真梨幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいやー、真梨幸子節炸裂という感じ。良いイヤミスだった!
読み進めるごとに様々な事実(らしきもの)か明らかになるのだが、「本当にこれが真実なのか?」「もしくは、真実の一部に過ぎないのではないか?」というモヤが晴れないまま物語は進行していく。
それは、全てが語られないことであったり、何となくの違和感であったり。
それが終始拭えないままどんどんと降り積もっていくので、後味の悪さだけでなく、読んでいる最中もずっと暗く重い気分を味わい続けることができます。(褒めています)
最後に真相がわかった後は、ほんとにスッキリ。でも、当然黒幕はお咎めなしなので、後味の悪さもしっかりあります。
いやー、橋本 -
Posted by ブクログ
真梨幸子『まりも日記』講談社文庫。
自虐的な連作短編風猫ミス小説。
何とも判然としないストーリーなのだが、ドロドロした感じは、いかにも真梨幸子らしい。女流作家の数奇な激動の人生を傍らでひっそりと眺める猫のまりも。
猫という生き物は余り媚を売ることが無く、我関せずという感じで、なかなか手強い生き物である。それでいて、突然懐いて来るのだから、全く不思議だ。
『第一話 まりも日記』。猫の奴隷と化した憐れな独身女性の物語を描くイヤミス風猫日記。猫を飼い始めてから、坂を転げ落ちるように破滅へと向かう女流作家。
派遣社員で食いつなぐ年収200万円弱の売れない女流作家が猫を衝動買い。僅か5万円と -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
この作家さんは#猫で認識していて、小説を読むのは初めてでしたが、とても読みやすくほぼ一気読み。『縄紋黙示録』という自費出版予定の小説原稿をめぐってSFファンタジーなのかなという小説内容と現実のミステリっぽい展開が螺旋のようにつながっていってちょっとメタ小説ぽい感じ。なぜか途中無性に怖い怖い。宇宙レベルでスケールが広がったかと思うとすとんと話が現実に落ち着いたり、読んでて不思議な浮遊感のある小説でした。
ハハとかカカとかアラハバキが出てくる段で何か吉野裕子っぽいな~と思ってたら参考文献の筆頭でした。「蛇」読後の衝撃を小説にした感じ? -
Posted by ブクログ
久々の真梨さんだったが、結論から言うととても面白かった。と言っても、人物の心情に寄り添いそれ故に喜怒哀楽を追体験する感情移入型....では決して無く、どちらかというと本書はTHE創作。まさしく1本の朝ドラを視聴したかのような感覚だ。
ラストに向けての荒々しさは否めないのだが、大ヒットした「殺人鬼フジコの衝動」に近い臨場感を味わった
毎度の事ながらオリジナル相関図作成必須級の登場人物の多様さなのだが、本書はあちらこちらで関係が絡まることは無いので比較的読みやすい部類かと思う。
日を跨ぐと記憶が三割消える私は、残りの七割に本書の記憶が残る方に全ベットした神頼みギャンブラーのような日々を送ってし