科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました

科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました

小説・文芸
800円 (税込)

4pt

「マイナスイオンドライヤーなどの美容家電製品は、廃止すべきです」
自分の主義に反するものを、あなたは売れますか?

大手電器メーカーに勤める科学マニア、羽嶋賢児は、
自社の非科学的な商品にダメ出しをしたばかりに、
最も行きたくなかった商品企画部に島流しに…。

空気を読まずに正論を言う。そんな賢児はやがて部の
鼻つまみ者扱いになってしまう。
賢児のまっすぐすぎる科学愛は、美容家電を変えることができるのか!?

自分の信念を曲げられずに日々会社で戦っている、
すべての働く人に贈ります。
『わたし、定時で帰ります。』で話題の著者が描く、お仕事小説。

解説・塩田春香

※この電子書籍は2016年11月に文藝春秋より刊行の『賢者の石、売ります』を改題した文庫版を底本としています。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました
  • タイトルID
    :
    677020
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年11月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    タイトル通りのお話だけど、イメージしていた展開とは違った
    想像した展開としては、理系が最初は職場の無理解に苦戦しつつ、最終的には似非科学信者をぶっ倒す物語だと思っていたけどね

    とりあえず、以下は公式のあらすじ
    --------------------------------
    「マイナスイオンドライヤーなどの美容家電製品は、廃止すべきです」

    大手電器メーカーに勤める科学マニア、羽嶋賢児は、
    自社の非科学的な商品にダメ出しをしたばかりに、
    最も行きたくなかった商品企画部に島流しに…。

    空気を読まずに正論を言う。そんな賢児はやがて部の
    鼻つまみ者扱いになってしまう。
    賢児のまっすぐすぎる科学愛は、美容家電を変えることができるのか!?

    自分の信念を曲げられずに日々会社で戦っている、
    すべての働く人に贈ります。
    ドラマ化もされた『わたし、定時で帰ります。』で話題の著者が描く、お仕事小説。
    --------------------------------


    子供の頃から科学は好きだが、大学は有名私立の文系に進学した主人公の羽嶋賢児
    論理的故に主張は正しいが、他者や家族と上手くコミュニケーションが取れない
    特に非科学的な主張をする人を見下す傾向がある
    科学は今も好きで、特集動画やロケット発射の生中継を見たり、シンポジウムにも参加している
    しかし、鉱物のお店をしていた亡き父は自分には科学の道に進む事の是非を問うたが、友人には好意的な対応をしていた
    結果、研究者になる事はなく、科学とお金儲けの狭間で苦悩する

    賢児は似非科学の機能を売りにすべきではないと考えるが
    商売としては似非科学の方が消費者の要望と売上と合致する

    果たして、自分は何故何のためにお金を稼ぐのか?


    STAP細胞は発表された当時はもてはやされたものだけど
    再現性について懐疑的な状況になっても信じている態度はどうかと思う
    ねつ造問題では未練タラタラと言うところがキャラブレというか、本質的な科学的思考ではないのだと理解した

    科学の論理性ではなく、科学がもたらすロマンに魅力を感じているだけに見える
    だから、「知りたい」という欲求ではなく、「いくらするのか?」という発想になるのではないかと

    科学って実は泥臭い側面はかなりあるからなぁ
    今までの定説がひっくり返るようなパラダイムシフトも起こるし、それに対してまた論理を再構築しないといけないしね
    現在、世間で科学的に正しいと思われている事も、「今のところ矛盾はなく妥当と考えている専門家が多い」という程度で、恒久的な信頼情報ではないしね

    しかしまぁ、科学とお金の問題なぁ
    -------------------------------
    科学は万能ではない。しかも科学にはカネがかかる。科学は使い方によっては不幸も生み出す。しかし科学を捨て去って生きることはできない。
    -------------------------------
    という文章ですべて説明されていると思う

    人類には様々な課題が山積しているし、科学の発展が引き起こした課題もあるけれど、科学なしで解決できる問題はそうそうない

    もし科学リテラシーが上がったらもっとよりよい社会になるのかとも思うけど
    紛いなりにも義務教育を受けた人達が、似非科学やスピリチュアルなものに大金を払う商売が成り立ってる現状を見るに望み薄だろうか?

    タイトルのマイナスイオンだけでなく、水素水、化粧品のコラーゲンやビタミンC、最近なら反ワクチンとか
    人は自分に理解できないものでも、盲信する事ができるんですよねー
    何とも厄介な……

    似非科学でも稼げればいいという考えに対して
    -------------------------------
    本物の科学で金を稼ぐ。できるだけ稼ぐ。その金を科学にまた注ぎこむ。それができるのは商人だけだ。
    -------------------------------
    というところはカッコいい
    ま、実際にそれを実現できればいいんですけどね



    賢児に「未開人」とされている姉の美空
    ある意味で科学的リテラシーがなくても幸せに生きていけるという証左なのかもしれない
    ただ、作中の母乳問題とかでわかるように、自分の信じたいものだけを信じるとコロっとその幸せがひっくり返るけどね

    あと、父が入院していたときの叔母とかには読んでいて本当に怒りを覚える
    本人は良かれと思ってなんだろうけど、賢児と母の確執の要因だし、その後の掌返しにも不快感を覚える
    標準医療をもっと信じようよ……



    それにしても、朱野さんは文系出身なのに、理系の解像度が高い小説をかけて凄い
    理系出身作家はこの手の理系リアリティのある作品を書きがちなのはわかる

    蓼科譲が吐露する科学研究の置かれた立場というのはとてもよくわかる
    価値のある研究である事を示さないと科研費は取れないし
    そのためにデータを捏造する可能性とかまで言及されると、物悲しいけどそれが実態なんだよなぁと思ってしまう
    博士でも、博士だからこそポストと職がないというのは何とかしないといけないと思う

    0
    2023年01月12日

    Posted by ブクログ

    序盤では「マイナスイオンの商品を買いがちな友人やその1歩手前の友人(どちらも文系)にオススメしたいなあ」と思いつつ読んでいましたが自分にも賢児の押し付けがましい部分があることに気付かされたり他にも学びがあったので理系の人にこそ読んでほしい作品だなと思いました。

    0
    2020年05月18日

    Posted by ブクログ

    科学オタが、自身の科学知識を活かして
    色んな商品をバンバン売り出し業績を上げまくる系のスカッとした内容かと思ったら…

    全然違いました!!!

    科学オタがめちゃくちゃ苦しんでました。
    科学が好きすぎるが故に!

    親とか姉の話は、必要なのかなー?って
    読み進める中で感じてましたが…

    残り数ページ、姉の母乳育児に対する気付きからラストまで
    怒涛の勢いで迫ってくるものを感じ、ストーリーに没入し、読み終わりの満足感がとても良い作品でした!

    良いよね!科学って!
    私も科学とか宇宙とか大好きです!

    0
    2026年05月08日

    Posted by ブクログ

    軽そうなタイトルの割には、内容は重めだった。科学が大好きだったけど、お金がなくて将来は商人になって、お金を稼ぐと決めた主人公。でも似非科学商品を売る部署に異動してしまった。そこでの葛藤と親友とのすれちがいが、よく書かれていたと思う。

    0
    2023年02月04日

    Posted by ブクログ

    科学者の友人が、よく「マイナスイオンって何なの?」と美容家電にツッコミを入れていたから、この本のタイトルを見て興味が湧き、さっそく読みました!科学的な専門用語がバリバリ出てくるのかと思ったら、そんなことはなく…とても読みやすく面白かった!読後感とっても良かった!

    0
    2020年07月19日

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて+わた定が好き、ということで購入。自分は営業ではないが、やりたくない仕事をやらされる時どのように信念を通すか?ということを考えさせられた。主人公の姉の出産もテーマの1つとなっており、非科学的な助産院の言葉(母乳信仰など)はとてもリアルだった。女性は特にスピリチュアルなものに飛びつきやすいと思われているのでそういったことを打ち出せば商売はやりやすいのだろうが…。
    朱野帰子のお仕事小説は共感しかないので今後も描いて欲しい。

    0
    2019年12月08日

    Posted by ブクログ

    自分の主義に反するものを貴方は売れますか?
    帯の言葉に惹かれて読みはじめた。

    科学が大好き、宇宙開発に憧れる青年が美容家電部署に飛ばされ、似非科学と戦うお話。正論を主張すればするほど、周りとの関係は悪化してしまってハラハラしながら読み進めた。

    私は職場の話よりも、実家での家族との描写が印象的だった。母親が癌に効くサプリや健康食品にハマる。姉は完母に拘りすぎて怪しい助産院の助産師を信じる。
    似非医療を信じる人達の描写がリアル。

    0
    2019年12月06日

    Posted by ブクログ

    面白くないわけはないけど、なんか読んでてストレスな感じ。主人公、悪い人ではないけど融通効かなすぎ。なんだか、最後都合良すぎ。
    あと、他の人も書いてるけど、タイトルこれじゃない方がいいよね。文庫版で改変したそうだけど、本人から編集者のせいか、なんか時代に迎合しすぎ。似非科学じゃないけど、おんなじ雰囲気を感じるぞ。

    0
    2026年03月19日

    Posted by ブクログ

    タイトルと表紙からは想像できない熱い科学信者の話。血が沸き立つような一瞬のために働くっていいなと思った。

    0
    2025年03月15日

    Posted by ブクログ

    タイトルから連想していたイメージとは違う話だった。姉の言動が理解できないタイプの人間だったのでなんだかモヤモヤした。

    0
    2024年10月12日

科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました
  • タイトルID
    :
    677020
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年11月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
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