朱野帰子のレビュー一覧

  • ほろよい読書 おかわり
    ひとり京都旅行をしながら電車、バス、川床、団子屋色々な場所で一編ずつ読んだ。
    至極そのもの。
    旅の思い出をより豊かにしてくれた。
    2023年に読んだ作品の中でも特に思い出に残る一作。
  • 対岸の家事
    独身37歳の男が、職場の育児時短勤務を取っている女性や育休取得の男性の気持ちを理解するのに、多少は役に立ったような気がする。少なくともイメージはできた。
    育児のアプローチはそれぞれだけど、環境を良くしようと取り組んでいる姿勢は同じであり、立場の違う3人がお互いを理解し合い、良好な関係を築けるようにな...続きを読む
  • わたし、定時で帰ります。(新潮文庫)
    なんでかわからない。普段全く手に取らないタイプの本なのにすごくすごく好きな本。サラッとしていて眩しくて爽やかで。だけど今の社会に対する風刺的なものも的確。ザドラマ原作って感じの本。結衣ちゃんと種田さんの絡みがとにかく好き。
  • 対岸の家事
    お役人たちは全員読むべき本だと思います。
    日本はマイノリティに冷たい社会だと感じていました。昔は働く既婚女性、特に働く母親は非難されがちだったけれど、今は専業主婦が叩かれる世の中。生きづらいです。

    子育てに専念したいと思って専業主婦を選んでも、子供に手がかからなくなった時には復帰が難しい。わたしの...続きを読む
  • 対岸の家事
    専業主婦や育休パパ、シングルマザーの孤独、ワーキングママの大変さ、子どもを持たない選択をした女性に突然来る介護の日々。それぞれの気持ちが本当によく描写されている。
    それぞれ、本当に頑張っている。

    子どもに関わる仕事をする方は、学生時代にでも一度読むべきではと思う。
  • わたし、定時で帰ります。2―打倒!パワハラ企業編―(新潮文庫)
    体育会系のノリのパワハラが一番嫌いなので、読んでいて苦しくなりました。飲みの席でのイジリを愛情だと勘違いしてる上司に読ませたい。
  • わたし、定時で帰ります。(新潮文庫)
    自分の経験と重ねながら読んだ。私も生産性を上げることは大好きだけど、組織の中だと自分だけ頑張っても結局仕事は終わらないしその辺りが難しいよね、と主人公に共感しながら読めた。
    ワークライフバランスを考えるきっかけにもなったし私も前向きに仕事頑張ろうと思えたので、読んでよかった。
  • 対岸の家事
    専業主婦、ワーママ、育休を取るパパ、様々な立場の登場人物のバックグラウンドが丁寧に描かれ、育児をする母・父の孤独など現代の問題を描きながらも暗い気持ちにならず、前向きな気持ちになれる結末で良かった。全体的にも読みやすいかった。
  • 会社を綴る人
    「比較優位と月をさす指」

    フォローしている読書家さんの本棚に面白そうな本を見つけて早速購入。こういう出会いがあるのも屹度SNSの醍醐味なのでしょう。

    主人公の紙屋くんは仕事ができない。
    唯一の特技、文章を書くことも中学の読書感想文コンクールで佳作を取った程度である。しかし他に何もできないが故に文...続きを読む
  • わたし、定時で帰ります。(新潮文庫)
    ドラマ版が大好きで、脳内でドラマキャストが動き回りながら話が進んでいきました。
    星印工場の話、ドラマでは数話割いて、と言う感じだったけど、1冊丸々使って話が進んでいって大満足。来栖くんのイメージがだいぶ変わりました。よくできるポテンシャルのある子だったんだね来栖くん。
    長時間労働、だいぶ減ってはきた...続きを読む
  • わたし、定時で帰ります。2―打倒!パワハラ企業編―(新潮文庫)
    すごい面白かった〜!!でも読んでる間は胃がぐるぐるしました。パワハラもセクハラもほんと勘弁してほしい。
    限られた時間で策を考えて相手を説得できるゆいちゃんはほんとえらい。フォースも風間も本当に気持ち悪い。傷ついたり逃げたりしながら立ち向かっていけるゆいちゃんにすごくパワーがもらえる一冊でした。あと王...続きを読む
  • 科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました
    タイトル通りのお話だけど、イメージしていた展開とは違った
    想像した展開としては、理系が最初は職場の無理解に苦戦しつつ、最終的には似非科学信者をぶっ倒す物語だと思っていたけどね

    とりあえず、以下は公式のあらすじ
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    「マイナスイオンドライ...続きを読む
  • 海に降る
    海に降る

    潜水調査船のパイトットを目指す女性と、亡き父が目撃したという未確認深海生物を発見したいと思っている男のお話


    以下公式のあらすじ
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    JAMSTEC(海洋研究開発機構)に勤務し、女性として初めて、有人潜水調査船〈しんかい6500〉のパイロットを目...続きを読む
  • 会社を綴る人
     作家、朱野帰子さんの作品でドラマにもなった「わたし、定時で帰ります」3部作は、IT企業働く労働者の辛労辛苦を、インパール作戦、忠臣蔵、女工哀史を対比しながら現在のクリエイティブなIT企業の光と闇を小気味よい展開綴り、会社組織で働く女性の活躍を描いた。

     本作は、帯のキャッチコピーによると総務部の...続きを読む
  • 会社を綴る人
    仕事は仕事。食べて行くためには必要だから働いてる。どんな理由てあろうとそこにいるのは自分なのだと思った作品でした。
    会社で働くために必要な事は、
    年月が経つにつれて知らず知らずに吸収されていく。それが当たり前な事だと思っていたけれど、
    本を読んでいて本質はなんだろうと立ち止まる瞬間が何度かありました...続きを読む
  • 会社を綴る人
    帰子さんらしい作品。
    面白かったし、菅谷さん、好きでした。
    最近、定時で帰れてないなあ...定時で帰れるように頑張ろ。次は、定時シリーズ読みたいなあ。
  • 会社を綴る人
    普通の仕事はまったくできないが唯一得意な「書くこと」「読むこと」で次第に会社で自分のやるべきこと、居場所を見つけていく紙屋くん。
    一方、仕事はできるのに会社の旧態依然とした社風や古参社員への不満をブログであげつらっては閲覧数を稼ぐことで承認欲求を満たす榮倉さんとの対比が面白い。
    ともに同じ「会社を綴...続きを読む
  • わたし、定時で帰ります。2―打倒!パワハラ企業編―(新潮文庫)
    こんなパワハラ企業どうにかなってしまえ!と思いつつ、どうやってやり込めるのかハラハラドキドキが止まらなくていっきに読んでしまいました。
  • 対岸の家事
    タイトルがいい。
    家事育児、その大変さや重要さは親、兄弟姉妹だけじゃなく一番身近なはずの伴侶にさえ理解してもらえないこともあり、主婦(主夫)は孤独だと。日頃自分が感じてもやもやしていたものがこうもリアルに明瞭に字にして描かれ、そうそうと随所で共感しながら一気に読めた。詩穂の母が遺した一言「これは仕...続きを読む
  • 海に降る
    面白かった。
    深海に興味がありつつ知らないことだらけだったので、興味深い内容ばかり。
    いろんな生物の名前が出てくるので、たびたびスマホで画像検索してはおお、となったりしながら読んだ。
    深海ということに限らず、仕事の上で技術を継承していくことの難しさや重要性についても考えさせられる内容だった。
    ストー...続きを読む