朱野帰子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレかなり面白かった
「新しい法律ができた」と言う話を軸に
・AIに絡んだ近未来
・全く関係ない未来
・過去から法律ができたことにより、現代になる
・新しくできた法律の内容が分からない
といった様々な進め方を楽しめた
舞台装置としてのAIの便利さ(我々に身近だが未知のもの)と、法律はルールの為それによって話の土台を作れる万能さに驚いた
〜特にお気に入り〜
矢野帰子先生→おとなも英語を学ばせる話。「英語介護」という考え方が面白かった
潮谷験先生→人々は、作品を楽しむときに作品の裏にいる作者と交流している。AIが作った作品だとその交流ができなくて孤独を感じる。新しい視点だな。オチも良かった。
大沼紀子先生→一番好きだった。人を殺したらokな国(=SFちっく)が、人を殺しちゃ駄目になる(=現代)という逆転の流れ。斬新な視点から、現代を揶揄してて面白すぎた。
五十嵐律人先生→過去から現代に。当たり前だけど憲法も作られたときがあったんだよなぁと。
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Posted by ブクログ
子育てしているか否かに関わらず、仕事に忙殺されている人にも刺さる本だと思う(私にはぶっ刺さった)。
私には今のところ子供がいない。子供を持とうと思えば持てる環境にはある。母になりたいと強く思ったことは小さい頃からあまりなかった。大人になり慣れない会社員として毎日あくせく働く中で、出勤中にママチャリに子供を乗せて忙しそうに走り去るワーキングマザーを道で見ては、私には無理だな〜と思っていた。
でも本来そんなことは子供を持つことの抑止力として働くべきではない。子供を育てることは大変だ。国の宝を育てている人が大変な思いをしないよう、もっと国は手厚い支援をするべき。
あと、今職場ですんげー大変な状況にある私、自分ばかり、なんで私ばかり、と思ってばかりいた。中谷氏が追い詰められていく様子を見て、ひとりで追い詰められる前に周囲に助けを求められるようにならねばと思った。あと、忙しいと思っている人は勝手、という隣人の言葉で胸ドキッした。私じゃーん。自分偉いと思ってんじゃねーぞ。気をつけないと。
あと、最後らへんの時間が沢山あることを楽しもう(うろ覚え)との主婦の主人公の言葉にもほっこりした。なんか日本だと、暇人食うべからず的な風潮ありません?暇でいいじゃんね。やりたいことやって周囲の人に尽くして。私も時間が沢山あることを恐れない人になりたい。 -
Posted by ブクログ
訪れた人生の転機に伴い、周りから課せられる軋轢や抑圧。主に女性に起こるそのことは、よくあることと言ってしまえばそれまでだけれど、溜め込んだ鬱屈はどこへ行くべきなのか。現実に即しているのに、読むうちに現世と幽世の境目があやふやになってしまうような、独特の読み口の怪談短編集です。
一番印象的なのは「花嫁衣裳」でした。ここでで描かれるのは、結婚。本来は誰にでも祝福されるようなことだし喜ぶべきことなのに、この不安と不快感は何なのでしょう。新生活というのが新しい自分として生きることなら、古い自分は死んだということのか。押しつぶされすり減っていく主人公の前に現れた怪異は恐ろしいのだけれど、どこかしら優しさも感じられました。そういえばその前の「鏡の男」の怪異もなんだか優しいんだよね。人間の方がよほど醜悪に思えます。
一番怖いのは「藁人形」です。これはいわゆる怪異は登場せず、ひたすら人間の情念の物語で、どこまでも邪悪で救いようがありません。これと比べると、本当に他の怪異の優しさが身に沁みました。「ガールズトーク」のあの子たちすら可愛いとしか思えませんよ。
ラストの「帰り道」にははらはらどきどきしっぱなしでした。迷い込んでしまった異世界から、少女は無事に帰れるのか。彼女が見た世界の不思議さも魅力的。謎の看板の数々が、センス良すぎでした。 -
購入済み
可愛らしい表紙に惹かれて、読んでみたら想像の斜め上を行く内容。ほのぼの子育て日記、パパママの奮闘記課と思いきや、「専業主婦」と「家事育児」と「仕事と育児の両立」について本当に芯から考えさせられる内容だった。自分は専業主婦に対しては可も不可もなくという印象で、もちろん外で働く伴侶に代わって家のことをきちんと守っているのは尊敬に値するけど、本に出てくる人みたいに嫌悪や「甘えている」という感情を抱いたことはなかった。こんな風に思う人もいるのかと驚いたくらいだ。