朱野帰子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「わたし、定時で帰ります」第三弾。
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定時で帰る。
給料も上げる。
そのために、
戦え。
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これ、本当に。
私も残業ありきの会社から転職して、
現在はほぼ残業なしで帰宅していますが、
その分年収は大幅に下がりました。苦笑
そして冬の賞与額を知り、
絶望していた時に手に取った一冊です。
小説のなかで、
私が直面している悩みに対し、
どう解決して物語が展開していくのか。
前作から久しぶりに読んだため、
登場人物のキャラクターを思い出すのに
少し時間がかかりました。苦笑
時間内にしっかり仕事をして成果を出す。
わかってはいるけれど、
それは終わらせるために無理をしなくてはならず、
それならば、
残業をした方がわかりやすくお金は手に入るし、
一度手にしてしまうと手放せない。
生活残業。
これ、自分がどうこうではなく、わかります。
たぶん会社によっては黙認しているところもあるのでは。
私がいた会社だけかもですが、
上司が在席している日だけ、
妙に帰るのが遅い人がいたり。
結衣は、生活残業している部下のため、
あの手この手で会社に掛け合おうとします。
人事評価に落とし込み賃金を上げられるように。
会社は人間の集合体で、人間は感情の生き物。
でもその集合体である会社は利益が第一。
読んでいる間、途中途中苦しくなりました。苦笑
こんなのやってられない!と投げ出さない結衣を見て。
現実世界の中小企業で、
将来も生活にも不安を覚えている人はいるはずで
(私もその中のひとり)
小説の中ではどう解決するのか、
せめて小説の中では奇跡というか、
良いことがあってほしいという気持ちで読んでました。
会社は人間の集合体ですが、
結衣のまわりの人間たちも良いですよね。
それぞれの能力や個性を活かして。
他の方のレビューでもありましたが、
向井理と吉高由里子の印象が強すぎて、
脳内変換されていました。苦笑
まだまだ続きそうな予感で、
続編を楽しみにしています…! -
Posted by ブクログ
八つの短編集
思ったよりホラーでした
そして“くらやみガールズトーク”
納得のタイトルです
さてさてさんのレビューを読ませて頂き、気になっていた一冊で、初読みの作家さんです
二【花嫁衣装】
「結婚前の私はもういなくてね
いまの私はたぶん別のなにかなの」
「だから死んだと思うようにしてる」
こんなセリフが出てくる。
これを読んで
あぁ、私はこれまで何回も死んだのかもしれない。
と思った。
本当の私って、どこへ行ったのだろう?
でも「死んだ」と思ったら何だかラクになった気がする。
五【獣の夜】
六【子育て幽霊】
この二編は、子育て経験のある人には刺さるかもしれない。
小さな子供の温かさと息使いを耳元に感じるほどの描写ですが、結構怖いです。
私が一番好きなのは
八【帰り道】
曾祖母の死と妹の誕生という経験をする小さな主人公。
生と死、そして希望。
“怪談”であるからこその絶妙さが好み。
朱野さんの他の作品も読んでみたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
東京駅で働く新人駅員さんのお話。
登場人物のキャラが濃い。濃すぎる。
そして新人さんの扱いってほんとにこんな感じなの?いまだったら確実にパワハラで訴えられるよな…?
というような内容ではあった。
前半はそんな感じで、あんまり入っていけなかったかな。
直と同期の犬塚が仲良くなったあたりからは、だいぶ読みやすかった。
スピード感はありつつ、駅の利用者と駅員さんひとりひとりにスポットをしっかりあてて描かれていておもしろかった。
駅員さんの苦悩は、現実でも沢山あると思う。でも、そういうことを今まで考えたことってなかった。
この作品を読むと、駅員さんのことを見る目は間違いなく変わる。駅員さんも私たちと何ら変わらない、1人の人間であることに気付かされた。 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目
今回は前時代的な価値観を押し付けてくるクライアントからの受注コンペのお話
結衣も管理職になり、「定時で帰る管理職」という存在で会社のイメージを打ち出したい社長と、裁量労働制に戻したい他の役員との相違
定時で帰る管理職で尚且つ数値目標も達成するという実績を作るため、新たな案件の受注は必須
急成長しているスポーツ用品メーカーのフォースはジェンダーやハラスメントに塗れたCMで炎上し、それまでWebマーケティングを委託していたベイシックとの契約を解除し、新たな委託先を探していた
体育会系のブラック企業であるフォースは、前時代的なパワハラやセクハラが横行しているが、そんな会社からの受注を取れるのかどうかなお話
追加の登場人物と既存の人の変化
甘露寺:結衣が中華料理屋でリクルートした新人。自称「大型ルーキー」だけど、その実態は言うことを聞かない問題社員。
桜宮:ベイシックからの転職。「女」を武器にしているように見えるが……
野沢:過干渉の母親を持つ新人。門限が19時、自分の意志がないように見えるが、実は……
加藤:将来に悲観的な新人。SNSの裏垢で仕事の愚痴をこぼす。
グエン:ベトナム出身の大学院生インターン
来栖:三谷と共に運用に異動。今でも結衣を慕っている様子
フォースの人たち
吉川:脳筋
竹中:トランス:
榊原:マウンティング:
藤堂:ダイナソー。広報部長。
草加:研究員
押田:広報担当役員。元高校球児。
前作の主題はインパール作戦だけど、今回は忠臣蔵
創作部分が多分に含まれるけど、なぜここまで日本人に支持されてきたのか?
浅野内匠頭はなぜ抜いたのか?大石内蔵助の板挟みな中間管理職っぷり。勇気を持って戦った方が大きな傷を負わなければならないのか?
結局は上司次第なところがありますからねぇ
会社の方針がどうあれ、まともな上司であれば部下は救われると思う
結衣に実績を作るために晃太朗が頑張っているけど
傍から見たら、定時で帰る管理職のしわ寄せが晃太朗に行ってるだけと思われるんじゃないですかね?
何にしても歪な組織に思える
それにしても、前作にも増してお仕事ファンタジーだな
フォースがここまで大きな会社になるとは思えないんだけど?
働き方もそうだし、商品の機能向上もなしに何でここまで売れてるんですかね?
ってか、こんな会社潰れてしまえばいいのに
あと、晃太朗の過去が判明
某大学のアメフト部の事件みたいに、監督は直接指示しているわけじゃないところがいやらしい
これだから体育会系は嫌い
そんな晃太朗の洗脳はいつになったら解けるんですかね?
それはそうと、「壁を蹴る」はウケた
あと、甘露寺のプレゼンや、社長が雇うと決めた理由とかもね
ハンターハンターのネテロ会長か?w
野沢さんの妄想っぷりもなかなか
でも、生モノの妄想を職場で晒すというのは、ある意味でハラスメントじゃねぇのか?w
桜宮さんに関してはミスリードにやられた
というよりは、物語の定番を意識しすぎた読み方をしてた
総評として
やはりフィクションとは言え、パワハラやセクハラなどの現場を見せられるのは気分が悪い
個人的には、そんなもの法的に正しい方法でばっさばっさ斬ってしまえばいいと思うんだけど、まぁ実際にそれをやっても被害者が叩かれるば場合もあるのが世間の風潮かもね -
Posted by ブクログ
「わたし、定時で帰ります」の著者というのは、
本を購入してから知りました。
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入社即戦力外通告されたダメリーマン
「文章の力でこの会社でやっていこうと思います」
社内の愚痴を密かに綴る開発部のブロガーOL
「…読書感想文で佳作だった程度で?」
これは、あなたの会社の物語―働く人必読の超リアル仕事小説!
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ポンコツアラサー男子の紙屋の奮闘記(?)です。
何をやってもダメダメで、周りからも呆れられますが、
なんとか文章(社内通知やプレゼン資料等)で
会社で存在感を発揮していこうとします。
私自身、打合せ中に突然発言を求められたり、
メールで何かを依頼するときなど、
言いたいこと(結論)をうまく言えず、
取っ散らかること多々。
そのため、社内文章等もとても苦手意識ありです。
だからと言ってはなんですが、紙屋がうらやましかったです。
だけど、一つの文章にそんなに時間かけてたら、実際はとても怒られてしまうかも。苦笑
すっきり!とか逆転勝ち!とか、そんな話ではないし、
仕事をちゃんとしている人から見れば、
紙屋やばすぎ、と思うかもしれませんが。
私としては、それでも踏ん張って、自分なりに会社を理解し好きになって頑張る姿は良かったです。
アプローチや方法、能力も違うし、たぶん普通の会社でやったらアウトなことも登場しますが。苦笑
そこはフィクション、物語の特権ですよね。
読後は少し、さみしい気持ちになりました。
私はこんなに潔くというか、アタックできるような社会人ではないことも再認識。(たぶん、給与とか生活とか守るものを優先してしまいそう) -
Posted by ブクログ
ネタバレ母を亡くし、残された父と娘は2人で助け合って生活し強い絆で結ばれて、娘が嫁ぐ時に美談となる話が多いと思ったけれど実際は詩穂ちゃんケースも少なくない気がした。中学生というのが不幸だったような気もする。家事はやれない歳ではない。そして詩穂ちゃんは器用にこなしていったんだと思う。そして家事が嫌いではないから結婚した後も専業主婦として頑張っている。そんな絶滅危惧種でもある専業主婦の詩穂さんもパパ友中谷さんや礼子さん、坂上さんとの出会いは色んな意味で刺激はあっただろう。父親は後悔しても遅かった。出産後に少しはマシになったかと思ったけれど変わってはいなかったようだ。ここでも父親はチャンスを逃したのだ。詩穂ちゃんは、ほぼ母親に育てられたということだろう。それでも父親には変わりないのだからどうにか和解して欲しいけれど父親の改心がないと難しいだろうな。
文庫版で追加された虎朗のサイドストーリーのおかげてスッキリ読みおえられた。詩穂と虎朗はその後も幸せな家族となっていると思いたい。