沢木まひろのレビュー一覧

  • きみの背中で、僕は溺れる

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    所詮BLと思って後悔した!

    主人公が不倫してた期間なんてかなり短い間のはずなのにそれが長く感じるくらい夢中になっていた、その部分が見事に描写されていて、後日談の『あなたがいなかったらきっと今の俺もいないんだ』ていうセリフに重みが感じられる。

    BLとか恋愛物っていうくくりより、”文学”ってくくりの方が似合う、しっとり染み入る小説だった。

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    2010年12月01日
  • ヘヴンリー・ヘヴン Heavenly heaven

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    人物の描写が自然で、どのストーリーも最後はあたたかな気持ちにさせてくれる。
    沢木さんには前から興味があったので他の本も読破したい!!

    【印象に残ったストーリー】
    京都タワー

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    2010年09月25日
  • こごえた背中の、とける夜

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    『背中シリーズ』としては前作の切なさの方が勝っているが、
    今回の話もさらりとしていながら引き込まれる要素は充分だった。

    年齢差のある(42歳と20歳)ゲイカップルの話で、
    話の流れからすると、どう考えても20歳がタチで42歳がネコ。
    中年男がただ若い男を可愛がるという話ではなかったところが良い。
    二人の将来的なことはわからないまでも、
    作品の終わりはゆるやかにハッピーエンド。
    その点が前作より甘かったように思う。

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    2010年09月22日
  • きみの背中で、僕は溺れる

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    想像していた通り、さらっと少女マンガのように読めてしまう一冊。
    そして想像以上に切なく純粋で美しい、男性同士のラブストーリーだった。
    読後感がとても綺麗だったのも意外。

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    2010年07月30日
  • こごえた背中の、とける夜

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    登場人物それぞれの悩みや葛藤が綺麗にまとまってると思う。
    それにしても『きみの背中で〜』といい、この装丁はどうにかならないのか…!

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    2010年07月05日
  • きみの背中で、僕は溺れる

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    BでLな内容?だけどなんか切ない。
    好きになっちゃいけない人に恋しちゃうとか
    それゆえに恋に臆病になるとか…心に染みます。
    薄めの本なのでさくさくーっと読めちゃってこの満足感!
    表紙は少し恥ずかしいのでブックカバー推奨w笑

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    2010年05月20日
  • きみの背中で、僕は溺れる

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    男性の同性愛がテーマではあるが、
    BLと言うには軽すぎて、でも、ドロドロさも感じない。
    ちゃんと恋愛として成り立っているドラマチックな流れ。
    「But Beautiful」「What's New?」の連作を以って、
    「きみの背中で~」という総合タイトルになっている。
    初めての恋愛は姉の婚約者(のちに夫)。
    そして6年後の2度目の恋愛。
    上手に連作として移行されていて、違和感なく読めた。

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    2010年02月22日
  • きみの背中で、僕は溺れる

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    ダ・ヴィンチMF文庫の懐の深さが分かる一冊。同性愛をテーマにしていますが、"BL小説"ではありません。登場人物の感情が全体的にとても丁寧な筆致で描かれていて、BLに興味のない人でも抵抗なく読める作品だと思います。

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    2010年02月12日
  • きみの背中で、僕は溺れる

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    「それって間違ったことだよ。
        だけどほんものの恋なんでしょう?」

    良かった!
    佐伯さんと祐司くんのラブい場面は私まできゅんとなってしまった。
    基本的にいい人たちばかりで、私はそういう話が好きです。
    幸せになってくれてよかった。

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    2010年02月09日
  • ヘヴンリー・ヘヴン Heavenly heaven

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    読み終わった日:2009.02

    読んだきっかけ:前作が気に入ったから

    あらすじ?:L25mobile で連載されてたショートストーリー9編。

    感想:一番好きだったのはタイトルにもなってるヘブンリー・ヘヴン。
       あるきっかけから料理人を目指した繭と、彼女の元に
       試食と称して通う元・先輩社員の2人。それぞれの恋の行方は。。。
       
       9編とも、恋に頑張る気持ち、好きだけど迷って踏み出せない感じ、
       などの切なさと、ふっと湧く人に対する優しい気持ちなどのシーンが
       優しく書かれていると思った。
       読み終わった後気持ちいい。
       

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    2009年10月04日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ピンからキリまでの、本に纏わる短編集。
    原田マハ、小路幸也、宮木あや子が良かった。
    やっぱり後半に面白い良作を配置するんだなぁ

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    2025年11月19日
  • ヘヴンリー・ヘヴン Heavenly heaven

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    だんだん面白くなってきた
    短編集だと思わず、
    連作短編でもなく
    どれも長編になるじゃん
    それを読みたい

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    2025年10月11日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    本がテーマのアンソロジー。
    私は原田マハの「砂に埋もれたル・コルビュジエ」が断然良かった。
    作者のあとがきにこの話が柳宗理さんの体験談を聞いて書いたということが記されていてなおのこと心に沁みました。
    自分の命が危ないというそんな中で、私なら何をするかなと考えてしまった。
    この本だけでも助かって欲しいと思えるほどの本と出会えるなんて素晴らしいなと思った。

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    2023年09月21日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ▶「メアリー・スー」という言葉を初めて知りました。でも、どんな作品にもメアリー・スーは影を見せてると思うし彼女がいなければその作品は面白くなくなるのでは? とも思ったり。▶小路幸也さんの「ラバーズブック」はスッキリとしていて気に入りました。▶宮城あや子さんの「校閲ガール」は主人公のキャラが楽しかったです。▶表紙カバー絵は片山若子さん。この方の絵は好きです。SF作品の『たったひとつの冴えたやり方』や、米澤穂信さんの『小市民シリーズ』なんかで気になっていました。カバー絵買いの対象の一人です。

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    2023年06月02日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ネタバレ

    タイトル通り、一冊の本、もっと言うと、主人公たちにとっての大事な「一冊目の本」との出会い、一冊の本で繋がる人間関係、なんかが軸にあるアンソロジー。さすがは「ダ・ヴィンチ編集」といった感じ。すでに知ってる話もあったが、原田マハ「砂に埋もれたル・コルビュジエ」・小路幸也「ラバーズブック」がお気に入り。その本に出会った時に置かれている自分の状況によってその本に抱く感情は当然変わってくるが、自分にとって運命の一冊とはなんだろうか?

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    2023年01月14日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ネタバレ

    田中栄一の作品「メアリー・スーを殺して」。

    所謂オタク女子という人物が小説を書いていて、ある人の言葉を切欠に現実と関わる。
    関わる先は大きくなっていく一方、メアリー・スーは?
    そう、メアリー・スー=中二病となっているが自らが生み出したキャラだ。
    作中のメインヒロインを理想の女性として置き、それに自分を投影していく。
    彼女の作品の中に必ず出てくる彼女の理想が、メアリー・スー。
    没頭していた時代に同じくそれらに没頭していた友人が、少し離れた時間に現れて「あなたの作品が読みたい」と。
    久々に訪れた母校、そこで転寝をした彼女の前に現れたメアリー・スー。

    キーボードを動かし始める動作で物語は終わる。

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    2021年09月11日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    中田永一(乙一)の作品が収録されていること、そして本にまつわる話のアンソロジーということで購入。
    しかし、朱野帰子「初めて本をつくるあなたがすべきこと」と沢木まひろ「時田風音の受難」以外はすべて『ダ・ヴィンチ』に掲載されたものだった。
    『ダ・ヴィンチ』に掲載される作品は結構クセがあるので苦手だ。
    案の定、この短編集も特徴的というか・・・。


    中田永一「メアリー・スーを殺して」
    おもしろかった。しかし、終盤にかけておもしろさが加速していくような他の乙一の作品と比べると、ややしりすぼみしている。
    あと、主人公の内面の話だと思ってたら外に向き始めたことにもやや違和感があった。
    「メアリー・スー」と

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    2020年10月07日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    朱野帰子「初めて本をつくるあなたがすべきこと」、沢木まひろ「時田風音の受難」、宮木あや子「校閲ガール」が好き。「初めて本を~」は一番身近な感じがした。「校閲ガール」は単行本の第一話なのかな。キャラのポテンシャルが収まりきっていない印象(良い意味で)。

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    2020年06月01日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    アンソロジー、まとまった時間が取れない時や、気分が浮き沈みしている時に手に取る事が多いな。新しい出会いもあったりして嬉しくなる。

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    2019年11月24日
  • 恋より或いは美しいもの

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    4年間失踪していた親友から突然の電話があり、再会した彼は車椅子に乗っていた。
    外見にも才能にも恵まれ王子様のようだった彼は車椅子生活になり、一回り以上離れた妻までいて、怒りも忘れて戸惑う二人。
    いつも3人でいた学生時代には戻れない25歳の男女の等身大ストーリー。

    大人になるというのは、できることが増えるようで、自ら制限をつけてしまうものでもあって。
    夢を追うのは素敵なことだけど、生きていくのは綺麗事ではなくて。
    真っ直ぐで、強かで、甘くて、足掻いてる姿が痛々しくも微笑ましくもあり。
    生きるって大変。

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    2019年09月08日