朱野帰子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
真面目すぎて融通が利かず普通の人ができることができないアラサー男(紙屋)がなんとか就職できたのは老舗の製粉会社で、配属されたのは総務部!
営業部からは目の敵にされた総務部で、何か会社の役に立てるのかと思いきや、絶望的にポンコツ過ぎ。
他部署からも同僚女性からも馬鹿にされ、どうなるのかと思ったけど、唯一の特技である文章を書くことで、社外宛文書、社史の編纂…少しずつ会社での自分の存在を認めさせ、居場所を見つけていく。
『インフルエンザ予防接種』の社内メールを紙屋くんが書いたことで、普段なら見向きもされない旧態依然の営業マン達が予防接種を受けに来るシーンは、ちょっとスカッとしたなあ。
最後のネタバレは書けないが、不器用だけどピュアな紙屋くんに、ちょっと感動した。 -
匿名
購入済み専業主婦、外で働く主婦、両方の幸せと辛さが少しわかった気になりました。専業主婦いいなと思ってたけれど、専業主婦は家事に育児に完璧さが求められると思うと、しんどそうだと思いました。子育ては難しいですね。
-
Posted by ブクログ
特にこれといった劇的な展開が待っているわけではないけど、自分なりの正義を貫く紙屋さんの姿は個人的に好き。現実の世界で出来なさそう、みたいなことも思いつつ、ただそれって自分の偏見だよなーとも感じた。
ライバル女性の卑屈な面は、何でそうなってしまうんだろう、という疑問と、現代はそうなっているのかもしれない、という懸念の二つを抱いた。もしかしたら著者から読者へ、もっと自分に自信を持って良い、という愛の溢れたメッセージなのかもしれない。
わたなべさんみたいなおじさんは、印象としては意地悪でパワハラとかしてきそうなのに、よく飲みに連れて行ってなんだかんだで面倒見が良いところが一番好きかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ*差別的CMでネット炎上したスポーツウェアメーカー「フォース」。ウェブ運用を勝ち取るコンペに参加した東山結衣だが、彼らは定時で帰ることをモットーとする結衣に怠け者の烙印を押し、「下請けだから」と時代錯誤な横暴を繰り返すパワハラ企業だった。対等に仕事しようと奔走する結衣だったが、トラブルメーカーばかりの新 人教育も請け負うことになってしまい……。大人気シリーズ第二弾*
前作同様読みやすいし面白いけど、同じくらい、いやそれ以上にイライラするし、状況がわかり過ぎて心が削られます。
が、前作と続けて読むと、その痛みが少しマシになる気がします。
なぜなら、結衣と晃太郎のラブラブエピソードがきゅんきゅんだから笑
そしてルーキー甘露寺がいい味出してます!
甘露寺君のお陰で、物語がぐっと色彩豊かになりました。効率だけでは語れないものってあるよな…としみじみ。次作にも出演希望です。 -
Posted by ブクログ
表紙の東京駅のイラストが素敵すぎて、
さらに著者が朱野さん、
帯のコメントが良き!
-------------------------
駅に行き交う人々が起こす温かな奇跡。
通勤通学がもっと楽しく好きになる!
-------------------------
東本鉄に新卒入社した若菜直(わかな なお)は、
東京駅に配属される。
改札やホームで駅員さんとして勤務する。
個性豊かな面々と四苦八苦しながら研修で経験を積んでいるが、若菜が東本鉄に入社したのは訳があって…
毎日大勢の人たちが行き交う駅で、
事故のないように列車の到着を受け入れ、
数分の誤差もないように列車を送り出す。
目的地に急いでいる人や、無関心な人も多いけれど、
トラブルのときには誰かの善意に救われ繋がる。
だけど、その助けた人たちだって、
日々のなかで苦しんだり問題を抱えている。
内容はとても面白くてよかったのですが、
どうしても若菜が吉高由里子で想像してしまい、
嫌な上司はユースケ・サンタマリアでした。笑
読み終わって、表紙の東京駅を見つめると、
やっぱり素敵だなって思えました。 -
Posted by ブクログ
つい最近の話題で、あちこちの地域の長の方々がカメラの前で釈明会見をして職を辞する姿を見ました。ハラスメントへの認識の甘さと警戒感を改めて意識させられるご時世だと感じさせられます。
前作ではどちらかというと身内の立場の問題でしたが、今回はカスタマー側の封建的な構造が話題の中心でした。野球は、古くから国技にも匹敵するほど国民が好きなスポーツであるからか、グラウンドでの実力が人の格差を生み年功序列を創り出す。何故か下級の自意識があると、従う以外の選択肢を失ってしまう。過去の悪しき構造を今の世代に教えてくれたシリーズがこの作品でしょうか。
新人の隠れたポテンシャルをも描いてくれていて、時代がもつ潜在的な可能性をさりげなく気にさせて頂いたのも嬉しい点だと思いました。 -
Posted by ブクログ
やはり爽快感あるストーリー
今では絶対許されない強烈な場面もあるけど、今も以前も色んなタイプの人が職場にはいるわけで、少しずつでもわかり合い、分かち合い、以前より更に互いを寛容に受け入れる心の隙間は必要だなと感じました。受け入れることによって見えてくることも多いよなと。
番外編含め、結衣、晃太郎のやりとりは大好き、最終場面、種田さんの行動力はやっぱり素敵(^^)
こんな思わぬ行動力を発揮する人に会いたい!と幸せいただきました。
2人ばかりでなく、登場人物のたくさんの情熱をいただき、最後の志帆さんのあとがきまで読んで、マルっとお守りのかたまりだと思いました。
やっぱり次も読もう笑 -
Posted by ブクログ
女性が主人公のほの暗い話の短編集。
ひとつひとつが短くて読みやすい。
「花嫁衣装」
花嫁衣装が白いのは、一度死んで、婚家の人間として生まれ変わるという意味があるから。女性が姓を変えるのが当たり前の時代。でも、それまで一緒に生きてきた苗字を捨てていく作業は、自分が死んでいくように感じる。なんだかそのモヤモヤな当たり前は、変えていきたいところだと思う。
「藁人形」
呪の藁人形。恋は人を変えると言うけど、この短編は恋に狂わされる女性が多く描かれており、本作の主人公もそのひとり。
「獣の夜」「子育て幽霊」
子育ての壮絶さというか、母が命を削って子育てをしているのだなと感じる。
「変わるために死にゆくあなたへ」
カースト上位グループを祝福組と呼ぶのが斬新。ちな下位は「そうでない組」