真梨幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルが気になって購入。
ちゃんと終盤で回収してくれる。
激しく愛することで壊れていく男女。
皆、誰かに愛されたかった。
それがうまくいかないし、崩壊する。
嘘をつくし、人間のずるさ、醜さもあり。
自分の美しさを、最大限に利用して(母親が関与しているものもあり)生きている有利子。贅沢な暮らしと自由と愛がほしい人物。それなのに、忘れられないひと、その男が、地位も名誉もなくなっても、側にいたいと望むひとが、ひとり現れるのだけど…。最期は唯一の願いが叶うが…。いろんな人を巻き込んだ人生だから、しょうがないのか、でも、境遇を思うと、もっと他に選択はなかったのかとか、かなしいと言う感情が正解なのか -
Posted by ブクログ
ネタバレ負けず嫌いな女性ばかりが登場する。
女性同士のマウント。独身、結婚、仕事、専業主婦、年収、パート、子ども、26歳、35歳…今回もいろんなワードが出てくる。
事件の記事でも何でもそうだが、どこまでいっても当事者以外が関わってしまえば、その人の思いが上乗せされて、見えなくなってしまうという危うさを改めて感じた。
あったこと、出来事をたんたんと書くのは難しい。日記もしかり。あたりまえだが、自分のことも他人のことも全部を知ることはできないと、つきつけられた感じ。
余談として、海外の小説が苦手だ。翻訳されたものを読む気になれない。翻訳される前の人の文章が、そのままに表現されているのかと疑問に思ったり -
Posted by ブクログ
ネタバレ今は知りたい人の情報をすぐ手に入れることができてしまうことがあって厄介な部分があるなと。知らなければ怒りもないけれど、知ってしまったがさいご「自分のことをバカにして」「あの人が憎い、羨ましい」とか、また新たな火種の完成だ。何となく言った言葉、エピソードが、新たな犯罪を生み出す怖さ。誰でも自由に発信できる媒体を持っていることの危うさを改めて感じる。
他人が自分のことを書いたとき怒り狂い、自分が相手のことを書いたとき、いいネタが書けたと思って周りに配慮しない主人公、そこで、自分が誰かの怒りのスイッチを押していると考えられればどこかのタイミングで負の連鎖は止められたのか、走り出していたからやっぱり -
Posted by ブクログ
ネタバレほぼ一気読みしちゃった。読みやすいし引き込まれた。
イヤミスだけどイヤじゃない…イヤなんだけどイヤじゃない…イヤだけど読まされちゃったな。
また読み直したくなっちゃう一冊!
あと内容と全く関係ないのですが小学館文庫って紙がちょっとツルツルしてるのかな?気持ちよかったです。
追記:読み終えてすぐに、ちょうどTVでロボトミー手術の特集を見る機会があり、それを見たらうわあ、本当に本当だったんだ!という気持ちがわき出た。
アイスピック状の手術道具や、眼窩の奥の頭蓋骨の薄い部分に穴を開けるなどなど…。
細部を知ったら、より恐ろしさが増したし、再読したくなりました。 -
Posted by ブクログ
真梨幸子『ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係』角川文庫。
今月は『祝言島』に続き2冊目の真梨幸子。連作短編風ストーカー・イヤミス小説。真梨幸子がついに警察小説形式のイヤミスを書いたのかと期待したのだが、いつも通りの作風だった。『警視庁ストーカー対策室ゼロ係』は脇役的にしか登場しない。
様々な偏執的なストーカーによるストーキングの形が連鎖していき、全てが一本の糸でつながるという技巧的な作品。
『警視庁ストーカー対策室ゼロ係』が捜査協力を依頼する『先生』の正体は……
登場人物同士の複雑怪奇な関係性は相変わらずで、それを理解するのに少し疲れるが、あくまでもそれが真梨幸子のイヤミスを堪能