沢木まひろのレビュー一覧

  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    小路さんがいらっしゃるので購入。
    電車移動時間等におすすめな読みきりサイズの短編集。
    宮下さんはスコーレNo.4のみ読んだことがあり、他の方々の作品は初めて読みました。
    本というキーワードを多角的な視点でピックアップして物語が展開しています。

    「メアリー・スーを殺して」は、二次創作の畑を通ってきた身としては、お、俺を殺してくれ、と思うような暗黒時代を思い出させるような、そんなリアリティのある空気にえぐられました。面白かった。

    やっぱり大好きな作家さんということで贔屓目もりもりな気もしますが、「ラバーズブック」がとても好きです。読み返したい短編。短絡的じゃなくて完結していてなおかつ重量がある

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    2015年02月08日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    書名通り、本をにまつわる、いろんな作家さんの短編集。その中で、時田風音の受難が少しコメディっぽくて、一番面白かった。

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    2014年10月08日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    物語を紡いだり、装丁したり、校閲したり…

    とにかく本作りに関連した話ばかりだから、読書好きにはたまらない一冊。

    読んだら、本がもっと好きになれそう。もしかしたら、本を一冊作ってみたくなるかも…

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    2014年08月12日
  • 恋より或いは美しいもの

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    悩み苦しみ、受け入れ難い現実を乗り越えようと足掻き続けながら三人の主人公が成長していく愛と友情の物語。幸せを願わずにはいられなかった。読み終わった後、心がずっしりと重くなった。

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    2013年07月08日
  • ブランケット タイム

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    お互いが想い合っているからこそ伝え合えない。
    好きだからこそ段々と臆病になっていく。
    そんなもどかしさが読んでいて凄く伝わってくる。


    文章がとっても優しくて分かりやすい。
    このひとの他の作品も読みたい!と思った1冊。

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    2013年07月04日
  • きみの背中で、僕は溺れる

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    ダ・ヴィンチ文庫を贔屓にするきっかけになった本。開けばきれいだと誰でも感じると想う。

    内容は22歳の僕・祐司とその義兄・佐伯の短く濃厚な恋愛模様。ボーイズラブというジャンルになる。
    だけど、そんな気後れとか抵抗は無意味だしもったいない。解説にもあるとおり、この物語は同性恋愛とかBLだとか関係なしに恋の物語なのだ。
    彼らの切ない恋の行方に、胸がきゅんとなる。

    私的には、ゲイである祐司に恋をしつつもブリュッセルに婚約者のいる香奈が好き。
    好きってなんだろう、恋って、結婚て。
    たくさん考えさせられる恋愛小説。

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    2013年06月23日
  • きみの背中で、僕は溺れる

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    内容は内容だけど透明感のある文章だからか、すっと入っていけました。いわゆる同性愛。

    嫌悪感は沸かなかったけど、きっと※イケメンに限るだと思っちゃう自分がいる。

    いろいろ考えさせられました。

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    2012年09月08日
  • ヘヴンリー・ヘヴン Heavenly heaven

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    大人の恋愛。短編小説集。
    大人といっても、不器用だったり思い込みがあったり足踏みをしたり。でも、どこかに救いがあって読んでいて暖かい気持ちになりました。
    ただ、短編集なのにというか、だからというか、短編ごとの印象が似たような感じになってしまったのが残念でした。
    軽く読むのには、ちょうどいい本です。

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    2012年08月01日
  • 恋より或いは美しいもの

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    ジャケ買いにもかかわらず、一気に読み進んでしまったー。

    4年半行方不明だった親友からの突然の電話。
    高校時代、いつも一緒にいた3人が再会し、以前のような関係で居たいけど、それだけではうまくいかない3人の話。

    もどかしい25歳の姿。

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    2012年03月02日
  • ブランケット タイム

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    ネタバレ

    心からときめく本でした。
    まあ、男性にはお勧めしませんね。
    お互いに気を使いすぎて、相手に自分の気持ちが伝わらないもどかしいけど、現代にありがちなカップルの話です。

    70ページの結婚に対するコメントを既婚者に対して発するのをためらう彼の気持ちとか
    105の分別が自分たちの関係に歯止めをかけているのではないか?
    とかとっても共感します。

    彼女の性格がいじらしくて、とってもかわいらしいので、読んでみてください。

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    2011年12月21日
  • ヘヴンリー・ヘヴン Heavenly heaven

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    結局、BLをメインとされているからこそこの人が気になるだけで特筆すべきものは何もないんじゃないの、という疑惑を180度ひっくり返してくれた一冊。
    真正面から取り組んでいるように見えて少しズレた角度から紡がれる恋愛の形と、あくまでも平凡な言葉で組み立てられる非凡なセンテンスとが、舌の奥をむずむずと粟立てる。感情の深層に作用するまではない、けど、全くの無反応でもいられない。みたいな。憎らしいほど距離感が絶妙。 好き。

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    2011年12月15日
  • きみの背中で、僕は溺れる

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    ネタバレ

    「これからもときどき、ここに来ないか」

    言葉を何も選らばずに分かりやすく言うと、ゲイの話。

    でもとてもとても繊細な恋愛小説。
    江国香織の「きらきらひかる」よりは官能的で、村山由佳の「BAD KIDS」よりも直接的な感じ。

    BAD KIDSすきなひとはきっと気に入ると思う。

    率直な感じですき。

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    2011年10月02日
  • きみの背中で、僕は溺れる

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    ネタバレ

    ダ・ヴィンチ文学賞受賞作。
    本の背で見てタイトルが気になり、手に取ってみたらこの表紙で一瞬びびる。笑。
    そして中身は同性同士の愛を描いた恋愛小説でした。
    BLって一口に言っても、過激なものから(それ目当てで書かれているような)そうでないものまで色々あると思うけど、この本については本当に純粋な人間ばかり登場してきた。たまたま好きになった人が自分と同じ性を持つ人だった。ってくらいの自然さで。
    読んでいて「恥ずかしい」とはまた似て違うような、それくらい真っ直ぐな気持ちが伝わってくる一冊。

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    2011年07月02日
  • きみの背中で、僕は溺れる

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    BL小説にありがちな文章の雰囲気だが、BL小説と言えるほど娯楽めいてはいない。不思議な感情の波を持っている感じ。現実に即しているつもりなら、こんなにゲイの恋愛が上手く美しく始まることはないだろうと思う。でも一つめの話は心が締め付けられた。二つめの話はとってつけた感があってあまり好きじゃなかったけど。女性が書いた男性像でありゲイ像であり、それ以上でもそれ以下でもない。

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    2011年06月18日
  • きみの背中で、僕は溺れる

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    所謂BL的な本。
    初めて読みました。

    純粋に恋愛小説として読めて、むしろヘテロラブ小説を読むより恋愛したい気分になった。
    多分、
    こんな都合良い女いるか!とか、
    こんな女嫌い!とか、
    そういう雑音なしで読めるから。

    女性像ってやつに敏感な私には、作家の女性像に厳しい(笑)
    なんだそりゃ。。。
    あんまり、男同士だってこと、気にならなかったなー。


    BLといえば、懸念されるぐろいシーンはそんなにありませんでしたし、普通に、読めました。

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    2011年04月23日
  • きみの背中で、僕は溺れる

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    透が好きだー!←
    体温いいですね、体温。はい。なんか感想ずれてるけどね。
    てか
    主人公いいやつ。いいやつだけどむかつく。

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    2011年03月28日
  • 僕の背中と、あなたの吐息と

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    「君の背中で~」を読んだときは、姉もカナもそんな好きじゃないなと思ったけど、これの小夜は結構好き。出てくるカクテルがおいしそう。
    読み返したい!と思うのは「君の~」だけど、終わり方はこれのほうが好きかもしれない。

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    2011年03月22日
  • こごえた背中の、とける夜

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    恋愛小説、ですよねー
    解説にあるように、恋に臆病な人向けの。
    あはは、ウチアタイするところがあちこちに(笑)

    同性同士の恋愛を描いている訳ですが、性交の描写が削ぎ落とされているので、BLってところには納められませんな。
    ちょっと都合の良い展開とか気になりはしますが、近所や親の目が気になるといった素材の描き方はよいと思います。

    この「ちょっと都合の良い展開」とか、登場人物中における同性愛者の含有率とかBL的だなと思うのですが、そのBL的な雰囲気である種の生々しさが払拭されて、良い意味でのファンタジーとしてできあがっていると思います。
    橋口亮輔のものよりかは、落ち着いて読めるって感じですかね。

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    2011年01月23日
  • 僕の背中と、あなたの吐息と

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    かつて教師だったバーテンダーの正午と、生徒だったWEBデザイナーの陽向(ひなた)のゲイカップル。
    そして正午と旧知の仲の客の小夜。

    どこか冷めているかのような正午の態度と、どこまでも真っ直ぐな陽向。
    想う気持ちは一緒なのに、表現が違う。放った言葉が思ったように受け止めてもらえず、すれ違っていく。
    それはどんな人間関係でも生じる問題だけれど、相手への想いが強ければ強いほど、その度合いは大きくなる。
    心配させたくないから言わない。好きなら何でも言って欲しい。

    想いの表現法は一つではない。両者ともに間違ってはいない。
    間違ってはいないだけに、変われないのだろう。
    それでも「何かを伝える」というこ

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    2011年01月16日
  • ブランケット タイム

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    どこにでもころがっていそうな恋愛話なんだけど、
    そんな普通な感じが心地良かった。
    二人の気持ちのすれ違いがもどかしくて切ない。
    明るい未来を予感させる結末がほっこりした気持ちになった。

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    2010年12月10日