真梨幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前半〜割と最後ギリギリまで勢いよく読まないと途中で飽きちゃいそうなダラダラ感。サラッと読んで正解。
主人公は好きにはなれないけど憎めもしない。自分は幸せだと言い聞かせて頑張ってるのが痛々しい。最期は家族への彼女なりの復讐ができたのかな。スッキリではないけど。
指先一つでなんでも知ることが出来てしまう、それ故に掻き乱される現代人の感情。そんな現代の闇を描いているのに書き方は割と軽いです。
最後の最後で急にミステリー感が出てきてそこだけは面白かった。細々と散りばめられてサラッと放置されていたミステリー要素を最後にちゃんと明かしてくれるところは好きでした。
きっとこうだろ、どうせこうなんだろと予想していた部分が見事に外れたので嬉しく、最後は面白いと思えました。予想通りだったのは元旦那の元カノだけかな。
全体的には…私の好きなジャンルではなかったです。 -
購入済み
クズしか出てない話
登場人物の誰にも共感できない話
視点がころころ変わるので、しばらく誰が語っているのかわからない。
そこが飽きずにどんどん読める。
スッキリしないがありそうでなさそうな、ギリギリのハラハラ感がある。 -
Posted by ブクログ
AV業界の闇…みたいな、都市伝説的な話は実際にも聞いたことがある。若くして不可解な死を遂げる女優がたまにいるとか、そういう類のこと。
これは小説だからもちろんフィクションなのだけど、そういう意味でとてもリアリティを感じる。
かつて、ライターの名賀尻が取材をしたAV女優が次々亡くなり、そして名賀尻自身も行方不明になるという事件が起きた。
出版社で働く倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。原稿は『僕は犯人ではない。本当の黒幕は』という告白の途中で終わっていた。
好奇心のあまり調査を始めた渚だったが、やがて原稿に張り巡らされた罠に気づく。
イヤミスで有名な真梨さんの作品なので、スカッと心地よいミステリではない。それが、どことなく闇を感じる業界が舞台だからこそ妙にしっくり来る。
登場人物が多いから読み進める上で若干の厄介さを感じたものの、それを抜きにしても面白かった。意外な落とし所だったけれど、たまにある納得のいかない大どんでん返しのような結末ではなく、そうだったのか、という(ミステリなので詳しくは書けないけれど)。
一般的な女優だって仕事以外の部分でも「演じる」「装う」ことは多々あるだろうけど、さらにハイレベルに「演じる」「装う」を感じさせるAV女優たちの姿がリアル。業界に入ったきっかけも、単に性行為が好きだから望んで入った者もいれば、金銭的な理由で望まず入った者もいるというのも、きっと現実に近いのだろうと感じた。
かつてAV女優から人気タレントに見事な転身を遂げたアイコンのような存在がいたけれど、その人がモデルになってるのかしらと思わせる人物も出てくる。
ストーリーや謎解きの部分ももちろん面白かったけれど、人物描写やバックグラウンド、人の業の深さを感じる雰囲気が個人的にはとても興味深かった。