真梨幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりの真梨幸子さん、ちょっと好奇心をくすぐられるタイトル…。
法律事務所で働く高幡莉々子は、ある動画チャンネルが気になっていた。
顔出しせずに料理を作る手元のみで「頼子」という70代の女が、困窮した生活状況や波乱に満ちた人生を語る動画に投げ銭が舞う。
シニアのVLOGチャンネルのサムネが似たり寄ったりで、バズったチャンネルの後追いか、ヤラセなのか、または一種の貧困ビジネスなのか…と。
そのうち突然おしまいの挨拶が…
ちょっとした好奇心に動き出した莉々子が、配信されていたアパートを特定して行くとそこで頼子が亡くなっていて…。
頼子を追いかけ探すのは莉々子だけではなくタナカさんも… -
Posted by ブクログ
「え?え?え〜!」率直な感想と云うより反応!
著書でも出てくる「叙述トリック」まさに完璧にハマってしまう。
特に心に残る?う〜ん印象に残る、短編が
・切断にいたる病
・怪談にいたる病
この我孫子武丸著、「殺戮にいたる病」を読んだ時の様な衝撃を感じる。
この短編2作は「世にも奇妙な物語」的世界観で進行していく不思議な物語。
正直、次の展開が気になり、ついつい一気読み!しかし読後、冒頭の「え?え?え〜!」と反応してしまい、もう一度読み直す、この感覚は非常に良かった!
我孫子武丸ワールドと背筋ワールド、それぞれでも更に読みたくなる!
正直不思議な感想!
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Posted by ブクログ
著名な作家さんが多く、絶対面白い!と思って購入したけど、期待が空回りしてしまった。
冒頭の我孫子武丸さん、自分で自分の作品のアンソロジーに参加しているだけあって一番らしい作品でした。
『●●にいたる病』という題名だけで、あとはテーマを絞らず作者ごとにお任せオファーだったのかな?『殺戮~』ってエログロがテーマだと思っていたんだけど…我孫子さん以外はそれぞれの分野で書いてる。
アンソロジーだからこれでいいのかな?
もう少しテーマ絞った上で、オリジナル作品が読みたかったなとも思った。
個人的には、歌野晶午さんの作品が一番引き込まれて良かったです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ最後に犯人はわかるけど、
もはやソレがメインではない感じがした。
公園でボームレスが殺害された。公賀沙知、57歳、独身。
関口祐子がバイトするカフェによく来ていた。殺された日にも来てた。関口は泡沫ブロガー、いつものようにパソコン叩いていたら「!」のキーが取れた。テレビボードを動かして探したら、そこに何故か公賀沙知の名前が!
調べてみるとどうやらボームレスのまえはここに住んでいたらしい。コロナ禍やらなんやらで、派遣の仕事はきれ、カフェのシフトも減り、ヒマになって調べていく。その結果をブログにかくと、なんとバズった。
沙知は大手広告代理店の派遣の仕事をしていたが、引き抜き?で小さな広告代理店の正 -
Posted by ブクログ
我孫子武丸さんデビュー35周年記念ということで、殺戮にいたる病からタイトルをとった各作家さんによるオマージュ的オムニバス。
まえがきでご本人が書かれているように、編集者さんのアイデアありきのものなので、作家さんごとにタイトルは共通しているものの、テイストが全く異なり…。
正直、我孫子武丸さんご自身がいちばん力が入っていないような…。
その中でも背筋さんは、モキュメンタリー作家さんと受け取られていますが、普通の物語もうまくまとまっているし、
八樹純さんのは別の著作を読めばしっかりその世界観を楽しめるらしいです。
とはいえ、ラストに行くまでは、淡々と読んでおりましたが、
歌野晶午さんよ。
さ