真梨幸子のレビュー一覧

  • 4月1日のマイホーム

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    すごくおもしろかった!
    新築1戸建てが東京都内に売りに出される
    ご近所さんトラブル系かなぁなんて思ってたら、次々とカタチが変わっていく不思議なお話
    でも不快感は一切なくてワクワクと「え!」という驚きでラストまで一気にいけます

    新築一戸建てが5つ
    夫のことを漫画にしてバズった人
    早口で人との距離の近い人
    大人しく聞き上手な人
    引越しの挨拶でエルメスとか渡しちゃう人
    姿の見えない住人
    4月1日の悲劇

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    2025年07月30日
  • 三匹の子豚

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    本の中でも書いてるけど、まさに横溝正史ばりの複雑怪奇さ。『悪魔の手毬唄』を思い出した。

    このままでもじゅうぶんおもしろいんだけど、もっとおどろおどろしい雰囲気で書いたら名作になるんじゃなかろうか。

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    2025年07月28日
  • 殺人鬼フジコの衝動

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    面白かった。本当に実話を元にした親族の書いた本なのか?だとしたらすごい文章能力と推察力で、現実にこんな事が起こっていたとしたら恐ろしいなと思った。
    殺人をなんとも思わなくなり、簡単に人を殺してしまうフジコの精神状態は病的だと思う。

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    2025年07月17日
  • 殺人鬼フジコの衝動

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    簡単に言うと、女がなんの抵抗もなく人を殺せるようになるまで話。
    今までになかった「あとがき」でより後味を悪くする小説。
    この小説に限っては「あとがき」まで物語なので要注意!

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    2025年07月07日
  • 6月31日の同窓会

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    タイトルがもう怖い。面白そうすぎる。
    基本会話ベースで進んでいくこともあり進みは早く読みやすい。
    ただ途中から時系列を考えるのが難しくなってくる。しかし時系列については途中で整理してくれるため、心配は無用だった。
    この学校の真実が少しずつ分かってくると、それぞれが難しいことを言っていた意味が分かってくるし怖くなってくる。
    何度か展開があり、こっちが怪しい?こっちが怪しいのか?となっていき最終的には、あー。という感じで、大どんでん返しとまで言うのかは分からないけどどんでん返し的な要素はある。

    キャラクターがわりといるが、全員綽名(あだな)があるため、覚えるのは結構助かる。ただ綽名が出てこないキ

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    2025年06月28日
  • フジコの十ヶ条

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    フジコの十ヶ条
    第一条『邪魔な人間は消せ』
    第二条『人を操れ』
    第三条『法の死角を狙え』
    第四条『嘘も方便』
    第五条『やられる前に、やれ』
    第六条『周りはみな敵だと思え』
    第七条『男を本気で好きになるな』
    第八条『秩序は壊せ』
    第九条『真実は握りつぶせ』
    第十条『死人に口無し』

    真梨幸子先生の新作待ってました!今までの作品も読み直したくなりました。

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    2025年06月03日
  • インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実

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    ネタバレ

    フジコを読んで、小冊子「私はフジコ」を読み、ぶっ続けで読みました。
    殺人鬼フジコの育ての親、下田茂子の住む”Sヶ丘団地”で、息子の下田健太と内縁との妻藤原瑠美子は男女5人に壮絶なリンチの果てに殺した罪で逮捕。
    しかし、下田健太は証拠不十分で無罪に…
    茂子の住むSヶ丘団地に向かう取材陣を待ち受けていたのは…

    これはぶっ続けで読むべし!
    衝撃的な真実が本作で明らかになりまくり!
    •5人リンチ殺人から奇跡的に保護された、左手指と左耳がない謎の女性、北野友梨→実は北野友梨ではなく、フジコの娘の”美也子”であった。
    美也子は前作のあとがきのラストで、行方不明となり山林で遺体の一部が見つかった旨の新聞記

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    2025年05月20日
  • クロク、ヌレ!

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    自宅のプールで謎の死を遂げた世界的流行作家のジョー・コモリ。彼と一時期一緒に住んでいた岩崎章夫を広告企画に使おうと思いついたプランナーのミチル。マスコミの影響力と商業主義について考えさせられる話だった。

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    2025年05月17日
  • インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実

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    男女数名を凄絶なリンチの末に殺した罪で起訴されるも無罪判決を勝ち取った下田健太。その母茂子が月刊グローブの独占取材に応じるという。茂子は15名を殺した殺人鬼フジコの育ての親でもあった。いろいろと明らかになっていく真相!

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    2025年05月17日
  • シェア~諍い女たちの館~

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    凄く面白かった。最後まで結末が読めない。
    真梨さんの本は初読だったが、読みやすい文体、言い回しで実に楽しむことが出来た。
    確かに沢山の要素を盛り沢山にした内容ではある。しかし、闇雲に殺人が起きるのではなく、その裏に確かな人間の、誰しもが持つ汚い部分が垣間見えるのが良い。
    他にも著作を購入したので楽しみにしている。
    文章の中に、『ジキルとハイド』の例えがあり、軽くは知っていたが、改めて調べて学ぶ楽しみがあった。

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    2025年05月15日
  • イヤミス短篇集

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    ネタバレ

    いいですね真梨先生の書く登場人物。主人公は大体だいぶぶっ飛んでしまっていて、それを比較的冷静に見つめている周囲の関係者…その現実に少し足りない、何かか欠けてしまっている世界観が、気持ち悪くてイヤな気持ちを増幅させる。ルサンチマンノートだなんて…恐ろしいことを考える汗

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    2025年05月12日
  • 孤虫症

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    自分の子供に怯え、暑い暑いとイライラしながら日々を過ごす麻美。文章から、こんな女の人と知り合いたくないなと思わせるような設定で、週に3回、違う男を部屋に連れ込み、セックスをするという。子供も夫もいながら、まだ、女としての欲望が捨てきれない部分が呆れを通り越して気持ち悪い。そして、身体に異変が現れ始める。尻からひも状の得体の知れないものが出て、皮膚にはブルーベリー状のコブができ始める。そして、精神錯乱で疾走してしまった。第2章は、麻美の妹、奈美が語り手。姪、姉を失い、混乱する中、姉の夫と関係を持つ。もう、めちゃくちゃだが、「はーぶの庭」が出てきた辺りから、宗教味もあり、不気味である。家庭事情を根

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    2025年05月07日
  • フシギ

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    ネタバレ

    怖いし面白い。
    最初、真莉幸子さんの体験の話かと思ったけど全然違った。
    マキちゃんが先生のいとこって事か。
    一気に読めた
    怖すぎ。

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    2025年05月06日
  • インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実

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    一気に読んでしまった。
    やはり異常さは遺伝なのか・・・
    面白い。
    そして参考文献に「夜と霧」があり、これは積読なので、忘れないうちに何を参考にしたのか確認しなければ。と思いました。
    あと、他の方もレビューしているように最初のフジコを読んだあとに、すぐにこのインタビューを読んだ方がいいですね。私は何日か空いたので、名前とか繋がりを思い出すのがちょっとやっかいでした。
    スッキリしたようなしないような。

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    2025年05月04日
  • ウバステ

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    最近多い終活小説? 面白いけど、そのつもりじゃなかったのに〜と思ってたら、さすが真梨幸子。ミステリでした。

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    2025年04月29日
  • これが最後の仕事になる

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    最初の一文目が同じアンソロシリーズ。お気に入りは、桃野雑派「「アイドル卒業」一穂ミチ「魔法少女ミラクルミルキー」岸田奈美「声」、そしてさすがすぎる米澤穂信「時効」。求めてる面白さ!の人もいればこんなのも書くの、な人もいるのが良き。

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    2025年04月29日
  • お引っ越し

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    短編集だから読みやすくてスラスラ読めます!
    この作家さんは相変わらず読んでて必ず違和感があったり気持ち悪くなる描写があり巧いと思ってます!

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    2025年03月27日
  • インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実

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    前作を超える不快感を味わいました。
    ストーリー的には終始山も谷もないですが読み進めるごとに登場人物に対しての不快感、嫌悪感が増していき最後は奈落に落ちます。
    勿論褒めてます!オススメです!

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    2025年03月27日
  • 深く深く、砂に埋めて

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    『女に仮面を被せるのが非常に上手い作品』

    この物語の最重要人物ともいえる“魔性の女”が行うことは、本当に恐ろしいと思う反面、何故だか皆が彼女に魅了されてしまう。
    更には、彼女の周囲にいる人物(すなわち、犯罪に手を染めてしまった人物)が、「彼らは悪い人間ではないのではない」とまで感じてしまうほどであり、読者も操られてしまうような書きぶりは非常に評価が高いと感じる。(流石、真梨先生だ。)

    本作は、仕事で身体を壊してしまった‘主人公’が、休養のため、フランス行の格安チケットを購入するシーンからはじまる。

    この物語の展開には、驚かされ、時には吐き出しようのない気持ちになったりと、感情が定まらない

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    2025年03月16日
  • ウバステ

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    やっぱり忘れた頃に真梨さんをチャージしたくなる。今作はタイトル通りと言ったら語弊があるか、高齢者施設のお話。主人公の世津子は小説家で代表作は「ウバステ」。前期高齢者を迎えつつある。その同年代の仲間5人での食事会は以前から続いていた。その仲間の1人が孤独死を迎える。その後その元夫が不審死を遂げる。過去の記憶がフラッシュバックする…ユートピア逗子、ウバステの舞台。そこには噂の別館があった…。安定の真梨さんならではのイヤミス感に浸れた。しかし仕事で認知症、親が認知症、本でも認知症となかなか濃い読書期間になった。

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    2025年03月14日