沢木まひろのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
付き合って2年半、元同僚の彼氏は、会社を辞めてから再就職はせず、バイトを転々としている日々。
そんな彼氏に本音をぶつけられず、気を遣い明るく振る舞う彼女。
仕事への自信を失い、愛することさえも自信を失くした彼氏。
お互いが大切で大切で、愛しているからこそ臆病になる。
弱い自分を見せたくない。
本音を伝えることができない。
胸が痛くなるくらい共感できるラブストーリーです。
本編は短い章で区切られていて、章ごとに語り手が変わります。
第一章は彼女、第二章は彼氏。
交互に語り手が変わるので、ストーリーを追いながら、場面場面の両方の思いがわかるんですよね。
それがものすご -
Posted by ブクログ
綺麗な題名と、帯に書いてある言葉に惹かれての衝動買いでしたが、その日のうちに夢中で本編を読み切ってしまいました。
もっとゆっくり味わおうと思ったのに、次の日には、その後を描いた書下ろしも読んじゃった。
ちなみに帯の文面は、「祐司が恋に落ちたのは、姉の婚約者。」
そうです、これは同性愛のお話。いわゆるBL?
文芸の文庫コーナーに置いてあって、それを見た瞬間この本にとてつもない切なさを感じ取り、同性愛とか関係なく衝動的に購入してました。
嫌いな人は仕様が無いけど、これは恋愛小説としてとても魅力のある作品だと思います。
大切な人を傷つけてしまうと知りながら恋に落ちてしまう。
身を焦がすような想いは -
Posted by ブクログ
本の話だから、まあ予想がつくけど、と侮っていたら、結構いけた。凸凹はあるが。今まで読んだことのなかった作家のものが新鮮でよかった。この作家、読んでみようかという気にさせる。
中田永一「メアリー・スーを殺して」この小説自体がメアリー・スーぽいがなあ。
宮下奈都「旅立ちの日に」期待したけどねえ。手抜き。
原田マハ「砂に埋もれたル・コルビュジェ」ピンと来ない。
小手鞠るい「ページの角の折れた本」さすが元詩人だけあって、描写が美しい。物語もいい。
朱野帰子「初めて本を作るあなたがすべきこと」察してちゃんの夫への対応に苦労する主人公が面白い。
沢木まひろ「時田風音の受難」官能小説家と編集者との対峙に笑っ -
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Posted by ブクログ
本をめぐる物語というか、本に係わる物語って感じ。
色んなかかわり方があるとは思うけれど、それだけでなく、
本が出来上がるまでに、色んな人が関わっているんだと思ったら
ますます本が愛おしくなります。
アンソロジーは新しい作家さんとの出会いの場である。
ましてや本関連のアンソロジーときたら、期待度大である。
好きなのは、「メアリー・スーを殺して」
話の流れから、どんな結末になるかと思ったら
さすがの乙一氏ですね。
ある意味、予想外で中田氏らしい終わらせ方でした。
ちょっとしたきっかけで、人って変われるんだって思わせる。
これは読後感がよいです(p^_^q)
「砂に埋もれたル・コルビュジエ」
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