朱野帰子のレビュー一覧
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普通の人ができることがうまくできない――はたから見ればポンコツのアラサー男子・紙屋がなんとか内定をもらったのは老舗の製粉会社だった。案の定、配属された総務部では仕事のできなさに何もしないでくれと言われる始末。しかし紙屋は唯一の特技「文章を書くこと」で社内で起こる小さな事件を解決していく。すこしずつ自分の居場所を見つけていく一方で、会社は転換期を迎え……。
お仕事小説で引けを取らない朱野帰子さん、さすがです。紙屋君の文章に対する熱量がひしひしと伝わって来た。「三代目の呪い」という言葉がある3代目となる最上 輝一郎だったが、人を見る目は確かだった。その彼を最後まできちんと書き込んであったのが好ま -
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ネタバレ同じ書き出しで、25人の作家さんが25通りの物語を紡ぐ。1編が6ページほどのショートショートだからサクサク気軽に読めるし、様々なジャンルの物語を1冊で楽しめるためお得感がすごい読書時間を過ごした。
現実の法から奇想天外な架空の法まで、ジャンルもミステリやディストピアものなど、物語の舞台も現代から近未来、果ては明治時代やアメリカの西部開拓時代まで、多種多様な設定の中でその法律が齎す思わぬ影響や人間模様が繰り広げられる。短いながらどの作品もとてつもない読み応えだった。
法律というテーマ故か、ディストピアものとの相性が特に良かったように感じる。
ハッとしたのは、今私たちの生きている世界は -
Posted by ブクログ
ショートショートというものを初めて読んだ。
なので、他シリーズは未読。
「新しい法律ができた」
最初の1行は全員一緒。
なんだそれ、面白い!!!
同じ一行から始まるのに、話の内容も展開も全く違う。面白い。
1つ目のお話(金子玲介、ルパちゃん)が重くて、苦しくて、
え!?これ読めるか!?と思ってしまった。
が、作家によって内容は十人十色。
様々なバリエーションがあるのが面白かった。
しかし、法律が主題なので、内容が難しいものも多かった。
塩屋験さんは(AIが小説を書くようになるが、作者は人の名前にし、人間かAIが書いているか分からなくするという話)、最後、え!?となって驚かされた
シリア -
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Posted by ブクログ
ネタバレ対岸の家事のドラマをみて原作者が気になったので手に取った一冊。
タイトルからブラックな女子トークの話か…?と
思いきや、なかなかのホラー!!
鏡の男を読み終わってこわくなったので
日の出ている時間に読み切りました。笑
子育て真っ只中世代として『獣の夜』は分かりみが過ぎる…!!抱っこした時にふと気づく、我が子の真っ白に輝くすべすべ肌と自分のカサカサくすんだ手のコントラストを見るたびに話中の「人間をやめた」というフレーズを思い出すようになりました。
自分はどうあれ絶対にこの子は守らなければと思う気持ちは本当に獣の本能でしかない。人間も所詮は動物なんだなと思い知らされる。
『花嫁衣裳』の気持ち悪