【感想・ネタバレ】深く深く、砂に埋めてのレビュー

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Posted by ブクログ

初めて登場した時から狂ってた。いや、狂い始めた瞬間から物語が始まったのか。

愚かだが、巨大な愛を前にして愚かじゃない人などいるのか。

胸が締め付けられつつも、心に残る作品。

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2018年08月26日

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いやはや面白かったです。
真里幸子さんの作品は何冊か読んでいて、この作品はかなり好きな一冊になった。
歪だけどしっかりと形ある愛というものに胸が締め付けられた。

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2023年03月14日

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真梨幸子さんの小説は何冊か読んでいますが、本作が今までで1番好きです✨男を次々と蝕んでいく悪女。頭では理解していながらも引き込まれていく男達… 彼女の描き方がまた絶妙にずるい

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2022年01月18日

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ネタバレ

2007年作品。真梨幸子作品なので、さぞイヤーなミステリーかと思いきや、ファム・ファタール=運命の女を描いたロマンティックなミステリー。
殺人事件の真犯人は誰か、というミステリーを縦糸に、ヒロイン野崎有利子を取り巻く人間関係を描いています。
単にミステリーとして面白いのですが、ヒロイン有利子に恋したあまり、社会的地位も財産も無くしていく男たちの破滅っぷりがとにかく甘美で、読んでいて胸がときめきましたね。
まるで読んでいる自分も有利子に恋をしているような気分になり、読み終わった今は、恋した有利子に全て奪われ捨てられたような空虚感さえあります。
『殺人鬼フジコの衝動』の、美しさを手に入れていくヒロイン藤子も相当魅力的でしたが、美しく生まれ育ってしまったこの作品のヒロイン有利子も魅力的なヒロインです。

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2017年06月18日

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こんなにも胸糞悪い救いようのない話なのに、儚く美しく仕上っていて素晴らしいです。内容は登場人物の圧倒的な美貌がもたらすデスレクイエム系でイヤミスにはありがちなタイプですが、ミステリー要素が強いので、飽きがきません。それと物語の閉じ方が堪りません。いやあ、面白かった。

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2016年06月07日

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かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。やがて明らかになる男の転落と女の性。奔放に生きる有利子は悪女か、それとも聖女なのか?悪女文学の傑作『マノン・レスコー』を下敷きに、女のあくなき愛と欲望を描く長編ロマンス。
中小企業を対象にした機関誌と無利子無担保の融資を餌に手数料を騙し取る詐欺事件と殺人事件の謎解きに、本能的にどのように振る舞えば自分の欲しいものを手に入れることが出来るかという駆け引きを身につけている主人公・有利子の温かい家庭の庇護もなく育ち自分の美貌のみを頼りに生きていかざるを得ない孤独な女性が贅沢三昧出来ても愛を手に入れることが出来ない内面描写と女性を愛しきれない男の狡さを絡めて、底なしの女性の欲望を描いたロマンス色の強いミステリーの傑作です。

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2022年12月10日

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ネタバレ

真梨さんの作品なので、もっと後味の悪い物を想像してたが、ある意味、純愛?のような物語。ラストは、愛を貫いた男がいた。。側から見たら、堕落人生で最悪だけど、彼には幸せだったのだろう。
ここまで、愛にハマり身を落としていく人達が、現実の物語のようで、恐ろしかった。
悪女というか、素直で天然なところが、本当恐ろしく魅力的なんだなーと思わされる。
お母さんは本当最悪だね。。
いつものイヤミスとは違う、なんだか違う意味で心にきた作品だった。
真梨ワールドにハマってます。

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2021年09月21日

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ネタバレ

タイトルが気になって購入。
ちゃんと終盤で回収してくれる。

激しく愛することで壊れていく男女。
皆、誰かに愛されたかった。
それがうまくいかないし、崩壊する。
嘘をつくし、人間のずるさ、醜さもあり。

自分の美しさを、最大限に利用して(母親が関与しているものもあり)生きている有利子。贅沢な暮らしと自由と愛がほしい人物。それなのに、忘れられないひと、その男が、地位も名誉もなくなっても、側にいたいと望むひとが、ひとり現れるのだけど…。最期は唯一の願いが叶うが…。いろんな人を巻き込んだ人生だから、しょうがないのか、でも、境遇を思うと、もっと他に選択はなかったのかとか、かなしいと言う感情が正解なのか複雑な心境だ。
ヒモ同然の男でも、捨てられなかった女たち。

全てをなくしても別れられなかった男たち。

その都度、選択しなくてはいけない道を、ことごとく間違って進んだ人たち。

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2021年09月12日

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有利子。なんて悪女だ!と思って読んでいたら、最期は悲しかったな。。。
絶世の美少女がこんな人生なんて、もったいないな。

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2021年08月07日

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有利子みたいな女性とは関わりたくない!と思う反面、生い立ちが可哀想すぎて、手を差し伸べたくなる複雑な気持ち…
映画化するなら沢尻エリカでやってほしいな。

あと真梨さんにしては珍しくタワマン&女のしがらみが出てこない小説です笑

0
2021年03月30日

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最後の結末、唸ります。イヤミスではあるが、主人公の魅力と悲しさを理解できる部分もあって、読後の嫌な感は薄い。

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2021年01月31日

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かつて芸能界を賑わせた美女、野崎有利子。
数々の男性と噂され、その噂は人気が下火になってからも女性誌等から注目されていた。
そんな有利子に魅せられた男たちの転落の人生。
有利子は贅沢な暮らしを常に求めており、お金がないと有利子を喜ばせることはできない。
どうにか、有利子のためにとお金を工面する男の子たちだが、その苦労を有利子は全くもってわからないというか…ただ、なければ自分で工面するまで。
それがまた男を窮地に追い込んでいく。
恐るべし、有利子だけれど、そんな彼女から目が離せなくなり、男たちの証言もまた興味深い。

2020.3.6

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2020年03月07日

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かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。
やがて明らかになる男の転落と女の性。
奔放に生きる有利子は悪女か、それとも聖女なのか?

悪女文学の傑作『マノン・レスコー』を下敷きに、女のあくなき愛と欲望を描く長編ロマンス!

……ってことだったんだけど、なんか想像と違ったわ〜!しかも、イヤミスでもないし、ある意味ハッピーエンドかも。

それに、こーゆーの、わりと好きだったりするのよね、私w

好きな人のことを、死ぬまでずっと思い続けたり、守り続けたりするのって、他人から見たら愚かにしか思えなくても、本人がそれで幸せならいいわけで……愚かしいほど、純愛なのかもしれないし。

そして、有利子の気持ちも、なんとなくわかる。
まー、なんで啓介をそこまで好きになっちゃったのかはよくわかんないけど、人の好みはそれぞれだからねぇ?www

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2020年02月24日

購入済み

面白い。しかし恐ろしい。

世の中には騙そうとか陥れようとか、悪意による嘘がたくさんあるが、最も恐ろしいのは悪意のない嘘。
本能と欲望にのみ忠実であることは心に自由に生きたと言える。
しかし法と理性の世界では罪以外の何者でもない女。

なぜこんなことを?どうして?
理由なんてない。
そうしたいから。
作中の彼女に私も随分惑わされた。
ラストには同情してしまう程。

「女ともだち」の続編との事だが、あまり本編とは関係はないような気がする。
こちらから読んでも問題ない。

出来ることなら私も彼女の様に生きたい。

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2016年02月27日

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ネタバレ

悪女小説であり、サスペンスであり、悲恋小説である。悪女といいつつ有利子がどこか無垢なのが痛々しい。ラストはメリーバッドエンドかな…。

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2015年11月05日

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読中はもやもやした気持ちがずっと晴れずに、いまいちどこにも共感できない話。
ところが最終章を読みがらっと感想が変わった。
どうしようもない虚しさや無常を感じ、やはり哀れを強く思う。

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2024年02月03日

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【2022年73冊目】
帯に騙された感がある。発行はこちらの方が先、なのですが、「女ともだち」の帯に「深く深く、砂に埋めての前に読んでください」と書いてあったので素直に従いました。…絶対こっちを先に読んだほうが良かった。どのくらい2つの話が重なってるかというと10%くらいなので、やはり作者さんの思考の順序で読んだ方が絶対良い。

話としてはまぁ、こんなもんかと。そこまで驚く展開でもなく、魔性の女(たち)に振り回された男を描いているなといった感じです。少しばかり間延びしたような気もしました。

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2022年11月17日

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野崎有利子を中心に、様々な男性たちが絡んでいく話。
有利子は、美少女としてテレビにも出ていたが、
芸能界で生きていくことに興味はなく、
むしろ男性を相手に自分の体を売ってお金をもうけていた。

そんな、有利子の周りには、彼女の美貌にやられた
男性たちがたくさん。
有利子は世間一般からみれば、悪女。
贅沢をすることが好きで、都会でないと生きていけない。
だけど、本人自身はそんなつもり全くない。

なんか殺人事件とか、詐欺とかいろいろあるんだけど、
有利子の生き様が気になってしまった。
きっと世界のどこかを探せば、こういう女性も
いるんだろぅなぁー…。

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2022年02月04日

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タイトルを最後に回収してたけど、なぜ砂なのかいまいち分からなかった…
ゆりこは辰子が母親じゃなければもっと幸せに生きられたような気もするけど、それじゃゆりこであってゆりこではない。
最終的に人間ってこんな感じだよね、という感じだった。

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2020年10月06日

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キャバレー専属歌手の私生児として生まれた美貌の有利子の生涯が母親や運命を狂わされた弁護士等を通して描かれる。恋の一方で身体を売る有利子が奔放ででもどこか一貫して清らかで一途に感じられる。きっと満たされた結末に安心した。本書の前に読むべきという「女ともだち」の登場人物がさっくりと登場、退場して痺れた。

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2018年10月12日

Posted by ブクログ

タイトルが意味深だし真梨さんなのでさぞオドロオドロしいお話かと期待大で読んだのだが…あっさりしすぎて期待外れでした。有利子は悪女?うーん、頭の弱い天然な人って感じで読み進めるうちに魔性もダウンし、弁護士との逃避行も(ないわー)な感想でした。途中までは良かったのにな。

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2017年06月26日

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男を狂わせてしまうような女性ってほんとにいるのかな?
あたしはお目にかかったことがない。いや、あっても同性だから気づいていないだけかもしれない。
主人公はかなり美人だったこと、喜びを表現するのがうまかったこと、性的関係にためらいがないことが人気のあった理由に思える。どれも男性が喜びそう。
とびきり高価な物を次々と与えられるってどんな気分なんだろうね? チヤホヤされて気分の悪い人はいないだろうから、相当舞い上がっちゃう? でも、考えたら中身のない付き合いなんだけどね。
他人との関わりってものではないと思うのだけれど、愛情を表現しようと思うとものが1番手っ取り早いのか。

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2017年06月15日

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誰もが認める美貌を持って生まれてきた有利子。
けれど、有利子が幸せになるためには何の手助けにもならなかった。
ファム・ファタール(男たちを破滅させる女)として描かれている有利子は、結局のところ寂しい女性だっただけかもしれない。
地道な努力や他者への思いやりなど、有利子からは一番遠いところにあるものだ
彼女の中には背徳への後ろめたさなど欠片もない。
贅沢に、自由に、思うがままに。
ただそれだけが有利子の願いだった。
啓介と出会うまでは・・・。
一般的に考えられる純愛とは形は違ったけれど、有利子の啓介への思いも歪んだ純愛だったのかもしれない。
ほとんどの人が有利子は相手に不幸をもたらす悪女だと思うだろう。
人としての道を外れ、坂道を転がるように転落していく男たちはその犠牲者にしか見えないのかもしれない。
有利子を拒絶しなかった、利用した多くの男たち。
彼らは被害者という立場に自分を置いて、すべての責任を有利子に押し付けているだけのように見えてしまうのは間違いなのだろうか。
最後の最後まで啓介を愛していた有利子。
啓介を一途に思う有利子に人生を賭けて尽くす篠原。
若気の至り・・・そんな言葉で有利子を切り捨てた啓介。
いったい誰が本当に被害者だというのだろう。
リヤカーでたった二人。
全国をあてもなく彷徨い続けた日々を思うと、有利子という存在の哀れさがしみてくる。
タイトルの「深く深く、砂に埋めて」の意味は、あまりにも悲しく切ない。

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2017年04月06日

Posted by ブクログ

私のなかのイメージでは、有利子の外見は沢尻エリカ。最初は20年前の宮沢りえとりえママかな、とも思ったけど、宮沢りえではちょっと健康的すぎるかと。

有利子にとって最終的にはカネ>愛だけど、お金だけじゃダメで、愛情も求めてて欲張りだよなぁ。

そういう意味では、有利子は悪女ではなく、ただ、自分の欲望に忠実なだけなんだろうな、と思う。
魔性の女であることは確かだけど。

個人的には有利子さんには最期まで綺麗なままでいてほしかった。

でもきれいじゃなくなっても弁護士は見捨てなかったんだから、救いがあるといえばあるのかなぁ?

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2022年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。
奔放な彼女に魅了された男たちは彼女の為に浪費し朽ち果てる。
そんな男たちの一人が、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。はたして有利子は悪女か、それとも聖女なのか…?

あいかわらず、どろどろの人間関係を錯綜させる真梨幸子劇場の通常営業です。

絶世の美女の有利子に翻弄される周囲の人たちの視点で話は進んでいきます。
有利子にかかわると周りの人間はほぼ全員、人生のバランスを欠き、どこか歪んでいってしまいます。
人を狂わす磁場のような有利子なのですが、彼女視点の語りは無いので真の思惑がわからず、結局彼女が無自覚だったのか悪女だったのか謎のまま。
女の不自由な生きざまが哀しく、侘しい。

終盤は展開が急すぎて、なんだか雑。
つっぱしる筆の走りに読者が置いてけぼりに。

先に『女ともだち』を読んでおかないと意味不明な部分があるらしく、まだ未読だった私は残念でした。

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2016年12月18日

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2016年、22冊目は、個人的読書コードを破って(途中読み始めた本を隙間読書用に回したのもあったが)、の真梨幸子連読み。

かつて、美少女CMタレント、美貌の女優として活躍していた、野崎有利子。彼女の周りにはスキャンダルの香りが漂っていた。エリートサラリーマン、斉藤啓介が殺人と詐欺の容疑で逮捕される。彼もまた、有利子に魅せられた一人だった。そして、休暇中の篠原賢一は偶然、その二人を旅行代理店で見かけていた。

ページを繰らせる力は相変わらずだが、今回は違和感があった。注意深く読んでいれば分かるコトだが、全編が基本、男性の一人語りということ。途中でそのコトが意識から外れてしまっていたので、違和感を感じたのだろう。つまり違和感の正体は、個人的に、男性一人語りと、真梨幸子節との、微妙な相性の悪さなのだと思う。

《以下、少々ネタバレ要素あり》
他力本願な芸能ママ風、辰子のキャラが、実に作者らしかっただけに、有利子の男を惑わす魔性の(?)魅力のようなモノは伝わりニクい。わざと、男女の視点の違い、マスコミによって作られたスキャンダラスな悪女のイメージとの差を表したかったのかなぁ……。一方、少々、作者らしからぬ、藤田弁護士のキャラは、逆に引き立ってた。

展開は悪くないが、オチもこの作者にしては弱かったのが残念。『女ともだち』の続編とは言い難いが、ソチラを読んでいると、「おぉっ」という強烈なスパイスが効いてます。週刊になってるし……。

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2016年06月01日

Posted by ブクログ

有利子にふりまわされる男たちの話。

でも、何だかんだ言って辰子が一番おいしかったのかね。
娘を売って豪勢な暮らしして。
まぁ、有利子がいなくなってしまったから、
これからは落ちていくだろうけど。

というか、『女ともだち』の続編なの?
気付いてないし…

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2015年09月14日

Posted by ブクログ

ゆりこに翻弄されている人達の事が 私には わかりませんでした。
何故 自分の手を汚してまでも ゆりこを助けてやろうとするのか? それだけ ゆりこを愛してると答えられても ああそうとは理解できません。
歪んだ 愛情だ。

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2014年07月27日

Posted by ブクログ

どのキャラにも感情移入出来なかった。ファムファタールの有利子の魅力が弱すぎて何だかなーって感じでした。
これ男の人から見たら魅力的に映るのかな?よくわからない

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2014年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ヤツはまだ生きているぞ・・・絶対に。
相変わらず謎が多いし、ちゃんと繋がってるんか~??
私の勝手な解釈ではすべてがゆりこの手の中で転がされている。
もしくは辰子の計算通り??

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2014年01月29日

Posted by ブクログ

有利子と辰子に共感できない・・・。
出てくる人がみんな痛い・・・。(藤田弁護士以外)
どうしてみんな男は有利子に狂っちゃうのかがよくわからぬ。
解せぬー。。
有利子も金が好きなら、金持ちだけを狙ってよ・・・。
うーん解せぬ。それが人間なのか。。。

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2014年01月04日

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