朱野帰子のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
何度も読み返している、お守りのような小説。
子どもの速度で一緒に歩き、その子の中に生まれたばかりの感情に触れる。
作中に流れるゆったりとした時間に出会うたび、「ゆっくり待つ」ことの大切さを思い出す。
待つとは、何もせず立ち止まることではない。
相手を自分の速度に合わせず、その人の中で何かが動き出し、気持ちや言葉が生まれるまで、そばにいることなんだと思う。
効率や成果を求めていると、すぐ答えを出すことや、先へ進むことばかりが正しいように感じてしまう。
でも、人の気持ちや成長には、その人にしか分からない速度がある。
誰かの速度を尊重することと、自分をすり減らすことも違う。
本書は、急かさずに寄 -
Posted by ブクログ
現役ワーキングマザーです。
そうそう、未就学児のときってこういう無理ゲーやってたなー…と懐かしく、そしてあの頃の自分の孤独な戦いを思い出しました。
家事って、本当にやることがたくさんあるんですよね。日々、心地よく、スムーズに過ごすには欠かせないはずの仕事が山ほどあるのに、やってない人にはそれが分からない。いわゆる名もなき家事も含めるとそれはそれは大変で。
そういえば、それも含めて夫婦で分担したくて、すべてリストアップしてみたら、そのリストを見ただけで夫の機嫌が悪くなって、話し合いすらできなかったなぁ。苦い思い出。(その後離婚してますが笑)
専業主婦だろうと、ワーキングマザーだろうと、独身だ -
Posted by ブクログ
2026年のベスト5、いや、ベスト3に入るほど面白かった!壮大な映画を見てるかのようだった。
主人公は、潜水調査船のパイロットを目指す深雪。そんな深雪の前に、弟だという小学生が現れる。そして乗船前に告げられた言葉にショックを受け、潜水訓練中にパニック(閉所恐怖症)を起こしてしまう。諦めかけたときに、謎の深海生物を追う高峰が転職してくる。
果たして、高峰は何者なのか。深雪は再び潜水調査船に乗って深海に潜ることができるのか。小学生の弟との関係は?
読む手が止まらない壮大な冒険?物語だった。
2015年にWOWOWでドラマ化されたらしい。主演は、有村架純ちゃんらしい。でも、ドラマでは少し設定を変 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
どんなときでも「喫茶店」でのひと休みと「物語」が、
私たちを癒してくれる。
いま最注目の作家陣が、
お茶の時間に交錯する人間ドラマを紡ぐ、
心をやさしく潤す短編集。
●作品紹介
憧れのカフェでバイトをはじめた僕。
店員として足りないものがあるのでは、と悩む僕に先輩は言う。
「カフェっていうのはね、恋にあふれたファンタジーワ―ルドなんだよ」
――青山美智子「サロンエプロン」
仕事に疲弊する私のもとに届いた、
高校時代の親友からの15年ぶりのメッセージ。
思い出のルノアールで、ウィンナーコーヒーを飲みながら作るのは、
大谷翔平の人生設計ばりのプランニングシート?
――朱野帰子「痛 -
Posted by ブクログ
全部の話が面白くて、温かくて、みんなに勧めたい本になりました。本当に選べなくて、下記6つのストーリーの中の5つが好きでした。
ミント邸みたいなひっそりとしたところにぜひ行きたい!!まあぶるみたいな喫茶にも行きたい!とカフェ欲が高まります笑
仕事に疲弊する私のもとに届いた、
高校時代の親友からの15年ぶりのメッセージ。
思い出のルノアールで、ウィンナーコーヒーを飲みながら作るのは、
大谷翔平の人生設計ばりのプランニングシート?
――朱野帰子「痛い人生設計を作る、ルノアールで」
昭和初期に建てられた洋館で週末の夜だけ
イブニング・ティーが楽しめる「ミント邸」。
名物は極上のホットケーキとマダム -
Posted by ブクログ
ネタバレかなり面白かった
「新しい法律ができた」と言う話を軸に
・AIに絡んだ近未来
・全く関係ない未来
・過去から法律ができたことにより、現代になる
・新しくできた法律の内容が分からない
といった様々な進め方を楽しめた
舞台装置としてのAIの便利さ(我々に身近だが未知のもの)と、法律はルールの為それによって話の土台を作れる万能さに驚いた
〜特にお気に入り〜
矢野帰子先生→おとなも英語を学ばせる話。「英語介護」という考え方が面白かった
潮谷験先生→人々は、作品を楽しむときに作品の裏にいる作者と交流している。AIが作った作品だとその交流ができなくて孤独を感じる。新しい視点だな。オチも良かった。
大沼