真梨幸子のレビュー一覧

  • クロク、ヌレ!

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    ものの見事に真梨幸子中毒となり、最近いちばん好きなジャンルがイヤミスな気が
    するオレ(^^;)。この「クロク、ヌレ!」は、ようやく文庫化された女史の初期作品
    の一つ。既に絶版の単行本に5,000円以上の高値が付いていた、ある種幻の作品。

    コレ、今まで読んだどの真梨幸子作品よりもインパクト強いかも。
    フジコの時もそりゃあびっくりしたのだけど、この作品のジワジワ来る悪意の塊も
    背筋が凍る。物語の展開だけでもかなりスリリングなのに、男の嫉妬や女同士の
    ドロドロが絶妙に絡んで来るから、とにかくもう目が離せない。
    ここにブライアン・ジョーンズとかゴッホとかいう稀代の実在芸術家がサラッと
    登場してきちゃ

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    2012年10月28日
  • 坂の上の赤い屋根

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    もう正直に読まない癖がついてしまっているので、黒幕については見当がつき、当たりました

    それでも真相や人物の正体について、読者を翻弄しながら読ませる文章はさすがだなと思いました

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    2026年08月21日
  • これが最後の仕事になる

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    同じ冒頭一行から24人が物語を立ち上げるという試みは、短編という形式の中で作家の個性が極端に浮き上がる面白さがあった。特に米澤穂信「時効」は、わずか6ページで伏線と反転を成立させる職人芸で、静かな論理の美しさが際立っていた。一穂ミチ「魔法少女ミラクルミルキー」は、可愛い設定を使いながら、人生の節目と喪失を静かに描く大人の物語で、最後の任務の“ささやかさ”が逆に胸に残る。ミステリー、SF、ホラー、ユーモア、社会派…ジャンルが毎話変わる短編なのに長編級の余韻を残す、豊かなアンソロジーだった。④

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    2026年08月14日
  • 殺人鬼フジコの衝動

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    「バレなきゃ悪くない」
    これが藤子の行動原理であり、愛と美への執着が行動理由だった。バレなきゃいい、の考え方は少なくない人が甘えとしてもってるものだ。それが繰り返され、慣れ、悪化すると、癖化した犯罪になる。日々、小さなことでも「バレなきゃいい」で動いたらだめだなと教訓になった。
    藤子は嫌いな母と同じ道を歩むことに気づいていながらもそれを肯定し続けた。知らないうちに母を学んでいて、親子関係はその人を構成する重要な役割であることが分かる。これは現実世界でもその通り。
    藤子に殺された無関係な人々は、少なくとも藤子と接してる間は悪い人ではなく、殺されたことに関して無念でしかない。でも藤子が苦しみ続けた

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    2026年08月12日
  • さっちゃんは、なぜ死んだのか?

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    真梨幸子らしいイヤミス。転落していく登場人物たちの人生模様が描かれる。バブルの時代も就職氷河期もそれぞれの苦労があったんだなぁと不憫に思った。

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    2026年08月08日
  • まりも日記

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    猫飼いの性で、猫と名のつくものに惹かれる。
    猫のミステリー? と読み始め、初めは「何だ、ただのブログ本か」と思いきや、途中から、まりもさんが、様々な人と出会っていったストーリーが、最後思わぬところで糸が絡み合い、何とも不気味な猫ミステリーとなっていた。
    そして、作者のシメの一文「虚実ごちゃ混ぜ」の新しい感覚のミステリー。

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    2026年08月07日
  • 坂の上の赤い屋根

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    ・「青田彩也子は、刑務所内でなにか事故に遭ったらしいわよ。そのせいですべての記憶を失ってしまったんですって。全生活史健忘。いわゆる記憶喪失ってやつ。自分の名前はもちろん、自分が誰なのかすら分からなくなるやつよ。つまり、自分が犯した罪も完全に忘れてしまった。そうなると、なんで自分が刑務所にいるのかが分からない。それで、弁護士が動いてね。異例中の異例だけど、出所が認められたってわけ」

    ・東京拘置所は、「文京区両親強盗殺人事件」で死刑を言い渡されていた大渕秀行が、房内で首をつって自殺を図り、翌日に死亡したと発表した。拘置所によると、シャツを引き裂き窓の鉄格子に結んで、首をつっているのを職員が見つけ

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    2026年08月02日
  • これが最後の仕事になる

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    「これが最後の仕事になる」で始まる24編のショートショート。
    特におもしろかったのは、
    「二重螺旋の虚夢」
    「教壇にて」
    「アイドル卒業」
    「声」
    「時効」

    自分の知らない作家さんの作品も読めて、たまにはこういうのもいいなと思った。

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    2026年08月01日
  • ●●にいたる病

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    流石名だたる人達だけあって面白かった。

    「いたる病」っていう大元のテーマがあるのに書く人が変わるだけでこんなにいろんな角度で楽しめる本になるのかと驚いた。

    最後だけ「いたらぬ病」なのはなんでやねん!と思ったけどそれは触れないでおこうと思います。

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    2026年07月31日
  • あいつらの末路

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    初めはお高く止まった女の転落話の連続短編集だと思っていた
    確かに連作短編集だったけど…
    ラスト数行でおお…となって、タイトルを見てゾッとした

    朝子視点の文章が読みづらいのも焦りまくってて大混乱な感じが伝わって良い

    本当に大混乱だった

    生きている人間が1番怖い

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    2026年07月29日
  • ●●にいたる病

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    我孫子武丸『切断』
    もはや十八番。犯人の男が渦中の女の子自身(もう一つの人格)。ちゃんとどんでん返しとして成立しているし、トップバッターとして良かった。

    神永学『欲動』
    タナトスに魅入られる人、というのはよくあるテーマ。挿入部分が玲子ってことには気づいたけど、担任教師か…ありがちな罠に何度もしてやられる…よくできた話!

    背筋『怪談』
    最後の台詞にゾクッ…!怪談すぎる!
    途中であ〜そんなもんか〜と思わせときつつ、ちゃんとオチてオモロくて狡い!一番◎

    真梨幸子『コンコルド』
    う、うーん暫定最下位かも

    矢樹純『拡散』
    叙述トリックではない…だと…。まあ全部そうでもね、うん、おもんないからさ。

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    2026年07月25日
  • お引っ越し

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    真梨幸子さんらしい、読みやすい短編集。
    なさそうでありそうな、ホラー味が強い作品だったが、面白かった。
    個人的に、もう引っ越しをする必要がないのでホッとしている笑

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    2026年07月25日
  • フジコの十ヶ条

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    殺人鬼フジコが記したとされる十ヶ条のメモによって引き起こされる事件の数々

    フジコシリーズの中では言いようのない不気味感が少なく、軽く読めると思ってたが、終盤辺りで「うわぁ…」と持ってかれてしまった
    最後まで気が抜けない
    が、何故か惹き込まれる

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    2026年07月22日
  • あいつらの末路

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    3時間で一気読み。途中からなんとなく展開が予想できてしまった点だけマイナス。真梨幸子さんらしい女のイヤ〜な部分が満載。憧れ、嫉妬、妬みはどんなに仲が良い関係にも潜む心情。何がきっかけでいつ表面化するかは、、、ほんとイヤだね〜あぁ、面白かった。

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    2026年07月17日
  • フジコの十ヶ条

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    相変わらずサクサクと殺人が行われ、フジコの十ヶ条がそれぞれの殺人事件のキーワードと符合していく。
    米井富士子が受動的に関わる事件と思われたのだが、なかなかにフジコはその正体を読者に予想させない。
    最後に無罪請負人の弁護士まで処理してしまう徹底的な殺意は、まさにフジコの猟奇性を際立たせている。

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    2026年07月17日
  • これが最後の仕事になる

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    これが最後の仕事になる。の一文で始まる24名の作家による短編集。
    おおむねひとさじの悪意が練り込まれていたが、いろんなテイストの話が読めて良かった。
    特に真梨幸子さんの話はやばかった。初真梨の洗礼を受けてしまった。

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    2026年07月10日
  • 殺人鬼フジコの衝動

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    鬱屈とした展開が続く。
    解説にあった“素晴らしい嫌悪感”という表現が的を射ている。
    苦しい表現、痛々しい感情が続いていくのに、読む手が止められない。
    どんな終わり方をするのか、期待を込めて読み進めたが、そのまま終わる。実は娘の話だった!というどんでん返しオチかと思ったら違っていた。
    このまま終わるのか…と残念に思っていたら、あとがきで高評価確定。なるほど、と感嘆してしまった。
    はしがきとあとがきの構成が素晴らしい。
    内容が陰湿、口悪く言えば胸糞悪い展開しかないので、人に勧めるのは憚れるが、解説にもあった通り、世の中の濁った部分を見たい時にはいいかもしれない。
    人に勧めにくいという意味では星3だ

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    2026年07月09日
  • 殺人鬼フジコの衝動

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    ネタバレ

    殺人鬼なのかもしれないが、犯行自体は非常にあっさり進んでいき(一部すごい描写はあったけど)、
    1番のテーマは虐待や周囲の人間の悪意や気のかわりの早さなど、結構人間の醜い部分なのかな?と個人的には感じた。
    突然最後のあとがきで伏線回収する様に様々なことが明かされていくのは疑問に思っていたこともあったので、
    少しスッキリした。
    事実…ではないよね…?

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    2026年07月08日
  • 殺人鬼フジコの衝動

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    自分にとって都合の悪い人を消してもバレなければいいと考え、殺人を次々と犯していく藤子のサイコパスっぷりに怖くなります。が、そんな殺人鬼に対して同情してしまう気持ちも不思議と芽生える魔力を感じる物語でした。業に絡め取られ、なりたくないと思っていた自分の母親のように彼女自身もなっていっているという負の連鎖に辛くなります。どこかで彼女がこの運命から抜け出せる点は無かったのか…。しかしその運命に翻弄されることさえも叔母に計画されていたかのような含みのある終わり方に更にぞわっとしました。

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    2026年07月08日
  • ●●にいたる病

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    前半はイマイチ…。〇〇にいたる病への期待に過剰に反応しすぎているというか、堅いというか、気張りすぎというか。しかし後半矢樹さんと歌野さんはさすがでした。面白かったです。

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    2026年07月07日