朱野帰子のレビュー一覧

  • 駅物語
    タイトルに惹かれて購入。
    東京駅を舞台にした女性駅員の物語です。客とのトラブル、人身事故、案内など普段駅で目にする駅員の裏側を描いています。
    朱野さんは、「今日、定時で帰ります」「海に降る」など、働く女性を主人公にしている物語が印象的です。本作品でも女性が主人公で一見、駅に駅員に憧れをもっていると思...続きを読む
  • 駅物語
    「電車は人が動かしている」
    電車通学じゃないから電車に乗ることも少ないけれど、生活する上で欠かせないもので、それを機能させているのは、私と同じような人達なんだなってことを、ちゃんと考えたことがなかったな、と思った。

    人身事故のシーンが衝撃的だった。
  • 駅物語
    【刺さった内容】
    ベテラン駅員、出雲さんの言葉。「失敗を乗り越えたことがない人間は自分に自信がない。空っぽなんだ。それを埋めようと自分以外の誰かを思い通りに動かしたくなる」299ページ
    【糧になったこと】
    この物語に登場する駅員は色々あるけど、最後は鉄道員としての誇りを持って仕事をしていると思います...続きを読む
  • 海に降る
    なかなか面白かった。
    最後は小説的な感じがかとしだされていたけど、全体的にストーリーを楽しめた。
    海底への興味はあんまりないんだけど、科学者や少年たちは未知の生物に興味があるのだろうか。
    新種を知ってもなぁーっと思うけど、それ以上に興奮する未知の内容を知らない。
    宇宙以外に未知の領域を知りたいなら海...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    今年最後の1冊にふさわしかった。宮下奈都さんの作品はさらりと読みやすい。原田マハさんの作品は短編だけども流石に深い。小路幸也さん人と人の繋がりと本とのつながりに安定感。中田永一さんのメアリー・スーを殺してが新鮮だった。
  • 駅物語
    読み始めてすぐ田舎者の私は東京駅の線の話とか分からんくて、とりあえず読むに徹したけど短編短編で多少つながりもあって、途中からは人間味もありスラスラ。 鉄オタさんでなくても楽しめると思う。 仕事小説みたいやから 友達に電車の運転士おるから薦めてみようと思う。笑
  • yom yom vol.50(2018年6月号)[雑誌]

    レトロゲームファクトリー

    意外に早く最終回になり、少し物足りなさを感じましたが、ハッピーエンドで気持ちよく読み終える事ができました。私は、論理的に説明されないと心が動かない方ですが、三段論法で人の心は動かないと言うのも確かです。(しかし、昨今のおれおれ詐欺は、人の感情に訴えかける犯罪ですから、また厄介です。) 最終回は、...続きを読む
  • yom yom vol.49(2018年4月号)[雑誌]

    レトロゲームファクトリー第2回

    前号に引き続き、「レトロゲームファクトリー」を読みました。これから一話完結のスタイルで進んで行くのでしょうか。今回は、各登場人物の背景的説明も徐々にされて来て、思いがけないコーギーの生い立ちも含まれていました。数日前には、レトロゲーム機の復刻の新聞記事もありましたので、40、50代である私達の世...続きを読む
  • 駅物語
    連作短編だったかな(記憶をたどってかいているので)
    鉄道のお仕事は思えば大変なお仕事で
    サービス業なんだなぁと読んでいて実感できました。
    読後から、駅員さんや駅に携わるかたがたへの
    まなざしが変わった気がします(笑)

    色々あっても設定が若い年代なので、
    爽やかな印象の物語でした。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    本をめぐる物語というか、本に係わる物語って感じ。
    色んなかかわり方があるとは思うけれど、それだけでなく、
    本が出来上がるまでに、色んな人が関わっているんだと思ったら
    ますます本が愛おしくなります。

    アンソロジーは新しい作家さんとの出会いの場である。
    ましてや本関連のアンソロジーときたら、期待度大で...続きを読む
  • 超聴覚者 七川小春 真実への潜入
    『海に降る』『駅物語』を面白く読んだので、この作品にも期待して読み始めました。遺伝子治療で老いても健康を損なわずにいられること、それによってより深刻になるかもしれない世代間格差(闘争?)が交差する話で、すぐに引き込まれていきました。面白かったです、ただ、重たいテーマに触れているので、消化不良に感じる...続きを読む
  • 海に降る
    WOWOWのドラマと全く設定が違ってビックリ。でも小説の方が良かった。知らないことばかりで興味深かったし。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    ⚫メアリー・スーを殺して/中田永一(乙一)
    ⚫旅立ちの日に/宮下奈都
    ⚫砂に埋もれたル・コルビュジェ/原田マハ
    ⚫ページの角の折れた本/小手鞠るい
    ⚫初めて本をつくるあなたがすべきこと/朱野帰子
    ⚫時田風音の受難/沢木まひろ
    ⚫ラバーズブック/小路幸也
    ⚫校閲ガール/宮木あや子

    こういった本を読ん...続きを読む
  • 海に降る
    ドラマ放送前に予習しようと思い購入。

    世界について色んなことが解明されてきている一方で、まだ分かっていないこともたくさんあるのだなと思いました。夢を見にくい現代ですが、ロマン溢れる夢は転がっているんだなぁ。

    高峰が気に入りました。ドラマだと少し設定が違いそうですが、彼の軸がぶれていないといいな。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
     短編集。どれも面白く、さらりと読めた。

     作者・読者・装幀家・校閲者など、色々な立場から本と関わる主人公たちの、本に纏わる物語。

    「メアリー・スーを殺して」を特に気に入った。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    旅行中に持ち歩くのに
    重すぎず(内容的にも)
    さらっと読めるものを、と購入。
    題名の通り、本をめぐる様々なお話。
    どの作品も、さらっと読めるうえ
    いい話だった。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    砂に埋もれたル・コルビュジエ 原田マハ
    初めて本をつくるあなたがすべきこと 朱野帰子
    校閲ガール 宮木あや子
    この3作が良かったな。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    苦手あり、鷲掴みあり、ニッコリあり。
    楽しく読んだ、アンソロジー。

    原田さんは「認知症」の父親を介護する女性の話が、
    現実的でたまらなかった。

    小路さんの「旅の本」でなくて、「旅する本」。
    らしくて大好き。

    沢木さんは初読みですが、面白かった。
    無職の40歳、男性、時田風音が受賞後の2作目を書...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    小路さんがいらっしゃるので購入。
    電車移動時間等におすすめな読みきりサイズの短編集。
    宮下さんはスコーレNo.4のみ読んだことがあり、他の方々の作品は初めて読みました。
    本というキーワードを多角的な視点でピックアップして物語が展開しています。

    「メアリー・スーを殺して」は、二次創作の畑を通ってきた...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    書名通り、本をにまつわる、いろんな作家さんの短編集。その中で、時田風音の受難が少しコメディっぽくて、一番面白かった。