朱野帰子のレビュー一覧
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ネタバレ今度は生活残業と賃上げとストライキが題材になっていて、働くって大変だなと毎度ながら思った。
いろんな人がいて、そのいろんな人とコミニュケーションをとりながら円滑に仕事をしていかなくてはいけないのは途方もなく難しい。私が大きな会社に勤められない理由はまさにここだな、と読みながら思った。
塩野谷さんが結衣をキャンプ場に置き去りにしたときは、こいつありえない野郎だと怒りが湧いてきたけど、でも福永と違ってそんなに悪い人ではないというのを随所随所に滲ませてきていたのが、最後、結衣を守るために池辺と対峙するところなどはシビれた。
人事の女性、MAを断念しながらも諦めないと言ったクライアントの女性など、所々に出てくる女性がみんないいキャラでよかった。
私は全編通してグロこと石黒が一番好きなのだが、基本的に仕事ができる男が好きなんだなという結論に至った。種田も石黒も来栖もみんなそう。やっぱ仕事できる男はかっこいい。甘露寺や吾妻じゃだめなんだよな〜。
甘露寺は、しょうもないやつだけど意地悪じゃないし悪意もないからみんな受け入れられているし、なんかスピーチの才能があるということが発覚し、どんなやつにもここぞというものはあるのかもしれない。
働くということは戦うということ。
全編通して面白かったです。 -
Posted by ブクログ
前回より主人公の結衣にイライラしてしまう箇所が多かった。
そして晃太郎が野球によってフォースの社員を下剋上へ導くところなどはスカっとしてしまい、あーやはりつくづく体育会系の物語っていうのは読み心地がよいものだなぁと思った。
新しい登場人物の甘露寺(鬼滅の刃がちらつく名前だ…)が、げんしけんの朽木くんじゃんと思えてならない。ビジュアルが完全に朽木くんで読んでしまった。
前回はインパール作戦で、今回は忠臣蔵。
フォースの社員が不満をもちながらも自分では動かず、結衣たちを焚き付けてどうにかしようとする卑怯な感じとか結衣たちを下請けと蔑むところとか誇張はありつつこういうことあるよな〜と今回も頷いてしまった。
晃太郎が結衣へのセクハラ(性加害)へ「殺してやる」って逆上するところも印象に残ってる。晃太郎は巧より絶対に結衣のこと大切には思ってると思うんだけど、いかんせん仕事中毒だから伝わりづらいよな。 -
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定時で帰る結衣に大共感。仕事と私生活のバランスって大切。でも途中、絶対に変わらないと思っていた結衣の仕事の向き合い方やマインドがこんなにも変わって(背景にあった晃太郎のこともあって)もうこんなに頑張ってて読んでて苦しくなったけど、「会社のために自分があるんじゃない、自分のために会社があるんです。」って言葉に救われた。
今の部署はできなかったことや優先順位が低くて後回しにしてたことは後の勤務の人が全然やるよー!と言ってくれる。前の部署は優先順位がクッソ低い細かいことでも何でやってないの?って言われて泣きながら残業してたことを思い出した。まだ帰れないの?って待っててなんて言ってない同期に言われて、こうなった理由も知らないくせに顔見るだけでイライラするから黙って帰ってくれない?って思ったことも。(かなりな乱文失礼しました汗)今はそんなストレスないしみんな優しくて助け合い精神に溢れてて、本当に働く場所でこんなに変わるんだなぁってしみじみ。でもこの人やる気が本当にあるのか?って思ってモヤモヤしちゃうことも。だから登場人物ほとんどみんなに共感できました。結衣も思っているように人を変えるのは難しい。だから環境を変えたり向き合い方を変えたりして、自分が変わっていくしかないのかな。(でも福永さんはめちゃくちゃ嫌でした!)
また仕事頑張ろうって思える最高のお仕事小説でした。
仕事を頑張りながら周りの人と助け合って、私生活も充実させて人生楽しまないとですね!
私も、定時で帰ります!、 -
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実写ドラマ向きな小説だな〜と思った。実写になるのよくわかる。これは実写ドラマにしやすい話だ。
読みながらイライラしっぱなしだったけど、なるほどこういう着地点というか解決方法かと目から鱗だった。
てっきり福永を成敗するもんだと思ったと言うか、読んでるこちらは福永を一刀両断にしてくれ!と思いながら読んでいたので、包み込む形で退場させるやり方になるとは思わなかった。でも排除するだけではだめだというのはその通りなのかもしれないなと思った。
しかし、私もかつては残業する側だったのだが、その頃の自分を思い出しながら読むとあんまり共感はできなかった。というか今でも私はかつての職場で残業しないようにするにはどうすればよかったのか答えが出てない。だから作業効率を上げるとかタスクを減らすとかそういうことを入れても鼻で笑いたくなるし、集中力の話でも「いいなこの登場人物たちは客からの電話を取らなくていいのか」とか荒んだ気持ちになる。
そういう昔の自分を救ってくれるような内容ではなかったな。
でも定時で帰るためには、会社を変えなくてはならず、それをしたければ偉くならなくてはいけない、残業する向こう側を見なくてはいけない、というのは理解できた。主人公がいった向こう側の世界は、まるで紅の豚に出てくる飛行機の墓場を思い出した。 -
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何度も読み返している、お守りのような小説。
子どもの速度で一緒に歩き、その子の中に生まれたばかりの感情に触れる。
作中に流れるゆったりとした時間に出会うたび、「ゆっくり待つ」ことの大切さを思い出す。
待つとは、何もせず立ち止まることではない。
相手を自分の速度に合わせず、その人の中で何かが動き出し、気持ちや言葉が生まれるまで、そばにいることなんだと思う。
効率や成果を求めていると、すぐ答えを出すことや、先へ進むことばかりが正しいように感じてしまう。
でも、人の気持ちや成長には、その人にしか分からない速度がある。
誰かの速度を尊重することと、自分をすり減らすことも違う。
本書は、急かさずに寄り添う優しさと、支え合うことの大切さを静かに教えてくれる。
自分の心が追いつかないときも、無理に前へ進まなくていい。
焦りそうなときに開くと、自分にも他人にも、少し長い時間を渡したくなる一冊だ。 -
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現役ワーキングマザーです。
そうそう、未就学児のときってこういう無理ゲーやってたなー…と懐かしく、そしてあの頃の自分の孤独な戦いを思い出しました。
家事って、本当にやることがたくさんあるんですよね。日々、心地よく、スムーズに過ごすには欠かせないはずの仕事が山ほどあるのに、やってない人にはそれが分からない。いわゆる名もなき家事も含めるとそれはそれは大変で。
そういえば、それも含めて夫婦で分担したくて、すべてリストアップしてみたら、そのリストを見ただけで夫の機嫌が悪くなって、話し合いすらできなかったなぁ。苦い思い出。(その後離婚してますが笑)
専業主婦だろうと、ワーキングマザーだろうと、独身だろうと、家族の関わり方はそれぞれあっていいと思いますが、前提として、社会の中での役割と同様、家事・子育て・介護という家内労働から目を背けていては、上手くいかないんですよね。必ずどこかで歪みが生じてしまう。
いまの社会はまだまだ「家事は誰かがやるもの」という前提で回っているように感じます。過渡期なのかもしれません。
当事者としてどう関わるか、考えさせられる作品でした。
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2026年のベスト5、いや、ベスト3に入るほど面白かった!壮大な映画を見てるかのようだった。
主人公は、潜水調査船のパイロットを目指す深雪。そんな深雪の前に、弟だという小学生が現れる。そして乗船前に告げられた言葉にショックを受け、潜水訓練中にパニック(閉所恐怖症)を起こしてしまう。諦めかけたときに、謎の深海生物を追う高峰が転職してくる。
果たして、高峰は何者なのか。深雪は再び潜水調査船に乗って深海に潜ることができるのか。小学生の弟との関係は?
読む手が止まらない壮大な冒険?物語だった。
2015年にWOWOWでドラマ化されたらしい。主演は、有村架純ちゃんらしい。でも、ドラマでは少し設定を変えている模様。 -
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ネタバレ【あらすじ】
どんなときでも「喫茶店」でのひと休みと「物語」が、
私たちを癒してくれる。
いま最注目の作家陣が、
お茶の時間に交錯する人間ドラマを紡ぐ、
心をやさしく潤す短編集。
●作品紹介
憧れのカフェでバイトをはじめた僕。
店員として足りないものがあるのでは、と悩む僕に先輩は言う。
「カフェっていうのはね、恋にあふれたファンタジーワ―ルドなんだよ」
――青山美智子「サロンエプロン」
仕事に疲弊する私のもとに届いた、
高校時代の親友からの15年ぶりのメッセージ。
思い出のルノアールで、ウィンナーコーヒーを飲みながら作るのは、
大谷翔平の人生設計ばりのプランニングシート?
――朱野帰子「痛い人生設計を作る、ルノアールで」
昭和初期に建てられた洋館で週末の夜だけ
イブニング・ティーが楽しめる「ミント邸」。
名物は極上のホットケーキとマダムが提供する紅茶占いで……。
――斎藤千輪「究極のホットケーキと紅茶占い」
神保町のレトロ喫茶に迷い込んだ女子高生の千紗。
ケチャップ色のナポリタンに、こだわりのコーヒーを供してくれるそこは、
まさに夢のワンダーランド!
――竹岡葉月「不純喫茶まあぶる」
気になる同級生の秘密を偶然知ってしまった高校生の映史は、
マスターがあらゆる「告白」をただ受け入れてくれる喫茶店
「キルシェ」のカウンターに座るが……。
――織守きょうや「彼と彼女の秘密と彼」
こちらとあちらの「中間生」にあるナカマ茶屋。
ヒミコさんたちが最後に食べたいものを提供しながら、
わたしはツレを待っているのです。
――小川糸「浮島 イルフロッタント」
【個人的な感想】
● 朱野帰子「痛い人生設計を作る、ルノアールで」
→人生いつからだってやり直せる!自分のやりたいことをやっていい!と思わせてくれる作品だった。
● 竹岡葉月「不純喫茶まあぶる」
→食べ物の描写が丁寧で、喫茶店のナポリタンが食べたくなった。
● 織守きょうや「彼と彼女の秘密と彼」
→最後にマスターの秘密が分かるとき、そういうことだったのか...と余韻が残る
● 小川糸「浮島 イルフロッタント」
→亡くなった後もツレを想う姿に泣きそうになった。 -
Posted by ブクログ
全部の話が面白くて、温かくて、みんなに勧めたい本になりました。本当に選べなくて、下記6つのストーリーの中の5つが好きでした。
ミント邸みたいなひっそりとしたところにぜひ行きたい!!まあぶるみたいな喫茶にも行きたい!とカフェ欲が高まります笑
仕事に疲弊する私のもとに届いた、
高校時代の親友からの15年ぶりのメッセージ。
思い出のルノアールで、ウィンナーコーヒーを飲みながら作るのは、
大谷翔平の人生設計ばりのプランニングシート?
――朱野帰子「痛い人生設計を作る、ルノアールで」
昭和初期に建てられた洋館で週末の夜だけ
イブニング・ティーが楽しめる「ミント邸」。
名物は極上のホットケーキとマダムが提供する紅茶占いで……。
――斎藤千輪「究極のホットケーキと紅茶占い」
神保町のレトロ喫茶に迷い込んだ女子高生の千紗。
ケチャップ色のナポリタンに、こだわりのコーヒーを供してくれるそこは、
まさに夢のワンダーランド!
――竹岡葉月「不純喫茶まあぶる」
気になる同級生の秘密を偶然知ってしまった高校生の映史は、
マスターがあらゆる「告白」をただ受け入れてくれる喫茶店
「キルシェ」のカウンターに座るが……。
――織守きょうや「彼と彼女の秘密と彼」
こちらとあちらの「中間生」にあるナカマ茶屋。
ヒミコさんたちが最後に食べたいものを提供しながら、
わたしはツレを待っているのです。
――小川糸「浮島 イルフロッタント」