真梨幸子のレビュー一覧

  • 初恋さがし(新潮文庫)
    短編が最後は1つに結びついていくのが面白かった。しっかり読まないと分からなくなってしまう。一度読み終わり、もう一度読み直して納得がいく感じ。相変わらずの女性の嫌な部分(マウント、嫉妬など)を全面に押し出してくるのが好きだった。
  • 一九六一 東京ハウス
    60年前の1961年の生活そのままで、3ヶ月間生活するというテレビのリアリティショー。2組の家族が、古い団地に住み込んで、リアルに暮らす、というだけの企画のはずが、そこにはテレビ局側の思惑が。それに翻弄される2組の家族。が、それだけなら、単なるイヤミスも、それだけにとどまらないのは、やっぱり真梨さん...続きを読む
  • 6月31日の同窓会
    殺人鬼フジコの衝動 以来の真梨幸子さんでした。
    終始暗いモヤがかかったような雰囲気
    名門校、女子校、思春期特有、女子特有の友人関係の軋轢
    蘭聖学園OG連続不審死事件の真相は何なのか?“お仕置き”とはー
    犯人は誰なのか?

    時系列が入り乱れていて、登場人物が入れ替わるたびに この人はいつ誰と何をしたん...続きを読む
  • カンタベリー・テイルズ
    真梨ワールド全開でした。
    短編が繋がっているとこが、また面白い。
    しかし、怖い。女性の様々な怖さを感じた。
    心の闇と病みの深さが怖い。
    カンタベリー、テイルズのカワイさんが怖い。めちゃ怖い。目黒さんはさいご理由がわかったのかな、、。真由美さんカップルは、どうしてそうなってしまったのか、、。真由美の思...続きを読む
  • 一九六一 東京ハウス
    60年前の団地体験リアリティーショーに出演することになった2家族。ギャラは500万円。はたして無事に3ヶ月の撮影を終えることができるのか。

    もう設定からして何かが起きなきゃおかしいと…最後の最後は読めませんでしたが。久々のイヤミスらしいイヤミス。楽しめました。
  • 孤虫症
    なみと麻美、可哀想すぎる。そしてマンションに住んでいるババア達が陰湿すぎて嫌気がさした。アキコも最初は奈美の夫と関係を持つ嫌な女だと思っていたが、被害者だったとは。。。
  • おひとりさま作家、いよいよ猫を飼う。
    著者のブログ、エッセイという内容
    全編、猫かと思ったらそうではなく
    後半が猫でした
    ブログ記事が多く感じましたが
    楽しく読めました
    猫のマリモさん、かわいいです
    マリモさんにあげてる肉が高級すぎてびっくりでした
    ブログ読んでると親しみがわきました
  • 一九六一 東京ハウス
    良い意味で騒がしくスピーディーな展開。過去の事件に絡む人物がリアリティーショーを通して犯人を炙り出す。しかし犯人確定まで一度では落ち着かないのが真梨先生。クセのある登場人物、多し。
  • お引っ越し
    意味が分かると怖い話
    が6つ入った短編集。
    どの話もおもしろくてスラスラ読めた。

    解説まで読んで一つの物語になるって感じ
    最後までぞわっとさせられた
    さすが真梨幸子
  • 一九六一 東京ハウス
    1960年代は東京オリンピックが開催されたり新幹線が走り始めたりと、高度成長期のど真ん中だった。私が生まれたのは1960年代の初めだが、生まれ育ったのが九州の片田舎だったので、道路はまだまだ舗装されておらずオート三輪が土煙を上げながら走っているという感じで、高度成長期のイメージとは少々異なる雰囲気だ...続きを読む
  • インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実
    実際にあった事件を連想させる内容でひたすら怖い
    けど、最後に「あーこう繋がってるのか!」となるところはさすがイヤミス
    「殺人鬼フジコ~」とリンクしてる内容なので読み返したくなったけど、あっちも胸クソ悪くなる作品なので(この場合誉め言葉かも)たぶん読まない・・・読めない・・・
  • アルテーミスの采配
    女は女が嫌い
    女は男から犯される事よりも、
    同じ同性である女からの裏切りに対して復讐心が
    燃える。
    女の敵は女なのかも…
  • アルテーミスの采配
    ずっと心に残っていた復讐心が怖い。
    でもそれほどに壊れてしまったんだろうと思う。
    本人でなく、親戚や娘に復讐するなんてそれは酷く残酷で本当に闇だ。まさに復讐。
    でも、保険金と金儲けのために、目をつけられて落とされた女性達は、悲惨。復讐とは関係なく、最初的には自殺だったにしろ、罠に嵌められてしまったの...続きを読む
  • 一九六一 東京ハウス
    まんまと騙されてしまった。
    どういう展開になるのか…
    目が離せなくて一気読みしたのだが、ラストまでこうなるのかと参ったなとしかいいようが無い。

    60年前の団地生活を家族で体験して500万という企画につられ、このリアリティショーに参加した2組の家族を巻き込んで殺人事件が起きる…という話。
    それが60...続きを読む
  • 一九六一 東京ハウス
    一九六一年の団地での暮らしを再現するというリアリティショーに参加した二組の家族。高額の報酬につられ、不便で不自由な生活に耐えようとする彼らに降りかかる数々の災難。それを陰で見ながら何かを企む制作サイド。これはリアルなのか、それともやらせなのか。やがて起こる事件と、団地を舞台に起こった過去の事件の関連...続きを読む
  • インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実
    p.247 : 「鮮やかだな」サツキは、つい、そんな賛賞を口にした。

    特別 この言葉がやたら出てくる。特別な存在になった女たちがただ、ひたすらに殺されていく。特別だから殺されていく。
    最後まで濃厚だったなぁ。
    続編がある意味がわかった。読むべき。
    読むべき〜!!!
  • ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係
    全ての話が繋がっていて面白い
    引き込まれて一気に読めた

    ただ、そこわざわざレクター博士を持ってくる必要あったかな?とは思った 
  • みんな邪魔
    流石イヤミスと唸らずにはおれない読後感。

    少女だった頃をとっくに過ぎ大人と言われる歳になってもまだ中身は少女のままで、
    それでも老いだけが年相応に己を外見も内面も襲ってくる。
    他人事では済まされない居心地の悪さ、
    登場人物全ての中に自分見たような気がする後味の悪さを味わった。
    ラストは思いもよらな...続きを読む
  • みんな邪魔
    さすが、真梨さんの作品。。
    本当に、人間の心や人間関係の怖さが溢れてる。
    何かにハマってしまう女性達の気持ちがわかるよう気もするし、わかりたくない気持ちにもなる。
    更年期で括られてしまうのも、女性としては切ないが、、。女の業なのかも。みんな邪魔。本当、そうかも知れない。。。怖い。
  • お引っ越し
    短編小説は、物足りなさを感じることが多いので、避けてきたが、読みごたえがあった。
    次が気になって、進む進む。
    余韻もあり、ぞわっとした。
    章のタイトルも漢字一字で、何が起きるだろうとワクワクする。
    最後の解説ページも面白い。