真梨幸子のレビュー一覧
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いろんな切り口のミステリーの集まりで、ボリューム薄めなので、サクッと読みやすい。
誉田さんの『それはない』でスタートするのが良かった。こじれた話だけど、全体的に温かめのストーリー。
葉真中さんの『21グラム』のオバケが見える設定、荻堂さんの『コンカフェ探偵ロゼ』のオクスリオッケーな設定、といった、事件内容は現実的だけど、基本設定が異常、が良かった。
中山七里さんのミステリーを楽しみにしてたけど、私的にはミステリーというよりも、ヒューマンドラマを見ているような、このストーリーでは、脇役の善吉中心の温かいドラマにつながる“ゼロ”的な要素のストーリーな感じがして、とても良かった。この後佐知子さんと一緒になるのか気になる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ安定感のある面白さ。
一見華やかそうに見える人の不幸は蜜の味。
嫉妬と絶望の描き方が上手い。
恋は盲目。
【熟年カップルの末路】
50代初婚。ヤバいニオイしかしないのに、焦った結婚はやはりどん底。
【ニュータウンの末路】
「天界のニュータウン」のキャッチフレーズは
生き地獄への案内板。
【おひとり様の末路】
取材のため曰く付きのニュータウンへ。
見た目だけ素敵な場所で、
おひとり様の苦悩が露わになる。
【女子高生の末路】
ニュータウンで知り合った少女は
医学部志望の家庭環境劣悪ガール。
現在家出中。
ニュータウンで起こる惨劇のニュース。
知り合いの安否も気になるが、
目の前の家出少女の言動も恐怖を煽る。
【嫌な女の末路】
編集長とは名ばかりの契約社員の女。
母は要介護、収入の殆どが介護費用に消える。
将来へ希望が見出せない中、
婚活サイトで出会った相手が詐欺師の可能性。
何処までも転落する内容がえげつない。
【復讐の末路】
売れっ子作家の正体。
曰く付きのニュータウンの管理人の正体。
様々な人物の裏の顔が明らかに。
【初恋の末路】
復讐劇の根底は愛憎。
自ら罪を告白する者が語る真実。
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ネタバレかなり面白かった
「新しい法律ができた」と言う話を軸に
・AIに絡んだ近未来
・全く関係ない未来
・過去から法律ができたことにより、現代になる
・新しくできた法律の内容が分からない
といった様々な進め方を楽しめた
舞台装置としてのAIの便利さ(我々に身近だが未知のもの)と、法律はルールの為それによって話の土台を作れる万能さに驚いた
〜特にお気に入り〜
矢野帰子先生→おとなも英語を学ばせる話。「英語介護」という考え方が面白かった
潮谷験先生→人々は、作品を楽しむときに作品の裏にいる作者と交流している。AIが作った作品だとその交流ができなくて孤独を感じる。新しい視点だな。オチも良かった。
大沼紀子先生→一番好きだった。人を殺したらokな国(=SFちっく)が、人を殺しちゃ駄目になる(=現代)という逆転の流れ。斬新な視点から、現代を揶揄してて面白すぎた。
五十嵐律人先生→過去から現代に。当たり前だけど憲法も作られたときがあったんだよなぁと。
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Posted by ブクログ
すっかりフジコの世界にハマってしまい読み始めた。
「フジコの衝動」は誰のなんの話なのか混乱したり、物体のわからない胸糞悪さに苦しめられるのだけど
今回の「フジコの真実」は誰視点の話か明記してあり分かりやすく、様々な謎だった点が気持ちよく明るみになっていくのでとても読みやすかった。
親に愛されなかったり兄弟で違う扱いをされた経験から人の気を引くために虚言を吐くようになったり、
傷つかないために感情を殺し人形のように過ごした果てに自分の邪魔をしてくるものは排除していくようになったり、
人が人を壊していく様が怖くて苦しかった。
茂子の母性、宗教の洗脳、孤独な女の加害男へのストックホルム症候群。
北九州連続監禁殺人事件をはじめとする実際にあった事件を参考にしている部分もあり、
リアリティのないグロさなのに本当にどこかで起きてそうなゾワッと感もありすっかり没入してしまった。
そして、ちゃんと最後には「え?」となるカラクリがしかけられていて前作の「フジコの衝撃」のあとがきをもう一度読み返してしまった。
これはシリーズ全話制覇しよう。