沢木まひろのレビュー一覧

  • ブランケット タイム
    どこにでもころがっていそうな恋愛話なんだけど、
    そんな普通な感じが心地良かった。
    二人の気持ちのすれ違いがもどかしくて切ない。
    明るい未来を予感させる結末がほっこりした気持ちになった。
  • きみの背中で、僕は溺れる
    所詮BLと思って後悔した!

    主人公が不倫してた期間なんてかなり短い間のはずなのにそれが長く感じるくらい夢中になっていた、その部分が見事に描写されていて、後日談の『あなたがいなかったらきっと今の俺もいないんだ』ていうセリフに重みが感じられる。

    BLとか恋愛物っていうくくりより、”文学”ってくくりの...続きを読む
  • ヘヴンリー・ヘヴン Heavenly heaven
    人物の描写が自然で、どのストーリーも最後はあたたかな気持ちにさせてくれる。
    沢木さんには前から興味があったので他の本も読破したい!!

    【印象に残ったストーリー】
    京都タワー
  • こごえた背中の、とける夜
    『背中シリーズ』としては前作の切なさの方が勝っているが、
    今回の話もさらりとしていながら引き込まれる要素は充分だった。

    年齢差のある(42歳と20歳)ゲイカップルの話で、
    話の流れからすると、どう考えても20歳がタチで42歳がネコ。
    中年男がただ若い男を可愛がるという話ではなかったところが良い。
    ...続きを読む
  • きみの背中で、僕は溺れる
    想像していた通り、さらっと少女マンガのように読めてしまう一冊。
    そして想像以上に切なく純粋で美しい、男性同士のラブストーリーだった。
    読後感がとても綺麗だったのも意外。
  • こごえた背中の、とける夜
    登場人物それぞれの悩みや葛藤が綺麗にまとまってると思う。
    それにしても『きみの背中で〜』といい、この装丁はどうにかならないのか…!
  • きみの背中で、僕は溺れる
    BでLな内容?だけどなんか切ない。
    好きになっちゃいけない人に恋しちゃうとか
    それゆえに恋に臆病になるとか…心に染みます。
    薄めの本なのでさくさくーっと読めちゃってこの満足感!
    表紙は少し恥ずかしいのでブックカバー推奨w笑
  • きみの背中で、僕は溺れる
    男性の同性愛がテーマではあるが、
    BLと言うには軽すぎて、でも、ドロドロさも感じない。
    ちゃんと恋愛として成り立っているドラマチックな流れ。
    「But Beautiful」「What's New?」の連作を以って、
    「きみの背中で~」という総合タイトルになっている。
    初めての恋愛は姉の婚約者(のちに...続きを読む
  • きみの背中で、僕は溺れる
    ダ・ヴィンチMF文庫の懐の深さが分かる一冊。同性愛をテーマにしていますが、"BL小説"ではありません。登場人物の感情が全体的にとても丁寧な筆致で描かれていて、BLに興味のない人でも抵抗なく読める作品だと思います。
  • きみの背中で、僕は溺れる
    「それって間違ったことだよ。
        だけどほんものの恋なんでしょう?」

    良かった!
    佐伯さんと祐司くんのラブい場面は私まできゅんとなってしまった。
    基本的にいい人たちばかりで、私はそういう話が好きです。
    幸せになってくれてよかった。
  • ヘヴンリー・ヘヴン Heavenly heaven
    読み終わった日:2009.02

    読んだきっかけ:前作が気に入ったから

    あらすじ?:L25mobile で連載されてたショートストーリー9編。

    感想:一番好きだったのはタイトルにもなってるヘブンリー・ヘヴン。
       あるきっかけから料理人を目指した繭と、彼女の元に
       試食と称して通う元・先輩...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    本がテーマのアンソロジー。
    私は原田マハの「砂に埋もれたル・コルビュジエ」が断然良かった。
    作者のあとがきにこの話が柳宗理さんの体験談を聞いて書いたということが記されていてなおのこと心に沁みました。
    自分の命が危ないというそんな中で、私なら何をするかなと考えてしまった。
    この本だけでも助かって欲しい...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    ▶「メアリー・スー」という言葉を初めて知りました。でも、どんな作品にもメアリー・スーは影を見せてると思うし彼女がいなければその作品は面白くなくなるのでは? とも思ったり。▶小路幸也さんの「ラバーズブック」はスッキリとしていて気に入りました。▶宮城あや子さんの「校閲ガール」は主人公のキャラが楽しかった...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    タイトル通り、一冊の本、もっと言うと、主人公たちにとっての大事な「一冊目の本」との出会い、一冊の本で繋がる人間関係、なんかが軸にあるアンソロジー。さすがは「ダ・ヴィンチ編集」といった感じ。すでに知ってる話もあったが、原田マハ「砂に埋もれたル・コルビュジエ」・小路幸也「ラバーズブック」がお気に入り。そ...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    田中栄一の作品「メアリー・スーを殺して」。

    所謂オタク女子という人物が小説を書いていて、ある人の言葉を切欠に現実と関わる。
    関わる先は大きくなっていく一方、メアリー・スーは?
    そう、メアリー・スー=中二病となっているが自らが生み出したキャラだ。
    作中のメインヒロインを理想の女性として置き、それに自...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    中田永一(乙一)の作品が収録されていること、そして本にまつわる話のアンソロジーということで購入。
    しかし、朱野帰子「初めて本をつくるあなたがすべきこと」と沢木まひろ「時田風音の受難」以外はすべて『ダ・ヴィンチ』に掲載されたものだった。
    『ダ・ヴィンチ』に掲載される作品は結構クセがあるので苦手だ。
    ...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    朱野帰子「初めて本をつくるあなたがすべきこと」、沢木まひろ「時田風音の受難」、宮木あや子「校閲ガール」が好き。「初めて本を~」は一番身近な感じがした。「校閲ガール」は単行本の第一話なのかな。キャラのポテンシャルが収まりきっていない印象(良い意味で)。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    アンソロジー、まとまった時間が取れない時や、気分が浮き沈みしている時に手に取る事が多いな。新しい出会いもあったりして嬉しくなる。
  • 恋より或いは美しいもの
    4年間失踪していた親友から突然の電話があり、再会した彼は車椅子に乗っていた。
    外見にも才能にも恵まれ王子様のようだった彼は車椅子生活になり、一回り以上離れた妻までいて、怒りも忘れて戸惑う二人。
    いつも3人でいた学生時代には戻れない25歳の男女の等身大ストーリー。

    大人になるというのは、できることが...続きを読む
  • もう書けません! 中年新人作家・時田風音の受難
    愛猫のためにお金が欲しい、と応募した女性向け
    官能小説でデビューした主人公。

    デビューしてしまったなら、さぁ2作目を! と
    当然言われるわけですが、これまた書けない。
    というか、書くつもりがない主人公。
    それをせっつく編集者、がすごい。
    いやここまでするのか? むしろするべきなのか? と
    聞きたく...続きを読む