契約を解除し、新たな委託先を探していた
体育会系のブラック企業であるフォースは、前時代的なパワハラやセクハラが横行しているが、そんな会社からの受注を取れるのかどうかなお話
追加の登場人物と既存の人の変化
甘露寺:結衣が中華料理屋でリクルートした新人。自称「大型ルーキー」だけど、その実態は言うことを聞かない問題社員。
桜宮:ベイシックからの転職。「女」を武器にしているように見えるが……
野沢:過干渉の母親を持つ新人。門限が19時、自分の意志がないように見えるが、実は……
加藤:将来に悲観的な新人。SNSの裏垢で仕事の愚痴をこぼす。
グエン:ベトナム出身の大学院生インターン
来栖:三谷と共に運用に異動。今でも結衣を慕っている様子
フォースの人たち
吉川:脳筋
竹中:トランス:
榊原:マウンティング:
藤堂:ダイナソー。広報部長。
草加:研究員
押田:広報担当役員。元高校球児。
前作の主題はインパール作戦だけど、今回は忠臣蔵
創作部分が多分に含まれるけど、なぜここまで日本人に支持されてきたのか?
浅野内匠頭はなぜ抜いたのか?大石内蔵助の板挟みな中間管理職っぷり。勇気を持って戦った方が大きな傷を負わなければならないのか?
結局は上司次第なところがありますからねぇ
会社の方針がどうあれ、まともな上司であれば部下は救われると思う
結衣に実績を作るために晃太朗が頑張っているけど
傍から見たら、定時で帰る管理職のしわ寄せが晃太朗に行ってるだけと思われるんじゃないですかね?
何にしても歪な組織に思える
それにしても、前作にも増してお仕事ファンタジーだな
フォースがここまで大きな会社になるとは思えないんだけど?
働き方もそうだし、商品の機能向上もなしに何でここまで売れてるんですかね?
ってか、こんな会社潰れてしまえばいいのに
あと、晃太朗の過去が判明
某大学のアメフト部の事件みたいに、監督は直接指示しているわけじゃないところがいやらしい
これだから体育会系は嫌い
そんな晃太朗の洗脳はいつになったら解けるんですかね?
それはそうと、「壁を蹴る」はウケた
あと、甘露寺のプレゼンや、社長が雇うと決めた理由とかもね
ハンターハンターのネテロ会長か?w
野沢さんの妄想っぷりもなかなか
でも、生モノの妄想を職場で晒すというのは、ある意味でハラスメントじゃねぇのか?w
桜宮さんに関してはミスリードにやられた
というよりは、物語の定番を意識しすぎた読み方をしてた
総評として
やはりフィクションとは言え、パワハラやセクハラなどの現場を見せられるのは気分が悪い
個人的には、そんなもの法的に正しい方法でばっさばっさ斬ってしまえばいいと思うんだけど、まぁ実際にそれをやっても被害者が叩かれるば場合もあるのが世間の風潮かもね
Posted by ブクログ
結衣と晃太郎は今度こそ元鞘に収まりそうでよかった。忠臣蔵になぞらえたところはいまいちよく分からなかったが、フォースや新入社員の突飛さに笑えた。
Posted by ブクログ
1よりもかなり個性的なキャラが多い。色んな感情が沸いてイライラする部分もありますが、小説ってそうじゃなきゃ感情移入できないし面白くないと思います。後半になるほどページを捲る手が止まらなくなる。
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾!
いや、もうパワハラっぷりがあり得なさすぎて怒りしかない!
トラブルメーカーの新人たち。桜宮の発言も地味にチクチク神経削ってくるし、厳しい状況のコンペも控えて、自分が結衣の立場だったらと思うと頭がいたい。
思うようにならない現実に苦しんだり、理不尽に憤ったり、不甲斐なさに自己嫌悪になったり。
働くって大変ですよね…。
種田さんとのやり取りは、脳内で向井理さんをイメージして楽しみました。
たまにはキュンとするのも良いなぁ♪
Posted by ブクログ
自分にも他人にも厳しく、仕事もバリバリこなす体育会系の晃太郎。
やる気なさそうにみえるが、課された仕事は上手にこなし、物怖じしない2年目の来栖。
しっかり仕事ができる実力者、上からの信頼もある、主人公の結衣。
こういう社会人になりたいなぁー。
結衣と晃太郎、無事より戻したね。おめでとう!
甘露寺と晃太郎のコンビなかなか良いね。腐女子ではないですよ…
Posted by ブクログ
3.5。一を飛ばして本作から読み始めてしまいました。なので何故主人公が周りを犠牲にしていると認識しながらそれでもなお定時で帰りたいのか、背景が理解できず、こんな人が職場にいたら普通に嫌…って思いました。俺がやるから帰れという晃太郎や周りの人たちにいや、でも、みたいなポーズ取りながらも結局は甘えてるよね?だれよりも仕事こなしてたら誰も文句は言わないだろうけど、大して仕事捌いている描写もないから何で、みんなしてこの子をそんなに持ち上げるのだろう?と不思議になる。
社長からも創業メンバーからも明らかに目をかけられて定時で帰るホワイトアピールの広告塔として使われていたらそれはそれで大変だろうけど、モブ気質の私から見るとその影でモヤモヤしながら働いている美人でもシゴデキでもない私のような社員が絶対いると思って見てしまう。
とか現実社会のつまらぬジミ子の戯言はほっといて、エンターテイメントとしては疾走感あってよろしいです。スカッとジャパンてきな、それこそ勧善懲悪時代劇のような分かりやすさが良い。ビジネス漫画かと思いきや、パワハラ体質の相手会社との決闘(?)が野球だったこと、忠臣蔵との重ね合わせ、居ないやろ!ってくらいぶっ飛んだ大型新人などもなかなか斬新で面白く読みました。
Posted by ブクログ
東山結衣
ネットヒーローズ株式会社に新卒で入って以来、定時で帰る毎日を貫いてきた。サブマネジャー。
晃太郎とは二年前に分かれている。
種田晃太郎
マネジャー。甘露寺を教育していたが、心因性の蕁麻疹になる。結衣の元婚約者。
甘露寺勝
大学浪人と就職浪人を一年ずつ経て入社。結衣のいる制作チームに配属。大型ルーキー。
灰原忍
ネットヒーローズ株式会社代表取締役社長。IT業界の他社に先駆けて働き方改革を実施。二十時以降は社内の冷暖房を切り、入退室を厳密に記録するカードリーダーを設置、残業を週二十時間以内に抑えるよう管理職に命じた。
桜宮彩奈
結衣が教えていた新人。この会社の競合相手であるベイシックを三年で退職し、第二新卒としてネットヒーローズに採用された。
福永清次
結衣たちのチームの前マネジャー。メンタルの専門の病院に通院中。
諏訪巧
結衣の元婚約者。結衣が納期に追われている間、職場の後輩と浮気していた。ベイシックの営業部。
吾妻徹
結衣と同じチーム。
王丹
結衣が仕事帰りに寄る上海飯店の女店主。
中国語の翻訳を依頼している。
種田柊
晃太郎の九歳年下の弟。結衣が個人的に調査のバイトを頼んでいる。アカウント名〈愁〉。引きこもり生活はようやく脱したものの、再就職はしておらず、小遣い稼ぎのために調査を引き受けてくれる。
回鍋肉のおじさん
上海飯店の常連だった。回鍋肉定食を食べた後、会社へ戻り、あさまではたらいてなくなった。息子がフォースに就職した。常時臨戦態勢が社風の会社。
石黒良久
管理部。会社全体の案件予算、利益率、人員配置など、現場のパフォーマンスを見張る。結衣より年下の三十歳。創業メンバーでもあり、ゼネラルマネジャーにまで昇りつめている。「グロ」と呼ばれている。重度の砂糖中毒。
三谷佳菜子
真面目な性格で結衣と同い年。以前は同じチームにいたが、今は運用部に異動し、念願のチーフの座に就いた。
来栖泰斗
結衣が育てた新人。運用部に異動。容姿もよく、頭もいい。すぐ「辞めます」と言うことと、思ったことをすぐに口に出すことを除けば、将来を期待されている二年目。
大森高志
ネットヒーローズの営業部員。
のうきん
吉川。フォース社員。
トランス
竹中。フォース社員。
マウンティング
榊原。フォース社員。
風間
ベイシックの営業担当。
賤ヶ岳八重
結衣の二歳年上の先輩。女性初の役員になるのが目標。去年双子を産んだばかりで当分は焦らないことにした。
野沢花
賤ヶ岳に教育を受け持ってもらっている新人。
宗介
結衣の兄。父と折り合いが悪い。
ダイナソー
藤堂文康。フォースの広報部長。恐竜のように頬骨がゴツゴツと出ている。
バオ・グエン
ベトナム出身の留学生。二十三歳。三ヶ月のインターンとして確保。
フォースの研究員
草加。コンペで結衣に勝ってもらいたいと焚きつける。
風間寿也
ベイシックの営業部副部長。フォース担当。
劉王子
王丹の腹違いの弟。
押田陽義
フォースの役員。
加藤一馬
二十二歳。結衣のチームの新人の一人。賤ヶ岳の下につかせている。無難なタイプだが遅刻が多い。
八神蘇芳
人事が格差採用をしてでも採ろうとした学生エンジニア。
結衣の父
結衣の母
Posted by ブクログ
1は未読ですが、ドラマを見ていたので2から読みました。本作は、差別的CMで炎上し、社内ではパワハラが横行する問題企業・フォースのweb制作コンペに参加するところからはじまる。
ドラマ版は現実味のあるストーリーに調整されていたが、原作はキャラクターもストーリーも癖が強くあまりリアリティがなかった。甘露寺ほどぶっ飛んだ新人いないし(いるのか?笑)、中小企業とはいえそこそこの規模の会社の社長が一社員にそこまで肩入れしないし、「定時で帰る」という物語の根幹となる部分も、主人公の頑張り次第で会社の制度が守られるというのは現実離れしていると感じた。
ドラマ版の結衣には共感できたが本作ではあまり共感できず。パワハラやセクハラの描かれ方もなんとなく古い感じがした。しかし種田さんは向井理さんの印象を引きずっているのでかっこよくて(笑)、3も読んでみたくなる。