【感想・ネタバレ】初恋さがし(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

忘れられないあの人、お探しします。どうか安心してご依頼ください――。高田馬場駅から徒歩5分、所長もスタッフも全員女性のミツコ調査事務所。訪れる依頼人たちが求めているのは、甘酸っぱい思い出の余韻? ふたたび燃え上がる恋心? それとも。眠っていた過去を呼び覚ますとき、怨嗟の血がとめどなく流れる……。秘密と殺意が絡み合い、戦慄のラストへと疾走する、イヤミスの臨界点!

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Posted by ブクログ

『文字に遊ばれている』

そんな気分になる作品。
読めば読むほど、疑惑をどこへ向けるべきなのかが分からなくなる。
また、非常にどろっとしたイヤミスでありながら、卓袱台返しをされたような衝撃を感じさせられる。

本作の舞台は、JR高田馬場駅にほど近い場所に位置するミツコ調査事務所。
タイトルになっている「初恋さがし」は、事務所長の山之内光子が企画した、「初恋の人を探す」というものだ。
だが、ある依頼をきっかけに光子は事件に巻き込まれていく。

『イヤミスの女王』と呼ばれる、真梨幸子先生。
人間関係の暗い部分を並べるのが非常に上手く、私個人的に「ヒステリックさ」をここまで文章で体現している作品にはまだ出会っていない。

是非、「初恋さがし」のタイトルからは想像のつかない恐ろしさを体験してみてほしい。

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2024年11月30日

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後半で畳み掛けるように登場人物がどんどん繋がっていく感じが面白かったです!イヤミス大好きなので大満足でした^ - ^

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2023年12月20日

Posted by ブクログ

調査事務所を開設した光子。彼女の元に身元調査を依頼しにやってくる人々をめぐる物語。

登場人物に隠された殺意に気づかず全く見当違いをしていたせいで、あの惨殺事件の犯人は予想外。
まさにイヤミスの女王、真梨幸子センセイ…

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2022年06月02日

Posted by ブクログ

個人的には面白かった1冊。
装丁(私が借りた本は、タイトルと名前が一致するくらい可愛い装丁だった)と内容のギャップがありすぎて。。。笑笑
最初は可愛い程度の話なのに、後半は一気にミステリー小説ぽさが前面に出てて、やはり、真梨さんの作品だなぁと納得。。。
本当に読んで欲しいほど、こういう展開なる!??と、ビックリさせられる。笑笑

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2024年07月08日

Posted by ブクログ

うわぁ。
きとるきとるきとる。
きとるわぁ。
うわぁ。

期待を裏切らないイヤミス。

普通、ミステリーだと、やたら賢い主人公かそのお供が少しづつ解き明かす事件を、一緒になって、
ええー
うそぅー
すご、
そうきたか!
みたいな感じで犯人に気がついていく中。

鈍いオバハンが、なんか変だなぁーって思いながら過ごしてるうちに、主人公殺されるってな。

笑笑

おい!みたいなのがまたいいです。はい。

ミステリーなら、一人賢いのがいるはずなんだけど。笑笑

犯人より上手はゼロっていう。そんな設定。
マジか!?です。
笑笑

途中に出てくる娘さんが、わたしの娘と同じ名前で息子と同じ誕生日だったり。

大手企業の人事部では、エントリーシート見て、ひとまずキラキラネームは落とすっていう話。笑笑

少しわかる。笑

わたしが人事でも、あんまりキラキラネームは親の知能が見えて、蛙の子はカエル方式で、なんかダメそう。って思える感じ。笑

今や、キラキラネームがほとんどだろうから、そうそうないだろうけど、ちょっと構えるよね。笑

うっかり、つけた木村拓哉とかならとりあえず合格させるけどさ。笑!!!

ドリームとか、そういう名前の子だったらエントリーシートでちょっと迷うのわかる。笑笑

真梨幸子さんの本は、そういうちょっとしたスパイスがなんとも染み入ります。

#面白かった
#きとるわー
#あーきとるよー
#って感じでジワジワくる
#わかってたけどさ
#なんつーかね。
#でもさすがに主人公死なないで
#笑笑
#鈍いちいおばさん
#大体みんなそうなんだけどさ
#ミステリーあるまじき

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2024年06月25日

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二転三転、どころか四転五転?
ミスリード満載で、一編読み終わるごとにまた読み直し…。
ミツコ先生もツッコミどころ満載だけど、総じて面白かった。

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2023年12月17日

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ただの一話完結型短編集かと思いながら読み始めた自分が恥ずかしくなる、怒涛の展開で話が二転三転する安定の真梨幸子さんワールド小説でした!
帯に書いてあった「とにかく真犯人が当たらない」との謳い文句の通り、最終章までしっかり騙されます。面白い。全てがわかった後でまた読み返したくなる作品でした。

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2023年04月08日

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初真梨幸子。連作短編でありながらそれぞれ短編が結び付いていく流れや、わけわからなくされるオチはとても良かった。意外と軽いノリで、内容もエグいのにそれほど後には引きずらず、イヤミスと言ってもいろいろあるなあと思った次第。次は長編を読みたい。

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2023年01月16日

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面白かった、、、、、
あれ、この人誰だっけ?となることはあったが、読み進めるうちに理解してくると色々繋がっていて読み応えがあった

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2022年12月28日

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久々に真梨さんの作品をよみました!
短編集?なのかと思いきや、色んなところで繋がっていてさすがだと思いました。
ミツコが途中からいなくなって、大丈夫!?と思いましたが、うまく主役交代?してて面白かったです!

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2022年07月07日

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女のドロドロ感情が全面に出過ぎていて、逆に動機として甘い気がしないでもない。
きっとミステリとしては、さらに100ページは解説や同期の掘り下げが必要なのではないかと思う。
ただ、説明しすぎないところや動機としての甘さが、より恐怖や得体の知れない生き物としての「女」を表現しているように思われた。
一瞬、電車に乗るのが怖いと思ったのも、女がそんな得体の知れない生き物であることを、誰もが心のどこかで感じているからなのかもしれない。
敢えてだとは思うのだが、回収されていないものが多くあるので、読者の想像を恐怖へ駆り立てていると思う。

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2022年05月10日

Posted by ブクログ

久しぶりに小説を読みました。
視点が変わることが多く、いいリハビリになりました。

内容は7章で構成されていて、最初はそれぞれ独立しているように思いましたが、最後には繋がって面白かったです。
主人公が楽観的な一方で、犯人側は計算高く、この対比がうまく描かれていてより恐ろしかったです。
まあ主人公の楽観が過ぎて、ええ?って思うところも多かったですが、それでも面白かったです。

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2025年11月23日

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●真梨幸子お得意の短編と思いきやいろんなところでちょっとずつリンクしてるやつ。

●登場人物が把握しづらかったし、最後の方だいぶ強引だった。

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2025年11月09日

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ミツコ調査事務所での出来事が短編集になっている。何しろ登場人物が多い!誰が誰か分からなくなってくる。直接関係ないけど、表紙のケシの花?がとても美しいと思った。

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2025年04月16日

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テンポが良くて読みやすかったけど登場人物がごちゃごちゃしすぎてわかりにくかったかなぁ。
最後はちょっと強引にまとめすぎた感じもした。
あとミツコ先生が自殺した理由もよくわからなかった。
でもそれなりに楽しく読めた。

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2025年03月02日

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久々に真梨幸子の本を読み、この異端なエネルギーを摂取した。
出てくる人みんな生への執着がすごいのにあっさりいなくなっていっちゃうよね。

今回は歴史上の事件がポツポツ出てきたりと、コンセプトとして面白かった。
厚さの割に比較的ライトでテンポよく読めるから時間がある時に一気に読むことをおすすめ。

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2024年05月27日

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テンポよく話が進み読みやすさはある。が、最後の方は掛け足すぎて あれよあれよと言う間に終わってしまった。裏をかこうとするあまり、ごちゃごちゃしすぎちゃったような。ラストもう少し余韻に浸れたらなー。

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2024年03月25日

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何回かに分けて読んだらいけないやつだった。途中で登場人物がよく分からなくなってしまった。
でも真梨さんらしいドロドロした人間関係をお腹いっぱい味わえて良かった。

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2024年02月06日

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短編かと思いきや、繫がっていて伏線が散りばめられていました。読後にまた人間関係を確認しながら再読したいと思う作品でした。

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2023年09月08日

Posted by ブクログ

いつか自分のことを恨んだり憎んだりする人が現れるのではないかと思うくらい、
普通に生きてた人たちが巻き込まれていて
だけど、どれも確実に対岸の火事なので
やはりイヤミスはこうでなくちゃ、という感じ。

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2023年09月07日

Posted by ブクログ

短編かと思ったら繋がっていた。
登場人物が多かったり時系列がバラバラだったり、これの主語は誰だってなったり混乱しましたが、最後ゾクってするし伏線が多くストーリーがとても細かい。
そして登場人物の誰1人にも共感できへんのがすごい。

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2023年08月25日

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タイトルからみると青春っぽいけど読むと予想もつかない展開。騙しあい最後の犯人にはびっくりしました。読後感はすきっとしません。

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2023年06月21日

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女性所長が運営する探偵事務所に持ち込まれる、奇怪な依頼の数々。
ひとつひとつのストーリーは完結しているように見えて、どこかで繋がっており、最終的に裏で糸を引いていた人物が明らかに…。
全体的に、人を羨み逆恨みする人の心のドロドロした粘着質な雰囲気が漂う。
最後はなんとも不思議な終わり方で、納得できたような、できなかったような?

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2023年04月04日

Posted by ブクログ

短編集だけど、全て繋がっていて読みやすかった。

ここの評価は低かったけど、メルカリでセットで安く売ってて、買った本。

短編の中で人が簡単に殺されすぎなのと、風俗嬢、ビッチの話が多く微妙だったけど、1話1話が短いのが飽きさせず良かった。

2回目読むかは、内容が少し薄いので無いかなぁ。

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2023年02月06日

Posted by ブクログ

短編かと思っていたら、色々と繋がっていた。
面白くはあったけれど、ミツコ事務所に集まり過ぎ感が凄い。そんな偶然ある?登場人物の大半が殺されてしまうのも、ちょっと安易に殺し過ぎ!とツッコミたくなる。小説だからいいんだけど。

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2022年11月23日

Posted by ブクログ

きっともう一回読めば、ちゃんと理解?もう少しわかるんだろうけど、それをしたいなぁって思うほどではない。
ちょこちょこ、えーっ!?って感じることはあれど、あれ、この人どこで出て来たっけ?って思ってしまった。

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2022年08月23日

Posted by ブクログ

初恋さがしという爽やかな題名の真梨さんの小説。ひん曲がっているに違いない。(私個人の意見ですが)
短編集のようでそうじゃ無い、主人公も変化。面白くてやめられない。
何時も真梨作品にはやられてしまいますね。

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2022年07月17日

Posted by ブクログ

何気なく始まった探偵事務所の依頼の数々
が裏ではとんでもない人間関係に
繋がっていた。
まさか探偵事務所の光子があんな事になるなんて
予想外の展開に。
嘘はどこまで嘘なのか、裏の裏まで本当の面
は何処で、誰なのか最後の最後までまた真実
を知りたくて読み直してしまう。

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2022年06月25日

Posted by ブクログ

短編集なので、読みやすくスラッと読めた。
最後にしっかり繋がっていくところも面白かったが、話の展開コロコロ変わって引っ張って引っ張って…結局お前かい!!ってなってしまった笑
女のどす黒さだったり嫉妬深さをしっかり描いててイヤミスの真髄って感じの作品でしたが、若干話が薄かったかな…と。

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2022年05月10日

Posted by ブクログ

好きな作家さん。「イヤミス」の女王。
このお話は「イヤミス」にこだわりすぎて、プロットに無理がある部分が多かったように思う。以前の小説の方が自分の好みだった。

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2022年05月05日

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