真梨幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
真梨幸子『坂の上の赤い屋根』徳間文庫。
長編イヤミス小説。
見事に騙された。冒頭からイヤなテイストが随所に散りばめられ、張り巡らされた伏線と捻りが連続する真梨幸子らしい作品である。
18年前に起きた残虐な殺人事件の真相と犯人たちのその後。事件を掘り起こそうとする女性たちの腹黒い企み。そして、もう1つ……言えない。
18年前に起きた『文京区両親強盗殺人事件』。被害者の娘の青田彩也子と恋人の大渕秀行とが、人格者と評判も高かった開業医夫婦の身体中を切り刻み、コンクリート詰めにして埋めるという残虐な事件。
18年後に、ある女性新人作家の手によりこの事件をモチーフにした小説が轟書房の週刊誌で連載される。大渕秀行を巡り、轟書房役員の笠原智子に元轟書房の社員でフリーライターの市川聖子、大渕秀行と獄中結婚した法廷画家の礼子と一癖も二癖もある女性たちに加え、当の女性新人作家が入り乱れてイヤミス・ワールドが展開する。
大渕秀行と青田彩也子のどちらが主犯なのか。青田彩也子は本当に出所したのか。女性新人作家が青田彩也子なのか。謎が謎を呼ぶ不幸の連鎖。
そして、明らかになる衝撃の真実……
本体価格780円
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購入済み
途切れることなく陰鬱な世界
人情として、不幸な人がただ不幸なままでいるよりも、一度幸せになってから再び不幸になる方が読んでいてつらいだろう。
その点で言うと、この作品の主人公フジコはずっと不幸なままなので、読者としてフジコの不幸に関して段々と慣れていく。いくら読み進めても、もう落ちるところまで落ちてしまうしかないと、諦めの気持ち以外は出てこなくなってしまう。生育環境に同情はするものの本人の歪んだ性格も相まって、「いつかは幸せになってほしい」と思うことも出来ない。
それでも「あとがき」には衝撃を受けてしまう。フジコはもうどん底で、これ以上不幸にはなり様がないと思っていても、これこそが本当の不幸なのだとばかりに別系統の不幸の存在を明かされる。
最初から最後まで途切れることなく陰鬱な世界でありながら、緩急があって飽きずに読み進められ、さらにその上で、最後に読後感を悪くする仕掛けも用意されている。良いイヤミスだった。 -
購入済み
真梨幸子さん、最高!
真梨幸子さんの小説は全て読んできました。
イヤミス大好きな私は、正直エッセイはどんなんだろう?と、あまり期待してあませんでしたが(すみません^^;)
これまた!実に面白い!
真梨幸子さんの世界観がドンピシャでした。
イヤミスも最高ですが、ユニークも最高です!
それとは別に。
あとがきは心を打たれました。
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Posted by ブクログ
アダルトビデオ業界の闇……
AV女優をアダルトビデオ業界に斡旋するプロダクションZEGEN
ZEGENの社長鮫川しずかよりAV女優の生態を本にする企画があがりそのライターとして雇われた名賀尻龍彦。彼は五人のAV女優を紹介されインタビューをする。
最初の女優は東城ゆな、名賀尻は嘘で固められた彼女の本性を暴く為に色々な事を聞きやっと本名と職業を聞き出す事に成功する。しかしその名前も職業も嘘だった。
紹介してもらった五人の女優のインタビューが全て終わった。
名賀尻に東城ゆなが殺害されたと連絡が入る。しかも東城ゆなの携帯電話の最後の履歴が自分だった為警察にマークされていると。
冗談じゃない。殺したのは自分じゃない。
しかし名賀尻がインタビューした女優が次々と殺されていく。
とうとう名賀尻本人も行方不明になる。
色々な人物が混じり合い思いもよらない犯人へと結びつく。
真梨幸子さん2冊目です。
450ページ程あったので読み終わるのに結構時間かかるだろうと覚悟していましたが面白くてあっという間に読み終わりました。
アダルトビデオ業界の話です。有名な女優が急に亡くなったという実際の話も聞いたことがあるので100%作り話のようには感じなかった。
ディープな部分は案外真実が入っているんじゃないかな。
特殊な業界ゆえに表に出ない事の方が多いように思います。
登場人物が多く、入り乱れてなかなか犯人を特定できなかったけれど内容が面白くて最後までのめり込みました。
えっ、あなたが黒幕?
最後の含みを持った1行の終わり方も好きです。