真梨幸子のレビュー一覧

  • 5人のジュンコ
    初めて読む真梨幸子さん。
    家に『殺人鬼フジコの衝動』はあるものの未読で名前だけは知っていました。

    タイトルの通り、ジュンコという名を持つ5人の女性が主人公であり交代で語り手となって話が進んでいきます。(佐竹ジュンコだけ語り手とならない)
    5人のジュンコには皆クセがある・・・というか出てくる女性みん...続きを読む
  • 女ともだち
    また、タワーマンションの話だか、楽しめた。誰が話し手かわかならなくなる。最後は、やっぱりいやミスになる。
  • イヤミス短篇集
    タイトルどおりイヤミス短編6つ。
    どれも面白かった。

    「小田原市ランタン町の惨劇」すっかり騙された。

    ちなみに「ばか」を「ぱか」など濁点と半濁点の入力ミスは「かな入力」の特徴なんだ。
    私も「かな入力」なのでよく間違える。
  • 鸚鵡楼の惨劇
     一章「一九六二年 新宿十二社」この物語のはじまりが実に怪しくって、どこかおとぎ話の様な不思議な雰囲気が漂う。現代の2013年5章までストーリーは続く、あの時の少年と少女が大人になって出会ってしまったら・・・驚愕のラストへ・・・最後の最後まで楽しめた。
  • ふたり狂い
    連作短編集。
    連作短編集という手法を活かしきった物語だった。
    脇役として登場していた人物が、次の物語では主人公として登場する。
    あちらこちらにすでに見知った人たちが配置されていて、それぞれの物語の微妙な関係性を教えてくれる。
    脇役しか与えられていないときには見えていなかった部分、壊れていたり歪んでい...続きを読む
  • ふたり狂い
    自分の読解力が足りないせいか、よく分からない部分もありますが、真梨幸子らしい感じで楽しめました。
    ただ、人物相関がよく分からないかも・・・
    ジャパン光の部長は、後に奥さん尊厳死にでてくる夫で、
    ジャパン光の派遣嬢は、後に派遣先でマイコとイジメ問題起こす山口さん・・・であってる?
  • イヤミス短篇集
    イヤミス好き。いいわ〜。ヘヘヘ。
    急に有名になったら親戚やらが増えるというけど、同級生も急に連絡してくるのね。そりゃそうか。
    その他、人の不幸は蜜の味ってことかね、やはり。
  • 女ともだち
    ドロドロ~で、グログロ~で、ゲロゲロ~~~w

    『殺人鬼フジコの衝動』『みんな邪魔』と並ぶ
    “ドロドロ三部作”最初の作品だってww

    「女ともだち」って題だけで絶対ヤバいし~w

    生まれ持っての性格ってあると思うんだけど、やっぱ育った環境でも性格って作られちゃうのかな?
    お金とかじゃなくて、やっぱ愛...続きを読む
  • 鸚鵡楼の惨劇
    2016年9冊目は、「フジコ」シリーズ以来の真梨幸子。

    あらすじ:西新宿の花街に建つ洋館「鸚鵡楼」。1962年そこで惨殺事件が発生する。時は流れ、「鸚鵡楼」は取り壊され、その場所には高級マンションが建てられる。人気エッセイスト、蜂塚沙保里はそこでセレブライフを送っている。そんな彼女は、過去に付き合...続きを読む
  • 深く深く、砂に埋めて

    面白い。しかし恐ろしい。

    世の中には騙そうとか陥れようとか、悪意による嘘がたくさんあるが、最も恐ろしいのは悪意のない嘘。
    本能と欲望にのみ忠実であることは心に自由に生きたと言える。
    しかし法と理性の世界では罪以外の何者でもない女。

    なぜこんなことを?どうして?
    理由なんてない。
    そうしたいから。
    作中の彼女に私も随分惑わさ...続きを読む
  • カンタベリー・テイルズ
    真梨さんの文庫。
    「聖地巡礼」の改題されたもの。
    真梨さんは本当に文庫化されるときによくタイトルを変える。
    文庫化されるのを待って購入するわたしは、何が文庫化されたのかわからなくて混乱する。
    こういう罠をしかけるのは、出来たらやめて欲しい。まあ、慣れたけれど。

    五つの短編。
    真梨さんによくある、な...続きを読む
  • えんじ色心中
     1977年に起きた開成高校生殺害事件を参考にしている。この事件の詳細については本多 勝一著の『子供たちの復讐 』がある。真梨幸子、作家デビュー2作目になるが完成度が高いと感じた。二組の男女が過去と現代を通じて複雑に絡み合い驚愕のラストへ向かう、予備校へ通う幼い二人の関係性がとっても愛らしい。
  • カンタベリー・テイルズ
    「聖地巡礼」が改題されての発売。買いそびれていたのでありがたい。カレールーの辛さ度数的にいうとイヤミス度は3ぐらい。ややマイルドなので読みやすいですね。連作なのであの人がこの人で、と読み進めるのが楽しかった。
  • 深く深く、砂に埋めて
    悪女小説であり、サスペンスであり、悲恋小説である。悪女といいつつ有利子がどこか無垢なのが痛々しい。ラストはメリーバッドエンドかな…。
  • 鸚鵡楼の惨劇
    真梨節炸裂の作品。
    イヤミスの女王ここにあり。
    「放送会」は「法曹界」だろ〜〜(笑)
    いくらなんでもそこは勘違いしないわ〜(笑)
  • 鸚鵡楼の惨劇
    鸚鵡楼での惨劇?クラシックな館での連続殺人か?うーん、クローズドサークルもんだな、面白そう・・・。
    って位の動機で読みだした。おお、昭和の香りが香る花街の女郎館での殺人かぁ…ん?いきなり話のトーンが変わる!
    章ごとに目まぐるしく主人公(叙述者)が変わり、時代も変わる。戸惑いながらも読み進むと最終章で...続きを読む
  • 女ともだち
    『東電OL』に似てるなぁ…と思いながら読んでると、やっぱりモデルになってたんや。
    サラッと引いてあった伏線に「誰や、お前!?」って思ったけど全て読み終わって納得。
    取り敢えず、解説にあるように次は『深く深く、砂に埋めて』を読みたいと思います。
  • 鸚鵡楼の惨劇
    初めてのイヤミスデビュー!
    イヤな気持ちより伏線など鮮やかに騙されて爽快な気分。最後の最後まで楽しめました。

    最後の黒木瞳の解説は好かない。
  • 鸚鵡楼の惨劇
    題名がめっちゃ好みなので、期待しすぎてしまった感が・・・w だいたい登場人物の名前がカタカナとか呼び名ででてきてるとこういうことになるのよねぇ・・・ww
    最後の最後まで引っ張ってくれたので、結構楽しめた・・・というか、まだくるか!というかwww
    このしつこさがイヤミスなのかな?w
  • 鸚鵡楼の惨劇
    登場人物の情緒不安定さと気持ち悪さに胸焼けを堪えつつ、何とも救われない結末へ導かれる。男と女の辿る平行線をまざまざと見せつけられた。うわぁ~って叫びたくなると同時に、作者にしてやられた感半端なし。
    幾つもの人生が狂ってしまったから惨劇というより悲劇の印象が強い。