作品一覧

  • ヘヴンリー・ヘヴン Heavenly heaven
    3.7
    1巻499円 (税込)
    恋人と別れてから妊娠に気づいた董子は、その子をどうするかも定まらないまま、四十にして片思い中の従兄の恋を見守るが……「なまけものの恋」 ほか9編。 いい大人と呼ばれる年齢になっても、なかなか恋はうまくならない女性たちの姿を、あたたかく描く短編集。
  • ブランケット タイム
    3.7
    1巻499円 (税込)
    OLの智子は、かつての同僚で、今はフリーターの亮とつきあっている。背が高く、おだやかで、智子にはどこまでもやさしい亮だが、自分に自信を持つことが できないまま職を転々としていた。智子もまた、彼を力づけることのできない自分がもどかしくて……やさしさゆえに傷つけあう、もろくて純粋な二人を、繊細 な筆致で描き出す恋愛小説。
  • 僕の背中と、あなたの吐息と
    3.8
    第1回ダ・ヴィンチ文学賞優秀賞受賞者による恋愛小説。過去を語らないバーテンダーの正午と、彼の言葉を切実に求め続けるWEBデザイナー・陽向の恋を、なめらかな文体で描く。
  • こごえた背中の、とける夜
    4.0
    1巻499円 (税込)
    前触れなく降りだした夏の雨の中、俺は蛍(けい)と出会った――。おとこ、と呼ぶにはまだ幼さの残る20歳の神谷蛍は、時計屋を営む42歳の早川野月(のづき)の生活にするりと入り込んできた。突然始まった、幸福な二人暮らし……だが俺は、蛍のことを何も知らなかった。『きみの背中で、僕は溺れる』の沢木まひろが描く、痛いほど切ない恋。
  • 恋より或いは美しいもの
    3.3
    1巻499円 (税込)
    4年間行方不明だった親友の足は、動かなくなっていた――。高校時代にいつも一緒だった翔・健司・萌子の時間は、1本の電話をきっかけに再び動き出す。美しく才気あふれた翔のやりきれない現実に戸惑う健司とその恋人・萌子。さらに翔には親子ほど歳の離れた「妻」がいて――。25歳の男女は挫折と迷いを経てどんな明日を見出すのか。
  • もう書けません! 中年新人作家・時田風音の受難
    2.3
    時田風音は新人小説家。実家居候の中年男性だが、女性向け官能小説の賞を受賞、第二作を書くことに。だが担当編集の百山は大変厳しくダメ出し嵐。もう無理とさじを投げそうなある日、業を煮やした百山が訪ねてきた。
  • きみの背中で、僕は溺れる
    3.6
    卒業を前に進路の決まらぬ祐司は、姉が連れてきた婚約者・透に一目で恋に落ちた。だが姉の幸せのため、自分の気持ちを封じようとする。そんな祐司を誘い出 したのは、透のほうだった……。祐司と透、それぞれの孤独と、止めようのない恋。痛いほど純粋な愛が切々と胸を打つ、第1回ダ・ヴィンチ文学賞優秀賞受賞 作。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    3.5
    1巻572円 (税込)
    今旬の作家の「本の物語」。新たな一歩を踏み出す8編。新しい扉を開くとき、本があなたのそばにいます。執筆陣は、中田永一、宮下奈都、原田マハ、小手鞠るい、朱野帰子、沢木まひろ、小路幸也、宮木あや子。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

    Posted by ブクログ

    8人の作家による本をめぐる物語。切り口が各人各様、装丁の話もあり、作品を生み出す基本エッセンスあり etc。電子書籍が増えてきたけど、やっぱ手に取る本がいいわと感じさせてくれた一冊。本は誰かに届けられる。本は電子書籍に比べ、より沢山の人の気持ち、技術が結集され生まれるを実感。それにしても最近の本はアニメのような絵が表紙を飾るようになったなぁともおばさんは感じた一冊。

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    2020年01月19日
  • こごえた背中の、とける夜

    Posted by ブクログ

    背が低くコンプレックスのある42歳の時計職人と背が高くマネキンのように美しい20歳の彼。
    突然降り出した雨の午後、駅のホームで出会った二人は恋に落ちた。

    傘を貸したことがきっかけで、名前しか知らない相手と転がり込んできたまま同棲するって、なかなかな始まり。
    愛されていることを素直に受け入れられない気持ちとか、いつか別れる未来を考えてしまったりとか、恋愛に臆病な42歳の姿がせつない。
    自分の半分以下の年齢で、外見もよくて、仕事もできて、そんな人がなぜ?って思うのはコンプレックスがあるが故なのか。
    素直になれないってつらい。

    0
    2019年11月17日
  • 僕の背中と、あなたの吐息と

    Posted by ブクログ

    高校時代に教師と生徒として出会った二人。
    一緒に暮らし始め、幸せなはずなのに喧嘩になる。
    価値観の違いを上手に埋められず苦悩する日々。


    人の欲って際限がなくて、現状に満足するってことができなくて。

    一緒にいられない時は、毎日一緒にいることに憧れて。

    毎日一緒にいられるようになっても、それだけじゃ幸せじゃなくて。

    人って貪欲ですよね。

    好きなだけなのに、大切だからこその行動が、相手には伝わらなかったり。

    生きていく難しさと向き合う大切さを教えられる作品です。

    0
    2013年06月09日
  • きみの背中で、僕は溺れる

    Posted by ブクログ

    まずダ・ヴィンチ文庫はカバーやフォントなどの装丁がきれいです。
    この本も然り。ページを捲るたびにきれいだなあって思います。

    沢木まひろさんの背中シリーズ第一弾。

    不倫という罪の中での恋愛なのに、ここまで透明なのはなぜでしょう?
    それはきっと佐伯さんと僕が、純粋に求めあっているから。
    けれど最後、佐伯は言うのです。
    「三十二歳の君を愛してる自信なんかどこにもない」と。そして涙ぐむのです。私は切なくて切なくてどうにもできませんでした。

    私が感情移入できたのは僕。
    それはきっと、誰にでもある純粋に人を愛する気持ちを彼も持っているから。

    0
    2012年11月30日
  • ブランケット タイム

    Posted by ブクログ

    付き合って2年半、元同僚の彼氏は、会社を辞めてから再就職はせず、バイトを転々としている日々。

    そんな彼氏に本音をぶつけられず、気を遣い明るく振る舞う彼女。
    仕事への自信を失い、愛することさえも自信を失くした彼氏。

    お互いが大切で大切で、愛しているからこそ臆病になる。
    弱い自分を見せたくない。
    本音を伝えることができない。

    胸が痛くなるくらい共感できるラブストーリーです。


    本編は短い章で区切られていて、章ごとに語り手が変わります。
    第一章は彼女、第二章は彼氏。
    交互に語り手が変わるので、ストーリーを追いながら、場面場面の両方の思いがわかるんですよね。
    それがものすご

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    2012年09月22日

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