朱野帰子のレビュー一覧
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黄色と黒が勇気の印だった時代、その頃の働き盛りは時間を気にせず働いた。昆虫の世界でも、安全の世界でも黄色と黒は危険を示す色合いだ。それを手にする心境はもはやワークハイ中毒状態なのかもしれません。24hの文字をあちらこちらに目にするのを違和感なく感じてきたのは、今では異常だったと思う。
他人の苦悩など気にも留めない残党は、少子化の後押しもありまだ組織に縋っている気がします。老害が自覚され物言える管理職が社会を担うにはもう少しでしょうか。
ストーリー展開の要素には、働きすぎや苦楽の落差が生む家庭への影響や健康面への影響、恋愛・結婚など多岐にわたる多面的な状況も読み取れました。
続きがあるよ -
Posted by ブクログ
転職し仕事がキツ過ぎる毎日、自分の気持ちのままのタイトルに惹かれ、これだ!と購入、あっという間に速読。仕事をすることをこんな風に文字化され共感の嵐、極端な場面もあるが、ワークライフバランス大事。
この初版は平成31年2月。5年前の景色だから、少し違和感あるかなーと読む前躊躇したけど、全く。
会社の変化のあゆみは遅くとも、新しく入ってくる人で、会社の新陳代謝も進むのかな。初版から5年進んだようで、今はまだまだ進んでないなーと読み終わったときのまず感想。そうだ!会社のために自分があるのではない、自分のためにこの会社でありたい。(平成かなり前半入社のわたしより) -
Posted by ブクログ
やはり爽快感あるストーリー
今では絶対許されない強烈な場面もあるけど、今も以前も色んなタイプの人が職場にはいるわけで、少しずつでもわかり合い、分かち合い、以前より更に互いを寛容に受け入れる心の隙間は必要だなと感じました。受け入れることによって見えてくることも多いよなと。
番外編含め、結衣、晃太郎のやりとりは大好き、最終場面、種田さんの行動力はやっぱり素敵(^^)
こんな思わぬ行動力を発揮する人に会いたい!と幸せいただきました。
2人ばかりでなく、登場人物のたくさんの情熱をいただき、最後の志帆さんのあとがきまで読んで、マルっとお守りのかたまりだと思いました。
やっぱり次も読もう笑 -
Posted by ブクログ
女性が主人公のほの暗い話の短編集。
ひとつひとつが短くて読みやすい。
「花嫁衣装」
花嫁衣装が白いのは、一度死んで、婚家の人間として生まれ変わるという意味があるから。女性が姓を変えるのが当たり前の時代。でも、それまで一緒に生きてきた苗字を捨てていく作業は、自分が死んでいくように感じる。なんだかそのモヤモヤな当たり前は、変えていきたいところだと思う。
「藁人形」
呪の藁人形。恋は人を変えると言うけど、この短編は恋に狂わされる女性が多く描かれており、本作の主人公もそのひとり。
「獣の夜」「子育て幽霊」
子育ての壮絶さというか、母が命を削って子育てをしているのだなと感じる。
「変わるために死 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「仕事っていうんは、もしかしたら、命なんか懸けなくてもできるんじゃないか。
そっちのほうがずっとエキサイティングで難しくて、挑みがいのあるゲームなんじゃないかって。」
絶対に定時で帰る主人公が上司や後輩のミスから定時では帰れなくなり
最後には徹夜漬け。
わたしも最近残業対策を言われるようになって、仕事の効率化を意識し始めたところだけど、うだうだ仕事して残業増えるより、集中力や効率化を高めて定時で帰る法が自分のためにもなるのかな、とか思ったり。
上記の言葉も身に染みた。
仕事だけでなく、私生活とリンクしていて仕事のやり方って家庭や生き方に繋がってくるのかなとかいろいろ考えさせられました。 -
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「わたし、定時で帰ります」第三弾。
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定時で帰る。
給料も上げる。
そのために、
戦え。
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これ、本当に。
私も残業ありきの会社から転職して、
現在はほぼ残業なしで帰宅していますが、
その分年収は大幅に下がりました。苦笑
そして冬の賞与額を知り、
絶望していた時に手に取った一冊です。
小説のなかで、
私が直面している悩みに対し、
どう解決して物語が展開していくのか。
前作から久しぶりに読んだため、
登場人物のキャラクターを思い出すのに
少し時間がかかりました。苦笑
時間内にしっかり仕事を